機動戦士ガンダム00 Flamer X   作:raphel

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やっと最新話を更新できました(^◇^;)

今回はダブルオーフレイマーの謎を少し解明します。


第10話 ダブルオーフレイマーの謎

見事リングからダブルオーフレイマーXを出すことに成功し、スメラギに覚悟を示すことに成功したツナ。

 

ツナはダブルオーフレイマーXをイアンに預けた後、ブリーフィングルームに移動すると……

 

 

「改めて紹介するわ。彼は沢田綱吉君、異世界からやって来たダブルオーフレイマーのガンダムマイスターで、私達の協力者となってくれた子よ」

 

「さ、沢田綱吉です、よろしくお願いします。知り合いからはツナって呼ばれてるんで、そう呼んで貰って大丈夫です」

 

 

スメラギにより刹那やティエリア、フェルトを始めとしたイアン以外のプトレマイオスクルーに協力者として紹介されていた。

 

勿論、先程のダブルオーフレイマーXの起動テストがツナの覚悟を試す為の試験を兼ねていることも説明済みである。

 

 

「改めてよろしくね、ツナ君♪」

 

「沢田綱吉、君と一緒に戦えることを心強く思う」

 

「ああ。同じダブルオーの名を持つガンダムのマイスター同士、よろしく頼む」

 

「はい、改めてよろしくお願いします。フェルトさん、ティエリアさん、刹那さん♪」

 

 

ツナの人となりを知っているフェルト・ティエリア・刹那の3人は友好的な雰囲気で歓迎する。

 

それに続くかのように、ロックオン達もツナに自己紹介をし始める。

 

 

「俺達も自己紹介しないとな。俺はラッセ・アイオン、このプトレマイオス2の砲撃士兼操舵士だ。よろしくな、ツナ♪」

 

「俺はロックオン・ストラトス、刹那やティエリアと同じガンダムマイスターだ。一緒に頑張ろうぜ♪」

 

「はい、よろしくお願いします♪」

 

 

最初にラッセとロックオンが気さくな笑みを浮かべながら自己紹介をし、ツナも緊張が解れたのか笑顔で握手を交わす。

 

次に……

 

 

「僕はアレルヤ・ハプティズム、僕も刹那やティエリア、ロックオンと同じガンダムマイスターだ。正直言うと僕達の戦いに子供の君を巻き込みたく無かったけど……君自身が覚悟を決めた上で戦うなら、とやかく言わない。だから、一緒に頑張ろうツナ君♪」

 

「はい、よろしくお願いします♪(アレルヤさんが本当に優しい人だって言うのが、見ただけでわかるなぁ……でも、アレルヤさんから感じるこの独特な気配は何だろ? まるで、1つの体に2つの心があるみたいだ……)」

 

 

アレルヤが優しげな笑みを浮かべつつも、心配そうな表情で自己紹介をする。

 

ツナはそんなアレルヤを見て、彼が本当に優しい人物であることを理解するのと同時に、アレルヤから1つの体に2つの心があるような独特な気配を感じていた。

 

そして、最後にミレイナが自己紹介し始める。

 

 

「グレイスさんと同じ戦況オペレーターを担当してるミレイナ・ヴァスティですぅ! 同い年の仲間ができて嬉しいですぅ! 沢田さん、これからよろしくですぅ〜!♪」

 

 

ツナと同じ14歳であるミレイナは同い年の仲間ができたことが嬉しいのか、ツナの手を握りながら元気いっぱいに自己紹介をするのだった。

 

 

「よ、よろしく///(何かハルみたいな娘だなぁ……ん?) ヴァスティってことは……もしかして、イアンさんの『お孫さん』なのかな?」

 

『ぶふぅっ!?www』

 

 

ツナのその発言にミレイナ以外のクルー達は思わず吹き出してしまうのだった。

 

 

「違うですぅ! イアン・ヴァスティはミレイナのパパですぅ〜!」

 

「えええええっ!? 親子なのーーー!?」

 

 

イアンとミレイナが親子であることに、ツナは驚きの声を上げる。

 

 

「つ、綱吉君、気持ちはわかるけど本当よ。あと、そう言うのはイアンの前では言わない方が良いわよ……ふふふwww」

 

「お、おやっさんに怒られるからな……くくくwww」

 

「み、皆、笑い過ぎだよ……ぷくくwww」

 

「き、君も笑っているぞ、アレルヤ……www」

 

「だ、駄目だ、笑いを抑えられねえ……あはははは!www」

 

(スメラギさん達、めちゃくちゃ爆笑してるーーー!?)

 

 

先程のツナの発言が可笑しかったのか、ほとんどのプトレマイオスクルー達は爆笑しており、イアンがダブルオーフレイマーXの調査を終えてやって来るまで続いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあイアン、ダブルオーフレイマーの調査結果の報告をお願い」

 

 

すっかり笑いが収まった雰囲気の中、スメラギはイアンにダブルオーフレイマーXの調査結果の報告を促す。

 

 

「わかった。まずダブルオーフレイマーの両腰にある2基のGNドライブだが、どちらも刹那達のガンダムと同じオリジナルの太陽炉だった」

 

「やっぱり……」

 

「だが、一体誰が太陽炉の製造を……?」

 

「あ、あの、GNドライブとか太陽炉って何ですか?」

 

「綱吉君にはちゃんと説明して無かったわね。GNドライブは簡単に言うとガンダムの動力となっている装置で、そのGNドライブによってGN粒子と言う光の粒子の形をしたエネルギーが半永久的に生産され続けることから、ガンダムはほぼ無制限に活動できるの。因みに太陽炉と言うのは、GNドライブの別名よ」

 

「へえ……あ、そう言えば、ティエリアさん達のガンダムから緑色の粒子が放出されてましたけど、あれがGN粒子ですか?」

 

 

ツナはティエリア達のガンダムから緑色の粒子が放出されていたことを思い出し、その緑色の粒子がGN粒子であるかを質問する。

 

 

「その通りだ。オリジナルの太陽炉が生産するGN粒子は僕達のガンダムの動力及び推進力になるだけで無く、電波撹乱によってレーダーや通信を無効化する他、粒子を圧縮してビーム兵器及びバリアの使用が可能になり、機体重量の軽減と幅広い効果を持っている」

 

「GNドライブって、凄いんですね……あれ? 俺が戦ったアロウズって言う連中の機体からも違う色の光の粒子が放出されてましたけど、アロウズもGNドライブを使ってるんですか?」

 

 

アロウズの機体から橙色の光の粒子が放出されていたのを思い出し、アロウズもGNドライブを使っているのかを聞く。

 

 

「いいえ、アロウズが使用しているのはオリジナルの太陽炉を模して製造された『擬似GNドライヴ』……別名『擬似太陽炉』よ」

 

「擬似太陽炉……刹那さん達のGNドライブとはどう違うんですか?」

 

「大きな違いについて簡単に説明すると、儂等が所持しているオリジナルの太陽炉が半永久的にGN粒子を生産できるのに対し、擬似太陽炉はそれができないんで、擬似太陽炉を搭載している機体の活動時間には制限があるんだ」

 

「なるほど……何かそう聞くと擬似太陽炉が欠陥品っぽく思えますけど、何でアロウズ側はそんなのを使ってるんですか?」

 

 

オリジナルのGNドライブと違って半永久的にGN粒子を生産できない上、活動時間に制限がある擬似GNドライブをアロウズが何故利用しているのかと言うツナの疑問に、イアンが答える。

 

 

「それはアロウズ側がオリジナルの太陽炉の製造方法を知らないと言うのもあるが、1番の理由はオリジナルの太陽炉と擬似太陽炉の生産性の違いが関係するんだ」

 

「生産性の違い?」

 

「ああ。詳しくは言えんが、オリジナルの太陽炉は高重量環境である木星でしか製造できない上、1基作るだけでも何年もかかることから生産性は良いとは言えん。その反面擬似太陽炉は地球圏での生産が可能な上、量産しやすいと言う利点があるから、どうしても生産性と言う点では擬似太陽炉の方に軍配が上がっちまうんだ」

 

「なるほど、擬似太陽炉にそんな利点があるんですね……因みに、オリジナルの太陽炉って何基あるんですか?」

 

「私達が所持している5基と、綱吉君のダブルオーフレイマーXが搭載している2基を含めると7基になるわね」

 

「た、たったの7基!? オリジナルの太陽炉って、本当に製造するのが大変なんだ……」

 

「そうね。だからこそオリジナルのGNドライブ……ガンダムは私達にとって重要なものなの。綱吉君もダブルオーフレイマーを壊さないように気をつけてね」

 

「わ、わかりました!」

 

 

ツナがオリジナルのGNドライブとガンダムの貴重性を理解したところで、イアンのダブルオーフレイマーXの調査報告は続く。

 

 

「皆も知っているように、ツナのダブルオーフレイマーも刹那のダブルオーと同じツインドライブ搭載型なんだが、驚くことにツナのダブルオーフレイマーは……刹那のダブルオーと違ってツインドライブが『完全に同調している』と言うことだ」

 

『っ!』

 

 

イアンのその言葉に、プトレマイオスクルーは全員驚きの表情を浮かべる。

 

 

「イアン、それは本当なのか!?」

 

「ああ、大マジだ。それ故にツナのダブルオーフレイマーは武装が少ないことを除けば、刹那のダブルオーよりも性能が遥かに上だ」

 

「俺のダブルオーよりも……」

 

「あ、あの、また質問なんですけど……ツインドライブって何ですか? 俺と刹那さんのガンダムだけにあるものはわかるんですけど……」

 

「ツインドライブと言うのは、2基の太陽炉を同調させることで、粒子生産量と粒子放出量を二乗化させるシステムでな、もっと簡単に言うと1基の太陽炉しか搭載していない機体よりも性能が高いということだ」

 

「なるほど……じゃあ、俺と刹那さんのガンダムには太陽炉が2基があるからツインドライブ搭載型で、ティエリアさん達のガンダムよりも機体性能は上なんですね」

 

「ああ、その通りだ……ただし、それはあくまでツインドライブが完全に同調できたらの話だがな」

 

「同調? さっきもそんなことを言ってましたけど、どう言うことなんですか?」

 

「ツインドライブは2基の太陽炉の出力を完全に同調させることによって、初めて真価を発揮する……だが、元々単機で製造された2基の太陽炉を同調させるのは難しく、最初は出力が安定領域に達せなくて起動できなかった刹那のダブルオーも今は強引な方法で何とか起動できてはいるが……それでも完全に同調しているとは言い難く、常に不安定な状態であるという問題を抱えてることから、刹那のダブルオーは本領を発揮できないと言うことだ」

 

「…………」

 

「刹那さんのガンダムにそんな問題が……(まるで、X BURNERの剛と柔の炎を安定させることに苦労してた頃の俺みたいだ……)」

 

 

刹那のダブルオーのツインドライブが抱えている問題を聞いたツナは、10年後の世界でミルフィオーレファミリーの『メローネ基地』に突入する前の、自身の必殺技の1つである『X BURNER(イクスバーナー)』を撃つ為に必要な『剛の炎』と『柔の炎』の出力を完全な状態で安定させることに苦労していた頃の自身と重ね合わせていた。

 

 

「あれ? それなら、俺のダブルオーフレイマーはどうなんです? さっきダブルオーフレイマーのツインドライブが『完全に同調している』って言ってましたけど……」

 

「ああ、驚くべきことにツナのダブルオーフレイマーは2基の太陽炉が完全に同調している状態で稼働しておる。予め同調できるように2基の太陽炉が製造されたのか、それとも『外部的要因』で2基の太陽炉が同調できているのか……それさえわかれば、刹那のダブルオーのツインドライブを完全に同調させるヒントになるんだがなぁ〜……」

 

「外部的要因……あ、もしかして……」

 

 

ツナはイアンの『外部的要因』と言う言葉を聞いて、あることに気付く。

 

 

「綱吉君、何か思い当たる節があるの?」

 

「はい、たぶんなんですけど……俺の死ぬ気の炎ーー大空の炎の特性によって、ダブルオーフレイマーのツインドライブが完全に同調できてるんじゃないかと思うんです」

 

『大空の炎?』

 

「はい。死ぬ気の炎は大空・嵐・雨・雲・晴・雷・霧の7つの属性があって、『嵐』の炎は赤色で特性が『分解』、『雨』の炎は青色で特性が『鎮静』、『雲』の炎は紫色で特性が『増殖』、『晴』の炎は黄色で特性が『活性』、『雷』の炎は緑色で特性は『硬化』、『霧』の炎は藍色で特性は『構築』、そして『大空』の炎は橙色で特性は『調和』と言う風に、それぞれ炎の色や特性が違うんです」

 

「な、何か天候みたいな名前の属性だな」

 

「炎の色も虹に使われている7色みたいだね」

 

「だな。けど、それぞれの炎が持ってる調和とか、構築とかの特性がイマイチよく分かんねえなぁ……」

 

「まあ、そうですよね。それぞれの炎の特性について一例をあげて説明をすると……

 

『嵐』の炎は人体に使うと細胞組織が『分解』されて傷を作り出す。

 

『雨』の炎は体の気管を『鎮静』させて体の自由を奪う。

 

『雲』の炎は物量を『増殖』させて圧倒的状況を作り出す。

 

『晴』の炎は体の組織や器官を『活性』させて回復力と身体能力の強化をする。

 

『雷』の炎は武器や防具を『硬化』させて破壊力と防御力を増加させる。

 

『霧』の炎はリアリティのある幻覚を『構築』して生み出す。

 

そして『大空』の炎はあらゆるものを『調和』して性質を無効化したり、バランスを整えたりする……炎の各属性の特性については、こんな感じです」

 

『なるほど(な/ね/ですぅ!)』

 

 

ツナの死ぬ気の炎の各属性が持つ特性の説明に、プトレマイオスクルー達は一斉に理解する。

 

 

「ツナ君の炎の色は橙色だから大空の炎で、大空の炎の特性である調和がダブルオーフレイマーのツインドライブのバランスを整えているから、完全に同調できてるって訳ね」

 

「はい、俺はそう考えてます」

 

「なるほどね、それならダブルオーフレイマーのツインドライブが完全に同調できていることに辻褄が合うわ。だけど……」

 

「ああ、その方法はツナとダブルオーフレイマーにしかできないことだから、刹那のダブルオーに応用と言うのは無理そうだな……」

 

「そうか……」

 

 

刹那やイアンが残念そうな表情を浮かべる中、ツナがあるアイデアを出す。

 

 

「あの〜、1つ思い付いたんですけど……刹那さんのガンダム単体でツインドライブを同調させるのが難しいなら、他の機体でそのサポートすると言うのはどうですか……?」

 

「何?」

 

「どう言うことだ?」

 

「ええとですね……刹那さんのダブルオーに別の機体を『合体』させて、その機体にダブルオーのツインドライブの出力を調整させて完全に同調できるようにしたら良いんじゃないかなぁって思ったんですけど……ダメ、ですかね?」

 

 

ツナは元ミルフィオーレファミリー・ブラックスペル所属のメカニックーー『スパナ』が開発したX BURNER専用のコンタクトディスプレイとヘッドホンによって剛の炎と柔の炎の出力を調整していることから、刹那のダブルオーに別の機体を合体させて、その機体にダブルオーのツインドライブの出力を調整させて完全に同調できるようにしたら良いのでは無いかと思い付き、そう提案したのだが……

 

 

『…………』

 

(あ、あれ!? もしかして俺、馬鹿なこと言っちゃった!?)

 

 

プトレマイオスクルー全員が驚きの表情を浮かべ、ツナは自身が馬鹿なことを言ってしまったのでは無いかと不安になるが……

 

 

『……そ……』

 

「そ?」

 

『そ……それだーーー!!』

 

「えええっ!?」

 

 

ほとんどのクルーが突如大声を発したことに、ツナは驚く。

 

 

「そうだ、その手があった! 何で儂はこんな簡単な考えを見落としてたんだ!? 畜生!」

 

「あ、あの、イアンさん……?」

 

「ツナ、ナイスアイデアだ! おかげで刹那のダブルオーのツインドライブを完全に同調させる道が見えたぞ〜!♪」

 

「あわわわ……!?///」

 

 

イアンは嬉々とした様子でツナの頭を撫で回す。

 

 

「イアン……嬉しいのはわかるけど、綱吉君が戸惑ってるから離してあげなさい」

 

「おおっ、すまんなツナ」

 

「あ、いえ……よくわからないけど、役に立てたみたいで良かったです///」

 

「大手柄だね、ツナ君♪」

 

「沢田さん、凄いですぅ〜!♪」

 

「本当に助かった。感謝する、ツナ」

 

「あ、いや……えへへ♪///」

 

 

フェルトやミレイナ、刹那にも褒められ、ツナは照れ臭そうに笑っていた。

 

ツナのアイデアによって、刹那のダブルオーがツインドライブの真価を発揮するのは後の話である。

 

 

「よおし、早速リンダに連絡して……!♪」

 

「ストップよ、イアン。まだダブルオーフレイマーの調査報告が終わってないでしょ?」

 

「おっと、そうだった。んじゃ、報告を進めるぞ。次にダブルオーフレイマーの操縦系統だが……機体とパイロットをリンクしてシンクロ状態にし、パイロットの動きをトレースして機動させる『トレースリンクシステム』と言う、従来のMSとは異なる特殊な操縦システムが使用されている。フェルトの報告通り、ダブルオーフレイマーはパイロットであるツナの動きに合わせて動くようだ」

 

「なるほど、ダブルオーフレイマーが人間らしい動きをしてたのはその操縦システムによるものだったんだな」

 

「ああ、そうだ。コクピットには操縦席や操縦桿と言ったものは無く、パイロットであるツナが思いっきり体を動かせる程の広い空間と、360度全方位見渡せる全天周囲モニターしかなかったよ」

 

「おいおい、マジかよ……」

 

「人間の動きだけでMSを操縦できるなんて、凄い操縦システムなんだね……」

 

「だが、元の世界で生身で戦って来たツナにはうってつけの操縦システムだな」

 

「あはは、そうですね。普通の操縦システムだったら、まともにMSを動かせられなかったかもしれませんし……」

 

 

ダブルオーフレイマーXの操縦システムーー『トレースリンクシステム』に各々が感想を述べる中、イアンはさらに驚くべき事実を告げる。

 

 

「驚くのはまだ早いぞ。このダブルオーフレイマーのトレースリンクシステムには驚くべき特性があることがわかったんだ」

 

「特性?」

 

「それは何なんだ?」

 

「それはだな……攻撃した敵のMSと搭乗しているパイロットを強制的にリンクさせ、MSが受けた箇所のダメージを敵のパイロットに痛覚や熱として与えることができるんだ」

 

『なっ!?』

 

 

イアンのその言葉に、ツナ以外は驚きの声を上げる。

 

 

「ま、マジかよ!? そんなオカルトじみたことが……あ、いや待てよ。指輪から出てきた時点で十分オカルトじみてるし、それができても不思議じゃねえか」

 

「ああ……それにイアンの言ったことが本当なら、アロウズのMSの多くが機体の損傷がまったく無いにも関わらず、ダブルオーフレイマーの攻撃を受けて動かなくなったことに説明が付く」

 

「! そうか、パイロットがダブルオーフレイマーの特性によって気絶する程のダメージを受けたから、アロウズのMSは動けなくなったんだね」

 

 

ツナとダブルオーフレイマーXの戦闘を間近で見ていたロックオン、ティエリア、アレルヤの3人はすぐに納得するのだった。

 

 

「流石にパイロットであるツナはダブルオーフレイマーの特性を知っている様だな」

 

「まあ、何となくですけど……因みにダブルオーフレイマーの攻撃全てで敵のパイロットにダメージを与えられる訳じゃなくて、俺の大空の炎を使った攻撃を敵のMSに当てた際にそれが起きるみたいです」

 

「なるほど。大空の炎の特性である調和によって、アロウズのMSとパイロットは強制的にリンク……ダメージを受けた時だけシンクロ状態にされる訳ね」

 

「だが逆も然りで、ツナとシンクロしているダブルオーフレイマーがダメージを受ければ、当然パイロットであるツナにもダメージを受けるからな。そこのところは注意せんといかんぞ、ツナ」

 

 

イアンはダブルオーフレイマーXのトレースリンクシステムの欠点より、ツナにそう注意するが……

 

 

「心配してくれてありがとうございます、イアンさん。でも、大丈夫です。伊達にリボーン……あ、俺の家庭教師で師匠みたいな奴なんですけど、そいつに毎日数千メートルある崖を登らされたり、鮫の多い海で鮫に追いかけ回されながら水泳訓練させられたり、ライオンやチーターのような獰猛な動物と追いかけっこさせられたり、ガトリング砲やバズーカ、10tハンマー、ミサイルランチャーとかあるゆる武装でぶっ飛ばされたりと、死と隣り合わせの地獄の修行をさせられてますから、打たれ強さには自信があります。あははは♪」

 

『いやいやいやいやいや! ちょっと待て! なんだその黒歴史な修行は!?』

 

 

ツナは笑いながらとんでもない爆弾発言を投下し、ロックオンやラッセを始めとしたツッコミ担当のメンバーが一斉にツッコミを入れる。

 

 

「どの修行も明らかに死んでもおかしくないレベルじゃねえか! そんな修行させてるリボーンって奴はどんな奴なんだ!?」

 

「ええと……簡単に言うと、見た目は赤ん坊、中身は鬼・悪魔・殺し屋な奴ですね」

 

「何じゃそりゃあーーー!?」

 

「えっと、その人は人間なんだよね……?」

 

「一応人間だと思います……たぶん」

 

「たぶんかよ!?」

 

「つ、ツナ君のお師匠さん、怖いけど会ってみたいかも……」

 

「そ、そうだな……」

 

「ああ……」

 

「ええ、そうね……」

 

「ミレイナも会ってみたいですぅ!♪」

 

 

ツナの師匠であるリボーンにドン引きしながらも、気になってしまうプトレマイオスクルー達であった。

 

取り敢えず一同はダブルオーフレイマーXの話へ戻すことにした。

 

 

「イアン、他にダブルオーフレイマーでわかったことはあるかしら?」

 

「いや、残念ながらわかったのはここまでだ。まああとわかることと言えば、ダブルオーフレイマーにはブラックボックスになっているシステムが多く、そのプロテクトの解除には時間がかかるってことだな」

 

「そう……因みにだけど、ダブルオーフレイマーに『トランザム』は搭載されているの?」

 

「ああ、搭載されてはいたんだが……何故かそれもプロテクトがかかっていて、今は使用できん状態だ」

 

「トランザムが使用できないなんて……その点は刹那のダブルオーと一緒ね」

 

「あのスメラギさん、トランザムって何ですか?」

 

 

ツナはスメラギの言う『トランザム』が気になり、質問する。

 

 

「トランザムと言うのは機体の内部に蓄積された高濃度圧縮粒子を全面開放し、一定時間機体のスペックを3倍以上に引き上げるシステムで、擬似太陽炉には無いオリジナルの太陽炉だけが持つ切り札よ」

 

「ガンダムを一時的にパワーアップさせるシステムだと思ってくれたら良い」

 

「そんなシステムがあるんですね……でも、今の話を聞く限りだと俺と刹那さんのガンダムはそのトランザムが使用できないんですよね?」

 

「まあな。刹那のダブルオーの場合は正確に言うと使用できない訳じゃないんだが……ただでさえツインドライブが完全に同調できていない状態でトランザムなんか使ったら、オーバーロードして機体が大破する怖れがあるからな。刹那にはトランザムの使用を禁じていると言った方が正しいな」

 

「なるほど……俺と刹那さんは暫くその切り札を使えないハンデを背負って戦わないとダメなんですね」

 

「そう言うことだ。刹那、何度も言うがトランザムは絶対に使うなよ」

 

「ああ、わかっている」

 

 

ツナのダブルオーフレイマーXと、刹那のダブルオーガンダム……ツインドライブ搭載型のガンダム2機は切り札であるトランザムを使用できないハンデを背負っていることをツナは理解し、刹那もイアンにトランザムを使用しないよう釘を刺されるのだった。

 

 

「ダブルオーフレイマー……開発元含めて謎だらけの機体ね。イアン、時間が空いている時で良いから、今後もブラックボックスの解除含めてダブルオーフレイマーの調査をお願いできるかしら?」

 

「ああ、勿論だ。メカニックとしては腕が鳴るぞ♪」

 

「よろしく頼むわ。さて、ダブルオーフレイマーの件は一旦置いといて……私達の今後の活動だけど、まずは拠点を移すことになったカタロンのサポートをします」

 

 

スメラギはアロウズに潜伏場所を知られて拠点を移すことになったカタロンの移送のサポートをする旨を伝える。

 

 

「そっか、同じ場所に居続けたらまたアロウズに襲撃されますもんね……」

 

「だな。それで俺達はカタロンの移送が完了するまでの護衛をするのか?」

 

「いえ、私達はアロウズの目がカタロンに行かないよう引きつけます。要するに陽動よ」

 

「なるほど、囮になるって訳か。へっ、上等だぜ」

 

「アロウズからすればカタロンよりも僕達の方を排除したいだろうからな。僕達が奴らの注意を引きつければ、カタロンの移送先を知られるリスクは低い」

 

「そう言うことよ。綱吉君も早速で悪いけど、今回の陽動作戦に参加して貰うわよ」

 

「わ、わかりました!」

 

 

ツナは若干緊張した様子で答える。

 

 

「ははは、緊張してんのか? まあ入ったばかりで緊張すんのはわかるが、頼りになる先輩達がいるんだ。もうちょい気楽に行こうぜ♪」

 

「ロックオンさん……はい、ありがとうございます♪」

 

 

ロックオンがツナの緊張を解すが……

 

 

「君も最近加入したばかりの新米マイスターだろ? いつから先輩面ができる様になったんだ?」

 

「おっと、そうだったな。あはは……」

 

(えええっ!? ロックオンさんも俺と同じ新入り扱いなのーーー!?)

 

 

ティエリアが呆れ顔を浮かべながら、容赦なくロックオンに釘を刺すのだった(笑)

 

ロックオンは苦笑し、ツナはガンダムマイスターの中で年長者のロックオンが自身と同じ新入り扱いであることに内心驚くのだった。

 

そんなこんなでスメラギから陽動作戦のミッションプランを告げられ、プトレマイオスクルー達、そしてツナはアロウズとの戦闘に向けて準備を進めるのだった。

 

 

To Be Continue……




次回あたりでアロウズ戦に突入できたらと思います^_^

次回も応援よろしくお願いします^_^
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