機動戦士ガンダム00 Flamer X   作:raphel

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漸く最新話を投稿できました(^◇^;)

アレマリ回ですが、2人のラブシーンは多少カットした上に前編・後編に分けました(^◇^;)


第14話 再会と別離と覚悟・前編

激しい戦闘の末、カティ率いるアロウズ部隊を退けたソレスタルビーイング。

 

しかし、ピーリスと交戦していたアレルヤが行方不明になると言うトラブルが発生し、プトレマイオス2はミッションレコーダーでアリオスが最後に交戦したポイントを目指し、月明かりに照らされる夜の海を飛行していた。

 

今はもうアロウズの部隊も撤退しており、レーダーに何も反応は無いが、この場所に長く留まっていてはアロウズの増援部隊に発見されてしまう可能性が高いので、アレルヤの捜索及び救出は迅速に行わなければならない。

 

一旦プトレマイオス2に戻って補給を受けた刹那、ティエリア、ロックオン、そしてツナの4人は愛機にそれぞれ搭乗すると、スメラギからの通信を聞いていた。

 

 

『ガンダム各機にアリオスが最後に交戦したポイントのデータを転送しておいたわ。制限時間は3時間……その時間内に帰艦してちょうだい。それ以上は待てないわ』

 

 

スメラギはガンダムマイスター達に交戦空域のデータを転送すると同時に、3時間と言う制限時間内に帰還するよう伝える。

 

制限時間内にアレルヤを見つけられなかった場合、アレルヤは最悪置いていくしかない。

 

アレルヤもガンダムマイスターとして今まで世界を変えようと戦って来てくれた……だからこそ、もしもの時にどうするかは覚悟出来ているだろう。

 

ツナとガンダムマイスター達は制限時間内にアレルヤを見つけ出すことを誓い、発進しようとしていた。

 

 

『セラヴィー、ケルディム、カタパルトに固定完了! 発進どうぞです!』

 

「了解。セラヴィー、ティエリア・アーデ行きます!」

 

「ケルディム、ロックオン・ストラトス狙い撃つ!」

 

 

最初にティエリアのセラヴィーとロックオンのケルディムが出撃する。

 

次は刹那のダブルオーとツナのダブルオーフレイマーXが出撃する番で、2機はリニアカタパルトへと固定される。

 

 

『リニアカタパルト、ボルテージ上昇。射出タイミングを刹那・F・セイエイ、沢田綱吉へ譲渡します……刹那、ツナ君、アレルヤをお願い』

 

「……了解。ダブルオー、刹那・F・セイエイ出る!」

 

「必ずアレルヤを見つけ出す……! ダブルオーフレイマー、沢田綱吉出る!」

 

 

刹那のダブルオーとツナのダブルオーフレイマーXもプトレマイオス2から出撃し、先に出撃していたティエリアのセラヴィーとロックオンのケルディムに追い付く。

 

 

「手分けしてアレルヤを探そう。スメラギ・李・ノリエガからも言われていたが、3時間後にはトレミーに戻るんだ」

 

「了解」

 

「オーライ」

 

「わかった」

 

 

ガンダム4機は分かれて、アリオスが最後に交戦したポイントから周辺の島々や海を調べ始めるのだった。

 

一方、アロウズのカティの部隊もピーリスが戦闘中に行方不明になったと言う報せを受け、直前の戦闘記録を元に至急捜索班を出動させていた。

 

 

「スミルノフ大佐に何と報告すれば……」

 

 

レーダーでピーリスのスマルトロンを捕捉できない以上、恐らく見つけるのは困難であろうと思うカティは右手の親指の爪を噛み、ピーリスの元上官にして父親のような存在であるセルゲイにどのように報告するべきか悩んでいた。

 

それから数時間後、上層部からカティの部隊にピーリスの捜索を中断し、本国へ帰投するよう命令が下された。

 

ソレスタルビーイング……特にツナのダブルオーフレイマーXにより空母の武装は全て破壊され、負傷したMSパイロット達が多いこの状況でソレスタルビーイングの追撃は難しく、下手をすればカティの部隊は全滅する可能性があると判断した上層部は、ピーリスの捜索を中断して離脱するように言って来たのだ。

 

命令に違反する事は出来ないカティは捜索を打ち切り、ピーリスの事をセルゲイに通信で伝える。

 

 

『大変申し上げにくいのですが、恐らく……』

 

「……分かった、もういい」

 

『私のミスです、申し訳ありません……』

 

「いいんだ、ピーリスだって覚悟していた筈だ。君もそんなに気にするんじゃない」

 

『……本当に、申し訳ありません。失礼します』

 

 

カティの通信を終えて地上空母の通信室から出た後、セルゲイはパイロットスーツに着替え、モビルスーツ格納庫へと移動する。

 

そして地球連邦型である青を基調としたカラーリングのGN-X IIIに近くと、セルゲイに気付いた整備兵が呼び止める。

 

 

「大佐、どちらへ!?」

 

「中尉の捜索へ行く」

 

「お待ちください! 何も、大佐自らお出にならなくても……!」

 

「離れていろ。怪我をするぞ」

 

 

セルゲイは整備兵の制止を聞かずにGN-X IIIに乗り込み、地上空母から発進する。

 

 

「中尉……」

 

 

セルゲイはGN-X IIIの擬似太陽炉から橙色のGN粒子を噴出させ、娘となる女性ーーピーリスの無事を祈りながら暗闇の空を飛翔する……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨が降り注ぐ深夜の中、アレルヤの捜索を開始してから1時間経つが、未だにアレルヤを見つけられないことにツナは焦りを募らせる。

 

 

(落ち着け、焦っても何かが変わる訳じゃない。アレルヤの気配を感じ取るんだ。俺の超直感ならできる筈……!)

 

 

ツナは精神を落ち着かせ、超直感でアレルヤの気配を感じ取ろうとすると……

 

 

「っ! この独特な気配は……間違いない、アレルヤだ!」

 

 

微かだが、アレルヤの気配を感じ取るのだった。

 

アレルヤは刹那達とは違い、『1つの体に2つの心が入っている』様な独特な気配であるので、ツナは感じた気配の正体がアレルヤだとすぐわかったのだ。

 

ツナはアレルヤの気配を感じる方へダブルオーフレイマーXを向かわせた……その時。

 

 

「!(アレルヤの他に別の気配を感じる……何処となくアレルヤの気配に似ているが……兎に角、急がないと!)」

 

 

何処となくアレルヤに似た別の気配を感じ取ったツナはその気配の正体を確かめるべく、猛スピードで飛翔すること数分後……

 

 

「見つけた! アリオスだ!」

 

 

遂にツナは無人島の地面に大きく倒れているアレルヤのアリオスを発見する。

 

 

「ん? あの機体は、カタロン基地で戦った奴か……?」

 

 

さらにその近くには昨日カタロン基地にて戦ったカスタムアヘッドーーピーリスのスマルトロンも倒れており、2機が交戦している内にこの無人島へ不時着したことを物語っていた。

 

ツナはダブルオーフレイマーXをリングの中に収納し、アリオスとスマルトロンの近くに着地するとテントらしきものを見つける。

 

 

(あの中にアレルヤがいるのか? 兎に角、調べてみよう)

 

 

テントの中を調べることにしたツナは一旦ハイパー化を解除し……

 

 

「あ、アレルヤさーん、いますかー……?」

 

 

アレルヤがいないかの確認で、静かに彼の名を呼びながらテントの中へ入る。

 

テントの中に入ったツナの視線の先には……

 

 

「私はあなたのお陰で生きることに感謝できたの。そんなあなたをこの眼で見つめることができる。話すことも、触れる事だってできる。こんなときが訪れるなんて……」

 

「マリー……」

 

「……神よ感謝します……アレルヤ……」

 

 

見知らぬ長い銀髪の女性と良い雰囲気になっているアレルヤの姿があった。

 

それを見たツナは……

 

 

「んなーーーーーー!?///」

 

「え?」

 

「この声は……つ、ツナ君!?」

 

 

思わず驚きの声を上げてしまう。

 

そんなツナの声に気付いたアレルヤと銀髪の女性も驚きの表情を浮かべる。

 

そして、ツナはアレルヤと銀髪の女性のラブコメのような雰囲気の中にタイミング悪く入り込んでしまったことに罪悪感を感じたのか……

 

 

「し……失礼しましたーーー!!///」

 

「ちょ、ちょっと待って、ツナ君! 誤解だ!///」

 

 

テントから猛スピードで退出し、アレルヤはそんなツナを慌てて追い掛けた(笑)

 

それから数分後、何とかツナをテントの中へ連れ戻したアレルヤは彼に銀髪の女性について説明する。

 

 

「彼女はマリー・パーファシー、僕が超兵機関……ソレスタルビーイングに入る前にいた場所で仲良くなった友達なんだ」

 

「マリー・パーファシーです。改めてよろしくお願いします♪」

 

「さ、沢田綱吉です。皆からはツナって呼ばれてるんで、そう呼んでください///」

 

「ええ、よろしくねツナ君♪」

 

(フェルトさんもそうだけど、この世界の女の人は綺麗な人が多いなぁ……///)

 

 

銀髪の女性ーーマリー・パーファシーの慈愛溢れる綺麗な笑みにツナは内心ドギマギしていたが、同時にある疑問が生まれる。

 

 

「それにしても、アレルヤさんの友達であるマリーさんがどうしてこんな所にいるんですか? それにマリーさんのその格好……パイロットスーツですよね?」

 

「あ、いや、それは……」

 

 

アレルヤの友達であるマリーが何故ここにいて、パイロットスーツを着用していたのかが気になったツナはそう質問し、アレルヤはその質問に対してどう答えるか悩んでいると……

 

 

「……私はアレルヤの敵であるソーマ・ピーリスとして、アロウズのMSパイロットを務めていたの……アレルヤのガンダムと一緒に倒れているアヘッドは私の機体よ……」

 

「えっ!?」

 

「マリー……」

 

 

マリーが代わりにツナの質問に答え、そんなマリーの答えにツナは驚きの表情を浮かべる。

 

 

「ど、どうして友達であるアレルヤさんとマリーさんが敵同士に……? それに、ソーマ・ピーリスって……?」

 

「はあ……話せば長くなるんだけど、実は……」

 

 

アレルヤは自身とマリーが超兵として生み出されたこと、五感が全く無かったマリーが新たな人格ーーソーマ・ピーリスを植え付けられた事で五感を復活させられて人類革新連盟軍やアロウズ所属の超兵として戦わされていたこと等をツナに説明した。

 

 

「アレルヤさんとマリーさんにそんな過去が……(超兵……それを生み出す為に、何の罪も無い子供達の体を改造するなんて……!)」

 

 

話を聞いたツナは、アレルヤやマリーのような超兵を生み出す為に何の罪も無い子供達の体を改造した超兵機関の連中に怒りを覚えると同時に、1人の青年を思い浮かべる。

 

それはかつて敵対し、現在では利害が一致すれば共闘することが多いボンゴレ霧の守護者ーー六道骸のことで、彼もアレルヤやマリーのように幼い頃『エストラーネオファミリー』に人体実験の被験体として扱われ、体を改造された過去があることから、マフィアに対して強い嫌悪感を抱いていた。

 

もし骸がこの場にいて超兵機関の話を聞いていたら、超兵機関を壊滅させようと動いていただろう(最も超兵機関自体はアレルヤが4年前に爆破しているので、それはもう叶わないが)。

 

 

「ええと、取り敢えず今のマリーさんの人格はソーマ・ピーリスじゃなくて、マリーさん本人の人格に戻ったと言うことで良いんですよね?」

 

「うん。何がきっかけで戻ったのかはわからないけど、またこうやってマリーと話すことができて嬉しいよ……」

 

「私もよ、アレルヤ……」

 

 

そう言って見つめ合うアレルヤとマリーから醸し出される甘い雰囲気に……

 

 

「……すみません、やっぱり俺はお邪魔みたいなんで暫く退出しますね……///」

 

「ご、ごめんなさい! そんなつもりは全然ないの!///」

 

「だ、大丈夫だから! 全然邪魔になってないから! だから、行かないでくれ!///」

 

 

ツナは自身がこの場にいることが場違いなように思えて再びテントから退出しようとし、アレルヤとマリーはそんなツナを慌てて引き止めるのだった(笑)

 

 

「今更だけど、ツナ君はソレスタルビーイングのメンバーなの? アレルヤと親しいみたいだし……」

 

「ええと……正式なメンバーでは無いんですけど協力者で、俺は……」

 

 

ツナがマリーの質問に答えようとした……その時。

 

 

「っ! この音は……!」

 

「GNドライブだ!」

 

「と言うことは、MS……!?」

 

 

3人の耳に聞き慣れた音ーーGNドライブがGN粒子を放出する時の駆動音が入る。

 

ソレスタルビーイングかアロウズのどちらかはわからないが、別のMSがこの場所へやって来た様だ。

 

3人はそれを確認すべくテントから出ると、青いGN-X IIIがゆっくりと降り立つ姿が目に入る。

 

 

「アロウズのMS!……って、何か機体の色が違うような……」

 

「あれは連邦軍のMSだよ。でも、連邦軍がどうしてここに……?」

 

「あの機体……」

 

 

ツナ・アレルヤ・マリーの3人がそれぞれ呟く中、連邦軍のGN-X IIIのコクピットから1人の男性が現れ、ヘルメットを脱いで顔を露わにする。

 

 

「中尉!」

 

「大佐!?」

 

「マリー! ツナはテントの中にいて、連邦軍に君のことを知られる訳に行かない!」

 

「は、はい!」

 

 

連邦軍のGN-X IIIに乗っていたのはセルゲイで、セルゲイはウィンチロープを伝って地面へと降りて行く。

 

セルゲイを視認したマリーは弾かれたように連邦軍のGN-X IIIに向かって走り出し、アレルヤはツナにテントの中にいるよう指示した後、マリーの後を追いかける。

 

 

「マリー! あの人は君の知り合いなのか!?」

 

「ええ!」

 

 

マリーに尋ねたアレルヤの声を聞いたセルゲイは……

 

 

「その声……そうか、君があの時のガンダムのパイロットか……」

 

 

5年前の低軌道ステーションの事故のことを思い出し、その時の救助活動に参加したガンダムーーアリオスの前の機体である『ガンダムキュリオス』のパイロットがアレルヤであることに気がつく。

 

そんなセルゲイの声を聞いたアレルヤの中で警戒信号が明滅し、マリーの腕を掴んで彼女を止めた。

 

マリーが何かを言いたそうに振り返るが、アレルヤは目線だけでそれを制して、セルゲイに顔を向ける。

 

どのような経緯で自身を知ったのかアレルヤにはわからないが、セルゲイの外見的年齢から4年前の活動期に戦っていたことは疑いなく、それだけに因縁がある。

 

アレルヤはそれだけでマリーの知り合いであるセルゲイに信頼を置くことはできなかった。

 

警戒心を露わにするアレルヤに対し、セルゲイは数歩近付くと……

 

 

「中尉から離れろ! ソレスタルビーイング!!」

 

 

アレルヤの危惧した通りホルスターから拳銃を抜いて構えるのだった。

 

 

(んなーーー!? いきなり銃出して来たーー!?)

 

 

テントの影から様子を見ていたツナはセルゲイの行動に心の中で驚きの声を上げる。

 

一触即発な雰囲気のアレルヤとセルゲイ……この状況どうする、ツナ!?

 

 

To Be Continue……

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