ハイスクールD×D×O〜悪魔と龍と王の物語〜   作:カノサワ

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もう7月に入って久々の投稿です!
更新が遅れて申し訳ございませんでした!


第8話=爆発と屋上と届かない一撃=

『リアス・グレモリー様の『女王』一名、リタイヤ』

 

「…え?」

 

「ッ!?」

 

「なっ!!」

 

ライザー眷属との戦闘を終えた後信じられないアナウンスで、俺らは驚きを隠せない反応を示す。

…朱乃さんがそう負けるわけない、だって朱乃さんはオカ研の中でも相当な実力を持った人だ、まだ信じられないかのように思考がグルグルと_

 

「…危ない!!」

 

「っ!?」

 

と、呆然と立ち尽くしていた俺をドン!と木場が突き飛ばすと…

ドッ…と、俺の視界に光が広がり、鼓膜に爆発音が響き渡る_!

 

「木場!?マリヒコ!?」

 

イッセーの叫び声が聞こえてくる…俺はドン、と地面に着いた後俺が立っていた場所を見ると…

 

「…よかった、無事だ…ね」

 

木場が_ズタボロの姿で全身から煙を立ちのぼらせながら地面に突っ伏していた。

 

「…あ、あ」

 

倒れてる俺はその木場に手を伸ばし、そこから引っ張り出そうとするが_

 

『リアス・グレモリー様の『騎士』一名、リタイヤ』

 

そのアナウンスとともに木場は光に包まれ、消えていく。

そして先ほどまで地面から出ていたから魔剣にヒビが入り…

 

「…なん、で」

 

一つ、一つ崩れ落ちるのが見える。

その光景に俺は起き上がれぬまま頭の中ががぐるぐるとした感覚に襲われる。

もしあそこで俺が朱乃さんがやられたのを呆気に取られず集中していればあの攻撃に対応できたのではないか…もっと上手くいけたのではないか、そう考えていると聞きなれぬ声がする。

 

「『騎士』、撃破…できればオーズを倒しておきたかったけれど、よしとしましょう」

 

その声に視線を向けると、フードを被った魔法使い風な女性が目に映る。

そしてその言葉に激怒したようにイッセーが叫び始める。

 

「朱乃さんと木場をやったのもてめぇか!!」

 

「…それに、傷一つない…どう言う事だ…!?」

 

俺もその女性を見てゆっくりと立ち上がる。

恐らくライザーの『女王』である女性にはダメージを負ってないように見える…朱乃さんと相手して無傷で済むはずがない。

 

「お前…何かしたのか!?」

 

俺のその言葉に『女王』は冷笑し、何か小瓶の様なものを取り出す…アーシアに見せてもらった聖水の小瓶には似ているが、一体…

 

「これはフェニックスの涙_聞いた事はあるかしら?これはライザー様、基フェニックス一族の涙。これを飲めばいかなる傷も癒すのよ」

 

「!?、そんなのありかよ!」

 

なんだそれ!?いわゆる全回復アイテムかそれ!イッセーも驚愕した様子を見せる。

 

「卑怯と思わない事ね。そっちにだって『聖母の微笑み』を持つ者がいるでしょう?それにルールにもあるわよ、『フェニックスの涙はゲームに参加する悪魔二名にまで所持できない』…と」

 

…うっ、レーティング・ゲームのルールに関してはそこまで学んでないから細かくは詳しくない。

確かにあれが何個でも使えれば便利すぎるし、認めたくはないけど朱乃さんがやっとの事仕留めれそうな時にあれを使われれば流石にキツイと思う…けど。

 

「…降りてこい、お前の相手は俺だ!!」

 

「ああ!!朱乃さんの!小猫ちゃんの!木場の仇を取ってやる!!」

 

俺とイッセーはそう『女王』に言うと、相手はまるで興味が失せたかのように新校舎の方へ飛んで行く…逃げる気か!それにあの方向は部長達が…逃さない!と、俺は足を新校舎に向け走り出そうとすると…

 

「っ…がっ!!」

 

と、後方にそう聞こえる。

後ろを振り向くと…イッセーが倒れていて、全身が震えて、起き上がれそうにない様子だ…

 

「イッセー!!??」

 

俺は駆け寄り、イッセーに体を貸し立ち上がらせる…よく見るとイッセーの腕に、そして足に沢山の痣や傷が出来ていた…もしかしてあの猫の『兵士』二人にやられてた傷か!?

 

「っ…悪い、ちと急に体が…」

 

「…お前、大丈夫なのかよ」

 

「へへっ…なーに、俺を誰だと思ってんだ。駒王学園一のスケベ魔神、兵頭一誠だぞ…だから、俺を部長のところに…」

 

そう言うが、息も荒く、足もいつ倒れそうかわからない…

だがそれでも諦める様子はなく、進もうとしていた…せめてそれに答えるかのように俺はイッセーに肩を貸し、歩き出す。

 

そして校舎の裏手入り口付近まで着くと、ライザーの妹…『僧侶』が炎の翼を広げながら空から降りてきた。

恐らく強化された魔剣を飛んで回避したのだろう…ライザー眷属がやられたアナウンスに『僧侶』一名としか言われてない。

 

「まだ戦いますの?…ああ、私の事はお気になさらず、私はもう戦いませんわよ。だって、もう私達の勝ちは決まっているですもの」

 

「うるせぇ。まだ俺も部長も…マリヒコも倒れてねぇぞ」

 

「…そう言うわけだからごめん、通らせてもらう」

 

俺らが行こうとするも、相手はそれに構わず喋り続ける。

 

「もう諦めになりましたら?お兄様は不死身な上に、こちらにはあと一つのフェニックスの涙がありますもの、それに比べて貴方達はもう体力の限界。これじゃジリ貧で負けるのが目に見えましてよ」

 

そう言って妹さんは一つの小瓶を取り出す。

もう一本持ってたのか…まぁ名前からして持っててそうだよな。

…それでも関係ない、俺はイッセーと共にまた歩き出す。

 

「ちょ、ちょっと?私を無視!?どうせ負けるのですから、ここで私とおしゃべりしていた方が健全で安全ですわよ!?」

 

「うっせー。一人で勝手に喋ってろ鳥娘。近寄ると裸にすんぞ」

 

そのイッセーの一言で身を守る体制に入る妹さん。

うん、うちの幼馴染が色々とごめん…

 

「ごめんね、おしゃべりはまた今度。今の俺にはやらなくちゃいけない事があるから」

 

一言そう詫びを入れ、俺はイッセーと共に入口へ向かう。

後方から何か金切り声が聞こえてくるが、そっとしておいた…

 

 

▲▼▲▼▲▼

 

校舎の裏手に侵入し、イッセーと俺は屋上へ向かう。

イッセーはどうにか走れるほどに痛みは少し引いたようで、俺から離れて一緒に走っていた。

 

突如イッセーが止まる。そうか…敵の本陣に近づいたから『昇格』の条件が満たせたのか。

 

「『プロモーション』!『女王』!!」

 

ドクン、と。イッセーの体から力が感じる。

そのまま廊下を走ろうとすると_

 

「っ…」

 

「イッセー!!」

 

が、その直後転びそうになったイッセーの手を掴み、どうにか転ぶのを寸で止める。

…もう限界が来ている、足がもうボロボロなのが目に見えるほどだ。

 

「イッセー…ここは俺が…」

 

「…行くぜ、行かなきゃダメだ…みんながやられたんだ。みんなが…だから俺がやらなきゃいけねぇ、部長の為に…みんなの為に!」

 

!…もうイッセーはズタボロで、もう立ち上がれるはずがないのに…でも、その根性で立っているのだろう。

…だよなイッセー、けど…

 

「…俺も行かせてくれ、俺も…仲間の仇は取りたい」

 

俺のその言葉にイッセーはうなづいて言う…

 

「ああ…だから頼むぜ、せめて屋上まで」

 

…わかった、俺はイッセーに体を貸し、歩き出す…そして屋上の扉が見え、それに近づき、ドン!!とドアを蹴り開ける。

そしてイッセーが俺の体から離れ、大きく息を吸い込み。

 

「部長ォオオオオオオオッ!!兵頭一誠!ただいま参上しましたぁぁぁぁッ!!」

 

「…同時に、助っ人の独成マリヒコ、来ました!」

 

二つの声が響き渡る。その声で全員の視線が俺ら二人に集中する。

 

「イッセー!マリヒコ!」

 

「イッセーさん!それにマリヒコさん!」

 

部長とアーシアが歓喜の声を上げる。

それを聞いたイッセーが嬉しそうな表情をする。

 

「ドラゴンの小僧にオーズか?レイヴェルの奴、見逃したのか」

 

どうやら妹さんの方はあまり兄の言うことは聞かない方だ。

まぁそのおかげでここまでこれたな…

ライザーの横に相手の『女王』が降り立ち、ライザーに問いかける。

 

「ライザー様、私が『兵士』の坊やと『僧侶』のお嬢さん。それにオーズのお相手をしましょうか?」

 

そう言って一歩前に出るが、ライザーは手で制する。

 

「いや?このゲームはそもそも差を見せつけるための戦いだ。まぁ少しは想定外であったがな。まー俺一人で充分だろう。リアス達の相手は俺がやる、その方がこいつらも納得するだろう?」

 

そうライザーは余裕そうで言い放つ。

確かに不死身な上にレーティング・ゲームの経験も、悪魔と人間の差がある、だからと言って諦めるわけにはいかない。

 

「ふざけないでライザー!!」

 

そんな様子に激昂したのか、部長は魔力の弾をライザーの顔面に撃ち放つ。

ライザーはその弾を避ける素振りすらなく、直撃する…うわ、頭部が消し飛んでる。

流石の不死身も頭をやられたらしまい…て言う考えはすぐに打ち破られ、消し飛んだ頭が再生していき、どんどんライザーの顔を形成し、すぐさま元の状態に戻ってしまった。

 

…あれが不死身、ライザーは何事も無かったかの様子でコキコキと首を鳴らす様子を見せている、とんでもないなおい…

 

「リアス、投了(リザイン)するんだ。これ以上は他の場所でも見られているキミのお父上にもサーゼクス様にも格好がつかないだろう。君はもう詰んでいる。_チェックメイトだ、リアス」

 

ライザーはそう諭すように言う。だが部長はそんな言葉に反して相手を睨みつける。

 

「黙りなさいライザー、私は諦めないわ!積んでいた?まだ『王』である私が健在なら負けていないわ!」

 

そう言い返す部長。

…そうですな、まだ部長、イッセー、アーシア、そして俺が倒れてなきゃまだチャンスはある!

俺とイッセーはライザーとの間に入るかのように部長に近づく。

 

「アーシア!」

 

イッセーがアーシアを呼ぶと、恐る恐るライザーと相手の『女王』の動きを窺いながらこちらへ来る、俺も相手が攻撃がきたときのために構えて警戒をする。

だが、相手はそれを邪魔する様子すら無くただ見ているだけだった。

 

もう俺らがどんなに体制を立て直そうとも無駄だと言う態度かよ…

アーシアが俺と部長とイッセーの治療を行うべく、アーシアの手がイッセーと部長に触れて、緑色の淡い光が優しく二人を覆い、傷を癒す。

そしてそれが終わると次に俺の体に触れ、優しい光が俺の体を覆う。

 

…イッセーほどダメージは酷くは無いものの痛みが無くなっていく、これなら戦えるな、疲労感は取れないものの大丈夫だ。

 

「俺らの治療が終わったらアーシアは下がってろ」

 

「!」

 

イッセーのその言葉に驚いた顔を見せるアーシア。

普段から女性にやらしい、では無く優しいイッセーがアーシアにそんな事を言うとは思わず、アーシアも少し戸惑う様子を見せた。

 

「アーシアが残っていれば俺と部長、それにマリヒコを癒すことができる。アーシアがやられたらもう後がない」

 

その言葉に何か言いたげなアーシアだったが、すぐに口を閉ざし一歩下がる。

確かにイッセーの言う通りに、もしアーシアがやられたらもうジリ戦なんてどころじゃ無い。

それにアーシアは実戦経験は少なく、流石に痛めつけられるのは耐えられない、が…

 

「キャッ!!」

 

「!」

 

「なにっ!?」

 

途端、アーシアの悲鳴が聞こえた。

後ろを振り向き目に映り込んだのは、アーシアの足元から突如現れたであろう見慣れぬ魔方陣が、アーシアの動きを封じてるように見えていた。

 

「悪いな。あんま長引いてるとキミらがかわいそうだ。その子を倒してもよかったんだが、弱々しい女性を痛めつける趣味は無いんでね…とりあえず回復だけは封じさせてもらった。その魔方陣は俺の『女王』を倒さないか、任意で解除しない限り解けないのさ」

 

ライザーが淡々と言う。相手の『女王』を見ると手を突き出していて、その指先を光らせていた。

もしや…あれでアーシアの動きを封じたのか!これじゃもうアーシアに頼れないか…だけど!

 

「部長。勝負は続行ですよね?」

 

「引き下がるんなら…俺一人でも行きますよ」

 

イッセーのその言葉の後に俺もそう言うと、部長はしっかりとした声を上げて言い放つ。

 

「いいえ、引き下がりはしないわ!もちろん続行よ!!」

 

部長のその心強い言葉に俺らの決意が固まる!

 

「はい!けどこちらも俺とアーシアに部長、マリヒコしかいません。しかもアーシアは囚われてしまった上にあちらは不死身!眷属悪魔も二体はいますし状況は最悪でもあります」

 

そうイッセーが高々と言い放つと同時に俺も言う。

 

「けど俺らに残ってるものはありますよ!相手の不死身に負けない程の意地汚さ!それを相手に見せつけてやります!」

 

その言葉の次にイッセーが言う。

 

「ええ!!諦めないっス!俺はバカだから『読み』とか『積んだ』とかよくわかえあないです。でも俺はまだ戦える!拳が握れる限り最後まで戦います!」

 

そう、俺らにはそんな高等な思考なんてのはできないさ、だが…それでも俺は言う!

 

「俺らにわかるのはただ一つ!目の前のこいつを打ち倒すだけだ!」

 

「よく言ったわイッセー!マリヒコ!一緒にライザーを倒すわよ!」

 

「はい、部長!」

 

「はいっ!」

 

部長はそう高らかに命令を下してくれた。

そして俺はメダルを取り替え、イッセーはブーステッド・ギアを構える!

そして取り替えたメダルをスキャンし_

 

《タカ!》

《トラ!!》

《バッタ!!!》

《タットッバ!タトバタットッバ!!!》

 

《Boost!!》

 

俺はタトバコンボにチェンジし、イッセーはブーステッド・ギアによるパワーアップを受ける!

その様子を見たライザーはやれやれ、とした様子を見せて淡々と言う。

 

「はぁ…いやだねぇこれだから泥臭そうな奴は。リアス、改めて言うが下僕やペットにする人間は選んだ方がよかったな。ユーベルーナ、君は手出しはしなくていい。ここは俺が決着をつけよう」

 

「はい」

 

相手の『女王』はその指示を聞き、下がる…そこまで余裕を見せるなら!

 

「一気に…行きますよ!!」

 

ダン!!と、バッタの脚力で地面を蹴り一気にライザーに接近する。

そしてトラの爪を展開し、ライザーに連続の斬撃を浴びせるもすぐに再生する。

 

「オラァ!!」

 

そして『女王』に昇格したイッセーがブーステッド・ギアの倍加を乗せた身体能力で一気に接近し何発もライザーにパンチを入れるも、まるでマッサージでも受けているような余裕の表情を見せてパンチを受けていた。

 

「イッセー!マリヒコ!離れて!」

 

次にその言葉に反応するかのように俺らはライザーに離れた瞬間、轟音とともにライザーの左腕が吹き飛ぶも、すぐに再生し、左肩を回しコキコキと鳴らしているだけだった。

 

「!…一気に攻撃してもダメかよ!」

 

「クソっ…インチキ能力もいい加減にしやがれってんだ!」

 

俺のその言葉の後にイッセーは文句を言うもライザーは余裕の表情を見せつけているだけだった。

 

「無駄無駄無駄!!所詮貴様ら人間が幾ら力をつけようとも悪魔が猿に追いつける道理なんてないんだよ!」

 

そう煽ったのち炎の羽を広げ一気に飛び上がり_

 

「お前らはこの俺にとってモンキーなんだよぉおおお!!」

 

まずはイッセーに素早く接近し、炎を乗せた蹴りを放つ!

 

「あがっ…!?」

 

「イッセー!?」

 

「仲間の心配をしている場合か!」

 

「っ!?」

 

蹴られて吹っ飛ばされたイッセーに気を取られた隙を突かれ、次に炎を乗せた拳でアッパーを打たれ、俺の体が宙を浮かぶ_

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァアアアア!!!」

 

そしてラッシュのパンチを喰らい、俺の体が燃えるようかのような感覚に襲われ…いや、実際に燃えていた!

 

「ぐぁあああっ!?」

 

ラッシュを終えて、俺の体が地面に倒れこむ…っ、いてぇ…身体中に恐らくやけどのダメージを負ったであろう痛覚が伝わる。

…それでも…

 

「…っ!」

 

「…まだ、立てるみてぇだなマリヒコ…!」

 

立ち上がる。

イッセーが吹き飛ばされた方向を見ると傷だらけになっているイッセーが立ち上がる姿が見えた。

そうだ、まだやられる訳にはいかない。

不意打ちでやられてしまった小猫ちゃん。

俺を庇ってやられてしまった木場。

…そして追い詰めた相手が回復して一気に逆転されてしまった朱乃さん。

 

もしここで倒れてしまえばみんなの頑張りが無駄になる、それは嫌だ。

そんな思いを胸に、俺は痛む身体を鞭打つように動かしイッセーに近づく。

 

「…イッセー、まだ倍加は続いているか?」

 

「…ああ、後少し持ちそうだ」

 

「よしっ…イッセー、それを俺に譲渡してくれ」

 

その言葉にイッセーは驚いた様子を見せる。

確かにもし力を譲渡すればイッセーに戦う力が失う。

それでも戦わなきゃ、例え俺一人でも戦う。

 

「…わかった、ライザーの野郎をぶちのめせよ!!」

 

そしてそんな俺に答えるかのように籠手を展開した左腕を俺の肩に乗せる。

 

《Transfer!!》

 

ドクン、と俺の体に力がみなぎる。

_いける、俺はそう確信しオースキャナーを構えもう一度メダルをスキャンする!!

 

《スキャニング・チャージ!!!》

 

_全身に力がみなぎる、そして俺の脚はバッタそのものの脚になり。

 

「はぁあああっ!!!」

 

高く飛び上がる。

そして赤、黄、緑の三つの輪が展開され、そしてそれを通るかのように_

 

「いっ…けぇえええええ!!」

 

_ライザーに接近し、両足蹴りを放つ!

 

「…!、ライザー様!!」

 

が、その光景を見た相手の『女王』が前に立ち、魔方陣による防壁を複数展開した_

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

イッセーside__

 

マリヒコに力を譲渡した後あいつはもう一度メダルをスキャンし、高く飛び上がりライザーの野郎に蹴りを放った!けど相手の『女王』が複数枚防壁を展開し防がれちまったが…

 

「ユーベルーナ…前に出るなと言ったはずだ!!」

 

相手の防壁とマリヒコの蹴りが押し合っていやがる!ライザーはそんな『女王』に一言言うが、相手は言い返してくる。

 

「いえ…ライザー様、これ程の力は…恐らく魔王級クラス…いえ、それ以上の…」

 

マジかよ!?俺の譲渡とマリヒコのメダルの力で相当な力が出たってことか!?あれ、じゃあなんで防げてるんだ?

 

「…恐らく、魔力をフルに使って防御しているようね」

 

と、部長はそう言う、マジですか!…てことは!俺はアーシアの方を見ると、アーシアがあの魔方陣から解放されてる!

 

「イッセーさん!」

 

「アーシア!…部長、これは行けますよね!」

 

だってあれが通れば恐らくあいつはタダじゃすまない!それで部長も、みんなの頑張りも報われる!

 

「…ええ、このまま通ればだけどね、イッセー!アーシア!私に掴まりなさい!このまま近くにいれば余波で巻き込まれかねないわ!」

 

マジですか!?…わかりました部長!俺はアーシアと一緒に部長に掴まると、部長は悪魔の羽を広げ高く飛び上がる!近くにいるときにおっぱいの感触が伝わって最高だけど今は興奮してる場合じゃない!

 

そして部長が高く飛び、遠くから見ると凄まじい轟音をあげながらライザーに迫る。赤、黄、緑の光を放つ流れ星の様なものが見える。

あれはオーズに変身したマリヒコだろう、そしてそれを防ぐ魔方陣の盾…そのまま突き破ってくれよ!

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼

 

マリヒコside__

 

「っ__」

 

「っぐ…ライザー様!早くお逃げを…」

 

「戯け!人間如きに俺の背を向けろというのか!」

 

俺の蹴りを防ぐ中二人が言い合いをしていた。

『女王』は自身の『王』を守るために。

『王』は自身のプライドを守るために。

 

そして俺は…それを打ち破るために。

 

「後…少し…!」

 

魔方陣にヒビが入る。

後少しで届く…勝利が、これでみんなが報われるんだ…!

パリィン、と魔方陣が複数割れる。

後一枚の魔方陣が眼に浮かぶ…それを撃ち砕けば…!

 

「_お兄様!!」

 

が、突如思いもよらぬ増援が来る、ライザーの妹だ。

ライザーの妹がその防壁に加担するかのように手を向ける。

すると防壁が2、3枚増え、硬度を増して言った。

 

「レイヴェル!?…お前!ここは危険だ!早く行け!」

 

「いいえ…お兄様!私とてレーティング・ゲームに参加下身ですわ!それに…このお方は少し気に入りませんの!」

 

ライザーの忠告を受け流す様にそう言って防壁に手をかざす。

まずい…もう身体中が悲鳴をあげている。

筋ももう何本か切れて、骨にはヒビが入っているだろう…だが!

 

「いっ……!!」

 

一人になってでも…!

 

「けぇえええ!!!」

 

戦うと決めたんだ、そう思いを乗せて力を込めると__

 

「っ…!」

 

「お兄様…!」

 

__防壁が全て壊れ、ライザーに蹴りが届く。

そして、俺の耳に轟音が鳴り響いた__

 

▲▼▲▼▲▼▲

 

イッセーside

 

「…マジ、かよ」

 

「す…凄いです

 

「…嘘」

 

俺とアーシアの言葉の後に部長がそう言う…何せ、()()抉れてしまった校舎が俺らの目に映っていた。

 

「すげぇ…すげぇぞ、これならあのライザーの野郎も…」

 

「…ええ、様子を見に行きましょう!」

 

部長が地上に降り、俺とアーシアを降ろす。

 

「っ…」

 

「イッセー!?」

 

「イッセーさん!?」

 

が、地面に降ろされた途端クラっとした感覚が俺を襲う。

 

「だ、大丈夫っす…ちと譲渡した後だから疲れただけっすよ!」

 

ほんとは辛いけど女の子の前じゃ情けない格好を見せれないからな!

 

「そう?…あんまり無理しないでね」

 

「はい…イッセーさんまで倒れたらもう私…」

 

すいません心配かけて!

俺らは半分に抉れた方の校舎に近づく、うわぁ瓦礫だらけだ…もしこれが本当の校舎だと思うとゾッとする。

 

と、瓦礫の中に何か燃える様なものが見える…え?待てよ…あれ。

 

「…無事か、二人とも」

 

「は、はい…」

 

「ええ…」

 

…嘘だろ…俺の目に映ったのは、相手の『女王』とあの焼き鳥娘、基『僧侶』であるライザーの妹を炎の羽で守る様に包んでいたあの焼き鳥野郎だった__

 

「…お前、やられて無かったのかよ…!」

 

「…防がれたみたいね…!」

 

「…リアス、リアスの『兵士』か」

 

流石に服の方は全身ズタボロにはなっているが、体が再生して傷が無い。

嘘だろ!?…あれでやられないてどれだけタフなんだよ!?

 

「…あの『助っ人』の攻撃、余り言いたくは無いが流石に肝を冷やしたな、まぁうちの優秀な眷属のお陰で生き延びたけどよ」

 

…待てよ、あの妹がいるてことは、まさかあの防壁を張るのに協力したわけか!?いやそれより!

 

「ライザー!マリヒコはどこだ!?」

 

そうだ!あいつはどこに行ったんだ…あれ程の一撃を放ったんだ!無事じゃ無いかもしれない…流石に死んでいるのはごめんだぞ!?

 

「…あそこに倒れているボロ雑巾の様な奴の事か?」

 

ライザーはそう言って向こうを見る…そして俺もその方向を見ると、全身がズタボロになっていて、変身が解けている昔からのダチがぶっ倒れている…!

 

「っ…マリヒコぉ!!」

 

「イッセー!?待ちなさい!」

 

「…ぁ…いっ、せぇ…?」

 

俺は部長の制止も聞かずにマリヒコに駆け寄り、声をかける。

 

「大丈夫かよおい!?」

 

「…らい、ざぁはたお、せたか…?」

 

こいつ、もう意識が朦朧としているのに…どう応えてやればいいんだよ…!

 

「残念だな小僧。俺は倒し切れてないぞ」

 

そんな中、絶望的な答えが出る。

ライザーの野郎が近くにいる!…ヤベェ…このままじゃ…

 

「…いっせぇ、もういちど、もういちどだけ…」

 

そんな答えを聞いたダチが、無理矢理立ち上がり再びオースキャナーを掴み変身しようとする…やめろ!それ以上は…

 

「…小僧、確かに俺は人間が気に入らん、だが弱者をいたぶる趣味はない」

 

が、もうライザーは戦う気は無く、その様子をただ見ているだけだった…

 

「…へん、し」

 

と、変身しようとしたマリヒコが…倒れてしまい、そして光を放ち…

 

《リアス・グレモリー様の『助っ人』一名、リタイヤ》

 

…消えてしまった、正確には転送されただけだろうが…

 

「…ライザー…!」

 

「リアスの『兵士』、諦めろ。ブーステッド・ギアによる負担でもう限界が来ているはずだ」

 

「うるせぇ…てめぇを吹っ飛ばしてみんなの…みんなの仇を取るんだ!!ブーステッド・ギア!俺に力を__」

 

《Burst》

 

聞きたくない音声が聞こえる。

そして俺の体全ての機能が停止するかの様に倒れる。

嫌だ、立ち上がるんだ…部長に助けてもらったんだ…あの時レイナーレに殺された後に悪魔として転生させて貰った。

その時の…その時の恩返しを__

 

『リアス様の投了を確認。よってこのゲームはライザー・フェニックス様の勝利です』

 

…突如信じられないアナウンスが流れてくる。

ダメです部長…降参なんてしたら…まだ立ち上がれます…

 

そんな思いとは裏腹に、部長が近づいて俺を抱き寄せる。

 

「お疲れ様、イッセー」

 

やめてください部長。

叱ってください、今の情けない俺に

 

「ありがとう、朱乃、佑斗、小猫、マリヒコ、アーシア…イッセー。不甲斐ない私の為に、よく頑張ってくれたわ」

 

命令をください部長。いつもの様に高らかに声をあげて。

でも部長は優しい声を俺にかけてくれて、今の俺にそんな資格はないのに頭を撫でてくれる。

 

「私の負けよライザー、先程のアナウンスの通りに投了(リザイン)しました」

 

__そしてその言葉の後に俺の意志が、意識が消えていった。




次回のハイスクールD×D×Oは!!

「こちらがマリヒコ様にお送りなさられる勲章です」

_渡される一枚の勲章

「行くぜ。マリヒコ」

「おうよっ」

_大事なものを取り戻す為の決意

「だってあの二人は_」

_そして二人は限界を超える

=敗北と乗り込みと伝説の力=

《ライオン!》
《トラ!!》
《チーター!!!》

《Welsh Dragon__》
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