機動戦士ガンダム00 Flamer X   作:raphel

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お久しぶりです、raphelです^_^

小説活動再開のリハビリとして、前々からやりたかったクロスオーバー小説を投稿しました♪
(※勿論メインであるX Dimension Soldiersに関しても、更新を再開できるように準備を進めてます(^◇^;))

記念すべき本小説の第1話を読む前に、設定を見ることをお勧めします。


本編(機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン)
第1話 西暦世界に舞い降りる『大空』と『炎のダブルオー』


西暦2312年

 

『ユニオン』・『AEU』・『人革連』の世界三大国家による『国連軍』と、『ガンダム』と呼ばれる『GNドライブ』搭載型のMSを所有する私設武装組織『ソレスタルビーイング』による大規模な戦闘ーー『フォーリンエンジェルス』の終結から4年の歳月が経ち、地球には国連を母体とした『地球連邦政府』が設立され、連邦政府が主体となった新たな支配体制が築かれていった。

 

連邦軍はその中で、さらなる国家の統合と人類の意思統一を謳い、連邦軍とは別の独立治安維持部隊『アロウズ』を設立する。

 

だがアロウズは治安維持を名目として、反政府勢力である『カタロン』を始め、主義・主張の異なるグループを武力で弾圧していた。

 

そんな中、活動再開に向けて秘密裏に動いていたソレスタルビーイングが、メンバーの復帰や新たな仲間と紆余曲折を経て再び表舞台に立ち、世界の変革の為にアロウズと戦っているのだった。

 

戦争が絶えないその世界に、並行世界からある『少年』が現れる……

 

 

 

 

 

 

 

「…………ここ何処ーーーーーー!!? って言うか、何で砂漠ーーーーー!!?」

 

 

イタリア最強のマフィアーー『ボンゴレファミリー』の次期ボス候補である茶髪の少年--ツナこと『沢田綱吉』は、見知らぬ土地である砂漠のど真ん中で絶叫していた。

 

『虹の代理戦争』から数ヶ月が経ち、ツナは仲間達や家庭教師兼元アルコバレーノの『リボーン』と共に平和(であるかは怪しいが)な日々を過ごしていたのだが……ある日のリボーンによる修行からの帰り道、突如彼の持つ『大空のリングVer.X(イクス)』から眩い光が放たれ、その光によって意識を失ってしまたツナが次に目を開けた時……彼は知らぬ間にこの砂漠地帯にいたのだった。

 

 

「はあ〜……ボンゴレギアが突然光り出して、いつの間にか意識を失って砂漠に……って言うか、知らない場所にいるなんて……10年後の世界に来た時と似たような状況になってるなぁ……俺、いつの間に10年バズーカの弾を受けてたんだ?」

 

 

先程は思わず絶叫してしまったツナだが、伊達にこれまで厄介事に巻き込まれて来た訳では無いのですぐに慣れて、落ち着きを取り戻していた。

 

 

「見た感じ、幻覚じゃなくて本物の砂漠みたいだ……って言うか……暑い……何処かに日陰、って言うかオアシスがあったりしないかな……?」

 

 

砂漠の暑さに参りそうになったツナは、暑さを凌げる場所またはオアシスらしき場所が無いか辺りを見回していると…… 突如何処からか爆発音が聞こえるのだった。

 

 

「っ! な、何だ!?」

 

 

ツナは突然の爆発音に驚くが、すぐに冷静になり……

 

 

「今の爆発音、そう遠くない……! あっちだ!」

 

 

ツナは彼の中に流れる『ボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)』による『超直感』が感じた方に向かって駆け出した。

 

 

「はあ、はあ、はあ……! あれは……!」

 

 

走ること数分後、ツナはあるものを目にする。

 

それは……

 

 

「きょ、巨大ロボ!?」

 

 

基地らしき場所にて、複数の青と赤の巨大ロボ達が戦闘を繰り広げている光景であった。

 

ツナにとって知らないことだが、今戦闘中の巨大ロボ達は『MS(モビルスーツ)』と呼び、背中から赤い粒子を放出する赤のMS……『アヘッド』や『GN-X III』と言った擬似GNドライブ搭載型の新型MSを所有する独立治安部隊アロウズが、青のMS……『フラッグ』や『ティエレン』と言った旧型の機体が防衛している反政府組織カタロンの基地を襲撃しているのだった。

 

戦況は明らかに旧型の機体で戦っているカタロンが劣勢に立たされており、カタロンのMS部隊はアロウズのMS部隊の猛攻の前に必死に持ち堪えているが、次第にその防衛ラインが突破されようとしていた。

 

そして3体のアヘッドがカタロンのMS部隊の防衛ラインを突破し、腰部背面に装着しているコンテナを基地に向けて射出しようとしていた。

 

それを見たツナは……

 

 

ゾクッ……!

 

「っ! (あの赤い巨大ロボ達が付けてるコンテナ、危険な感じがする! 基地にいる人達を助けないと!)」

 

 

本来機械と言った無機物相手に対して超直感は働かないのだが、アヘッドのコンテナから危険なものを感じ取り、カタロンを助けることを決めたツナは目を閉じると……

 

 

ボウッ!!

 

 

自身の両腕にある腕輪ーー『X(イクス)リング』に対し、いつもリングに『死ぬ気の炎』を灯しているように意識を集中し、『大空』属性である橙色の炎を灯した。

 

X(イクス)リング……それは虹の代理戦争後、ツナが彫金師『タルボ』から貰ったものであり、『あるもの』を量子変換して収容かつ瞬時に展開できるようにする為に、特殊な石を使って彫金された腕輪である。

 

そのXリングに収容されているのは……「27」と刺繍された手編みの手袋と、ある技の調整に必要なコンタクトディスプレイとヘッドホンである。

 

それらがXリングから量子変換で瞬時に展開され、ツナの両手・両目・両耳へと装備されていく。

 

さらには……

 

 

ボウッ!!

 

 

その音ともにツナの額から大空の炎が灯されるのと同時に、ツナは瞳を開ける……その瞳の色は全てを見透かすような橙色へと変わっていた。

 

ツナの両手に装備していた手袋も手の甲にボンゴレの紋章が入ったクリスタル、そのクリスタルの上にオレンジ色のXの紋章が入った赤色のグローブ--『X(イクス)グローブ』へと変わり、そのXグローブから大空の炎が灯される。

 

先程の気弱で優しそうな少年だとは思えない、鋭い眼光で凄まじい威圧感を放つ歴戦の戦士のような少年がそこにいた。

 

これがツナの戦闘モードーー『超(ハイパー)死ぬ気モード』である。

 

以前は『死ぬ気丸』というアイテムを服用することで超死ぬ気モードになっていたが、虹の代理戦争の『あること』がきっかけでツナの中で変化が起き、それに加えてリボーンとの修行のおかげで完全に死ぬ気丸無しで超死ぬ気モードになることができるようになったのだ。

 

 

「よし、行くか……!」

 

 

超死ぬ気モードになったツナは戦場に向かって飛翔しようとしたタイミングで…… 突如大空のリングVer.Xから大空の炎が、ツナの意志に関係なく灯されたのだ。

 

 

「っ! な、何だ、俺のボンゴレギアから勝手に炎が……!?」

 

 

ツナは大空のリングVer.Xから溢れ出す大空の炎に驚いていると……さらにリングから大空のリングVer.Xから大空の炎と一緒に、死ぬ気の炎では無い正体不明の翡翠色の光の粒子が放出されるのだった。

 

 

「っ! これは、死ぬ気の炎じゃない……? 何なんだ、この翠の光の粒子は……?(汗)」

 

 

そして、大空のリングVer.Xから放出された大空の炎と翡翠色の光の粒子ーー『GN粒子』は……

 

 

「っ!」

 

 

ツナを包み込んだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、カタロンのフラッグやティエレンは武装のレールガンでアロウズのアヘッドやGN-X IIIを迎撃しようするが、どれだけ撃っても簡単に避けられてしまい、擬似GNドライブ搭載型の新型MSであるアロウズのMSに太刀打ちできる筈も無かった。

 

 

「あんな旧型のモビルスーツで……」

 

 

この作戦に脳量子波対応型にカスタマイズされたアヘッドーー『スマルトロン』に搭乗して参加している長い銀髪の女性ーー『ソーマ・ピーリス』は悲痛な気持ちで居た。

 

相手との戦力差は歴然としている、わざわざ殲滅作戦などしなくてもよいのではないのか?……ピーリスは上層部からの命令とは言え、内心納得がいかないでいるのだった。

 

そうしている間にも、次々とカタロンのMSは破壊されていき、オートマトンのコンテナを搭載した3体のアヘッドが防衛ラインを突破し、カタロンの基地の真上に辿り着く。

 

 

『これより掃討作戦に入る。オートマトン射出準備』

 

 

部隊長含め3体のアヘッドがキルモードに設定されているオートマトンをカタロンの基地内部へ射出しようとしていた。

 

 

「そんな!?待って!」

 

 

その行動にピーリスは驚く。

 

彼女は無抵抗の人間までも容赦なく殺すアロウズの本質がやっと分かったのだ。

 

しかし、ピーリスにそれを止める術は無かった。

 

無常にもオートマトンのコンテナは射出され、コンテナは次第にカタロンの基地内部へと近付きつつあった……その時、何処からか飛んで来た橙色の何かが、オートマトンのコンテナを全て破壊したのだった。

 

 

「っ!」

 

『何っ!?』

 

『オートマトンが……!?』

 

『今の攻撃は何処から……!?』

 

 

そのことにピーリスは勿論、オートマトンのコンテナを射出した部隊長ら3機のアヘッドのパイロット達は驚いていた。

 

そんな驚いている3機のアヘッドのパイロット達の隙を突くように……

 

 

『ぐあああっ!?』

 

『があああっ!?』

 

『うあああっ!?』

 

 

部隊長ら3機のアヘッドが、突然現れた素早い『何か』によってぶっ飛ばされたのだ。

 

ぶっ飛ばされた3機のアヘッドは砂漠の大地に大きく叩き付けられ、力無く倒れるのだった。

 

 

『隊長!』

 

『一体、何が……! ピーリス中尉!』

 

「! あれは……!」

 

 

突然目の前で起きたことに驚くピーリスや『アンドレイ・スミノルフ』らアロウズのMS部隊のパイロット達が目にしたのは……拳と背中に猛々しくも美しい橙色をした炎を灯し、両腰にあるオリジナルのGNドライブ2基から翡翠色のGN粒子を放出する真紅のMSであった。

 

その真紅のMSを目にしたピーリスやアンドレイは……

 

 

「が、ガンダム!? それに、あの機体は……!」

 

『ソレスタルビーイングの『二個付き』!? だが、機体の形状や色が……それに、あの炎は一体……!?』

 

 

現在敵対しているソレスタルビーイングが所有する『二個付き』と呼ばれるGNドライブ2基ーーツインドライブ搭載のガンダムーー『ダブルオーガンダム』に雰囲気が似ていることに驚くのだった。

 

そんな驚くピーリス達を他所に……

 

 

ボオオオッ!!

 

 

真紅のツインドライブ搭載型のガンダムは拳と背中の炎をさらに燃え上がらせ、拳を構えるのだった……

 

 

To Be Continue……




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