ハイスクールD×D×O〜悪魔と龍と王の物語〜   作:カノサワ

12 / 55
前回の三つのあらすじ!!
一つ!!悪魔の真実を知ったイッセーは悪魔稼業に勤しむが、中々成果を挙げれずにいた!!
二つ!!日本に来た外国のシスター、アーシア・アルジェントと出会う!!
そして三つ!!イッセーの稼業について行ったマリヒコ、だがはぐれエクソシスト、フリードと交戦し、そしてアーシアとも再開してしまい、撤退を余儀なくされた!!


Count・Tha・Medalles!!
今オーズが使えるメダルは!!
タカ
バッタ
???(はぐれ悪魔退治後に拾った)


第10話=後悔と過去と堕天使の再開=

夕麻(だてんし)…目が醒める。

 

「…っ、てて」

 

…昨日の傷が傷む、俺は昨日あの後イッセーと共にアーシアの救出を部長に頼んだが…

 

『ダメよ、悪魔とシスターは相入れぬ関係…それにどうやって救出するつもり?もし私達が教会に乗り込めばそれだけで大問題よ』

 

『でも!!』

 

イッセーはどうにか頼み込む…だが。

 

『…あの子の事は忘れなさい、彼女も恐らくはぐれシスター、今度こそ貴方達がしかけたら命の保証はできないわ』

 

…部長の言い分はわかる、何せ個人の問題では片付けきれなくなるからだ…

 

「…」

 

…でも。

 

「あ、おはよーマリヒコ君、怪我したんだってね?…マリヒコ君が最近通ってる部室の部長さんから今日は学校休んでいいってさ」

 

…俺は下の階に降りると、早速おじさんに挨拶される…そっか、あの悪魔祓いに撃たれた傷がまだ治ってないんだな、俺は魔力を込めて治せないか聞いたところ、あの時は緊急時ゆえに膨大な魔力を消費した故の治療らしい、光のダメージの場合はそれほどの魔力が必要だ、流石にこれ以上は世話になるまいと少しずつ治療する方向に俺は決めた。

 

「…おはようおじさん、朝飯食ったら出かけてくるわ、日に浴びんと体に悪いし」

 

「そう?無理はダメだよ?」

 

 

 

___

 

朝飯を食った後俺は愛用のジャージを着て、早速外に歩き出す…痛いな、やっぱ撃たれた傷が響く。

 

…でも。

 

「…あ」

 

「あ…よ、よっ」

 

…イッセーに会った、多分イッセーも怪我を治すための休養の様だ。

 

「…えーとさ、その…公園に行く?」

 

イッセーの提案に俺は無言でうなづき、早速公園に向かった。

 

 

「…あのさ、マリヒコ」

 

「…」

 

「ゴメンな、あの時助けれなくてさ」

 

…え

 

「あの時もし俺がさ、変に動揺しなくて前に出れりゃ、アーシアもお前も助けれたかもしれないだろ?」

 

…違う

 

「それにお前に怪我させちまって…これじゃ兄貴分失格だ、ほんとごめんな」

 

違う

 

「あの悪魔祓いにメダル奪われたのは痛いけどよ…安心しろよ、俺が教会に乗り込んでアーシアも、メダルも全部取り返して」

 

「あの時なんで素早く変身できなかった」

 

「えっ」

 

「あの時なんで耐えれなかった、あの時なんでメダル奪われた、そもそもなんでついて行った」

 

「…ま、マリヒコ?」

 

…これが正しい、俺が言われるべき言葉だ…ゴメン?助けれなくて?違う、イッセーその言葉は優しすぎる、俺に言われるべき言葉は…

 

「…イッセー、俺があの時素早く変身してれば、あの時メダルを奪われてなきゃ…アーシアもイッセーもひどい目にあうことは無かった…俺の責任だよ」

 

…ポロポロと俺の弱音が溢れてくる…イッセー、ほんとゴメン…許せないだろうけど。

 

「…古代の王の力とか言われてたけどよ…でも、ダメだった、誰も救えなかった、ゴメンイッセー…」

 

___あの時を思い出す、あれと同じだ…救えるはずの人を救えなかったあの時。

 

「…おい」

 

「…教会は俺一人で行く、イッセーは俺の事は知らないて部長達に言ってくれ、俺が死んでもこの責任は…」

 

そうだ、今度こそ見捨てる訳にはいかない、例え俺が死んだとしても誰かを救えればそれで…

 

「バカ言ってんじゃねぇぞ!」

 

「っ!!」

 

イッセーの一言で俺はハッとする、イッセーは俺を見つめ言葉を発する

 

「メダルを奪われた!?んなもん取り返しゃいい!誰も救えなかった!?まだ諦めてんじゃねぇぞ!」

 

「…イッセー」

 

…そうだな、昔からイッセーはこうだ、やれ女だおっぱいだの言ってるけどこう言う時はさ…

 

「お前は昔からそうだ!!なんでも自分一人で背追い込みやがって…責任なら俺が背負ってやるよ一緒に!…こうなりゃお互い行こうぜ!アーシアを助けに…え?」

 

そうイッセーが励ました後、決意した途端、何かを見た途端目を丸くする。

俺もそっちの方を見ると、ふと声を上げた。何せ目線の先には。

 

「…えっ?」

 

__金髪のシスターがそこにいた。

 

_▲▼▲▼_

 

「…その、なんて言ってるんだ?」

 

「今日は休みだから外に出れたんだって」

 

ベンチに座る俺とイッセーとアーシア、イッセーがアーシアの話を聞きそれを俺に通訳させる…こう言っちゃ悪いけどイッセー、もとい悪魔がいれば世界中どこ言っても安心するなこれ。

 

『___』

 

アーシアが何かをイッセーに渡す…イッセーの上着だ。

 

「無事だったんだな…へぇ、あの悪魔祓いに切り裂かれそうになったけど庇ってくれる人がいたんだ」

 

『___』

 

イッセーとアーシアが楽しそうに会話する…うん、笑顔が一番だな。

 

「…よし!マリヒコ!!アーシア!!今日はとことん遊ぼうぜ!!」

 

「えっ?」

 

『?』

 

そうイッセーは立ち上がり、俺とアーシアの腕を取る。

 

「さ、行くぞ二人とも!」

 

「うぉ!待った待ったいきなり…」

 

『??』

 

俺とアーシアはイッセーに手を引かれ、町へと繰り出した…いいのかなこれ?

 

『___』

 

…うん、動揺したけれどすぐに笑顔になったアーシアを見た、よし、いいか。

 

 

あの後俺らはイッセーと一緒にファストフード店に入り、一緒にハンバーガーを食べたり(アーシアに肉は大丈夫か聞いた所、最近の教会事情で大丈夫になって来たらしい、祈りを捧げればだけど)そしてゲーセンに入り、イッセーと一緒にレーシングゲームをした(この時知ったけれど、イッセーは巷じゃ走り屋と呼ばれててレーシングゲームじゃ相当な腕だった)、アーシアが楽しめるように俺とイッセーは少しオーバーなリアクションを取りながらのレースだった、そしてその後プリクラを撮ったりもしてた…出来具合はそこそこだったけれどアーシアが笑顔になれて何よりだ。

 

『___』

 

ふとアーシアがクレーンキャッチャーの商品を見る、それに気づいたイッセーがアーシアに話しかける。

 

「欲しいのか?あれらっちゅう君て言うんだぜ」

 

『!、___』

 

アーシアは遠慮気味に何かを言うが、それに構わずイッセーは筐体に金を入れプレイする。

 

「俺こう言うの得意なんだぜ、あれなら2、3百円で…」

 

イッセーは細かい動きでアームを動かし、少しずつ移動させてまたコインを追加し…

 

「…よし!取れた!」

 

「凄いな…俺こう言うの苦手なんだよなぁ」

 

「わはは年季が違うのよ年季が…はいアーシア」

 

イッセーは少しウザめな顔を俺に見せたのちアーシアにらっちゅう君を渡す…嬉しそうな表情だ、こっちも思わず笑顔になれる。

 

 

___

 

俺らはあの後ゲーセンを出て、噴水がある公園のベンチで休みを取り、イッセーと俺は飲み物を買いイッセーはアーシアに飲み物を手渡した。

 

「楽しかったかアーシア?マリヒコ?」

 

『___』

 

「おう、バレたらヤバイけどな」

 

「そう言う事言うなよコラ…でも、よかったな、っ…」

 

…ふとまた足が痛み出す、これキツイな。

 

『!__』

 

…アーシアが俺の足に手をかざし、癒しの光をあてる…その後一礼をし、イッセーにも光をあてる。

 

「!…すげ、痛みが無い」

 

イッセーが足を動かし怪我を確認する…俺の足も痛みが無い。

 

「凄いなアーシア…ありがとう」

 

『?』

 

…しまった、俺の言葉は通じないか、頼むイッセー。

 

「マリヒコがありがとうて…俺も、ありがとな」

 

『!、___』

 

アーシアは笑顔を見せ、イッセーに何か問いかける。

 

「…その力をどうやって手に入れたか?…マリヒコ、後で教えるぜ」

 

『___』

 

イッセーとアーシアが何かを語りかける、なんだろ…

 

「…!」

 

…イッセーが何か驚く顔を見せる…もしかして、あの癒しの光の事か?

 

「…マリヒコ、今から言う事よく聞いてくれよな」

 

「あ、ああ」

 

 

…アーシアがイッセーに話した事は、どうやらアーシアの過去のようだ。

 

アーシアは親に教会前に捨てられて、教会で育てられたシスター、そんなアーシアがある日教会近くにいた怪我をして瀕死な仔犬を見つける。

 

アーシアは祈った、どうかこの仔犬をお助けくださいと…そうすると、手に光が溢れ、仔犬がみるみる元気に治った、それを偶然見た教会関係者がアーシアを大きな教会に連れて行き、アーシアを聖女と呼び、日に日に来る怪我をした信者を治すように命じた。

 

アーシアはそれを受け入れ、毎日信者達をその光で治した…そんなある日、教会近くにいた大怪我をした男を見つけ、治した。

 

…だが、その男は悪魔だった、それを見た教会の人が『悪魔をも治す力を持つ魔女』と言い放ち、教会から追放された。

 

そしてアーシアが辿り着いた先は、今に至る堕天使関係者という訳だ。

 

「…なんだよ、なんだよそれ」

 

『___』

 

そんな理不尽な話に堪える俺に、アーシアはイッセーに語りかける。

 

「…夢があるんだってよ、友達が欲しい、お花を買ったり本を買ったり…遊んだりしてよ」

 

…イッセーも堪える様子でアーシアの夢を言う…

 

「…アーシア、俺たちは今日から友達だ!!マリヒコもそうだろ?言葉は通じないけど…そう!心は通じるんだよ!」

 

その言葉に俺とアーシアは驚く…うん、そうだよな、神様も堕天使でも叶えられない願い、俺たちが叶えなくちゃな。

 

「…アーシア、えーと、俺と君…フレンド、わかる?フレンド…まだ君の事はよくわからないけれどさ、俺とイッセーが友達になる、もし困った事があれば言ってくれよ」

 

『!…___』

 

…うん、少しぐらいしか通じてないけれど…でも、これからだ。

 

「イッセー、アーシアを守ろうな」

 

「ああ!!」

 

だが、現実は甘くなかった…黒い羽が眼に映る。

 

「…!」

 

「アーシア、そろそろ帰る時間よ」

 

「!?…お、お前は」

 

『!!』

 

「久しぶりね、悪魔になったイッセー君に、悪魔に肩入れしてるマリヒコ君」

 

___黒い羽を羽ばたかせながら、夕麻(だてんし)が噴水の真ん中に浮かんでいた。




投稿が遅れて申し訳ございません、所々マリヒコの過去が浮かび上がるようですけど、くどい様で申し訳ございません…責任感がバカに強い子ですので、アーシアやイッセーのキャラが出せないのが悔しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。