北原翔希の野球人生   作:神戸のモンブラン

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お久しぶりです。ちょっとリメイク考えて全部白紙にしました。良ければ読んでください。


第0試合

東京都内とある高校の職員室で1人の教師が思い詰めた顔をしていた。

 

「轟監督。どうですか?野球部は」

 

「あっ…教頭先生…いやーー最近の子は難しいですね私も来年高校生になる子供がいますが気難しいやつで…」

 

この高校ーーー

薬師高校の野球部監督を今年から務める轟雷蔵(とどろきらいぞう)は教頭の問いへ苦笑いを浮かべながらそう返答した。

 

(言えねぇ…!3年生の部員が全員辞めたなんて…!)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

遡ること1週間前。

 

「お前らはなんのために高校に入ってまで野球をやってる?」

 

「はぁ…」

 

薬師高校野球部の監督になり最初の挨拶で部員達にそう問いかけた。

何となくやっている、という如何にも普通の高校の回答が帰ってきた。

 

「お前らせっかく野球部でやってんだ!甲子園目指そうぜ!」

「プレーすんのはテメェらだ!俺を甲子園に連れていけ!」

 

そう部員をやる気にさせた所までは良かった。

 

しかし俺が用意したメニューをロクにこなせない。挙句の果てに3年生の部員はこれなら受験勉強に勤しむと全員辞めてしまった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

(クッソ!まあやる気のないやつはいずれ辞める。しかしせっかく職に就いたのにここで結果残せねーとまた無職になっちまう)

 

 

1度気持ちを落ち着かせるために外の空気を吸いに外へ出た。

 

グラウンドではどうやら1年が体育のソフトボールをしている。

 

野球部のメンバーも何人かいた。

 

「あっ監督ちわす!」

 

「おう森山、次のバッターか?」

 

野球部の森山誠(もりやままこと)がどうやら次のバッターだ。

 

ピッチャーが下手投げで放った緩いボールを森山は思いっきり引っ張った。

 

鋭いゴロが三遊間のややショート側を破ろうする。

 

(ショートの見せ場だな。まあ経験者じゃねーと難しいだろうな)

 

 

そう思っているとショートを守っている奴は逆シングルでボールを捕球。そして一塁へワンバウンド送球。

 

森山の方が送球より早く一塁へ到達しておりセーフだった。

 

 

思わず目を見開いた。

 

(あいつ、、、かなり上手い。1歩目が左足から出ている足の運び方。捕ってから投げるまでの一連の流れ。かなり高度な指導を受けているはず。)

 

 

 

 

 

体育の授業が終わり各々教室に戻る生徒の中のショートを守っていた者に声を掛けた。

 

 

「さっきのソフトボール見てたよ。森山の三遊間のゴロの足の運び方から何まで完璧だったよ。どこかで野球やってたのか?」

 

「まあそれなりには」

 

ショートを守っていた生徒はぶっきらぼうにそう答えた。こんな逸材この高校に落ちているなんてな。

 

よしそうと決まればーーーーー

 

「なあ野球部に入ってみないか?」

 

 

「俺もう野球やんないので」

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