ロックオンことライルにはオリキャラのヒロインを割り当てたいと思います。
それでは最新話をよろしくお願いします^_^
スメラギの口から出たツナが異世界の人間であると言う言葉に……
「異世界、だと……!?」
「スメラギ・李・ノリエガ、貴女は一体何を言って……!?」
「じょ、冗談ですよね、スメラギさん……!?」
「冗談でも何でも無いわ……綱吉君はこの世界に存在しない人間よ」
ツナが異世界の人間だと知って刹那、ティエリア、フェルトは衝撃を受け、スメラギが冗談を言っているのでは無いかと意見するが、スメラギの真剣な表情から嘘をついているようには見えなかった。
「綱吉君。貴方は並盛町に住んでいる……それは間違いないわね?」
「は、はい……」
「ここに来る前にミレイナに調べて貰ったのよ。だけど……この世界に並盛という地名は何処にも無いの。世界中のどこにもね」
「えっ!? じゃあ本当に……!?」
「ええ。恐らく綱吉君は先程言っていた謎の光によってこの世界に転移したと考えられるわ」
「な、なるほど……」
「しかし、沢田綱吉が住む町が存在しないと言う事実だけでは、彼が異世界の人間だと断定するのはどうかと……」
「確かにそうね。でも、綱吉君は『この世界に住んでいる人間なら誰もが知ってそうなこと』を何一つ知らないのよ? これで彼が異世界の人間だと言う証拠になると思うけど?」
「確かに、そうですが……因みにだが沢田綱吉、君は宇宙に行ったことはあるか?」
スメラギのその言葉をある程度理解するも、まだ納得が行かないティエリアはツナにそう質問すると……
「う、宇宙!? いやいや、俺みたいな中学生が行ける訳無いじゃないですか!? 宇宙って、宇宙飛行士として訓練された人達だけがロケットに乗って行けるんでしょ?」
ツナは驚きながらもそう回答した。
その答えに対し……
「……スメラギ・李・ノリエガ、どうやら貴女の推測は正しい様です」
「ああ、俺も納得した」
「私も納得しちゃった……」
「えっ!? 俺、何か変なこと言いました!?」
刹那・ティエリア・フェルトの3人はツナが異世界から来たと言うスメラギの推測が正しいことに納得し、逆にツナは自身が何か変なことを言ったのでは無いかと慌ててしまう。
「大丈夫よ、綱吉君は何も変なことは言ってないわ。だけどね……綱吉君が今言った宇宙飛行士やロケットで宇宙に行くと言うのは私達の世界では数百年前も古い話で、現在は先程言った軌道エレベーターで一般人でも宇宙に行ける時代なのよ」
「……ええええええっ!?」
スメラギのその説明に、ツナは驚きの声を上げながらも自身が異世界に来たことを改めて実感した。
それもその筈、ツナの世界では宇宙に行けるのは宇宙飛行士と言う限られた人間だけであるのに対し、刹那達の世界では多少の制限はあるものの軌道エレベーターにより一般人でも宇宙へ行けると言う、宇宙開発においてあまりの技術レベルの違いを突き付けられたのだから。
「俺、本当に異世界に来ちゃったんだ……」
「あの、ツナ君……大丈夫?」
「え? 何がですか?」
「ええと……いきなり自分の知らない場所……自分の知らない世界に来てしまったことに、不安になったりしてないかなって思って……」
「「「……」」」
いきなり異世界に来てしまったことに不安になっているんじゃないかと、ツナのことを心配したフェルトがそう聞く。
口には出さないが刹那とティエリア、スメラギも同じで、3人もツナのことを心配していた。
フェルトの問いに対して、ツナは……
「あ、いや、そこまで不安にはなってないですね」
「ええっ!?」
あまり動揺していないとばかりにあっさりそう返し、その答えを聞いたフェルトは驚きの声を上げる。
「よ、よく落ち着いていられるな、君は。僕だったら取り乱すどころか、現実逃避すらしてしまうところだ」
「俺は、僕は、私は……と言いながらか?」
「恥ずかしい黒歴史を掘り返すんじゃない!///」
刹那とティエリアのちょっとした漫才はさておき、ツナは言葉を続ける。
「ええと、別に全く不安になって無い訳じゃですよ? 前に『10年後の未来の世界』に行ったことがあって、そこで並行世界が実在したり、色々あったその時の状況に似てたから、今更異世界と思って慣れてるだけです」
「「「「じゅ、10年後の未来の世界に並行世界(だと)!?」」」」
「あー、ええと……実は……」
先程の説明で隠していた未来の世界に行ったことがあること、支配された並行世界のことを思わず口にしてしまったツナは、今更引っ込めることもできないので『10年バズーカ』のことも含めて話すのだった。
「……なるほど、君の世界では5分間だけ10年後の自分と入れ替えられるタイムトラベル技術、それに8兆もある並行世界があるのか……」
「何というか、そっちもそっちでオーバーテクノロジーね……」
「あはは……まあ、そうですよね」
「でもツナ君、本当に不安は無いの? もしかしたら、元の世界に帰れなくなるかもしれないんだよ?」
「大丈夫ですよ。リボーン達……元の世界にいる仲間達が何とかしてくれるって信じてるし、俺自身元の世界に帰ることを諦めてませんから♪」
「ツナ君……」
フェルトの心配な声に、ツナは柔らかな笑みを浮かべながらそう答える。
幾つもの死線を乗り越えて来たツナの精神は、周りの想像以上に逞しく成長している様だ……
「あっ! よくよく考えたら、住む場所が無いじゃん!? どうしよう〜!?」
「心配するところそこなの!?」
……前言撤回、やはりツナはツナであった(苦笑)
元の世界に帰るまでの間住む場所が無いことに気付いて慌てると言う、心配するところがズレているツナの発言に、フェルトは思わずツッコミを入れた。
「なるほど、確かにそれは死活問題だな」
「刹那、君はわざと沢田綱吉の天然ボケに付き合ってあげているのか……?」
「何を言っているんだ、ティエリア? どう考えても真面目な話だろ?」
「……すまない、僕が悪かった」
ツナのズレた心配事を真面目に考えてあげると言う、若干天然なところがありつつも純粋な刹那の前に、ティエリアはただ謝るしか無かった(苦笑)
「はいはい、綱吉君のこの世界での生活については既に考えてあるから安心しなさい」
天然なツナと刹那に苦笑しながらそう言うスメラギは、ツナの方へ視線を向ける。
「綱吉君、貴方さえ良ければなんだけど……元の世界に帰るまでの間、私達と一緒に行動しない? 貴方の生活について面倒みてあげられるわ」
「い、良いんですか!? この艦の人達に迷惑なんじゃ……」
「迷惑だなんて思ってないわ。元々貴方のことをこのトレミーで保護するつもりでいたしね」
「この艦の代表であるスメラギがこう言っているんだ。遠慮することは無い」
「そうだよツナ君、遠慮なんてしないで。元の世界に帰れるまでの間、私達がツナ君の生活をサポートしてあげるから♪」
「あ、ありがとうございます! あ、でも……」
「? 他にも何か心配事があるのか?」
「あ、いや、心配事って訳じゃないんですけど……この艦にお世話になる以上、俺は何をしたら良いのかなぁと思って……何もしないのも悪い気がするし……やっぱり、ダブルオーフレイマーに乗って戦うことぐらいかな?」
刹那達プトレマイオスクルーに世話になる以上何もしないのは悪い気がするし、ツナ自身できることは戦闘ぐらいなので、ツナはダブルオーフレイマーXに乗って戦うことを考えるが……
「ちょ、ちょっと待って! 私達は綱吉君に戦うことを求めていないわ!」
「え? でも、この艦は見た感じ戦闘になることが多いんですよね? 戦力は多い方が良いんじゃ……」
「確かにそうだが……だからと言って、異世界の人間である君を僕達の戦いに付き合わせるつもりは無い」
「ティエリアの言う通りだよ。さっきは偶然アロウズと戦闘になっちゃったけど、そもそもツナ君にはこの世界で戦う理由が無いわ」
「で、でも……」
スメラギ・ティエリア・フェルトにそう言われても、ツナはまだ納得していない様子であった。
確かにフェルトの言う通り、ツナにはこの世界で戦う理由が無いし、ツナ自身戦うことは好きでは無いので出来れば戦いたくない……だが、本当に戦わなくて良いのかと言う疑念がツナの中にあり、それがツナに戦わないと言う選択肢を否定させていた。
そんなツナの心情を察したのか、刹那は……
「皆、これは沢田綱吉……彼本人が決める話だ。俺達の都合だけで勝手に決めるのは良くない」
「刹那!?」
「しかし……!」
「わかっている。この世界で戦う理由が無い彼に、戦うことを簡単に決めさせるのも良くない……だからこそ俺達ーーソレスタルビーイングのこと、そしてこの世界の戦争について話した上で、彼に考えて決めて貰った方が良いと俺は思う」
ツナの意志を尊重しつつも、ティエリア達の言うことも正しいので、自分達ソレスタルビーイングやこの世界の戦争について話した上で、ツナに考えて決めて貰う方が良いと言う自身の意見を言うのだった。
「そうね、刹那の言う通りだわ……綱吉君も隠したかった自身のことを話してくれたんだから、私達のことも話さないとフェアじゃないわね」
「そうですね……そう言う訳だ、沢田綱吉。僕達の話を聞いた上で、君がどうしたいのかを考えて欲しい」
「……わかりました」
刹那達はツナに自分達ソレスタルビーイングやこの世界の戦争について語り始める。
刹那達の世界では枯渇した化石燃料に代わるエネルギー源として宇宙太陽光発電システムと軌道エレベーターを実用化していたが、莫大な建造費が必要なこれらのシステムを所有しその恩恵が得られるのはユニオン、AEU、人類革新連盟の世界三大国家群のみで、それらの超大国間には全面的な対決こそ無いものの熾烈な軍備開発競争による冷戦状態が継続し、いずれの国家群にも属さない小国でも紛争や内戦が繰り返され、貧困に喘ぎていた。
そんな争いの絶えない世界を変えるべく、刹那達ソレスタルビーイングは戦争・内乱など世界中のあらゆる武力紛争に同じ武力をもって介入し、戦争根絶を目指す集団として決起し、平和のための武力行使という矛盾を含んだ理念の元5年前から活動していた。
だが刹那達とは別働隊である『トリニティ』の過激な武力介入、そしてソレスタルビーイングの監視者の1人である『アレハンドロ・コーナー』の裏切りにより、擬似太陽炉こと『GNドライヴ[T(タウ)]』が各国家群へと渡ったことがきっかけで、ユニオン・AEU・人革連の世界三大国家による国連軍が組織され、国連軍によるガンダム殲滅作戦ーーフォーリンエンジェルスによって刹那達ソレスタルビーイングは多くの仲間を失い、壊滅的な打撃を受けてメンバーも一度離散することとなった。
それから4年の月日が流れ、各国家群は地球連邦として統一を果たし、世界は1つになりつつあった……だが、その裏では独立治安維持部隊ーーアロウズによってカタロンを始めとした反連邦主義や思想への弾圧や虐殺が行われており、世界の歪みは収まっていなかった。
その歪みを正すべく、刹那達ソレスタルビーイングは再び立ち上がり、現在はアロウズと戦っている。
これらの話を聞いたツナは……
「……ここは俺が住んでいる世界以上に技術が発展してるのに、争いが絶えない程過酷で……悲しい世界なんですね……」
悲しそうな表情を浮かべながら、そんな感想を言うのだった。
「ああ、そうだな……僕達も結局は武力で物事を解決しようとしている野蛮な集団……テロリストと似たようなものだ」
「俺達のことを軽蔑して貰って構わない。だが君を保護すると決めた以上、君が元の世界に帰れるようになるまでの間、絶対に死なせないと言うことだけは約束させてくれ」
「軽蔑なんて、そんなことしませんよ。まあ、確かに刹那さん達ソレスタルビーイングのやってることが正しいとは言えないですけど……」
ツナは一呼吸を入れ、真っ直ぐな瞳を刹那達に向けながら言葉を紡ぐ。
「刹那さん達が戦争を無くしたい、大切なものを守りたいと言う意志で戦うことは俺も共感できるし、その意志自体間違ってないと思います……だから、あまり自分達を卑下するようなことは言わないでください」
「綱吉君……」
「沢田綱吉……」
「ツナ君……」
「…………」
否定では無いツナの優しさ溢れる肯定の言葉に、刹那達は温かなものが中から込み上げ、胸が救われるのを感じていた。
「あ、何かすみません、俺みたいな子供が偉そうなことを言っちゃって……///」
「いや、そんなことは無い……寧ろ、今の言葉で胸が救われたのを感じた」
「そうだね。ありがとう、ツナ君♪」
「あ、いえ、お礼を言われることは何も……///」
刹那とフェルトの言葉に照れているツナはすぐに気を取り直し、スメラギに視線を向ける。
「ええと……取り敢えず、俺がこの世界でどうするかについて一晩考えてから答えを出す形で良いですか?」
「ええ、構わないわ」
「寧ろ、そうした方が良い。後先考えずに答えを出して、後悔するような真似だけは僕達もさせたくないからな」
「わかりました、ちゃんと考えて答えを出します」
「素直でよろしい♪ 取り敢えず、今日のところはもう休んで良いわよ。色々あって流石に疲れているでしょうしね。ダブルオーフレイマーの話については明日にでもしましょう」
「ありがとうございます、是非そうさせて貰います」
「フェルト、引き続き綱吉君の世話をしてあげてくれる? あなた達、すっかり打ち解けてるみたいだしね♪」
「了解です、任せてください。それじゃあツナ君、『私の部屋』に行こう♪」
「はい♪…………ん?///」
ツナの世話をすることに張り切っているフェルトが言ったその言葉に、ツナは返事しつつも引っ掛かるものを感じていた。
「あ、あの、フェルトさん? 今、なんて言いました? 私の部屋って言う単語が聞こえたような……///」
「? うん、言ったよ。私がツナ君の世話を任されたんだから、『相部屋』として私の部屋で生活して貰おうかなって思ってるんだけど?」
「あ、相部屋ーーーーーー!?///」
「ふぇ、フェルト!?」
「「………」」
フェルトの『相部屋』と言う爆弾発言にツナは勿論、彼女にツナの世話を任せたスメラギも驚いており、刹那とティエリアに至っては驚きのあまり固まっていた(苦笑)
「あ、いや、それだと、フェルトさんに凄い迷惑をかけるんじゃ……///」
「もう、何言ってるの? 迷惑だなんてまったく思って無いから、早く行こう♪」
「え、あ、ちょっ!? ちょっと待ってーーーーー!!!///」
フェルトはツナの手を引き、そのまま自身の部屋へと連行するのだった(笑)
そして、残された刹那・ティエリア・スメラギの3人はと言うと……
「……スメラギ・李・ノリエガ、フェルトはああ言ってましたが、大丈夫でしょうか……?」
「うーん……確かにツナ君の世話をフェルトに任せたけど、相部屋だなんて一言も……まあ綱吉君は無害そうだし、大丈夫なんじゃない?」
「まあ、沢田綱吉が無害であることには僕も同意しますが……『男女』が1つの部屋で生活すると言うのは流石にどうかと……」
「ティエリア、貴方の言ってることは正しいわ……でもね、あんなに張り切ってるフェルトにそんなこと言える?」
「……すみません、無理です」
「……取り敢えず沢田綱吉のことはフェルトに任せて、俺達は他の皆にも先程聞いた情報を共有しよう」
「そうね、フェルト以外の皆をブリーフィングルームに集めましょう」
フェルト以外の他のメンバーにも情報を共有する為、招集をかけながらブリーフィングルームに向かうのであった……
一方、アロウズ側では……
「この役立たず共!! カタロンの基地を壊滅させられなかった上、たった1機のガンダムに良いようにやられて逃げ帰るなんて、恥晒しも良いところだ!!」
「「「も、申し訳ありません、リント少佐!!」」」
指揮官の1人である男性ーー『アーバー・リント』が、ツナとダブルオーフレイマーXに敗走させられたカタロン殲滅部隊の隊長3人に対し、激しい怒りを露わにしていた。
そんなリントに……
「リント少佐、そこまでにしておけ」
「マネキン大佐! しかしですね……!」
「今は貴官の文句に時間を割いている余裕は無い」
元AEU軍のMS隊作戦指揮官で、リントと同じアロウズの指揮官ではあるが、階級は彼より上の大佐である女性ーー『カティ・マネキン』が厳しく諫める。
「ピーリス中尉、疲れているところ悪いがカタロン基地にて遭遇した『紅の二個付き』について報告して貰えるか? 勿論……貴官の右肩の『火傷』のことも含めてな」
「わかりました、報告させていただきます」
軍服で隠れて見えないが、カティの言う通りピーリスの右肩には火傷の跡があり、彼女の右肩は治療で包帯が巻かれていた。
そして、ピーリスはカティ達に『紅の二個付き』と称したツナのダブルオーフレイマーXの恐るべき戦闘力と『特性』について報告し、その報告を聞いたカティやリントを始めとしたアロウズの面々が驚愕したのは言うまでもなかった。
それから数時間後、自室に戻ったカティはピーリスから受け取ったツナのダブルオーフレイマーXとの戦闘記録である映像データを見ていた。
(紅の二個付きの桁外れのパワーとスピード、人間に似た動き……パイロットのデタラメな操縦技術も相まって、最早化け物だな……)
カティはダブルオーフレイマーX、そしてパイロットであるツナを合わせてそう評価するが、彼女はツナが実はMSの操縦経験が無い全くの素人であることを知る由も無かった。
「しかし、このガンダムの相手の命を奪わない戦い方、今まで戦って来たソレスタルビーイングのガンダムとは異質なものを感じるな……ソレスタルビーイングの機体では無いのか? それにこのガンダムの背部から放出されているこの炎は一体何なんだ……?」
時は同じくして、自室に戻ったピーリスはかつての上官にして、彼女にとって父親のような存在である元人革軍所属の軍人して、通称『ロシアの荒熊』の異名を持つ地球連邦軍の兵士ーー『セルゲイ・スミノルフ』に通信を入れていた。
『すまなかったな、ピーリス中尉。こちらの不手際で、不本意な作戦に参加することになってしまって……』
「いえ、大佐が気に病む必要はありません。結果的に作戦は失敗して、嫌な思いをせずに済みましたから」
『そうか……それは良かった』
軍人としては作戦が失敗したことを喜んではいけないのだが、人間としては今回のカタロン殲滅作戦は不本意なものであったので、作戦に参加したピーリスは勿論、カタロンから逃げた沙慈を保護したことをきっかけに作戦の引き金を引いてしまったセルゲイも苦笑しながらそう言うのだった。
話題はツナのダブルオーフレイマーXへと移る。
『先程マネキン大佐から送られた新型のガンダムとの戦闘記録を見させて貰ったが……ここまで化け物じみた強さを持つMSは見たことが無いな……』
「ええ、それに……紅の二個付きから微かですが、脳量子波を感じました」
『脳量子波を? もしや、中尉と同じ超兵か?』
「わかりません……ですが、新型のガンダムのパイロットが只者では無いことは確かです」
ダブルオーフレイマーXに乗るツナと戦闘したピーリスだからこそ、ツナが只者では無いとわかるのだった。
『うむ、その様だな……それにしても紅の二個付きの背部やマニピュレーターに纏わり付いているこの炎は一体……?』
「わかりませんが、どうやらその炎が紅の二個付きの最大の武器の様です。それにその機体には恐ろしい特性があって……」
『恐ろしい特性?』
「はい、これは私の仮説に過ぎませんが……」
ピーリスとセルゲイの会話が続く中視点は変わり、2人の男性が通信で話していた。
「どうだ、カタギリ? 新たなガンダムの戦闘記録を見た感想は?」
『何というか……このガンダムがMSとは思えない程、デタラメで化け物じみた性能だね』
アロウズ司令部から独自行動の免許を与えられた『ライセンサー』のパイロットである日本風の仮面と衣装を身に付けた男性ーー『ミスターブシドー』の問いに、通信越しにいる旧ユニオン軍の技術顧問で現在はアロウズの新型MS開発主任であるポニテールの男性ーー『ビリー・カタギリ』はツナのダブルオーフレイマーXの戦闘記録を見ながらそんな感想を漏らす。
「フッ、私も同感だ。だからこそ、手合わせ願いたいものだ」
『あはは、君は相変わらずだね。それにしても、新型のガンダムの背部やマニピュレーターから放出されているこの炎……炎そのものでは無く、炎の姿をした未知のエネルギーと見たね。もしこれが本物の炎であったら、機体が耐え切れずに爆発してしまうよ』
ビリーは技術者としての視点から、ツナのダブルオーフレイマーXの背部やマニピュレーターの大空属性の死ぬ気の炎を見て、本物の炎では無く炎の形をした未知のエネルギーであると推測する。
「ほう、未知のエネルギーとは面白い……そう言えばピーリス中尉から聞いたのだが、新型のガンダムには面白い特性がある様だぞ」
『へえ、それは興味深いね。どんな特性だい?』
「ふむ、それはだな……」
ミスターブシドーからツナのダブルオーフレイマーXの特性を聞いたビリーが顔を引きつらせたのは言うまでもなかった。
そして、視点は変わり……
「報告ありがとう、ネーナ。それじゃあ、トレミーから依頼されたカタロンへの補給物資の運送よろしく頼むわね」
『了解です、お嬢様』
ソレスタルビーイングのエージェントである女性ーー『王留美(ワン・リューミン)』は、元トリニティのガンダムマイスターで、その生き残りの女性ーー『ネーナ・トリニティ』から受け取ったあるデータを見ていた。
「もう1体のダブルオー……一体、誰がこの機体を開発したのかしら?」
それはツナのダブルオーフレイマーXの戦闘記録データで、それを見た留美はダブルオーフレイマーXがソレスタルビーイングが開発した機体では無いのは支援して来た身としては理解しているので、誰が開発したのかについて疑問を抱いていた。
「まあいいわ、この紅のダブルオーも世界を変える為に戦ってくれれば良いのだから……」
留美は妖艶な笑みを浮かべながら静かにそう呟いていた。
この時留美は知らなかった……ダブルオーフレイマーXのパイロットーーツナとの出会いによって、自身の運命が大きく変わることを……
視点は別の場所へと変わり、1人のライトグリーンの髪の青年ーー『リボンズ・アルマーク』が、量子型演算処理システムーー『ヴェーダ』を通じてツナのダブルオーフレイマーXの記録データを見ていた。
「ダブルオーガンダムのツインドライブ以外にも、ヴェーダのデータに無いガンダムが……それにあの機体が纏う炎の形をしたあのエネルギーは一体……?」
リボンズの言う通り、ヴェーダにツナのダブルオーフレイマーXは勿論、大空属性の死ぬ気の炎に関するデータは無い。
何故ヴェーダのデータに無いものが存在しているか疑問に思っていると……
「どうやら、ヴェーダのレベル7まで掌握した君にも分からないことが増えたみたいだね」
ティエリアによく似た容姿をした青年ーー『リジェネ・レジェッタ』がソファーに座っているリボンズの後ろから現れて、揶揄うようにそう言う。
「…………」
「ふふっ、そんなに怒らないでよ」
「フッ、そんな事は無いさ」
「それで、このガンダムに関してはどうするんだい?」
「そうだね……暫くは様子見するよ。このガンダムの力はまだ全て引き出されていない様だしね」
リボンズは余裕の笑みを浮かべながら、リジェネにそう返すのだった。
異世界から来たツナとダブルオーフレイマーXの登場に世界が震憾しているのだった……
To Be Continue……
次回も応援よろしくお願いします^_^