ハイスクールD×D×O〜悪魔と龍と王の物語〜   作:カノサワ

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前回の三つのあらすじ!!一つ!木場はかつて聖剣計画と言う計画の被験者であり!その計画は木場を除く子供達すべてを処分したと言う事実を知る!二つ!!そして教会からエクスカリバーが盗まれ、それを取り戻す為に教会の戦士!ゼノヴィアとイリナが日本へ来日!!そして三つ!!!エクスカリバーを取り戻すためにフリードと交戦したが、敗れ、ラトラーターのメダルを奪われてしまった!!!


count the medals!今オーズが使えるメダルは_

タカ
カマキリ
バッタ


第7話=お仕置きと二つ首の獣と欲望の獣=

___体が水に沈む感覚が走る。

足掻いても、足掻いても上がれずそして叫ぼうにも喉が防がれた感覚があり、声が出せず。何を聴こうにも耳が水で防がれ、何も聞こえない。

 

(…俺、どうなった?)

 

だが不思議と苦しく無い。ただ沈む、そして記憶を辿り何かあったかを思い出そうとする。

 

(あ、そうか…俺木場を庇って)

 

…死、その一文字が浮かび上がりつつも少しずつ脳裏が遡るかのように、これまでの事が浮かび上がる。

 

木場がエクスカリバーの復讐心を思い出すきっかけになったアルバム。

その前にライザー・フェニックスと戦った事。

そしてその前にはリアス部長と出会い、非日常な生活に入った_

 

_そして俺が幼い頃塞ぎ込んでいたところをイッセーが手を伸ばしたところ。

 

_そのきっかけがかつて、飛行機事故により全てが燃え去り、助けれるはずだった人に手を差し伸べなかった俺の事も

 

(…これで、終わりかな)

 

脳裏にこびりついた声。

 

たすけて

 

死にかけの子どもを掲げる母親。

 

このこだけでも

 

俺に差し伸べられる、複数の手。

 

たのむ てを ひっぱって

 

あつい あついよ

 

_だから俺はせめて、目の前にいた女の子だけにでも助けようと、手を差し伸べた。だけど。

 

呆気なく、その子の上に瓦礫が落ち、潰れてしまった。その光景がずっと脳裏に焼き付いた。

 

(…だからさ、もう良いかな)

 

沈む感覚に身を任せる。もう償いはこれで終わったのだろう…

 

 

 

 

 

まだだ

 

(…)

 

お前はまだ役目を終えていない

 

(何か…何か聞こえる。これは…)

 

お前は_欲望の王の_としての役目を果たしてない

 

_体がふと、沈む感覚から上がる感覚へと変わるように感じ始める。

 

目覚めろ、そして_お前の欲望を解放しろ

 

▲▼▲▼▲▼▲▼

 

「_っ!!」

 

「まっ!!マリヒコ!!」

 

「マリヒコ君!!」

 

「マリヒコさん!!!」

 

_聞き覚えのある声が耳に入る。それに反応するようにいきなり体を起き上がらせ、酸素に肺を送る為に呼吸をする。

 

「っ…はぁっ、はぁ…イッセーに…朱乃さん…!?」

 

…辺りを見回すとイッセーと朱乃さんだけで無く、小猫ちゃん、部長、そしてアーシアが目に入った…

 

「おっ…俺一体どうなって…」

 

…少し見回すとどうやらここは公園のようだ。俺はそのベンチで寝かされていたようで、毛布などがかかっていた。

 

「…落ち着いた?」

 

と、未だに混乱する俺に朱乃さんが俺にスポーツドリンクを手渡す。

 

「飲みながらでもいいなら説明しますわ…貴方は聖剣に斬られて死にかけた。けれど…」

 

渡された飲料水を飲みながら聞く…どうやら朱乃さん曰く、俺の傷が相当深く手持ちの治療具や、アーシアが来たとしても聖エネルギーが深く、それが『聖母の微笑み』の治療を邪魔して治るかどうか分からなかったが、例の俺に宿る何かに魔力を注ぎ込んだ結果、傷口に侵攻していた聖エネルギーを弾き、どうにかアーシアの治療が間に合った事とか…

 

「…俺の体、どうなってんだ」

 

「それは後にして…マリヒコ君?聖剣破壊計画てどういう事かしら?」

 

と、朱乃さんが良い笑顔でそう問い詰めてきた…いや絶対怒ってるねあの笑顔!?そんでふとイッセーの方を見ると部長に問い詰められていた…うん、これ以上関わるなという事を無視した上にこんな結果、怒らないはず無いよね。

 

「…えーと、これは実は俺が独断でやったものでしてー…」

 

「つまりマリヒコ君はみんなを巻き込んだ事になりますわね?」

 

「…すいません」

 

俺は目を横に逸らしそう言う…

 

「…庇おうとしたって無駄よ?部長、そちらはどうですの?」

 

「大体の話はイッセーから聞いたわ…勿論独断なんてものじゃ無いわよ。イッセー、小猫、マリヒコ、貴方たちがやろうとした事は大きく見れば悪魔の世界に影響を与えるかもしれなかったのよ?それを個人の責任で取るなんてそれこそ甘い考えよ」

 

と、そう部長に指摘される…俺らは力無く「はい…」と答えうなづく。

…問題が起きれば全部責任を取る、なんて息巻いてたけどそんなに甘く無く、むしろもっと大事になってしまった。

 

「すみません…部長」

 

「…ゴメンなさい、部長」

 

「…今後気をつけます、部長」

 

と、俺とイッセーと小猫ちゃんは深々と頭を下げた。

これで許してもらえるわけでは無いが、せめてのも誠意を見せようと思う。

 

と、ペシっ!ペシっ!と何か叩かれる音が響く、イッセーと一緒にその方向を見ると…なんと匙が会長に尻を叩かれていた。え、マジ?…あの年頃でアレは色々キツいだろうなぁ。

 

「貴方には反省が必要ですね」

 

「うわぁああああぁん!!!ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!会長許してくださいぃいいぃい!!」

 

「ダメです、お尻を千叩きです」

 

…恐らく魔力を込めてるであろう会長の手で匙の尻をぶっ叩かれている。うわ痛そうだな…頑張れ匙。

 

「コラっ二人とも、よそ見しない」

 

「「は、はいっ」」

 

「使い魔を祐斗の探索に出させたから発見次第に、部員全員で迎えにいきましょう。それからの事はその時で決める。いいわね?」

 

『はいっ』

 

と、俺ら三人は返事する…木場、無事でいてくれよ。

と、考えているうちに俺とイッセー、小猫ちゃんは唐突にギュッ、と部長に引き寄せられて抱きしめられる。て、えっ?

 

「…バカな子たちね、本当に心配ばかりかけて…」

 

そう優しい声音で囁きながら、部長は俺ら三人の頭を撫でてくれる。

…なんかこれ少し小っ恥ずかしいな、

 

「部長?少しマリヒコ君にお話がありますのでよろしいでしょうか?」

 

「朱乃…良いわ」

 

と、俺は部長から離れ、朱乃さんの方を向く。

 

「イッセーは向こうでお仕置きしてくるから、頼んだわよ?」

 

「はい、部長」

 

「…え?お仕置き?どういう事ですか部長?このままいい感じに終わるかと…」

 

「私も少しお仕置きしてもいいでしょうか!?…イッセーさんを心配させた罰として!」

 

「ちょ!?アーシアまでぇ!?」

 

と、イッセーと小猫ちゃんは部長とアーシアに連れて行かれた…

 

「それじゃ…マリヒコ君にもお仕置きね?」

 

…まさか、匙みたいにお尻叩き!?いやあの朱乃さんの雷込みのお尻叩きはヤバイ!!死ぬ!!確実に尻が死ぬ!!そうあれこれ考えていると…

 

「…マリヒコ君はこの事件が終わるまで自宅待機、及び部室の出入りは控えて頂きますわ」

 

「……え?」

 

と、突如そう宣告された俺はそう声が出た。

 

「そ、それってどう言う…」

 

「マリヒコ君、今回の件はもう流石に個人の責任なんて言えないレベルですわ、それに貴方は殺されかけた…いえ、殺されたと言っても過言じゃ無い。貴方、そろそろ自分がどれくらい危険な事に足突っ込んでるか自覚出来た?」

 

…ジッと俺の顔を見てそう言う…確かに今回の件はヤバいとは自覚しているけど。

 

「……すいません」

 

「マリヒコ君の宿っているものが何かわからない以上、下手に過信は出来ない上にメダルを奪われた…責任を取るにしてはこれぐらいが妥当ですわ」

 

…厳しそうな顔をした後、優しい顔になり俺の頬を撫でる。

 

「…後は私達に任せて。絶対メダルも取り戻して、祐斗君も助けるわ。だからその間まではゆっくり休んでてね」

 

「…はい」

 

「それじゃ、家にまで送り届けますわ」

 

そして俺は朱乃さんに連れられ、家に帰る事になった…

 

_▲▼▲▼▲▼▲_

 

…家に帰り、俺は部屋のベッドに寝転がる。

朱乃さんはあの後これからの事で調べ物するようで俺と別れた。

 

「…自宅待機か」

 

そうぼやき、俺はオーズドライバーと残った三枚のメダルを見る。

…フリードとバルパーの神父にメダルを奪われてコンボが使えなくなった今、俺は戦力しての力が落ちたと言ってもいいだろう。

 

「…」

 

足を引っ張るよりかはマシだ。下手に役立たずが先陣切ったってくろくな事が無いだろうし。

 

「…いいのか、それで」

 

…仮にそうだとしても、動けないと動かないじゃ訳が違う。助かる筈の者を助けず、ただ見ると言う歯痒さが脳裏に浮かび上がる。

 

確かに朱乃さんや部長は凄いし、小猫ちゃんも経験は上、そしてイッセーは赤龍帝と言う力を持っている。のに対して俺は…

 

「…何も無いじゃん」

 

…腕を上げ、ギュッと握り拳を作る。

…ただこうやってボヤいてればその内朱乃さんみたいな凄い人が問題を解決してくれて、何事も無かったのようにいつもの日々が戻る。

 

…と、アレコレ考えているとふと窓からコンコン、と音が鳴る。その方向を見ると…例の機械のタカが部屋の窓を外から突っついていた。

 

「…んだよ、人が色々考えてる時に…てかこいつって」

 

窓を開けると、例のメダルをつばんでどっか持っていった赤い機械のタカが俺の前で翼を羽ばたかせて飛んでいた。まるで来いって言ってるかのようにクルクルと飛んで。

 

「…来いってか?」

 

…恐らく例の聖剣事件に関わる事だろう、けど俺が行ったとしてもしょうがないし、どうせ足手まといになるだけだ。

 

「…」

 

だが、俺の体は動く、踵を返してベッドの上に置いてあったメダルとドライバーをポケットに入れる。

行く意味が無いとしても、それでも俺は部屋のドアを開け、階段へと足を向かわせる。

 

…そして降りた先の途中でリビングにある机を見ると、ラップにかけられて皿に置かれたおにぎりが目に入る。

多分おじさんが中々帰ってこない俺の為に用意したものだ…俺はかけられたラップを半分にまで剥がしてその中のおにぎりを一つ取り、頬張る。

 

「んっ、シャケか…うまいな」

 

いい塩加減にいい具合に冷めたおにぎりの味が口元に広がる、そして玄関にまで行って靴を履き、靴紐を締める。

 

「…それじゃおじさん、行ってきます」

 

そして外に出て、空飛ぶ機械のタカを見ると、タカは俺を一目見た後飛んでいく。

そして俺はそれを、追いかけていった。

 

_▲▼▲▼▲▼_

イッセーside

 

あれから俺は部長にお仕置きのお尻叩きされた後家に帰り、部長とアーシアと一緒に家で過ごしていた時にフリードの野郎が来た上にコカビエルと言う堕天使の幹部が来た、そんでコカビエルが連れてきた負傷したイリナを保護した後なんと俺らの学園で戦う事になり、学園に向かった時にはエクスカリバーを合体させるとか言う儀式を行なっていて、更にケルベロスとか言う首が二つある巨大な犬っころを喚ばれ、俺らはそいつと戦っていたが…!

 

「ふむ…やはり魔獣のヤミーは制御が難しいが、中々良い迫力だ」

 

バルパーの野郎がそう嫌な笑顔でそう言いやがる…あいつは呼ばれた直前のケルベロスに例の銀色のメダルを放り込み、そこから例のメダル怪人を生み出していた!…姿は銀色のケルベロスで怪人とは言えないけどね!!

 

「やっぱり…貴方たちが例のメダル怪人の事件の犯人ね!?」

 

そう部長がバルパーに言い放ちつつ紅い魔力の塊をメダル怪人に放つも、ミイラからケルベロスのようになったメダル怪人が炎を放ち相殺させる!いやズルくね!?あのメダル1枚であの犬と同じ戦闘力の怪人…いや怪物を生み出すなんて!?

 

そんな実質二体にケルベロスを相手している俺らの今の状況は、匙や会長は学園内に先頭の余波が外に出ないように結界を張っている為戦闘には参加できず、俺ら部長のマリヒコと木場を除いたチームが戦線に立っていて、今命名したメダルケルベロスを俺と部長が相手し、本物のケルベロスは朱乃さんと小猫ちゃんが相手している!と言っても俺は譲渡の為に力を貯めていて実質部長一人が相手しているようなものだけど!本当にすいません!

 

「ああ…とは言え魔獣を生み出す『神滅具』みたいにポンポン生み出せるわけでは無いがな、どうもメダル1枚から出来上がるヤミーは一体でな、その後幾らメダルを注ぎ込んでもその一体が強化されるだけの結果だったな。だがこれは面白いよ…実に面白い。聖剣にしか興味無かった私をここまで湧き上がらせるとはね。コカビエル、君がこのメダルを提供してくれたお陰で面白いものが見れたよ」

 

と、バルパーはそう言いつつガチャガチャと手元にある銀のメダルを弄る。

あんにゃろ…お前のせいでどんだけの悪魔が被害にあったと思ってんだ!!

 

「雷よっ!!」

 

と、朱乃さんが本物ケルベロスに雷を放つも、ケルベロスはそれに耐えていた…とんでもねぇなあの犬っころ!?

 

「!…朱乃先輩!」

 

「っ!」

 

と、小猫ちゃんが声を上げると、突如背後からケルベロスが現れ、朱乃さんに噛みつこうとしていた…ヤバい!間に合うか!と思った刹那_

 

《タカ!》

《カマキリ!!》

《バッタ!!!》

 

_その音声が響き渡ると同時に、人影が飛び出て、手に持つカマキリの刃を振りかざす。

 

「朱乃さんに…手ぇ出すなぁ!!」

 

そう叫びが木霊した後、ケルベロスに斬撃が入る。

 

▲▼▲▼▲▼▲▼

_マリヒコside

 

 

駆ける、ひたすら足を走り駆け出す。

金属のタカを追いかけ、たどり着いた先は何やらドームに覆われた学園だ…恐らくあそこにフリードやバルパーがいるだろう。

 

「!…マリヒコ!?」

 

「待ちなさい!?確か貴方は待機命令が!」

 

と、校門前にいた匙と会長に言われるも、それを突き切るように走る、ごめん!後で謝ります!!

 

「!…あれは!」

 

そして俺の目に映ったのは、灰色巨大な二つ首の犬と、もう一匹いる色が銀色の二つ首の犬だ。

その片方である灰色の犬が朱乃さんに牙を向け、襲い掛かろうとしていた_

 

「…させない!」

 

素早く腰にベルトをつけ、メダルを装填してスキャナーでスキャンし_

 

《タカ!》

《カマキリ!!》

《バッタ!!!》

 

「朱乃さんに…手ぇ出すなぁ!!」

 

オーズへと変身し、高く飛び上がり灰色の獣に刃を放つ!

 

「ッ!?グォオオォオォ!!」

 

切り傷が入った獣は大きな咆哮をあげ、朱乃さんに入るはずだった牙は外れて、俺から距離を取り警戒態勢に入る。

 

「よっ…と、無事でしたか!?」

 

「マリヒコ君!?なんで!」

 

俺は着地し、朱乃さんの無事を確かめる…多分これ謹慎破った事後で怒られるな!

 

「すいません!…けど、やっぱジッとしてるのだけは嫌なんです!後でお仕置き喰らいますので!お許しください!」

 

そして構えを取り、獣に走りかかろうとした瞬間!

 

「はぁっ!!」

 

ズバァっ!と突如二つ首の獣の首の一つが斬り飛ばされる…

 

「加勢に来たぞ」

 

首を斬り飛ばした人物は、ゼノヴィアだった。今の状況での加勢は頼もしい。

そしてダッ!と首を失い絶叫を上げているケルベロスに走りかかる。

 

「聖剣の一撃。魔物に無類のダメージを与える_」

 

ザシュウゥウウゥ!!と破壊の聖剣による一振りで獣の胴体は真っ二つに斬り裂かれ、煙が立ち込めその胴体は塵へと消えていった。

 

「…すごっ」

 

「関心している場合じゃないわ。後二体はいますわ!…その内の一体は例のメダルで造られた者ですが」

 

と、朱乃さんの視線の方を見ると先程の二つ首の獣が二体いた。その内の一体は銀色だ。

その獣らの内灰色の一体はイッセー、部長は相手してて、銀色は俺、そして小猫ちゃんと朱乃さんを狙うかのようにジッと見ていた…

 

「わかりました!…イッセー!そっちの加勢に行けそうにはない!!」

 

「マリヒコ!?お前来たのか…あいよ!!こっちは任せとけ!!」

 

そう言葉を交わし、再び銀色の獣と対峙する。

 

「ケルベロスを三体も使役するとは…いや、あの銀色は偽物か。バルパーめ。面倒な者を。オーズ!グレモリーの眷属!!私が奴の足を斬り捨てる!奴が怯んだ隙に一気に叩け!」

 

「はいっ!!」

 

「部長以外の人に指示をされるのは少しあれですが…わかりましたわ」

 

「…私も出ます。注意を引きますのでトドメをお願いします」

 

と、小猫ちゃんが前に出る。

 

「…わかった。けど無茶はしないでね」

 

「はいっ」

 

そして俺の言葉に頷き、ゼノヴィアと小猫ちゃんは銀色の獣…ケルベロスに走り出す!

 

「グォオオォオォ!!!」

 

そして二人に気づいたケルベロスは喰いつかんとばかりその牙を剥き始める!

 

「ふっ!…やはり偽物か!!動きは本物より鈍いっ!!」

 

「…ていっ」

 

と、ゼノヴィアと小猫ちゃんがそれぞれ左右に回避した後。ドゴォン!!とエゲツない音を出しながら小猫ちゃんの蹴りがケルベロスの足に炸裂する。

 

「助かるっ!」

 

そしてバランスを崩した隙を見て、ザシュウ!!と軽快な音を放ちながら脚を二本斬り捨てる!

 

「ッッッ!!??」

 

そして脚を失い、巨体を倒れ込ませる。

 

「天雷よ!!鳴り響け!!」

 

ドォォオオオォオン!!と稲光が放たれ!雷に打たれた獣は大きく悲鳴を上げる!!

 

「これで…トドメだ!!」

 

キン!キン!!キィン!!!とメダルをスキャンし、足と腕に力を溜め_

 

《スキャニングチャージ!!!》

 

ダッ!!とバッタの脚力でケルベロスに走りかかり_

 

「ドッ、ラァアアアア!!」

 

_二連撃のカマキリにより斬撃を放つ。

 

「ッ_」

 

そして銀色の獣は悲鳴を上げる間もなく、爆散して血肉の代わりに沢山の銀色のメダルが弾け飛ぶ。

 

「部長!!こちらは終わりましたわ!」

 

そして朱乃さんはもう片方の灰色のケルベロスに相手している部長とイッセーの方を見る!

 

「わかったわ!イッセー!力はどれくらい溜まった?」

 

「はいっ!ケルベロスを屠れるだけの力が溜まりました!」

 

「え、わかるのか?」

 

俺らはイッセーの方へ合流し、その発言に少し疑問を抱く。

 

「ああ、ドライグが言うには籠手が敵を倒すのに必要な力が溜まればそれを教えてくれるようになったんだ!これなら下手に力を溜める時間も短縮できる!」

 

おぉー…それは便利だな。

 

「イッセー!確か貴方ライザーとの戦いで十字架と聖水の効果を同時に強化していたわね?私と朱乃に同時に譲渡できるかしら」

 

「え?えーと…ドライグに聞いたら出来るんですけど、どちらも倍数分の七割か八割しか譲渡出来ないっすけど、大丈夫ですか!?」

 

部長の提案に早速籠手に聞いて、そう説明するイッセー。二人はそれに承知する。

 

「それじゃ行くぜ!ブーステッドギア!ギフト!!」

 

《Transfer!!》

 

_ドクリ、とイッセーの籠手に溜まった力が部長と朱乃さんに譲渡されると、二人の体から凄まじい力が漂う。

 

「_いけるわ」

 

部長が不敵な笑みを浮かべ、朱乃さんが構える。

 

「朱乃!!」

 

「はい!!天雷よ!!鳴り響け!!」

 

朱乃さんが指を天に上げると、雷光が集まり始め、そして指の照準をケルベロスへと向ける。

それに感づいたケルベロスがその場から逃げようとする…その時、足に突如無数の剣が地面から生え、突き刺さる!

 

「逃さないよ」

 

「木場!!」

 

そこへ現れた木場、恐らくあれは『魔剣創造』で創られた剣だ…これであいつは逃げられない!そして_激しい轟音と稲光が放たれる!!

 

「っ__」

 

ドォオオオオォオオオオォン!!!と、視界と耳に光と音が響き渡る。ケルベロスは雷によって声も上げずに消滅した…あれが嬢とした力を乗せた雷…俺は凄まじいと思いながらも部長の方を見る。

部長は紅い魔力を手に持ち、それをコカビエルに向けて_

 

「喰らえ!!コカビエル!!」

 

そう言い放ち、紅く巨大な魔力を撃ち放つ!!

 

「デカい!!」

 

そうイッセーが口を開く。いつも見る魔力よりも威力がある!これなら…!

 

「ふっ」

 

だが、コカビエルは片手を前に突き出し、ゴォオオオオオォオオオォンッッ!!と、その一撃を片手で防いだ。

 

「っ…嘘だろ!?」

 

そう俺は口を開く、イッセーもその光景を信じられないかの様な目で見ていた。

…あれ程の魔力を受け止めるなんて!

 

そしてコカビエルは手のひらを上に向けると、部長の魔力の塊は軌道をずらし、遥か彼方へ飛んでいき消え去った…

 

「なるほど、赤龍帝の力があればこれほどリアス・グレモリーの力を引き出せるのか…面白いぞ、これは酷く面白いぞ」

 

そうコカビエルが一人笑みを浮かべていると…

 

「_完成だ」

 

バルパーがそう言い放つ、その時、校庭の真ん中にある何かが眩い光を放つ…あれは、4本の剣?…しかも、其の内の2本は見覚えがある。確かイリナが持ってたのと、フリードが持っていたの…まさかあれは!

 

「四本のエクスカリバーが一本になる」

 

そう拍手して言うコカビエル…あれがエクスカリバー!けど、なんでイリナのが?

 

「…フリードの野郎がイリナのを奪ったんだ。イリナは今うちで保護している」

 

!…そのイッセーの言葉に目開く。

 

「お喋りとは余裕だな。エクスカリバーが一本になった光で下の術式は完成した。後二十分もしないうちにこの街は崩壊するだろう。解除するにはコカビエルを倒すしかない」

 

___崩壊?この街が?

 

「お前…今なんつった!?この街を破壊するだと!?」

 

そのバルパーの言葉に叫ぶ。

 

「その通りだ。この街は悪魔がいる。神父として浄化するのが当然ではないか?」

 

「死ぬんだぞ!?みんな死ぬんだぞ!…街の人も!!部長達も…おじさん達も…今すぐやめろっ!!」

 

「止めたければ俺を倒すことだな?…フリード」

 

コカビエルがその名を呼ぶと、奥から白髪の少年神父、フリードが現れる。

 

「陣のエクスカリバーを使え。最後の余興だ、そしてバルパー、アレを使うが良い」

 

「はいな、ボス」

 

そうフリードが面倒くさそうにエクスカリバーを手に取る。

 

「いいだろう…私はね、聖剣が好きなのだよ。それこそ夢にまで見るほどだ。ただの人がその剣を握り邪悪を斬り裂くのが何よりも憧れだった…だからこそ私に適性が無いと知ったときの絶望といったらなかった」

 

そうバルパーが語りつつ、懐から何かを取り出す…縁が銀色であり、真ん中に三つの窪みがある円盤だった。

 

「私は力が欲しかった。邪悪を滅する力…悪に立ち向かえる力をね」

 

そう言いつつもそれを腰に付けるとベルトが展開され、腰に巻き付かれる。

 

「…何を、何を言っているんだ?」

 

そう木場が言うと、バルパーは笑みを浮かべつつポケットから三枚の黄色いメダルを取り出す…あれは、フリードに奪われたオーメダル!

 

「リアス・グレモリー!!そしてその眷属!!そしてオーズ!!私は人間を超越する!!このメダル!!王の力でな!!コカビエル!!」

 

その一言でメダルを窪みにセットすると、コカビエルはふんっ、とした様子で指を鳴らすとバルパーの周りに魔法陣が展開され_そこから大量の銀色のメダルが現れる!!

 

「感謝するぞ??貴様らが俺達が作ったヤミー…そう!貴様らがメダル怪人と呼んでいたあの怪物を狩ってくれたお陰で、セルメダル集めが楽になったからなぁ!!」

 

そう歓喜するかの様に叫ぶコカビエル…あいつ!銀色のメダルを集める為に今まではぐれ悪魔に手を出してたのか!?

 

《_ライオン!》

 

_バルパーの体に銀色のメダルが覆い。

 

《_トラ!!》

 

そしてメダルが獣の肉と化し。

 

《_チーター!!!》

 

_そこには、オーズのラトラーターコンボと似ているが、筋肉が異常発達し、荒々しい姿の獣がいた。

 

「_素晴らしい、素晴らしいよ…これが…欲望の王!!オーズの力かぁぁあああああああああ!!!」

 

_獣が咆哮を上げ、俺らに視線を向けた。




更新が遅れて申し訳ございませんでした!もう2021年になったのにもこの更新の遅さにお許しください!少しずつ書いていって進めます!そして皆さん今年もよろしくお願いします!
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