機動戦士ガンダム00 Flamer X   作:raphel

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長らく更新を停滞しててすみません(^◇^;)

漸く最新話を更新できましたので、よろしくお願いします^_^


第12話 宿命の対決・前編

1分も満たない内にアロウズのMSを5機も戦闘不能にしたツナとダブルオーフレイマーX。

 

ツナの圧倒的な活躍にアロウズのMS部隊は勿論、刹那やティエリア達も驚きを隠せなかった。

 

 

「これがツナとダブルオーフレイマーの力……」

 

「凄い……一度見たことがあっても、あの強さには驚かされるよ……」

 

「あんだけ強いと、俺達の必要性無くなって来るな……」

 

「気持ちはわかるが、ツナ1人だけ戦わせる訳にいかない。我々もやるぞ!」

 

「ああ!」

 

「了解!」

 

「オーライ!」

 

「行くぞ!」

 

 

刹那達も戦闘を開始する。

 

 

『ソレスタルビーイングのガンダム4機が来ます!』

 

「迎え撃つぞ!」

 

「待ち侘びたぞ、少年!」

 

 

刹那達のガンダムの接近に気付いたアロウズのMS部隊は迎撃を開始する。

 

最初にティエリアがセラヴィーの両手に持つGNバズーカIIを両肩のGNキャノンと連結させると……

 

 

「ツインバスターキャノン、発射!!」

 

 

大出力の粒子ビームをアロウズのMS部隊に向けて発射するが、今までのガンダムの戦闘データの分析も進んでおり、セラヴィーの放った粒子ビームはあっさりと回避されてしまう。

 

 

『落ちろ、ガンダム!!』

 

 

1機のGN-X IIIがGNランスを構え、セラヴィーに突進すると同時にGNランスを突き出す。

 

対するティエリアは素早く反応し、GNバズーカIIを両肩のGNキャノンから切り離すと、迫り来るGNランスにGNバズーカIIを斜めに当てがい、攻撃を受け流す。

 

その一瞬敵機の動きが止まり、ティエリアはセラヴィーの右膝のGNキャノンを敵機のコクピットに向けて発射する。

 

 

『このくらい!』

 

「避けた!?」

 

 

粒子ビームを避けたGN-X IIIがGNランスに搭載されているバルカンを撃つ。

 

ティエリアは回避行動を取りながら、GNフィールドを展開して機体を守る。

 

GN-X IIIがティエリアのセラヴィーに猛攻を仕掛ける中……

 

 

「俺の事を忘れてもらっちゃ困るぜ!」

 

『何っ!?』

 

 

ロックオンのケルディムがGNスナイパーライフルIIでGN-X IIIの右足を狙撃し、バランスを崩させる。

 

 

「もういっちょ!」

 

 

ロックオンは再度ケルディムのGNスナイパーライフルIIから粒子ビームを放ち、放たれた粒子ビームをGN-X IIIの胴体を撃ち抜き、その機体を爆散させた。

 

 

「ふう……余計なお世話だったかな?」

 

「いいや、おかげで助かった。感謝する」

 

「お、教官殿に礼を言われるなんて、明日は大雪が降りそうだ♪」

 

「フッ……馬鹿を言っている暇は無いぞ。次が来る!」

 

「オーライ、狙い撃つぜ!」

 

 

ティエリアとロックオンは攻撃を再開する。

 

 

「突破口を開く!」

 

 

ティエリアのセラヴィーはGNフィールドで防御しながら、GNバズーカで敵機を次々に撃墜して行く。

 

ロックオンのケルディムも海上スレスレで仰向けに飛行しながら、GNスナイパーライフルIIで敵機を狙撃して行く。

 

 

『メイチュウ、メイチュウ!』

 

「言っただろ? 今日は本気モードだって!」

 

 

ロックオンはライフル型コントローラーのスコープを覗きながら、次のターゲットに狙いを定めて行く……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、刹那とアレルヤ、そしてツナは3機で連携を取りながら確実に敵機の数を減らして行く。

 

 

「僕が敵を撹乱する。刹那とツナ君はその隙を狙って!」

 

「了解。行くぞ、ツナ!」

 

「ああ!」

 

 

飛行形態となったアレルヤのアリオスが猛スピードで飛翔し、単機でアロウズのMSに突入する。

 

アロウズのMSはアリオスに向けて粒子ビームを一斉に放つが、アレルヤの巧みな操縦技術とアリオスの機動力によって尽く躱される。

 

アレルヤのアリオスは敵機の粒子ビームの雨を回避した後MS形態になり、GNツインビームライフルやGNサブマシンガンから粒子ビームを連射し、アロウズのMSを攻撃または牽制して敵機の陣形を崩す。

 

陣形が崩れたアロウズのMSに対し……

 

 

「「うおおおおおおおっ!!」」

 

『な、何っ!?』

 

 

ツナのダブルオーフレイマーXと刹那のダブルオーが猛スピードで敵機に接近し……

 

 

「はああっ!!」

 

『ぐあああっ!?』

 

「破壊する!」

 

『うわああああああっ!!?』

 

 

ダブルオーフレイマーXの炎の拳撃と、ダブルオーのGNバスターソードIIの斬撃で、次々に敵機を戦闘不能または撃墜して行く。

 

 

『この!』

 

 

1機のGN-X IIIがツナのダブルオーフレイマーXと刹那のダブルオーに向け、GNランスのバルカンを連射しながら突撃する。

 

その攻撃に対し、刹那のダブルオーがシールドモードにしたGNバスターソードIIからGNフィールドを展開して防御し……

 

 

「ふんっ!!」

 

『ぐはあっ!?』

 

 

素早くGN-X IIIの懐に入ったツナのダブルオーフレイマーXが鉄拳を浴びせ、敵機を海へと叩き落とす。

 

 

「Xカノン!!」

 

『ぐっ!』

 

『くそっ!』

 

 

ツナのダブルオーフレイマーXは次の標的であるアヘッドとGN-X IIIに向け、GNブレイズガンからの大空の炎を含んだ粒子ビームで牽制すると……

 

 

「刹那! アレルヤ!」

 

「「了解!」」

 

『『何っ!?』』

 

 

両手にGNバスターソードIIとGNソードIIショートを携えた刹那のダブルオーと、GNビームサーベルを抜刀したアレルヤのアリオスが敵機の隙を突いて接近する。

 

 

「はあああっ!!」

 

『ぐああああああっ!!!』

 

 

アレルヤはアリオスのGNビームサーベルでGN-X IIIを斬り裂いて撃墜し……

 

 

「そこだ!」

 

『何っ!? うわぁっ!?』

 

 

刹那はダブルオーの左手に持つGNソードIIショートの先端を射出してアヘッドの腕に突き刺し、そのままパワー任せにアンカーを引っ張り、アヘッドの姿勢制御を崩すと……

 

 

「でやああっ!!」

 

『うあああああああっ!!!』

 

 

右手に持つGNバスターソードIIでアヘッドを斬り裂き、敵機を爆散させる。

 

 

「ふっ! はっ! せいっ!!」

 

『ぐはあっ!?』

 

『がああっ!?』

 

『ぐああっ!?』

 

 

ツナは風(フォン)との修行で鍛え上げられた体術でアロウズのMSを次々に戦闘不能……敵機のパイロット達を気絶させて行く中……

 

 

『紅の二個付き! よくもハレヴィ准尉を!』

 

「っ!」

 

 

アンドレイのGN-X IIIがGNランスを構えながら突撃して来る。

 

アンドレイはGNランスをツナのダブルオーフレイマーXに向けて刺突を放つが、ツナは機体を少しずらすことでその攻撃を難なく回避すると同時にアンドレイのGN-X IIIの胴体に炎の拳撃を放つ。

 

 

『ぐはあっ!? くっ、ここだ!』

 

「っ!?」

 

 

アンドレイはダメージを受けながらも何とか耐え、咄嗟にツナのダブルオーフレイマーXの腕を掴む。

 

 

『捕らえたぞ、紅の二個付き! 覚悟!!』

 

 

アンドレイはGN-X IIIのGNビームサーベルを抜刀し、ツナのダブルオーフレイマーXに振り下ろそうとするが……

 

 

「獅子戦吼!!」

 

『ぐああああああああっ!!!』

 

 

ツナは慌てる事なく、アンドレイのGN-X IIIの胴体に叩き込んだ拳をグーからパーの形に変えると、その掌底から獅子の形をした闘気を放ち、アンドレイのGN-X IIIを大きく吹き飛ばし、海へと叩き落とす。

 

 

「ふう……」

 

「ツナ、大丈夫か?」

 

 

刹那のダブルオーがツナのダブルオーフレイマーXに近付き、通信を入れる。

 

 

「ああ、今のところ問題はないさ」

 

「そうか、それなら良いが……」

 

「? どうかしたか?」

 

「いや……俺達がお前の目の前で敵の命を奪っていることに、お前に嫌な思いをさせていないか心配になってな……」

 

「刹那……」

 

 

死戦を潜り抜けてきたとは言えまだ子供で、敵の命を奪わないようにしているツナの目の前で、『いつも』のように敵の命を奪っていることに気付いた刹那はツナに嫌な思いをさせてしまっているのではないかと心配になり、気遣うようにそう言う。

 

ツナはそんな刹那の優しさを嬉しく思い、口元を緩ませる。

 

 

「大丈夫だよ、刹那。俺自身覚悟を決めてこの戦いに臨んでいるし、刹那達の戦いを否定するつもりも無いよ。皆、生き残る為に必死なのはわかっているからな……」

 

「ツナ……」

 

「寧ろ俺の方が……俺の戦い方に刹那達が不満を持っていないかとか、刹那達に迷惑かけていないかとかの心配があるんだが……」

 

「フッ……その心配はいらない。俺達はツナに俺達の戦い方を強要するつもりは無いからな。寧ろ敵を戦闘不能にしてくれるだけで、十分助かっている」

 

「そうか……それを聞けて少し安心したよ」

 

「お互い安心したところで、次の目標へ向かうぞ」

 

「ああ!」

 

 

ツナと刹那が戦闘を再開しようとした……その時。

 

 

『セイエイさん、沢田さん! ダブルオーとダブルオーフレイマーに接近する機体があるです!とんでも早いです!』

 

「「っ!」」

 

 

ミレイナからの敵の情報が通信で伝えられ、レーダーで確認すると、単機で刹那のダブルオーとツナのダブルオーフレイマーXに接近してくる機体ーーミスターブシドーのサキガケの姿があった。

 

 

「お手わせ願おう! 少年! 炎のガンダムよ!」

 

「あの新型は……! ツナ、アイツは俺が引き受ける。お前はティエリア達の援護を頼む」

 

「だが、1人だけでは……って、刹那!?」

 

「フッ、まずは少年からか……良いだろう! 来い!」

 

 

刹那はツナの返事を聞かぬまま、接近して来るミスターブシドーのサキガケに向けてダブルオーを移動させる。

 

そして刹那のダブルオーは右手に持つGNバスターソードIIをマウントし、GNソードIIロングに持ち替えるとソードモードからライフルモードに切り替え……

 

 

「狙い撃つ!」

 

 

ライフルモードになったGNソードIIロングから粒子ビームをミスターブシドーのサキガケに向けて放つが、対するサキガケはスラスターを右に噴かせて迫り来る粒子ビームを回避する。

 

刹那はすぐさまもう一発粒子ビームを放つも、これもまたサキガケに避けられてしまう。

 

 

「ほう、射撃も上手くなったものだ」

 

 

ミスターブシドーはまるで刹那と以前戦ったことがあるかのように、喜びに震えながら刹那の射撃の腕を評価していた。

 

 

「くっ! ならば!」

 

 

射撃に見切りを付けた刹那はGNソードIIロングをソードモードに切り替え、GNソードIIロングとGNソードIIショートの二刀流を構えた状態でダブルオーを敵機に向けて突撃させる。

 

 

「はあああっ!!」

 

「それでこそだ! 少年!!」

 

 

刹那のダブルオーの斬撃に対し、ミスターブシドーもサキガケの左腰から日本刀の様な刀身のGNビームサーベルを引き抜いて受け止め、刹那のダブルオーとミスターブシドーのサキガケは火花が散る程の鍔迫り合いを展開した後、激しい斬撃の応酬を繰り広げる。

 

 

「刹那!」

 

 

ツナはミスターブシドーのサキガケと交戦している刹那に加勢すべく、猛スピードでダブルオーフレイマーXを飛翔させるが……

 

 

『仲間の加勢には行かせんぞ、紅の二個付き!』

 

「くっ、邪魔をするな!」

 

 

ジニンのアヘッドを始めとしたアロウズのMS達の妨害に遭い、囲まれ始める。

 

 

「ツナ君!」

 

 

アレルヤのアリオスがツナの加勢に向かうが……

 

 

「見つけたぞ! 被験体E-57!!」

 

「っ! あの機体は……マリーか!?」

 

 

ピーリスのスマルトロンがアリオスの前に立ちはだかり、それを見たアレルヤはピーリスのことを『マリー』と呼んでいた。

 

実はソーマ・ピーリスと言うのは仮の名前で、彼女の本当の名は『マリー・パーファシー』。

 

かつてアレルヤが人類革新連盟の超人機関技術研究所……通称『超兵機関』にいた頃に出会った少女で、『被検体E-57』として脳の施工手術をされ、自身の名前や過去の記憶など一切を失ったアレルヤに『神様への感謝の言葉』の意味を持つ『アレルヤ』と言う名前を与えた人物である。

 

その頃のピーリス……マリーは五感が全くなく、アレルヤとは脳量子波を通じてしか会話できなかったが、それでも2人は心を通い合わせていく……しかし、そんな2人の時間は長く続かなかった。

 

超兵として安定しないアレルヤや他の被検体達は失敗作として処分される事になり、死にたくなかったアレルヤ達は輸送船を奪取し、機関を脱走する事を決めた。

 

アレルヤはマリーの身を案じたが、当時自身の事でいっぱいだったアレルヤは彼女と別れる事になった。

 

そして、アレルヤと離れ離れになったマリーは新たな人格ーーソーマ・ピーリスを植え付けられる事で五感を復活させられ、超兵1号として人類革新連盟軍のパイロットとなり、ソレスタルビーイングのガンダムマイスターであるアレルヤと敵対することになってしまったのだ。

 

4年前にピーリスがマリーであることを知ったアレルヤは彼女を取り戻すべく再びガンダムに乗り、今まさにその機会を得たアレルヤは通信でピーリスを説得しようと必死に叫ぶ。

 

 

「マリー! 僕だ、アレルヤだ! 昔、ラボで一緒に居た……!」

 

「私はマリーなどと言う名前では無い! 私はソーマ・ピーリス、超兵だ!!」

 

 

だがピーリスにはアレルヤの声は届かず、ピーリスのスマルトロンは容赦無くアレルヤのアリオスを攻撃し、アレルヤもGNツインビームライフルからの粒子ビームで牽制しようとするが、ピーリスは怯むことなくGNビームサーベルを抜刀すると、アレルヤのアリオスを突き刺そうと突撃する。

 

そして、スマルトロンのGNビームサーベルによる刺突がアリオスのGNツインビームライフルを斬り裂き、アリオスの胴体を貫くが……

 

 

「マリー!!」

 

「っ!?」

 

 

アレルヤが間一髪機体をずらしたことでコクピットへの直撃は避けられ、アリオスは装甲をGNビームサーベルで貫かれながらもスマルトロンにがっちりと組み付き、離さずにいた。

 

 

「くっ、こいつ!」

 

「もう放さない、マリー!」

 

 

ピーリスはアームレイカーを動かすが機体はビクとも動かず、アレルヤのアリオスとピーリスのスマルトロンは組み合った状態のまま何処かへ墜落するのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジニン達のMSと交戦しているツナはと言うと……

 

 

「はああっ!!」

 

『ぐはあっ!?』

 

『がああっ!?』

 

 

強力な炎の拳撃やGNビームブレイドを伴った蹴りで次々に戦闘不能にして行くが、あまりの数にキリがなかった。

 

 

「くっ、このままじゃ埒が明かない! こうなったら……!」

 

 

ツナのダブルオーフレイマーXは包囲網を突破すると、ジニン達のMSの周囲を回転するように高速で移動し始める。

 

 

『な、何だ!?』

 

『紅の二個付きが妙な動きを!』

 

『くそっ、速過ぎて捉えられない!』

 

『各機、奴の動きに注意しろ! どんな攻撃を仕掛けて来るか読めん!』

 

 

ジニン達は自分達の周囲を動き回るツナのダブルオーフレイマーXに戸惑いながらも警戒するが……警戒するあまり機体を密集させてしまい、それがツナの狙いだと言うことに気付かずにいた。

 

 

「今だ! 超Xストリーム!!」

 

 

ツナのダブルオーフレイマーXは超高速の回転移動によって発生させる大空の炎の竜巻ーー『超X(ハイパーイクス)ストリーム』を繰り出し、ジニン達のMSを炎の竜巻で包み込む。

 

 

『ぐあああああああああっ!!!』

 

『『『うわああああああああっ!!!』』』

 

 

超Xストリームの回転の遠心力と炎の熱風による激しいダメージと高熱が、大空の炎の調和によって機体と強制的にシンクロ状態にされたジニン達の体を襲う。

 

 

『う……ぐ……く、くそ……』

 

 

ツナの超Xストリームが終わった後、全身に大きなダメージを受けたジニン達はそのまま意識を失い、気絶した彼らを乗せた機体は力無く海へと落下した。

 

 

「刹那、今行くぞ!」

 

 

ジニン達のMSを退けたツナは刹那の元へと急ぐ。

 

一方、ミスターブシドーのサキガケと交戦している刹那はまだ慣れない武器であるセブンソードを駆使して攻撃を仕掛けるが、ミスターブシドーに攻撃の全てを見切られてしまい、苦戦を強いられていた。

 

 

「その新装備、使いこなせていないようだな! はああっ!!」

 

「ぐっ!?」

 

 

サキガケのGNビームサーベルによる一閃で、刹那はダブルオーの左手に持っていたGNソードIIショートを振り落とされてしまう。

 

ツインドライブの出力が100%安定していない上、セブンソードによって重量バランスが整っていない刹那のダブルオーと比べ、機体のポテンシャルをフルに使い切る事で接近戦ではガンダムと対等に戦えるよう設計されているミスターブシドーのサキガケは、ミスターブシドーの高い技量も合わさって戦闘力が高く、常に優勢である。

 

刹那のダブルオーはGNソードIIロングをマウントし、GNバスターソードIIに持ち替えるとミスターブシドーのサキガケに斬りかかるが……

 

 

「そのような大振りの攻撃が当たると思うか!」

 

「くっ!」

 

 

GNバスターソードIIは攻撃力が高い分重量があり、取り回しが難しい武器であることから攻撃が大振りになってしまうので、手練れであるミスターブシドーの機体に当てるのは至難の業であった。

 

 

「ならば!」

 

 

刹那はダブルオーのGNバスターソードIIを左手に持ち替えてシールドモードにし、さらには右手にGNソードIIロングを持ち、ライフルモードにする。

 

そして、刹那のダブルオーは右手のGNソードIIロングから粒子ビームを発射しつつ、左手のGNバスターソードIIからGNフィールドを展開した状態で、ミスターブシドーのサキガケに向かって斜め上から突撃する。

 

 

「特攻とは面白い! 受けてたとう!!」

 

 

ミスターブシドーのサキガケも迫り来る粒子ビームを回避しながら、GNビームサーベルを構えた状態で突撃し、刹那のダブルオーのGNバスターソードIIにGNビームサーベルの斬撃をぶつけ、激しい鍔迫り合いを展開するが……

 

 

「ぬおっ!?」

 

 

突如前方から衝撃が走るのと同時に重くなるのを感じる。

 

どうやら刹那のダブルオーがGNバスターソードIIを破棄した様で、GNバスターソードIIを破棄すると同時にミスターブシドーのサキガケにぶつけると……

 

 

「狙い撃つ!」

 

 

GNソードIIロングから粒子ビームを発射し、ミスターブシドーのサキガケ……では無く、破棄したGNバスターソードIIを狙い撃つ。

 

 

「何っ!? ぐあああっ!?」

 

 

狙撃されたGNバスターソードIIはミスターブシドーのサキガケの目の前で大きな爆発が起き、その爆発によってミスターブシドーの機体は大きくバランスを崩す。

 

 

「貰った!」

 

 

刹那は機体の重量が軽くなったダブルオーを猛スピードで駆り、ソードモードにしたGNソードIIロングをミスターブシドーのサキガケに向けて振り下ろすが……

 

 

「くっ! 何のこれしき!!」

 

「何っ!?」

 

 

ミスターブシドーはサキガケの両肩のスラスターを大きく噴かして移動し、サキガケの左足を犠牲にすることで撃墜を免れた。

 

 

「やるな、少年! そこでこそ戦い甲斐があると言うものだ! うおおおおおっ!!」

 

「くっ!」

 

 

体勢を立て直したミスターブシドーのサキガケはGNビームサーベルを構え、刹那のダブルオーに再び斬りかかる。

 

対する刹那はダブルオーのGNソードIIロングでの粒子ビームでミスターブシドーのサキガケを牽制しようとするが、ミスターブシドーの猛攻は止まる気配が無く……

 

 

「射撃だけでは私を倒せんぞ、少年! でやああっ!!」

 

「ぐあっ!?」

 

 

遂にはダブルオーの唯一の射撃兵装であるGNソードIIロングも、サキガケのGNビームサーベルによって振り落とされてしまう。

 

 

「貰ったぞ、少年!!」

 

 

両手に武器が無くなった刹那のダブルオーに向けて、ミスターブシドーのサキガケがGNビームサーベルを斜めに一閃する。

 

 

「いいや、まだだ!」

 

 

迫り来るミスターブシドーのサキガケのGNビームサーベルに対し、刹那はダブルオーの右足を蹴り上げ、脹脛に増設されたハードポイントに装備されているGNカタールで無理矢理斬り付ける。

 

 

「何と!?」

 

「うおおおおおっ!!」

 

「ぬぐっ!?」

 

 

刹那はGNカタールでGNビームサーベルの斬撃を受け流すと同時にミスターブシドーのサキガケを蹴り飛ばし、ダブルオーの腰部にマウントされているGNビームサーベル1本を取り出すと……

 

 

「GNダガー!!」

 

「ぐっ!?」

 

 

ダガーモードに出力を調整したGNビームサーベルを、ミスターブシドーのサキガケの右肩に向けて素早く投擲し、投擲されたGNビームサーベルは見事サキガケの右肩に突き刺さると同時に爆発して、サキガケの右腕、そして右肩のスラスターやGNシールドを使用不能にする。

 

刹那はもう1本のGNビームサーベルを右手に持ちながら突撃し、対するミスターブシドーも残っている左手のGNビームサーベルで迎撃し、ダブルオーとサキガケは同じGNビームサーベルで斬り結んで行く。

 

 

「このような技を持っていようとは、嬉しいぞ少年!」

 

「はああああっ!!」

 

「だが……それでも歯ごたえがない!!」

 

「ぐっ!?」

 

 

同じGNビームサーベルでもサキガケの方が出力が高く、ダブルオーはパワー負けしてしまう。

 

 

「手を抜くか、それとも私を侮辱するか!」

 

「このままでは……!」

 

「ガンダム、引導を渡す!!」

 

「くっ!(こうなったら、トランザムを……!)」

 

 

GNビームサーベルで一刀両断しようとするミスターブシドーのサキガケに対し、追い詰められた刹那はイアンから使用を禁止されていたダブルオーのトランザムを使用しようとした……その時。

 

 

「させるか!」

 

「ぐああっ!?」

 

「っ! ツナ!」

 

 

間一髪のところでやって来たツナのダブルオーフレイマーXがミスターブシドーのサキガケを大きく蹴り飛ばしたことにより、トランザムを使わずに済むのだった。

 

 

「大丈夫か、刹那?」

 

「すまないツナ、おかげで助かった……」

 

「気にするな。それよりも刹那は一旦プトレマイオスに戻ってくれ。あいつの相手は俺がする」

 

「しかし……!」

 

「ほとんどの武装が失われているその状態で、これ以上の戦闘続行は難しいだろ? 一旦戻って、イアンに補給・整備して貰った方が良い」

 

「……確かにそうだな」

 

 

ツナの言う通り、今のダブルオーに残っている武装はGNビームサーベル1本とGNカタール2本のみで、これ以上の戦闘続行が難しいのは刹那も理解していた。

 

 

「わかった。奴の相手は任せるが、無理はするなよ」

 

「ああ、わかっているさ」

 

「あと……良かったら、こいつを使ってくれ」

 

 

刹那はダブルオーの脹脛のハードポイントからGNカタール2本を取り外し、ツナのダブルオーフレイマーXに渡す。

 

 

「良いのか?」

 

「ああ。お前とダブルオーフレイマーの戦闘スタイルを見る限り、相性の良い武器だと思う」

 

「そっか……わかった、ありがたく使わせて貰うよ」

 

「俺が戻るまでの間、絶対に死ぬな」

 

「了解。まあ、俺自身死ぬつもりはまったく無いけどな」

 

「フッ、そうだったな。では、頼むぞ」

 

「ああ!」

 

 

刹那のダブルオーはプトレマイオスに戻り、ツナのダブルオーフレイマーXは両手にGNカタールを携え、体勢を立て直したミスターブシドーのサキガケに向かって飛翔する。

 

 

「フッ、交代と言ったところか……面白い! 手合わせできて光栄だ、炎のガンダムよ!」

 

「刹那の代わりに、お前を死ぬ気で倒す!」

 

 

大空(ツナ)と武士道(ミスターブシドー)が、今激突する!

 

 

To Be Continue……




刹那も善戦しましたが、やはりツインドライブが100%安定できていない序盤のダブルオーでグラ……ミスターブシドーに勝つのは難しいので、ツナに交代して貰いました。

次回はツナVSミスターブシドーで、決着をつけます。

次回も応援よろしくお願いします^_^
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