ハイスクールD×D×O〜悪魔と龍と王の物語〜   作:カノサワ

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第8話=はぐれ悪魔と悪魔の駒と黄色いメダル=

「二度と教会に近づいてはダメよ」

 

「だ、ダメですか…」

 

夜の本来のオカルト研究部の活動時間、俺とイッセーは早速叱られていた、理由はあのシスターと接触したことだ。

 

「いい?イッセーにマリヒコ、教会は私達悪魔にとって敵地、踏み込めばそれだけで光の槍が飛んでくるかもしれないわ?その上天界と冥界の関係にも問題が起きて最悪戦争、今回はシスターを送り届けただけだから良かったものの、大変な目にあってたかもしれないのよ」

 

部長が言うに、あの時のイッセーが教会に近づいて苦しんだのは悪魔が聖なる地、言わば教会や神社の様な神が祀られてる場所は悪魔が入ると影響される様だ、俺は人間だからそう言うのは無いけど…

 

「マリヒコ?貴方も悪魔じゃ無いから関係ありませんて顔をしているけれど、『悪魔祓い(エクソシスト)』は功績をあげる為なら悪魔に関わった人間ですらを襲うこともあるのよ?」

 

いやマジで!?

 

「マリヒコ、もし貴方が光の槍に貫かれて死んだとしても魂は天に召されるか冥界へ堕ちる事になるけれども、イッセー、基悪魔は悪魔祓いを受けたら消滅するのよ?貴方にわかる?無、何も見えない何も聞こえず、何も感じない…」

 

部長はそう言って真っ直ぐとイッセーを見つめる…この人は単にイッセーが教会に近づいたのに起こっているだけでなく、心配していると何となく感じるな…

 

「…ごめんなさい、つい熱くなりすぎたわ、でも今後は気をつけてちょうだいね?」

 

「「は、はいっ」」

 

「リアス部長、お説教がお済みのところ申し訳御座いませんが…」

 

朱乃さんがいつもの笑顔で部長に近づいて報告を促す。

 

「朱乃、どうしたの?」

 

「大公からのご連絡ですわ、はぐれ悪魔の討伐のこと」

 

はぐれ?…部長や朱乃さんと違う悪魔もいるのか?

 

「そう…丁度いいわね、イッセー、マリヒコ、貴方達には悪魔の戦いというの物を教えてあげるわ」

 

___

 

もうすっかり深夜になった時間に俺らは部長に連れられ廃工場へと来ていた。

 

先ほど言っていたはぐれ悪魔と言うのは本来従えるべき主人から離れ、悪魔の力を好き放題使い無法に生きる悪魔の事だ、基本的な扱いは討伐、もしくは捕縛と決められているが…

 

「…仕方なくはぐれ悪魔になった悪魔もいるんですよね、その場合保護…とかは?」

 

「…主人からの虐待やあからさまな差別、そして無理やり悪魔に転成された者の事ね…確かにそのはぐれ悪魔に対してはある程度の保護団体もいるけれど、悪魔の社会は基本貴族主義、すぐに隠蔽されてお終いね」

 

「マジっすか…」

 

その言葉にイッセーは怪訝な顔をする、確かに俺も思うところはある…まぁ部長ならそう言うのは無いだろうけど、今から討伐するはぐれ悪魔がそれに該当するなら戦いづらいな…

 

「ご安心ください二人とも、今回のはぐれ悪魔はそう言うタイプじゃなくて身勝手に振る舞うタイプですのよ…夜な夜なここに人を招き寄せ捕食する、その様な外道ですわ」

 

そんな疑問に答えるかのように朱乃さんは答える…マジか、そりゃ危険だ…と、突如小猫ちゃんが足を止めみんなに警戒するように促す

 

「…血の臭い」

 

…恐らくこの近くにはぐれ悪魔はいる、もうすぐ戦いてわけか…

 

「イッセー、マリヒコ、部室を出る前に言ったけれども貴方達に悪魔の戦いを教えるわ、何事も経験よ」

 

「お、俺悪魔になりたてとは言えまだ戦いとかした事無いっすよ!?大丈夫でしょうか!?」

 

「俺は…一度あの堕天使と破れかぶれで戦ってたて感じだしなぁ、不安が残ると言うか…」

 

「確かにそうね…でも安心なさい、あくまで二人は見学、二人が学ぶのは悪魔の戦い、そして下僕の特性、私達の力がどれほどかを見る機会にね」

 

「特性?」

 

「それってどんなのですか?」

 

俺の疑問に質問するかの様にイッセーは部長に問いかける、俺も気になるしな…

 

「主人が下僕を作る際に必要な物があるのよ、悪魔の駒(イーヴィル・ピース)、つまりチェスの駒ね、その駒にそれぞれの悪魔の力が込められていてそれを使って悪魔に転生させるのよ…いい機会だから少し歴史を教えてあげる」

 

部長が語る様に言いながら足を進める。

 

「太古の時代…前話した通りに三すくみに巨大な戦争があった、それは永久とも言える戦争…けれどどの勢力も疲弊し、少しずつ力が削がれ、勝者のいないまま終結した」

 

「それは悪魔にも関係があった、20、30と言う軍隊を率いてた爵位を持つ大悪魔も何割か死に絶え、純粋な悪魔が減ってしまったんだ、長い戦争の影響でね、そのせいで軍隊を保てなくなったと言ってもいい」

 

「けれども三すくみのいがみ合いはまだありますわ、いくら戦争が終わったとは言え隙を見せれば突かれてしまい、今度こそ悪魔側は致命的なダメージを負いますわ」

 

部長、木場、朱乃さんのそれぞれの説明を聞き、うんうんとうなづく俺とイッセー…いかん眠たくなって来た。

 

「その為に悪魔はある手段を取った…己の軍勢を増やすためのアイテム、悪魔の駒(イーヴィル・ピース)を作ったのよ」

 

「あのー…さっきからそのイーヴィル?てのは何すか?チェスの駒だって事は何となくわかるんですけど」

 

ナイスだイッセー、俺も眠気でもう質問する気力がねぇ。

 

「ええ、爵位を持った悪魔に流行ったチェスをモチーフにした物よ、以前から人間界から冥界にチェスの知識自体は流れていてそれで流行りだして、転生悪魔の人間が多い事から皮肉を付けてあえてそうしたものよ…『女王』『騎士』『戦車』『僧侶』『兵士』、この5つの駒はそれぞれの特性を入れた物よ、巨大な軍勢の代わりに少数の下僕に力を入れたものよ、後は説明は今度にしておいてそれを使ったゲームがあるのよ、ちなみに『王』に値する駒は無いわ、『王』は最上級悪魔から貰える爵位の様な物と思ってちょうだい」

 

「なるほど…凄い話だなマリヒコ!」

 

「zzzzzz」

 

「おい!!??」

 

「あ、すいません…途中で寝てました」

 

だって長いもの、それに俺人間だもの

 

「後で朱乃にお仕置きね」

 

…まぁじかぁ

 

「ドンマイマリヒコ…と、それじゃ俺の駒は…」

 

…聞き終わる前に、何か音が聞こえて来る…足音?

 

《不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうな臭いもするぞ?甘いのかな?苦いのかな?》

 

…ヤバイ、ど素人の俺でもわかるほどの威圧感…これが主人から離れ、無制限で悪魔の力を使う者か。

 

「はぐれ悪魔バイザー、貴方を退治しに来たわ」

 

…俺の目に見えるものは上半身が丸出しの女性、だが目がどこか恐ろしく感じ、ケタケタと狂った様に笑っていた、と言うか服きてください直視できません。

 

「おぉ!!おっぱい!!」

 

お前は少し自重しやがれください。

 

「変態」

 

「…一誠君、よく見て」

 

小猫ちゃんの罵倒の後で木場がイッセーに何か諭す様に言って来る、俺も恥ずかしい気持ちを抑えそのはぐれ悪魔をよく見る。

 

「…っ!?」

 

「!?」

 

その下半身は何か獣や虫が混ざった様なもので、まるで化け物の…

 

「ば、化け物ぉ!?」

 

「っ!!」

 

イッセーが驚くと同時に俺はオーズドライバーを構えるが、部長が止める様に手をかざす。

 

「大丈夫よ…主のもとを逃げ、己の欲求を満たすためだけに暴れまわるのは万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、あなたを消し飛ばしてあげる!」

 

《娘ガ…キサマのその紅いカミの様にチデソメテヤロウカァアア!!??》

 

はぐれ悪魔が殺気を放つも、部長は恐れずに木場の方を向く

 

「祐斗、行きなさい」

 

「はいっ!!」

 

木場に指示が降ると同時に飛び上がり、はぐれ悪魔に接近する。

 

「二人とも、今から話す事はよく聞いてね、祐斗の駒は騎士(ナイト)、その特性は…」

 

「はぁ!!」

 

《ッ!?》

 

木場が人間とも思えぬ速さではぐれ悪魔を翻弄し、素早い斬撃でダメージを与えていく…

 

「速い!?」

 

「そう、スピード、『騎士』の力を持った悪魔は速い動きを得て、そして祐斗自体の剣術が合わされば…」

 

どんどん木場の速さが上昇していく…俺とイッセーじゃもう目で追いかけるのがやっとだ、それに巧い剣さばきだ…

 

「強力な『騎士』になれる、これが木場祐斗の力、さぁ次は…」

 

《コシャクナァアアアア!!》

 

咄嗟にはぐれ悪魔が足を上げ、小猫ちゃんにその足を降ろす…マズイ、あれじゃ小猫ちゃんが!!

 

「大丈夫よ、次は戦車(ルーク)、小猫の駒ね、その特性は…」

 

ドスン!!とその足が小猫に当たる…が、完全に踏み潰しきれずにいた、イッセーがその光景を見て呟く、俺も同じ気持ちだな…

 

「す、すげぇ…」

 

「シンプルに高い防御力、そして…」

 

「えい」

 

「バカ力、あんな悪魔程度じゃ小猫は潰せやしないわ」

 

小猫が気が抜けてる掛け声とは裏腹に重いパンチを入れ、ドゴォ!!と響き渡る様に悪魔が吹っ飛ぶ…とんでもねぇ。

 

「さぁ朱乃、やってしまいなさい」

 

「はい部長、あらあらどうしようかしら…」

 

朱乃さんがニコニコしながら悪魔に近づく…あれ、嫌な予感が…

 

「これまで言った駒、『兵士』以外の特性を持つ『女王』、ようはオールラウンダーね」

 

俺が話を聞いていると…バチィイイイ!!と何かが光り輝く!!

 

「うぉ!?なんだ!?」

 

《ガァアアアア!!??キサマァアア…!》

 

「…マリヒコ、見てなかった様だけど、今朱乃さんが雷ぶっ放したんだぜ」

 

マジかよイッセー…ありがとさん。

 

「あらあらまだ元気そうね…どこまで耐えられるかしら!」

 

そう言い放つとまた朱乃さんが雷を…え、連発してない!?はぐれ悪魔悲鳴上げれる暇がないほどだけど!?

 

「朱乃は魔力を使った攻撃が得意なのよ、雷や氷、炎などの自然現象を起こす力ね、そして何より…朱乃は究極のSなのよ」

 

まぁじかぁ!?いやよく見ると朱乃さんめっちゃ楽しそうに雷落としますな!!

 

「普段はあんなに優しいけれども戦闘になると、相手が敗北を認めても興奮が収まるまで決して手を止めないわ」

 

「イッセー、俺、怖い」

 

「お、俺も少し…あ、そういやマリヒコ、さっき朱乃さんにお仕置きされるて」

 

「大丈夫よ、朱乃は味方に優しいからね、貴方達2人の事は可愛い弟みたいて言ってたから、今度甘えて見なさい?きっと優しく抱きしめてあげるわ…まぁマリヒコは帰ったら軽い電流お仕置きね」

 

優しく抱きしめた後雷落としませんよね?そして軽い電流てそれ悪魔基準じゃないよね?ねぇ?

 

《…ナメルナァ!!ワタシニハコレガ!!》

 

途端に悪魔が何かを飲み込む…今一瞬見えたけどメダル、だった様な。

 

「あらあら、無駄な抵抗…っ!!」

 

…悪魔の姿が変貌していく、まるで獣の姿に…

 

「朱乃さん!!」

 

「!!、マリヒコ!?」

 

「おい!!待てって!!」

 

俺は嫌な予感を感じ、咄嗟に朱乃さんの方へ走りながらベルトを装着し、メダルを装填していく、あれは…

 

《グォオオオオァアアア!!》

 

「変身!!」

 

爪が朱乃さんに振りかざされる…やらせるか!俺はオースキャナーでメダルをスキャンし朱乃さんの前に立つ、そして…

 

《タカ!》

《トラ!》

《バッタ!》

 

《タットッバ!!タトバタットッバ!!》

 

「はぁ!!」

 

オーズに変身し、トラの爪で攻撃を弾き朱乃さんを庇う

 

「大丈夫ですか!?」

 

「え、えぇ…申し訳ございません部長、油断しましたわ」

 

「いえ、私も気を抜いてたわ…朱乃はそのまま悪魔に雷を落として敵の動きを止めて!!私がトドメを刺す!マリヒコもお願い!」

 

「ええ!マリヒコ君!敵を突きとばせれる!?」

 

「はいっ!…ドラァ!!」

 

指示が降るのを聞き、素早く俺はトラの爪で斬撃を放った後バッタの蹴りで悪魔を蹴り飛ばす。

 

《グゥアアア!?》

 

「さっきはよくもやってくれましたわね…ふふふふ」

 

バチィイイイ!!と朱乃さんが笑うと同時に雷を落とす…さっきの事根に持ってますなあれ!?

 

「さぁバイザー…貴方はもう正気をなくした、遺言が言えなくて残念ね」

 

部長が手に紅い光を込めると…

 

「…王手(チェック)

 

_紅い光が悪魔を消しとばした、それを確認すると俺は変身を解除する…今日は色々凄まじい1日だったよ、俺らは安全を確認すると部長に集まる。

 

「…ごめんなさいイッセーにマリヒコ、今日の相手が格下だからって油断したわ」

 

「あ、いえ!俺は別にどうにもなかったので…それよりマリヒコ、お前大丈夫だったか?」

 

「…ちょっとビビったかな、けど、朱乃さんが無事でよかったです」

 

「ありがとうマリヒコ君、これに免じて今日のお仕置きは取り消しますわね」

 

よ、よかった…あの雷でのお仕置きは怖すぎる。

 

「…あ、そう言えば俺の駒のて何ですか?騎士?戦車?」

 

「イッセー、貴方は『兵士(ポーン)』よ」

 

「…兵士?てあのチェスでずらっと並んでる」

 

「そうよ、さ、みんな帰るわよ」

 

…ドンマイイッセーよ…と、ふと地面に目を向けると、黄色いメダルが転がっていた…トラ、じゃないな、俺はそれを拾い確認する…豹?

 

「マリヒコくーん?どうしましたのー?」

 

「あ、すいません!」

 

向こうで朱乃さんが俺を呼ぶ声が聞こえる…いかんいかん置いてかれる、俺はメダルをポケットにしまいみんなの方へ行った。




バイザー戦が長引いて申し訳ございません!原作と違う所がありまくるのはほんとすいません!
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