ってことで戦闘回です、どうぞ!
勇者部六人はバーテックス七体を相手に戦いを始める。
「シュツジン!」
夏凜の精霊である義輝が法螺貝を吹き、火蓋が切られる。
「よーし!殲滅!」
「私達も!」
「はい!」
夏凜が最初に突貫し、それに他の勇者も続く。
東郷はその場でうつ伏せになり狙撃銃を構える。
そしてスマホでバーテックスの位置を確認する。
「バーテックスの進行速度にばらつきがある」
そこでバーテックスに視線を戻す。
「あの巨大な奴…明らかに別格の威圧感…でもまずは」
東郷はバーテックスの中で突出してきたものに照準を合わせる。
「一番槍ー!」
そのバーテックスに夏凜が攻撃し動きを一瞬止める。
そこで封印を開始する。
「まずは一匹目封印するわよ!」
「すごいよ夏凜ちゃん!」
「ほかの敵が来る前にこいつを倒そう!」
封印したことによって御霊を吐き出す。
しかし、その御霊はドリルのように高速で回転していた。
「回転している!?結城!東郷!」
「東郷さーん!」
楓が東郷と友奈に指示をだす。
その指示で、友奈、東郷は御霊を破壊する。
「ナイス連携!」
「ありがとー、東郷さーん!」
友奈が東郷のほうを向き、大きく手を振る。
それを見て東郷は少し微笑む。
「…でも今の動き、叩いてくれと言わんばかりの突出。何故あえて突っ込んで来たの…?」
東郷は思考を巡らせる。
しかし、その間に前にいた四人は、大きな角と鐘楼を持ったバーテックスの出す音に動けなくなっていた。
「な、何よこの音気持ち悪い」
「!みんなを一つに集めるための罠!?」
そこで東郷が気づく。
「こ…これくらい、勇者なら…」
友奈が動こうとするが動けない。
「あのベルか…!」
その様子を見て音の発生源を見極めた東郷が援護しようとするが、地中から現れた一体のバーテックスに阻まれる。
「土の中を移動するバーテックスが!?」
そのバーテックスが東郷の近くで跳ねるため、狙撃ができなくなる。
「これじゃ、狙撃がはばまれて…」
すると、そのバーテックスが地中から飛び出すが音に巻き込まれる前に後退していた楓が切り伏せる。
「楓さん!?」
「こいつは僕が抑えるから、東郷は風たちの援護を頼む!」
楓が攻撃のてを緩めずに東郷に指示をだす。
「はい!」
そして、東郷は音の発生源であるベルを狙撃して一瞬音を止める。
「音は皆を幸せにするもの…こんな音はだめぇー!」
その隙を逃さず、樹がベルをワイヤーで縛る。
「ナイス樹!次は私が!」
完全に音が止まり動けるようになると風は大剣を巨大化し、天秤のようなバーテックスと二つの水球を携えたバーテックスを上下に両断する。
「お前らまとめてぇー!」
「おねえちゃん!」
「よし、三体まとめて封印するわよ!」
樹が拘束していたバーテックスが後退しだし、樹が引っ張られそうになる。
「きゃああ!ひっぱられるよぉ!」
「樹!ワイヤーほどいて!」
樹がワイヤーをほどくと、再生した二体のバーテックスと共に後方にいた巨大なバーテックスと合流する。
すると、巨大なバーテックスが太陽のように燃え盛り、合流した三体を取り込む。
すると、さらに巨大になった。
一方、一人でバーテックスを抑えている楓は地中に潜る暇を与えず、攻撃をしていた。
そして、勇者部の皆の声が聞こえ、壁のほうを見ると、巨大になったバーテックスのまわりに風や、友奈たちが倒れ伏していた。
その光景を見た瞬間、楓の脳裏にある記憶がフラッシュバックし、意識が沸騰する。
「てめぇらは絶対殺してやる…!」
ここからながくなるぞぉー!