ハイスクールD×D×O〜悪魔と龍と王の物語〜   作:カノサワ

15 / 55
少し遅くなってすいません!


第13話=説得と神滅具と暴走=

「…レイナーレ様」

 

「お帰りなさいアーシア、さ、来てくれる?」

 

レイナーレはアーシアをじっと見つめ、こっちに来るように言い始める…俺らはそうはさせまいとアーシアの前に立ち、構えを取る。

 

「レイナーレ…お前、アーシアに何をする気だ!」

 

「黙りなさい、たかが転生悪魔が私の名を呼ぶんじゃないわよ」

 

イッセーの問いかけにレイナーレはそう冷たく言い放つ…レイナーレは続けて語る。

 

「まぁ教えてあげるわよ、その子の神器を抜くのよ…そうすればもうその子は異端な目で見られないし、私も神の愛を受けれて…」

 

「嘘だね、神器を無理やり抜こうとすれば命に関わる、君はアーシア君を殺す気でいる」

 

木場がそう反論し、剣を構える、反論されたレイナーレはチッ、と舌打ちをし、バツが悪そうな顔をする…あいつ、初めからアーシアを殺す気でいるのかよ!?

 

「ふざけんじゃねぇ!!なんでアーシアが殺されなきゃいけねぇんだよ!!」

 

「その子に神器が宿ったからよ、それも『聖母の微笑』、それさえあれば堕ちた私でも神の愛を受けれる…もういいじゃない?その子は最後にそれなりの幸せを味わえた、そして神の国に召されるから」

 

「っ…」

 

…アーシアは顔を下げ、震え始める…ふざけるんじゃない、そんな理由で命を奪っていいはずがない。

 

「イッセー…」

 

「…ああ、もうやるしかねぇ!!」

 

「そう、返さないつもりね、なら無理やり取り戻すまでよ!!」

 

レイナーレが羽を広げいきなりこっちに飛んで来る!

 

「きゃあ!?」

 

そしてアーシアのところまできて、無理やり抱きかかえる…ヤバイ、隙を突かれた!!

 

「さ、行きましょうアーシア…」

 

「待て!!」

 

アーシアを攫いこの部屋から出るレイナーレ、それに続くようにイッセーが後を追い、部屋を出る。

 

「イッセー!!」

 

「行こう!!」

 

俺と木場もそれに続くようにドアに走り出すも…ガチャン、とドアが自動的に締まり、閉じ込められた。

 

「なっ!?」

 

「…閉じ込められました、か」

 

小猫ちゃんが、ドゴォ!!とドアを殴るも開かず、クソっ…分断されちまったか!

 

「貴様らはここでおしまいだ、悪魔どもめ…」

 

「!」

 

突如部屋の奥から現れる集団…何者だ?

 

「こいつらは…逸れ悪魔祓いか!」

 

「マジかよ!あのフリードとか言うのと同じやつ!?」

 

「…あれ程の血の匂いはしません、けれど油断は出来ません」

 

小猫ちゃんが相手を見て構える…相手はあの人達か!

 

「マリヒコ君!!行くよ!!」

 

「おう!!」

 

「行きます」

 

俺らは悪魔祓いに突撃し応戦状態に入った_

 

 

 

【イッセーside】

 

「アーシア!!」

 

レイナーレを追って祭壇のところまで着く…アーシアは、アーシアはどこだ!?

 

「イッセーさん!!」

 

「!、アーシア!」

 

「あら、追いつかれたわね」

 

…アーシアは魔法陣で縛り付けてられている、レイナーレの仕業か!?

 

「てめぇ…アーシアを離しやがれ!!」

 

「嫌よ」

 

っ…なら、力づくで!!

 

「待ってください!!イッセーさん!レイナーレ様!!」

 

「アーシア!?」

 

「レイナーレ様…もうこのような事はおやめください!私の力が必要であれば幾らでも使います!けれど…どうか、私を殺す事だけはおやめください」

 

「あら、命乞い?あの信仰深いアーシアちゃんが死にたくないなんてねぇ…」

 

レイナーレが皮肉を込めた笑いでアーシアを見る、それだけでもムカつく…けど、なんでだアーシア?

 

「…私はイッセーさんとマリヒコさんと出会い、一緒に遊び、そして私の夢を笑わずに聞いてくれました…神はお許しにならないかもしれません、けれど私はイッセーさんともっと一緒にいたいです!!そしてレイナーレ様…レイナーレ様は苦しそうにしています!」

 

え?…苦しそう?

 

「…何を言い出すかと思えば、くだらないわね」

 

「聞いてくださいイッセーさん!!あの時の夜、フリード様様がイッセーさんの服を切ろうとした時レイナーレ様がそれを庇いました!!」

 

あの時の夜…確か依頼者がフリードに殺されたあの夜だよな、あの時は色々とキツかった…遺体とか、あの時救えなかったアーシア…て、庇った?

 

「それに、私がこの教会を抜け出せたのもレイナーレ様が警備を減らしたからと思います…レイナーレ様、お願いです!どうか…」

 

「…黙りなさい!アーシア、あれは全て気まぐれよ、どうせ死ぬなら最後にはいい思いをさせてあげようと…」

 

レイナーレが同様していながらも余裕の言葉でアーシアに言う…信じられない、けど本当の様だ…

 

「レイナーレ様!!」

 

「…煩い!!もういいわ!あなたの眼の前でこの悪魔をズタボロに殺してあげる!!そうすればあなたも絶望するでしょうね!!」

 

!、レイナーレが自棄になった様子で光の槍を取り出す…来るのか。

 

「アーシア!!…ありがとうな」

 

俺はアーシアがレイナーレを説得しようとした事に礼を言う…あの子は優しい、自らを殺そうとしたものを許すからな、けれど…

 

「悪いアーシア…こいつだけは、1発殴らねぇと気がすまねぇ」

 

「見なさいアーシア!!あれがこいつの本能よ!自分が殺された恨みで…」

 

「違う!てめぇらはアーシアの優しさを利用しようとした!…俺は、それにキレてんだよ!!レイナーレ…歯ぁ食いしばれ!!」

 

「…なんだっていいわ!お前さえいなければ計画は成功した…アーシアに見せつけてやるわ!!貴方の死に様を!!」

 

俺とレイナーレが走り出し、お互い交戦状態に入る…アーシア、絶対助けるからな!!

 

 

 

 

【マリヒコside】

 

「これで…終い!!」

 

「ぐふぉあ!!」

 

最後の一人の首に目掛けハイキックをかます!…終わった、数が多すぎるだろこいつら。

 

「それだけはぐれ悪魔祓いがいるということです」

 

小猫ちゃんが涼しい顔でそう説明する、悪魔祓いも世知辛い世の中のなのかなぁこれ、それはともかく戦闘内容と言えば、俺はトラの爪で相手の武器を壊し、後は格闘で気絶させて行った感じかな…木場は冷静に剣で相手を斬り倒してたし、小猫ちゃんも相手を殴り飛ばしてたからね。

 

「さ、早く行こう、一誠君とアーシア君が心配だ」

 

「そうだな、早いとこ行かないと!!」

 

「一誠先輩がやられる前に行かないとマズイです」

 

俺らはすぐさま部屋から出て、長い廊下を走り出す…そして階段を駆け上がり、すぐさま祭壇に着く。

 

「吹っ飛べ…この野郎!!」

 

「キャアアアア!!?」

 

ドゴォオオ!!

 

「うぉ!?」

 

…イッセーがレイナーレを思いっきり殴り飛ばす光景が目に入る、て…腕の籠手の形が変わってる気がする。

 

「終わったようだね…それに、一誠君の神器に変化があったようだ…とと」

 

一瞬フラついたイッセーを支える木場…そして向こうを見ると、魔方陣みたいなもので拘束されているアーシアが目に入るが、魔方陣が消え解放された。

 

「たく…おせぇよ色男に悪友が」

 

「そりゃどうも…それで、その腕どうした?」

 

「あー…何かは知らんが形が変わった、いきなり力が湧いてよ」

 

イッセーは形が変わった籠手を見る、もしかしてパワーアップか?

 

「と…アーシア!大丈夫だったか?」

 

「はい…所でレイナーレ様は?」

 

アーシアのところへ駆け寄り容態を確認するイッセー、そして向こうまで飛んで行ったレイナーレを見て心配そうに問いかける。

 

「…多分死んではいないだろうな」

 

「終わったようね?」

 

「あらあら、流石ですわ」

 

「て…部長!?」

 

「それに…朱乃さん?」

 

突如部長と朱乃さんが入り口から入り、イッセーに近づく…て、なんでここに?

 

「それは…『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』ね、なるほど…道理で」

 

「ブーステッド…」

 

「ギア?」

 

俺とイッセーは疑問そうにそう言う、部長は続けて説明するように言う。

 

「そう、神器の中でもレアの中のレア、その籠手に刻まれてる文字が何よりの証拠よ、それは『神滅具(ロンギヌス)』と呼ばれる物の一つで、その籠手の能力は龍の手と同じように力を倍加するもの、けれど違いは10秒毎に倍加させるのよ。つまり時間が経つことにドンドン力が増して行くのよ」

 

「え、えーと…」

 

うん、イッセーがちんぷんかんぷんな顔をしてるな…

 

「まぁつまり、例えばイッセーの力が1とすると、10秒経てば2、20秒経てば4て増える倍々て感じですか?」

 

「あ、なるh…ておい!!1てどーゆー事だ!?せめて2か3だろ!?」

 

「所で…あの堕天使はどうします?」

 

そんなやりとりをしてる中、朱乃さんが倒れたレイナーレの方を見る…レイナーレははぁ、はぁと荒い息遣いをしながら立ち上がる…

 

「…まさか、そんな子どもに神滅具が宿ってるなんて…っ」

 

「私もそこは誤算だったわ…でも侮ったあなたの負け、死んでもらうわ」

 

「!…まだよ!私には仲間が!!」

 

「これの事?」

 

部長が手から何かを落とす…羽?あの黒い羽は…

 

「…嘘!?」

 

「もうあなたの仲間は倒したわ…さ、観念しなさ…」

 

「待ってください!…レイナーレ様は見逃してもらえませんか!」

 

アーシアが前に出て、レイナーレを庇う…部長はそれに少し驚きの顔を見せるが、すぐに冷静な顔になる。

 

「わかってるの?そいつは貴方の命を奪おうとした者よ、罰を与えるのは当たり前じゃ無い?」

 

「いえ!レイナーレ様は少しだけ私を助けてくれました!どうかお願いします!!」

 

「ダメよ、この地を管理するものとしてあの堕天使は見逃せない、そこを退きなさい」

 

アーシアは必死にレイナーレを助けるように説得をする…だが、部長はアーシアをまっすぐ見て、そしてアーシアに近づく。

 

「…でしたら私の身を捧げます!悪魔の契約として私を好きにしてください」

 

「!…貴方、なんでそこまで言えるの!?そいつは貴方を殺そうと…」

 

「私は、レイナーレ様を助けたいのです!その願いだけは変えられません!」

 

「…アーシア」

 

…イッセーがアーシアの強い目を見る、俺もその目を見て確信した…あの子は強い子だと、体じゃなくて心が。

 

「…ふざけないで」

 

が、レイナーレはその事に納得が行かぬかのように言い放つ…そして何かを取り出す…あれは!

 

「…メダル!」

 

俺が奪われたバッタと…もう1枚のメダルを取り出す、もう1枚の持ってたのか!!

 

「ふ、ふふ…さぁ!私に力を貸しなさい!!こいつらを…こいつらを倒せるだけの!!」

 

_ソレガオマエノヨクボウカ

 

「…え」

 

…!?、今変な声が…

 

「!、抵抗はやめなさい!」

 

「待ってください部長!!…今声がしませんでしたか?」

 

「声?…いいえ、私には聞こえなかったわ、祐斗、聞こえた?」

 

「いえ、僕にも…」

 

…部長達には聞こえないようだ、声は響く。

 

ソウダ、ノゾメ、オレノチカラヲ

 

「い、いや…やめて!何を…」

 

途端、メダルを握るレイナーレの右手が…

 

ソノヨクボウ__

 

「…離れてみんな!!」

 

「!、アーシアこっちに!!」

 

俺は嫌な予感を察し、みんなは下がる、イッセーは急いでアーシアをこちらに寄せる。

 

「あ、あ…」

 

カイホウシロ

 

 

__銀色のメダルが現れ、レイナーレの体を覆い…

 

「あ…ぁああアアアアアア!!!」

 

「…なんだよこれ」

 

「何…これ」

 

部長とイッセーは戸惑う…無理のない、先ほどまでのレイナーレの姿が…

 

『…ァアアアアア!!!』

 

巨大な虫のような怪物の姿になったからだ。




次回のハイスクールD×D×Oは!!

「あれがメダルの力…!?」

「皆様、お願いです…レイナーレ様をお救いください!!」

「…ああ、任せろ!!」

「ああ!!」

《スキャニングチャージ!!》

【虫の怪物と願いと救いの手】

「掴め…レイナーレぇ!!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。