ハイスクールD×D×O〜悪魔と龍と王の物語〜   作:カノサワ

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第9話=はぐれ悪魔祓いと再会と奪われたメダル=

「『兵士』か…捨て駒じゃねぇか、はぁ」

 

「まぁ兵士にゃ兵士なりの活躍があるって」

 

次の日の夜、イッセーが悪魔になった際一番下っ端の『兵士』だった事にまだ引きずりながら一緒に依頼主の元へ行っていた、まぁうん、依頼者に落ち込む顔は見せるなよ?

 

「そうは言ってもよー…そういやなんでお前は悪魔にならないんだ?」

 

「あー、ならないんじゃなくてなれないんだ、俺の中にある神器?擬きの所為で必要な駒とか足りないとかなんとか…」

 

それでなぜ俺がイッセーと一緒に依頼主の元へ行ってるかって?もうチラシ配りが終わって部室に帰った途端に依頼が入ったもんだからどーせなら俺も一緒にと思って許可を取った、まぁイッセーが失礼な事したら止める役だけどね、うん。

 

「お、ついた…あれ?」

 

と、イッセーが家の前に着くと何かに気付く、俺もすぐにそれがわかった。

 

「玄関空いてなくね?」

 

「不用心だな…一応入ってみようぜ、失礼しまーす」

 

「ん、ああ…」

 

…何か嫌な予感がする、けど流石に引き返すのはあれだからイッセーと一緒に家の中へ入る。

 

…暗い、どうやら奥の部屋に灯りがついてる様だ、けど…

 

「…人の気配がしないぜ、まさか留守?」

 

「…少し行ってくる」

 

イッセーの一言の後俺は部屋へ進んでいく、嫌な予感がする、何か…

 

「あ、ちょっと待てって!」

 

俺が部屋に入り、周りを見回す、部屋にはソファー、テレビにテーブルと普通のリビングだが…

 

「ちょいちょい!勝手に入るのは失礼じゃ…」

 

「入るなイッセー!…多分家主だが、死体があるぞ」

 

「…は?」

 

…そこには家主であろう男が内臓などを垂らしながら逆さ十字に磔にされているのが目に映った。

 

「おいおい、何の冗だ…っ!?」

 

イッセーが信じられない様な反応をしながら部屋に入るも、すぐにそれに目が映りイッセーの顔がみるみる青くなり手で口を抑える…無理もない、あんなもん余程見慣れてなきゃキツイ、それにあれ、血で書かれた文字は…英語、か?

 

「そりゃーねー、『悪い事する人はおしおきよー』って聖なるお人から借りた言葉なのよ」

 

背後から声がする…この家の人じゃない、俺とイッセーは振り向くと、銀髪の男がケラケラ笑いながら俺らを見てた。

 

「こんばんはー♪君は悪魔ちゃん?そんで君、人間?…まぁいいや、俺ちんの名前はフリード・セルゼン、ちょっとお茶目な『悪魔祓い』よー♪悪魔を消滅させるのがお仕事さ〜」

 

狂った様に自己紹介をする男、こいつはヤバイ…

 

「…あれ、お前がやったのか?」

 

俺は睨みを入れつつフリードに問いかける。

 

「イェスイェス、だって悪魔を呼び出す常習犯、それなら殺すしかないっしょ〜」

 

「て、てめぇ!!悪魔祓いは悪魔だけを殺すんじゃねぇのか!!なんで人間まで殺すんだよ!!」

 

イッセーが怒号を帯びた声でフリードに問いかける、俺は部長のある言葉を思い出す。

 

『『悪魔祓い』は功績をあげる為なら悪魔に関わった人間ですらを襲うこともあるのよ?』

 

…そうか、こいつがその類かよ。

 

「はぁ~~?悪魔の分際で俺に説教?クソ悪魔のくせにぃ~?クソみたいな存在のくせにぃ~?」

 

「っ!!」

 

そう言いつつ刃のない剣と銃を取り出す、俺は素早くドライバーを装着しメダルを取り変身を…

 

「ちょい」

 

カァン!!と俺の手に衝撃が走る…!、メダルが手にない…!

 

「しまった、こいつ…!」

 

「マリヒコ!!??」

 

「あれですか〜?変身特撮物は変身してる途中は邪魔しちゃいけませんてルールですか?ごめんね〜俺見ないから知らなかった〜」

 

あいつ…俺のメダルを狙ってあの銃を撃ちやがった、けど発砲音が…

 

「さ、そろそろお仕事始めましょ〜、クソ悪魔くんにはこのカッコいい剣を突き立てて、そこのボケ人間にはドタマぶち抜いてやりましょ〜!!」

 

「!」

 

俺は咄嗟にメダルを拾いにメダルが弾かれた方へ向いた瞬間。

 

「あらよっ」

 

_俺の足に激痛が走る。

 

「っ!!??」

 

「!!、てめぇ!!」

 

イッセーがその光景を見て耐えられなくなったのか赤い籠手、神器を出しフリードに殴りかかる。

 

「あー待って待って!まず戦利品を取らなくちゃねぇ!!」

 

だがフリードはそれをいなし、軽くジャンプしてメダルの方へ着地する、あいつ奪う気かよ…

 

「させっか…この!」

 

急いでメダルの方へ手を伸ばし握り取る、これで…

 

「邪魔するんじゃありません〜、大人しく雑魚はレアアイテム落としてくださいなっ!!」

 

ドゴッ!!

 

「っ!!??」

 

と俺の手に向けて足を踏み込む、尚且つグリグリと捻りを入れてくる…耐えられずメダルを手放してしまう。

 

「おい!マリヒコから離れやがれ!!」

 

「イッセー…逃げろ…!」

 

イッセーはフリードに殴り込みを入れるも軽々と躱され、フリード自身は奪ったメダルを確認する。

 

「…バッタ、まぁそこそこっすな、さぁ残りのメダルもプリーズプリーズ、雑魚にしてはレアアイテムザックザクだなぁ〜」

 

「うぉらぁ!!」

 

「だから邪魔だってば悪魔くん」

 

イッセーのパンチをかわし、弾丸をイッセーの足に撃ち込む…ヤバイ、今度はイッセーに目を向けてきた…!

 

「い、いてぇ…なんだよこれ、焼ける様に…っ」

 

…焼ける?俺にはそんな感覚は…

 

「これぇ?実はこの弾丸!!悪魔には相当ダメージが効く特別製なのよ〜、さぁ違いのわかるお兄さん方!!どうぞ味わってくださいな〜」

 

…マジかよ、ヤバイ、メダルを奪われた上にこの状況…この間拾ったあのメダル、使えるか…

 

『____!!』

 

途端、何かを訴える女性の様な声が響き渡る…あ、あの子は…

 

「…アーシア!?」

 

先に反応したのはイッセーだ…間違いない、あの子はこないだ教会まで案内した子だ。

 

「…____」

 

フリードがアーシアに外国の言葉で話す、何を話してんだ…?

 

『!…____!!』

 

だが例の死体を見たアーシアは悲鳴をあげ、座り込む…二人は何かを話し、イッセーの方を時々見ていた、今なら隙を突いてメダルを…!

 

「あーもうウザったいすねぇ!こうなりゃ悪魔に関わった人間がどうなるか見せてやるヨぉ!!」

 

!、フリードが俺に銃口を…ヤバイ!こうなりゃ無理に突撃してでもイッセーを逃す隙を作らんと!

 

「イッセー!お前だけでも…」

 

『!!!』

 

途端アーシアが俺らの前に立ち、かばう、アーシアは涙目ながらフリードに何かを言う、何かフリードと言い争ってる。

 

「…イッセー、何を言ってるかわかるか?」

 

「あの野郎の言葉は無視してな…アーシアはな、『悪魔にはいい人だっている』て感じだ」

 

…マジか、あの子はあの野郎と違って純粋な心を持ってるんだな、でもなんであの野郎と…

 

「◯ァアアアック!!!」

 

だがフリードはそれが気に入らなかったのか汚い言葉を吐きながら剣でアーシアの服を切り裂き、殴り飛ばす。あの野郎…!!

 

「アーシア!!」

 

イッセーは彼女を受け止め、俺は痛む足を抑えフリードの前に立つ、これ以上好きにさせるかよ…!!

 

「あー、オニイサン?ソノコ、オレニ、プリーズ?エイゴワカル?ワカラナイ?じゃあ二人揃って肉片新記録の挑戦だぁあああ!!」

 

!…フリードが剣を構え俺らに近づいてくる、せめてイッセーとアーシアだけでも…!

 

「…あん?何この光?」

 

俺が構えた途端、青い光が輝き、魔法陣が展開される…これは!

 

「はぁ!!」

 

その魔法陣から飛び出してきた木場がフリードに対し斬撃を放つも、フリードが光の剣でガードし、木場が素早く離れ俺らに笑顔を向ける。

 

「大丈夫かい二人とも?助けに来たよ?」

 

「あらあら、これは大変ですわ」

 

「…神父」

 

「イッセー、マリヒコ、ゴメンなさい、まさか、この依頼主の元に『はぐれ悪魔祓い』が来るなんて計算外だったの…」

 

そして次に朱乃さん、小猫、そして部長が魔法陣から現れる…そして部長が俺とイッセーの足を見ると申し訳なさそうな顔で言い出す。

 

「…イッセー、マリヒコ、怪我をしたの?」

 

「え…ああ、申し訳ないです、撃たれました…」

 

イッセーはアーシアの破れた服をカバーするかの様に自らの上着を被せながら謝罪する。

 

「…すいません、イッセーを怪我させてしまいまして」

 

俺も部長に謝罪する、『兵士』とは言え大事な眷属を怪我させてしまい…

 

「いいのよ…けれど、私の可愛い下僕らを可愛がってくれたお礼はしなくちゃね?」

 

「ええ、私の依頼者でありますもの…うふふふ」

 

部長と朱乃さんは軽い殺気を出しながらフリードを睨む…こえぇ、キレている、あれ絶対キレている…!

 

「はいはい可愛がってあげましたよぉ?ちなみにそのボケチビパツキン野郎君からも?戦利品ゲット〜、ねぇねぇ今どんな気持ち?ねぇねぇ?」

 

だがそんなのにビビらず二人にバッタメダルを見せながら煽り立てるフリード、その瞬間魔力弾がフリードを襲う、だがフリードはイかれた声を上げながら避ける…あ、後ろの家具に弾が当たって消えた!?

 

「私は、私の下僕を傷つける輩を絶対に許さないことにしているの。特にあなたのような下品極まりない物に自分の所有物が傷つけられることは本当に我慢できないわ」

 

…凄い迫力でフリードに言い放つ部長、ん?所有物てまさか俺も含まれてませんよね?ねぇ?

 

「!…部長!この家の近くに堕天使らしき反応が近づいてますわ!このままでは数的不利になってしまいますわ!」

 

「朱乃、イッセーとマリヒコを回収次第本拠地に戻るわ、マリヒコ、手を」

 

「え、こうですか?」

 

俺が部長に手を差しむけると部長は急いで俺の手に何かを描く、これは?

 

「これは転移用の刻印…今回は緊急だから無理しての転移、本来眷属でない貴方は転移出来ないけど、人間一人なら魔法陣に手を入れればジャンプ出来るわ」

 

「マジですか!よかったなマリヒコ!逃げれるぞ!…部長!この子にも!!

 

イッセーはアーシアにも転移する様に頼むが、部長はゆっくりと首を横に降る。

 

「無理よ、魔法陣を移動できるのは悪魔だけ、今回の魔法陣は少し無理をしてどうにかマリヒコも転移できる様にしたけれど…本来は眷属しか移動できないものよ、もうその子は無理よ」

 

「そ、そんな!?…アーシア!!」

 

「…じゃあ俺が行きますよ、俺は悪魔じゃない!!あの弾丸を2、3発喰らっても!!」

 

「バカを言わないで!!…貴方はもうオカ研の一人、見捨てるわけにはいかないわ」

 

「部長、準備ができましたわ」

 

「残念悪魔祓いから逃げら…」

 

『____!!!』

 

「っ!?邪魔するなこの◯◯◯がぁあああ!!」

 

発砲しようとするフリードに突進し、フリードの邪魔をするアーシア…ダメだ!せめて君だけでも…俺はそう思いを乗せ走ろうとするが…

 

「マリヒコ君!…あの子は諦めなさい!」

 

だが、朱乃さんが俺の手を引き急いで魔法陣に入れる…離してくれ!こんなはずじゃない!!俺は…俺は力を手に入れたんだ、あの時の光景みたいな…あの時みたいな…

 

「アーシア!!アーシア!!…離してください!!アーシアを助けなくちゃ…!」

 

イッセーも小猫に連れてかれ、必死に悲願する、だが…

 

「あの子は忘れなさい、イッセー」

 

…冷酷にそう部長に告げられるイッセー、その時、俺とイッセーは恐らく見えたはずだ…

 

 

___笑顔だが、どこか助けを求める顔をするアーシアが

 

「…離せ!もういやなんだよ!あの時みたいな…俺だけ助けられたんじゃ意味が…」

 

俺も朱乃さんに必死に頼み込む、自分でも何を言ってるか分からないほど、俺が…もう…

 

「…ごめんなさい、マリヒコ君」

 

__朱乃さんの一言の瞬間、魔法陣が光り輝き、俺らは部室へ転移した…必死に悲願する声をかき消すように。

 




今回は少しシリアルめに、色々とお粗末&イッセーが出しきれてないのが少し残念です
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