ハイスクールD×D×O〜悪魔と龍と王の物語〜   作:カノサワ

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第14話=虫の怪物と願いと救いの手=

__マリヒコside

 

『ァアアアアアア!!』

 

__下半身はバッタ、上半身はカマキリのような巨大な歪な怪物が咆哮を上げる、あれが…

 

「あれがメダルの力…!?」

 

部長が驚いた様子でそれを見る…無論イッセー達、同様俺もだ…

 

『ギギギギ…』

 

レイナーレ…基あの怪物は教会出口を見ると、羽を羽ばたかせ飛び立ち、出口方向へ向かっていく…ここから出るつもりか!?

 

「部長!!結界を張ります!」

 

「ええ!私達はあいつを追うわよ!!」

 

「は、はい!!」

 

「了解です!」

 

「はい、早く倒さないとマズイです…!」

 

「アーシアさん、私の近くに」

 

「っ…!」

 

小猫ちゃんがアーシアを保護するように近くにいて、朱乃さんが何かを唱えている間、俺らは怪物をすぐに追う…けど出口は狭い、ここから出れるのかよあれ!?

 

『ガァア!!』

 

ザシュッ!!と、腕の鎌を振ると一瞬でドア、もとい壁が切られ穴が広がる…どれだけの切れ味だよ!?

 

「待てぇ!!」

 

俺もすぐに走り出し追う、早いとこ倒さないとマズイぞ…!!

 

 

__

 

 

すぐさま教会から出て、怪物を追う…怪物は間違いなく外に出る気だぞ!?

 

「部長!逃げられます!!」

 

「大丈夫よ、朱乃が張った結界なら…」

 

『!…ギィイ!!』

 

すぐさま外に出ようとするも、見えぬ壁のような物に阻まれてしまう、鎌で何度も切ろうとするも突破はできない様子だ…あれって朱乃さんが張った結界か?

 

「部長!結界を張り終えました!…耐久度は高めてありますが、あれの力次第ではいずれは突破されます」

 

「そう…なら突破される前に倒すわ!グレモリー公爵の名において、貴方を吹き飛ばすわ!祐斗!!」

 

「はい!!」

 

すぐさま木場が高速で怪物に接近すると無数の斬撃を放つ!切り裂かれた傷口に血…ではなく、ジャラジャラと何かが落ちている、あれは…

 

「…なるほど、あれはメダルの塊て訳ね」

 

銀色のメダルが目に見える…怪物はすぐさま着地し、祐斗に狙いを定める。

 

「祐斗!今行く!!」

 

俺はすぐさま祐斗の方へ走り出し、戦いに赴く、俺がメダルを奪われたばかりにこうなったから責任はとらねぇと…

 

「マリヒコ君!…気をつけて!君はまだ実践経験はそこまでない!無理だと判断したら引いてくれ!」

 

木場はそう忠告する、ああ、死にそうになったら流石に引くぜ。

 

『ギギガガガガ!!』

 

すぐさま相手は鎌で一掃するかのように斬りつける、すぐさまトラの爪を展開し弾く!木場もすぐさま回避し斬撃を連発する!…凄い、回避しただけじゃなくてそこから攻撃に移るて。

 

「はぁ!!!」

 

そして一瞬の隙をついて爪で連続で相手の体を斬ると、

次々にジャラジャラと銀色のメダルを落とす。

 

「よし!この調子で!!」

 

「!…あぶねぇ!!」

 

途端イッセーの声が聞こえる、と同時に俺の目に一瞬鈍く光るものが見えた…鎌か!

 

「やっ…」

 

「はぁ!!」

 

ガァン!!と木場は剣で相手の鎌を弾く、助かった…

 

「部長!俺も行きます!」

 

「待ちなさいイッセー!…アレは貴方相手じゃキツイわ!」

 

「…すいません、けど!あいつが戦ってるのに俺だけ見てるなんてのは無理です!」

 

そう言うとイッセーも走り出し、怪物に接近する。

 

「イッセー!」

 

「はぁああ!!」

 

《Boost!!》

 

途端にイッセーの籠手から声が響く…あれがパワーアップか!?

 

「もう一度…吹っ飛べぇ!!」

 

ドゴォ!!と大きな音を鳴らし怪物に一撃を入れる…一瞬よろめくものの、すぐさま体制を立て直し鎌による攻撃を放つ!

 

「イッセー!危ない!!」

 

すぐさまトラの爪で防ぎ、その反動で高く飛び上がる…よし!偶然とは言え上半身に届いた!

 

「!…いけぇ!!」

 

「ああ!…喰らえ!!」

 

ザシュッ!!ザシュッとトラの爪で上半身を切り裂くと、メダルがジャラジャラと傷から出てくる。

 

「これなら…!」

 

俺はトドメと言わんばかりにもう一度放とうとする、と…

 

『…タス、け、テ』

 

「えっ」

 

…一瞬、隙間からレイナーレの顔が見える、が、すぐに塞がれ、鎌による一撃が放たれる。

 

「っ_!?」

 

ザシュッ、と俺の体にダメージが来る、そしてその後地面に叩きつけられその衝撃が体に走る。

 

「マリヒコ!?…大丈夫かおい!?」

 

「マリヒコ君!!」

 

「っ…ど、どうにか…!」

 

すぐさま俺は立ち上がり体制を立て直す…変身していたお陰で致命傷にはなっていない。

 

「マリヒコ君!…今トドメを刺さなかったわね?」

 

「あら、本当ですの?」

 

部長が近づき俺にそう問いかける、同時に朱乃さんも少し驚いた様子を見せる。

 

「なんだって!?…マジかよ!」

 

「…」

 

イッセーの問いに、俺はゆっくりとうなづく。

 

「…確かに実戦経験は少ないから殺しに戸惑うのはわかるわ、けれどそれで殺されるのは…」

 

「違うんです部長…一瞬あの中にレイナーレが見えたんです、そして聞こえたんです…助けて、て」

 

「…助けて?」

 

「それは本当か!?」

 

イッセーが驚きの声を上げる…そう、聞こえたんだ、あの時、アレと同じように。

 

「それは相手の油断を誘うためのものではありませんか?相手は堕天使、人を惑わすには…」

 

朱乃さんがそう問いかける、けど…

 

「…いえ、あれは嘘をついているような声ではありませんでした、本当に助けを求める声でした」

 

そう、俺が塞いで来たあの声だ。

 

「けど、もうあの堕天使は取り込まれてる…助けるのは難しくないのかい?」

 

木場はそう言う…いや、あれは恐らく…

 

「それに、私達の目的はあの堕天使を倒す事…いいわ、貴方が倒せないなら後は私達が…」

 

「お待ちください!皆様!!」

 

途端後ろから声がする…アーシアの声だ。

 

「…すいません、止めましたが」

 

そして近くには小猫ちゃんがいる…アーシアは部長に問いかける。

 

「…レイナーレ様は助けれないのですか?」

 

「…助けれない事はないわね、あれは恐らくメダルの塊、表面を削ればいずれあの堕天使までにたどり着く…けどね、堕天使と悪魔、お互い相容れぬ存在なのよ、助ける理由は無いわ」

 

部長は地面に散らばったメダルを見てそう言う…

 

「お願いです!!どうか…レイナーレ様をお救いください!」

 

アーシアがそう頭を下げて悲願する。

 

「あの堕天使は貴方の命を狙おうとしていたのよ、それでも…」

 

「…俺からもお願いします!」

 

俺も部長にそう言う、部長は驚いた顔ですぐに言う。

 

「!…貴方、自分が言ってることがわかってるの!?あの堕天使は貴方の親友を殺しかけた上に貴方も殺されかけたのよ!それでも…助けれるて言うの!?」

 

「っ…」

 

俺はそう言われ、すぐにイッセーの顔を見る…イッセーは複雑な表情をするも、すぐに俺の目を見て言う。

 

「…マリヒコ、お前はどうしたい?俺はどうも言わねぇ…」

 

…決まってる、ああそうさ、甘ったれた子どもの我儘かもしれないけど…

 

「…あれはレイナーレじゃありません、メダルの塊の怪物です、ですから…中に囚われているレイナーレを助け!!すぐさまあの怪物を倒します!」

 

「!…」

 

「…部長、こいつは素直な奴ですけど、こう一度決めたら中々曲げないバカなんですよ、どうかここは…」

 

「ダメよ」

 

「!…なんで」

 

「てこれ以上言ったら私も悪者になるわね…いいわ、堕天使…レイナーレの救出を許可します!!」

 

「です…え?」

 

…許可?て事は…

 

「…なるほど、この事件の証人として確保するわけですね」

 

木場がそう言う…なるほど、純粋に助けるとしてはいけなくても、そう言う形なら…

 

「ええ…アーシア、これでいいわね?」

 

「…はい!!皆様、お願いです…レイナーレ様をお救いください!!」

 

…まっすぐな目で俺らを見て、願いを口にするアーシア。

 

「…ああ!!任せろ!!」

 

イッセーはそう強く答える。

 

「けどどうするんだい?恐らくあの堕天使が囚われているのは上半身、マリヒコ君のように鎌で飛ばされて行くのもリスクが…」

 

「俺の足で胴体まで上がる!…チーターの力をフルに使って駆け上がる」

 

「…なるほど、その間僕が鎌を抑えるんだね」

 

「なら、俺も鎌を抑えるぜ、道は開いてやっから安心していけ!!」

 

「ああ!!」

 

「部長、私達は堕天使を開放してる間に魔力を貯めましょう…同時に放ち、あれを倒します」

 

「ええ…わかったわ朱乃!小猫はアーシアの保護をお願いね」

 

「はい、アーシアさんこちらへ…」

 

「…皆様、どうかご無事で!」

 

小猫とアーシアが下がった後、俺らはあのメダルの怪物の方を見る…

 

『ギギ…ギガガガガァアアアアアア!!』

 

怪物は傷が僅かに癒えた後、俺らの方に突撃する…待ってろレイナーレ!!

 

「さぁ…行きなさい!!」

 

「おう!木場ぁ!!遅れるんじゃねぇぞ!昇格!『戦車』!!」

 

「一誠君もね!!」

 

《Boost!!》

 

「はぁああ!!」

 

イッセーが籠手の力、そして悪魔の駒の力を駆使し、怪物が振り下ろす鎌を掴む!

 

「さぁ…凍り付け!!氷の魔剣よ!!」

 

そして木場も剣で受け止めると、鎌が徐々に凍り始める…今だ!俺はオースキャナーを構え、すぐにメダルを読み込む!

 

《スキャニングチャージ!!》

 

_同時に、俺の全身に力が溢れ_

 

「いっ…けぇえええええ!!!」

 

足を振ると、轟音を響かせ怪物に接近する。

 

『グガァアアアアア!!??』

 

そして体を駆け上がり、同時にタカの目でレイナーレの位置を見い出す…そこだ!

 

「ドゥラララララララ!!!」

 

チーターの足で連続蹴りを放ち、相手の体を削ぐ…見えてきた、レイナーレだ!!

 

「レイナーレ…聞こえるか!!」

 

『…ァ…?』

 

…意識は僅かにある、そしてすぐにレイナーレに話しかける。

 

「こっちに来い!!もう少しで助けれる!」

 

『…ウルサイ、モウワタシハツカレタノヨ、スクイモエレズニシコウノダテンシニスラ…』

 

レイナーレは諦めた様子で目を瞑ろうとする…諦めない、今ここで諦めたら…

 

「レイナーレ…手を伸ばせ!ここで終わりにするかは助かった後考えろ!!けどな…今ここで終わったらアーシアが悲しむ!!今掴まないと…後悔するのはお前だけじゃない!!」

 

そう言って俺はすぐさま手を伸ばす、だが…

 

『…あんたのトモダチをコロしてイマサラ許されるなんてムシのイイハナシアルワケナイデショ』

 

そう絶望するかのように言い放つ…すると、もう一本の腕がレイナーレに伸びる。

 

『…え』

 

「…イッセー!?」

 

「レイナーレ…さっさと掴めよ!!」

 

『…なによ、みんなして、わたしを哀れんでるわけ!?同情!?ふざけないでよ!貴方のデートだって!アーシアを1日だけ自由にさせたのも!全部!全部私が楽しかっただけ!…ほっといてよ!』

 

「うるせぇ!!…ああそうだ!お前はアーシアを悲しませたり!俺を殺した!!そこは簡単に許せる訳ねぇだろ!!」

 

イッセーは怒りのような表情を浮かべ、レイナーレにそう言い放つ、が…

 

「けどなぁ…アーシアはお前に感謝してることだけは確かだぞ!!そこだけはなぁ…絶対譲れない!早く掴め!」

 

『…何よ、どいつもこいつもバカみたい…けど』

 

「「…掴めぇ!!レイナーレぇえええ!!」」

 

『…私も、随分とバカみたいだったわね」

 

_俺とイッセーがレイナーレの腕を掴み、メダルの怪人から引き抜き…

 

「…あ」

 

「やっ…」

 

…体力の限界か、レイナーレと同じようにイッセー、そして俺も宙へ浮かび、そして俺の変身が解除される…

 

「はぁ!!…部長!!」

 

が、すぐに木場が『騎士』の速さを駆使し俺らを回収し、すぐさま離れる

 

「さぁ…行くわよ朱乃!!」

 

「ええ!!部長!!」

 

_そして怪物に、紅い光と雷が落とされた_




えー、戦闘シーンですが…だいぶグダグダになって申し訳ございませんでした、そしてタイトルの方も変更してしまい申し訳ございませんでした。
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