第1話=日常とメダルと告白=
…時刻は今昼休み、俺らは教室内で弁当を食いながら例の三人と駄弁っていた。
「なぁマリヒコ…俺どうやったらモテるかなぁ」
「んーと、まず常識を持つ、煩悩を無くす、エログッズを全て捨てる」
イッセーの問いかけに俺はそう答えた。
「マリヒコ!!俺らにそんな事が出来ないのわかってるだろ!なぁ元浜ぁ…!」
「そうでありますな松田…!」
松田と元浜が涙目で俺にそう問いかける、うむ、こいつら多分転生しても煩悩払いきれないわな…
「哀しいけどよマリヒコ、これが俺ら変態三人組の性だ…!!」
「そうだなイッセー、なんでお前らがこの名門に入学できたかわからん」
「バカめ!目的はただ一つ…元浜!!松田!!」
「「そう!ハーレムあるのみ!」」
「うむ…けど、2年になって彼女どころか女友達が一人も出来てないと言う…!」
…変態三人組が熱く演説する。
「…お前らに彼女が出来れば、うちのフルコースご馳走してやるよ」
「「「言ったなこのヤロー!!!」」」
時間は過ぎて、放課後になりすっかりみんなは帰り支度を取っていた…
「ふぅ…今日も騒がしい1日だった」
まぁ、楽しいからいいけどね…俺は校門にまで足を向かわせ、帰ろうとすると…
チャリン、と何かが音が鳴った…その方向を見ると、赤い何かが転がるのが見えた。
「…おろ?なんだろ?」
少し気になり、俺はその赤いのを追いかける…と、コツンと誰かの足に当たった。
「…あら、これは…」
「あらま、すいませんそれ…てっ」
…その足の人物を見ると、俺は軽く驚きを隠せなかった
この学園の人物であれば誰もが知っている有名人…姫島朱乃先輩だ。
「…これっ、て」
…姫島先輩が赤い何か…どうやらメダルの様だ、それを拾いマジマジと見て、次は俺を見た。
「あ、ど、どうも」
「ふふ、こんばんはかしら…これ、貴方の?」
…先輩が笑顔を見せ、俺に赤いメダルを見せる…き、緊張するなぁ。
「あー…いえ、その、もし落し物なら届けないとと思って」
「そう…それじゃ、これは私が預けるわね」
そう先輩が言ってくる…まぁ、確かにそうだな。
「そうですね…それじゃ、それは姫島先輩に預けますね!俺はこれで…」
…どうも美人と話すと緊張する、俺は相手に会釈すると逃げるように早歩きで学校を後にした。
「…どうしてこれがここに」
…その相手の呟きに気づかず。
…帰宅路の歩道橋までに着き、歩き出すと、見慣れた親友と見慣れない女子高生を見つける…他校の制服か?
「…あれはイッセーに…誰だ?」
…どうやら女子高生からイッセーに話しかけている様だ、え、あいつが?…あいつ、まさか他校の女子にまで…!?
「私…イッセー君の事が好きです!付き合ってください!!」
え
「え」
…ェエエエエエエ!!??
ナンデ!?ナンデ!?あのイッセーが告白される!?夢か!これは夢か!。
「は、はい!喜んで!!!」
そしてイッセーはそれを受け止める、アイエエェ…これ夢じゃねぇ。
「…いかん、今日は違う道で帰ろう」
流石にすれ違うと色々気不味い、あの非日常な場面から立ち去る様に歩いて行った…
「ただいまー」
「お?お帰りなさーいマリヒコ君」
…俺の家、もとい喫茶店、『ロストラベル』に入り、挨拶をする
今はもう店は閉めてて、夕飯の準備をしていた。
「なぁ聞いてよおじさん、今日とんでもない事が起きたよ」
「へぇ?…ま、ご飯食べながら教えてよ」
「へぇえ?イッセー君が告白?…マリヒコ君、疲れてない最近?」
「ごめんおじさん、現実なんだ…ご馳走様」
食事を挟み、俺はおじさんに全てを教えた、まぁそう簡単に信じてくれないか。
「…まぁ、人生の最中信じられないことも起きるからねー」
「うん、人生わからないよね、うん…そいじゃ、俺は"あれ"調べるからまた」
「そっか、またね」
…自分の部屋に入ると、俺は机にある物を見る…
「…さ、今日こそこれの正体がわかるかな!
…俺は机に座り、『三つのくぼみが空いた横長の石』を取り、部屋の中にある本を漁っていった
…これは、俺が幼少の頃に持っていた物だ
…これの正体がわかれば、俺の過去がわかる…とは言えないが、せめて出身国自体は知りたい。
そう思い、ほぼ毎日調べていたが…
…今日も、分からずじまいだった