設定が若干変わっておりますので、最初から読んでいただいた方が宜しいかもしれません。
それでは最新話よろしくお願いします^_^
驚異的な強さでピーリス達アロウズ部隊を圧倒する真紅のガンダム。
その真紅のガンダムに乗っているのは……
「ふう……何とか戦えているな」
超死ぬ気モードのツナであった。
彼は大空のリングVer.Xから放出された大空の炎とGN粒子に包み込まれた後、いつの間にか真紅のガンダムのコクピット内にいたのだ。
そのコクピットは従来のMSとは異なり、操縦席や操縦桿と言った物が無く、ツナが動いても大丈夫な程の広い空間である上、周囲にあるモニターのおかげで外の様子が360度見れるようになっていた。
「それにしても、この巨大ロボ……本当に俺の体の動きに合わせて動いてくれるんだな。おかげで戦いやすい」
真紅のガンダムはどう言う訳かツナの動きに合わせて動く様で、ツナはコクピットに乗った瞬間に脳へ流れてきた情報によりそのことを知り、普段の自身の動き……今までと同じ戦いをすることで、真紅のガンダムはツナの動きに応えるかのように再現し、現在アロウズ部隊を圧倒するに至っていた。
そんな中ツナの目の前に空中ディスプレイが浮かび上がり、あるデータを表示していた。
それは……
「ダブルオーフレイマーX(イクス)……もしかして、この巨大ロボの名前なのか……?」
『GN-0000[FX] ダブルオーフレイマーX(イクス)』と表示されているデータで、ツナはそれを見て真紅のガンダムの名前だと瞬時に理解する。
「ダブルオーフレイマー、俺に力を貸してくれてありがとう……このままあいつらを蹴散らすぞ!」
ボオオッ!!
ツナのその言葉に答えるかのように、ダブルオーフレイマーXは拳と背中の炎を強く灯していた。
一方、ツナとダブルオーフレイマーXに追い詰められたピーリスは……
「くっ! 動ける機体はアンドレイ少尉達を連れて離脱しろ! 私が時間を稼ぐ!」
『ピーリス中尉、しかし……!』
『あのガンダムに良いようにやられたまま撤退するなんて……!』
「作戦が失敗している上、気絶している者達が多い中で戦っても全滅するのが目に見えている! 敵を前にして逃げる等屈辱かもしれないが、ここは堪えて撤退しろ! これは命令だ!」
『くっ……了解です!』
他のアロウズ兵達に撤退する様に指示を出し、ピーリスの指示を聞いたアロウズ兵達はアンドレイを含めた気絶している者達の機体を抱えながら撤退して行くのだった。
それを確認したピーリスはスマルトロンのGNビームサーベルを取り出しながら、ツナのダブルオーフレイマーXを警戒する。
対するツナもダブルオーフレイマーXの拳を構えながら迎撃態勢に入っていた。
ツナのダブルオーフレイマーXと対峙するピーリスは……
(全く隙が無い……下手に踏み込めば、一瞬で返り討ちにされる)
攻め入る隙が全く無いことから、下手に攻撃をすれば一瞬で返り討ちにされることを理解する。
とは言え、警戒したままでいても拉致が開かないので、ピーリスはスマルトロンの左腕のシールドを前方に構えたままツナのダブルオーフレイマーXに突撃する。
「はあああっ!!」
ピーリスはスマルトロンのシールドを前方に構えた状態での体当たりを繰り出すが、ツナのダブルオーフレイマーXはその攻撃を容易く回避する。
しかし、ピーリスにとってそれは予測済みであった。
「そこだ!」
回避を終えたばかりのツナのダブルオーフレイマーXの死角に向け、スマルトロンのGNビームサーベルを振るう。
その攻撃に対してツナはダブルオーフレイマーXの左手の甲を向けると、手の甲にある青い円形のクリスタル部分からビーム状のシールドーー『GNビームシールド』を展開し、ピーリスのスマルトロンのGNビームサーベルの斬撃を防ぐ。
「何っ!?」
ピーリスはツナのダブルオーフレイマーXの死角を突いた攻撃が防がれたことに驚く。
「うおおおっ!!」
「ぐっ!」
ツナはダブルオーフレイマーXのGNビームシールドで防御したまま、ピーリスのスマルトロンのGNビームサーベルを押し返すように弾き飛ばし、それによってピーリスのスマルトロンは体勢を崩す。
体勢を崩したピーリスのスマルトロンの隙を狙い、ツナはダブルオーフレイマーXの脚部による蹴りを繰り出す。
そして……ツナのダブルオーフレイマーXの蹴りはGNビームサーベルを持っていたピーリスのスマルトロンの右腕を『斬り裂いた』。
それを見たピーリスは……
「っ! 脚部にビームサーベルだと!?」
ツナのダブルオーフレイマーXの膝と足の爪先にある発生装置から展開されたビーム刃ーー『GNビームブレイド』を見て驚きを露わにする。
ツナのダブルオーフレイマーXの外見から見て、ビームライフルは疎かビームサーベルさえも無いと思っていただけに、先程スマルトロンのGNビームライフルを破壊したダブルオーフレイマーXの腕部にあるビーム砲と同様、ピーリスはまたしても虚を突かれてしまうのだった。
残る武装が防御兵装のシールドのみになったピーリスのスマルトロンに対し……
「Xカノン!!」
ツナのダブルオーフレイマーXの拳の先端にあるビーム砲ーー『GNブレイズガン』からGN粒子を含んだ大空の炎の弾丸を連射して放つ。
「くっ!」
ピーリスはスマルトロンのシールドで防ぐが、連射されたツナのXカノンの1発がスマルトロンの右肩に命中する。
その瞬間……
「っ! 熱っ……!?」
ピーリスは火傷したかのような激痛と熱さを右肩から感じるのだった。
「(な、何だ、右肩から感じるこの痛みと熱さは!? まるで機体が受けたダメージが私にも反映されているような……っ! まさか、あのガンダムは……)はっ!」
ツナのダブルオーフレイマーXのある『特性』に気付いたピーリスだったが、それに囚われていた所為かツナのダブルオーフレイマーXの接近を許してしまうのだった。
ツナは隙だらけのピーリスのスマルトロンに対し……
「獅子戦吼!!」
「きゃあああああああっ!?」
ダブルオーフレイマーXの掌底を放つと同時に獅子の形をした闘気を叩きつけ、ピーリスのスマルトロンを大きく吹き飛ばした。
『獅子戦吼』……虹の代理戦争後の修行時に、修行の手伝いとして日本へ来ていたリボーンと同じ元嵐のアルコバレーノである『風(フォン)』との修行により、人間の体にある『気』と言うエネルギーをコントロールする術、そして気の一種である『闘気』を外へと放つ技術を身に付けたツナは、その修行の成果としてこの技を編み出したのである。
ツナの闘気で吹き飛ばされたピーリスのスマルトロンはそのまま砂漠の大地へと叩きつけられた。
「くっ……な、何だ、今の攻撃は……?」
ピーリスは得体の知れない攻撃であるツナのダブルオーフレイマーXの獅子戦吼に混乱するばかりであった。
(機体の右腕と武装を失ってしまった以上、戦闘継続は無理か……アンドレイ少尉達が無事に離脱できたのを確認できた今、ここに長居は無用だ……!)
ピーリスはスマルトロンの右腕と武装が失った状態での戦闘継続は無理だと判断し、撤退行動に入るのだった。
「撤退したか……まあ、こっちは最初から命を奪うつもりは無いからな。退いてくれて助かる……」
ツナは離脱するピーリスのスマルトロンを追撃すること無く、黙ってそれを見送るのだった。
そんなツナのダブルオーフレイマーXを、撤退しながら見るピーリスは……
「追撃はして来ないか……(カタロンの基地を防衛する為に深追いしないのか、それとも情けをかけているのか……恐らく後者だな。あのガンダムからは殺気を感じられなかった。恐らく初めから私達の命を奪うつもりは無かったのだろうな……)」
自身の脳量子波でツナが初めから自分達の命を奪うつもりが無いことを見抜く。
本当なら屈辱だとツナに対して怒りを覚えるところだが……
(だが、不思議とあのガンダムのパイロットに対して怒りを感じない……オートマトンを破壊してくれたことに、私自身感謝しているのかもしれない)
元々ピーリスは今回のカタロン掃討作戦に不満があったので、その作戦の要となるオートマトンを破壊してくれたツナには内心感謝していた。
とは言え、ツナはアロウズに対して敵対行動を取り、さらには反政府勢力の象徴とも言うべきガンダムに搭乗してしまった以上、アロウズ……大きく言えば地球連邦政府の排除すべき対象として認識されるのは間違いないだろう。
そのことに対してピーリスは複雑な心境を抱えたままスマルトロンを駆り、母艦へと帰路に着くのだった。
一方、戦闘を終えたツナは……
「さてと、この後だが……まずはあの基地にいる人達にここが何処なのか聞いてみるか……」
ここが何処なのかまだわかっていないので、近くのカタロン基地へ移動しようとした……その時。
「! 何か来る……!」
何かが近づいて来るのを感じたツナは、気配を感じる方向に視線を向けると……そこには空を航行している1隻の青い戦艦と、3機のガンダムの姿があった。
ツナの目の前に現れた戦艦と3機のガンダムはアロウズの最大の排除対象とも言うべき私設武装組織ーーソレスタルビーイングであった。
大空と天上人達が今ここに邂逅する……
To Be Continue……