_木場side
「…それは…それはなんだ!!貴様ぁああぁあああぁあ!!!!」
吼える。僕の持つ白と黒の力が交わる剣を見て明らかな動揺を見せるバルパー。
「_
そう言って僕は獣の王に魔剣…否、聖魔剣を突きつける
「あり得ない…反発しあう二つの要素が混じり合うなぞっ!!」
その剣の存在を認めようとしない獣の王バルパー、破壊すべく爪を振るうが…。
「遅い」
そんな殺意だけしかない爪に当たるはずもなく、素早く交わし、すれ違い様に獣の肉体を斬り刻む!
「は、速い…!」
「あぁ…しかも禁手だってよ…ドライグがなんか至ったて言ったけどそう言うことか!?」
そうマリヒコ君とイッセー君が驚く様子を見せる。禁手自体イッセー君がことあるがあれはあくまで無理をした結果、僕のは犠牲になったかつての友、そして…今、僕の使命を果たさんが為に至ったものだ!
「まぁ難しい事はわかんねぇけどよ!やっちまえ木場!!ケダモノ怪人とフリードの野郎!!そしてエクスカリバーを叩ききっちまえ!!」
_イッセー君。
「祐斗!やりなさい!自分で決着をつけるのよ!自身の過去の因縁!!それを貴方が持つその剣で断ち切りなさい!貴方はこのリアス・グレモリーの眷属なのだから!私の『騎士』はそんな歪な獣やエクスカリバーに負けはしないわ!!」
「祐斗君!信じてますわ!」
_リアス部長、朱乃さん。
「…祐斗先輩!ファイトです!」
「木場!!進めぇ!進んで自分の未来を掴め!!」
_小猫ちゃん、マリヒコ君。
皆_ありがとう。
「っ…フリード!!!ヤレッ!!あんな出鱈目な剣をエクスカリバーで斬り捨てろ!!
「はーいはいはいはい!!御涙頂戴ぐだぐだタイムは終わりっすよ!!あの歌といい!!そう言う意味不明なやつでお肌がガサついちゃう!!もー無理!!と言う訳でてめーら全員切り刻んでスカッとタイムいきまっせぇ!!この四本超☆融☆合☆させた無敵のエクスカリバー様でぇ!!」
バルパーのその声と共に僕に襲い掛かるフリード。僕もそれに合わせて『騎士』の特製であるスピードで走り出す!
そしてフリードがエクスカリバーを振るうと同時に僕の剣を振るい、ぶつかり合わせる!
ぶつかり合う刃はギィイイイィン!!と音を鳴らし鍔競り合うも、僕の刃は決して折れなかった_!!
「ッ!本家本元のエクスカリバーを凌駕すんのか!?そこ駄剣が!?」
そう驚愕しながらもフリードはエクスカリバーを押し込むも、僕は一歩も引かず押していく!
「それが真のエクスカリバーなら僕は勝てなかっただろうね_でも!そのエクスカリバーでは!僕と、同志たちの想いは断ち切れない!!」
「フリード!そのまま持ち堪えろ!今そいつを_」
「させない_ペトロ、パシレイオス、ディオニュシウス、そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ」
鍔競り合いしてる最中、バルパーが僕を襲おうとした最中、ゼノヴィアが何か言霊を発する。すると彼女の手元に空間の歪みができ、それに手を入れると彼女はそこから一本の刃を取り出す_聖なる力を放つ剣だ。
「この刃に宿しセイントの御名において、我は解放する_デュランダル」
「っ…デュランダルだと!!」
「貴様!エクスカリバーの使い手ではなかったのか!」
バルパーがその剣の鉛を聞いた瞬間足を止め、ゼノヴィアの方を向く。同時にコカビエルも驚きを隠せない様子だ、なぜ彼女があれほどの聖剣を…
「残念、私は元々デュランダルの使い手だ。エクスカリバーの使い手も兼任していたに過ぎない」
「ありえんっ!!私の研究ではデュランダルを扱える領域にまで達していないぞ!?」
そう狼狽えつつも、目標をゼノヴィアへと変え爪を振るうが…
「はぁっ!!」
エクスカリバーとデュランダルの二刀流による力強い斬撃により弾き飛ばす!
「私はイリナの様な人工聖剣使いと違って数少ない天然ものだ。さて、私はお前と戦ってる暇は無いのでな!先ずはエクスカリバーを打たなくてはいkrない!」
そして刃にオーラを纏い、それを利用した斬撃をバルパーへと放つ!
「っ…がぁああぁああぁああぁ!?」
その衝撃によりバルパーは大きく吹き飛ばされる。そしてゼノヴィアはフリードの方へ向く。
「さぁ、リアス・グレモリーとその眷属ら!オーズ!赤龍帝よ!あの醜い獣を任せたぞ!」
「随分と偉そうに言うわね…けどわかったわ!」
「木場!…俺らであいつを相手していいのか?」
そう部長が答えたのち、イッセー君がそう聞いてくる。
「…ああ!!僕が斬るべきは、あの聖剣さ」
「あいよっ!行くぞマリヒコ!」
「はいよっ!」
▲▼▲▼▲▼
マリヒコside_
「っ…貴様ら…許さぬ!許さぬぞぉ!!」
最早ボロボロとなり、獣の肉体から少しずつ銀色のメダルがこぼれ落ちつつも、立ち上がるバルパー。
「人の成果を横取りする様で余り気は進まないけど、今がチャンスよ!みんな!」
「「「はいっ!!!」」」
部長の号令と共にバルパーへと走り出す俺たち。
「稲妻よ!!」
バルパーへと雷を落とし、動きを狭めていくもそれを気にせず相手は突撃していく!
「どけぇ!あいつらの聖魔剣を!デュランダルを調べなくてはぁっ!?」
ドゴォッ!!と走り出したバルパーの足元に強烈な蹴りを加える小猫ちゃん。
「…今です」
転ばすとまではいかないが、蹴りにより怯んだその隙を狙い…
「イッセー!!」
「おう!!持ってけ!!」
ドンっ、と俺の背中にイッセーの籠手が押される様に触れると、ドクリと俺の全身に赤龍帝の力が譲渡される。そして。キン、キン、キィン!!とメダルをスキャンし…
《スキャニングチャージ!!!!》
そしてバルパーへと走り出す!
「っ…このぉ!!」
巨大な爪が俺を襲うも、バッタの跳躍力により上空へ回避し…!
「お前が今まで犠牲にした子ども達…そして木場の痛み…その身を持って!!」
「何も知らん貴様が!!」
赤龍帝の力をカマキリの刃に込め_
「味わえぇっ!!」
「言えたことかぁああああぁ!!!」
_獣と爪とカマキリの刃が同時にぶつかるも、すぐさま爪ごと獣の肉を斬り裂き、獣の肉体はメダルと化し爆散した。
「っ…木場!」
すぐさま着地し、木場へと視線を向ける。
「チキショオオォオオオォ!!そんなのアリかてめーら!!バルパーの旦那もやられるし!!二人もパワーアップ超展開!!やってられっかぁあぁああぁあ!!」
フリードが怒り狂い、歪んだ聖剣を木場とゼノヴィアに向けるも…
「遅いな」
と。ゼノヴィアのデュランダルの一撃により、パキィンと呆気なく真っ二つに斬れる。
「所詮は偽りの聖剣か…このデュランダルの相手にもならない」
と、ゼノヴィアはつまらなそうに言い放つ。
「マジかよマジかよドチクショウ!!やっぱパチモンやコピー品はいかんてことですかい!?こうなりゃあんたを殺して私も死んでやるー!!!まぁ死ぬのはてめーらだけどな!!死ねボケぇえぇええぇえええ!!!」
と、ヤケクソ気味になったフリードが木場に向けて折れたエクスカリバーで突き刺そうとするも…
「そんな攻撃で僕に届くと思うかい?」
_目にも止まらぬ速さで斬撃を繰り出し、バキィイイン!!とエクスカリバーが砕けちり、フリードもその攻撃を喰らったか…
「クソがっ…やってられねーよボケェ…」
そう言うとフリードは気絶した…
「…木場、よくやった」
俺はそう言って、肩で息をしつつバルパーがいる方へと向くと、ボロボロになった状態で倒れた元の人間の体に戻ったバルパーがいた。
「せ…聖魔剣だと…あり得ない…反発し合う二つの要素が混じり合うなど…」
その様子を見た木場がゆっくりとバルパーへと向かう。
「バルパー・ガリレイ。貴方は多くの罪を犯した…できれば僕の手で貴方を斬りたい。だが、彼らの意志を尊重し、貴方を然るべき場所で断罪してもらう」
だが、その木場の最後の慈悲ですらバルパーは聞いた様子などなく、ゆっくり立ち上がり…
「…そうか!わかったぞ…!!聖と魔!それらを司る存在のバランスが大きく崩れているとするならば…そうだ、もう一度だ…コカビエル!!もう一度セルメダルを私に!!そうすれば辿り着くはずだ!神の領域へ_」
コカビエルがいる空へ見上げ、そう頼み込んだ瞬間。バルパーの胸部から背後にかけ、光の槍が貫いた。
「……え」
「何!?」
「貴様は調子に乗り過ぎだ。お前は確かに優秀であったが、ちと傲慢過ぎたな」
「こ…コカビエル…ごふっ…」
その信じられない光景と共に、血の塊を吐くバルパーから腰のベルトを剥ぎ取り、地面に蹴り飛ばす。
「バルパー!!」
「あと、少しで辿り着いた…のに…」
木場がバルパーへ近づき、生死を確認するが…恐らく絶命したであろうと、木場は目を伏せる。
「しかしまぁ、アザゼルから持ってきたガラクタでもここまで行けるとはな…どれ、少し試してみよう」
そうコカビエルがベルトを腰に装着し、指を弾くと…魔法陣が展開され、そこから銀色のメダルがコカビエルを囲う…あれは!バルパーと同じやつか!
《ライオン!》
《トラ!!》
《チーター!!!!》
_そして銀色のメダルはコカビエルの肉体と化し、先程のバルパーとは少し違い、スマートな獣の肉体と化した。
「さぁて、お前たち…少し俺と遊ぼうじゃ無いか」
ぽきり、こきりと首を慣らし少しずつ近づいていく。
「まぁ最期の慈悲だ、限界まで赤龍帝の力を上げ、誰かに譲渡しろ」
▲▼▲▼▲▼
_匙side
「…了解、コカビエルがメダルを使い変身したそうよ」
「マジですか!?」
会長からそう説明がくる、え?マジ?コカビエルが?メダルを?
「…ちなみに援軍は?」
「まだ時間がかかるそうよ…これは、最悪の事態を考えないと」
「っ…イッセー!!マリヒコぉ!リアスせんぱぁい!!頼むよぉ!じゃないと街がががが」
「匙!狼狽え無いこと!…今私たちが出来ることを精一杯やるしか無いわ」
「は、はい!……ん?」
…なんか向こうから何か来てない?…え、何あれ。
「匙!どうかした…!?」
…いやいや何あれ!!なんかバイクが来てるけど!しかも乗ってる人って何かこう…SFチックなアーマーを着てるけど!?何あれコスプレ!?
「待ちなさい!ここから先は!!」
そう会長が止めようとした瞬間、何やらタコー!タコー!と鳴き声?を上げる機械の青いタコが沢山やって来て、集まって坂の様になる。
「っ!!」
そしてバイクに乗った謎の人物がその坂を利用しバイクでジャンプし、校門を飛び越える!!
「なっ!?」
「飛び越えたぁ!?」
結界は内側を封じる効果があるが、外からは容易く入り込まれる仕様なためそのまま通り過ぎてしまう…
「…会長、今のは」
「わからないわ…とにかく後はリアス達に任せるしか無いわね」
▲▼▲▼▲▼
_マリヒコside
「ぁあっ!?」
「くっ!!」
「木場!小猫ちゃん!」
あの後イッセーがフルパワーで部長に力を譲渡したものの弾き返され、木場と小猫ちゃんの同時攻撃すら交わし、カウンターと言わんばかりに蹴り返した。
「よそ見をしている場合か!!オーズ!!」
「っ!!」
ガァアアァアアン!!と爪と刃がぶつかり合う…まずい…さっきの必殺技のせいで体がキツい…けど!!
「だらぁっ!!」
「っ!」
「今!!雷よ!!」
蹴りを放ち、コカビエルから距離を取った瞬間朱乃さんの雷が炸裂する!
「どうだ…!」
雷が落ち、そこから黒い煙が立ち上がり晴れるが…
「…効かんな、この程度はバラキエルの力を宿す者とは思えんな?」
と、余裕そうに立つコカビエルが…、その言葉を聞いた朱乃さんが額に青筋を立て、電撃を溜め…
「私を…あの人と一緒にするなァ!!」
と、再び雷を穿つも、コカビエルは余裕そうに爪で弾く…バラキエルって確か堕天使の中で偉い人ってのは聞いたけど、今はそれを考えている場合じゃ無い。
「ははは!!まさかバラキエルの娘が悪魔に堕ちるとはな!リアス・グレモリー!お前は愉快な奴らを眷属にしたものよ!赤龍帝!聖剣計画の成れの果て、コカビエルの娘!…オーズは悪魔になっては無い様だが、まぁ良いだろう。お前の兄に劣らずのゲテモノ好きの様だな!」
「コカビエル!兄の…我らが魔王の暴言は許さない!何より私の下僕!そして下僕同然の人間への侮辱は万死に値するわ!!」
そう部長は怒りの叫びと共に紅い魔力を放つ!
「ふんっ!威勢だけではどうにもならぬぞ!?貴様らが対峙しているのは堕天使の頂点に立つもの!そしてオーズの力を得た者だ!!無謀な勇気だけでは倒せんぞ!」
その魔力の爪で弾き!部長へと迫る!
「やらせない!!」
「はぁっ!!」
と、その爪を木場とゼノヴィアの剣で弾き、獣の肉体に刃を振り放つ!
「っ!デュランダルに聖魔剣か!!偽りのエクスカリバーとは違い輝きは上か…だがなぁ!!」
ドン!!とこちらまで圧迫する様な気迫を放ち、爪でその二つの刃を弾き、同時に二人にダメージが入る…
「くっ…!」
「っ…僕の聖魔剣どころかデュランダルも通じないとは!」
だが、俺らも見ているだけでは無い。
「そこぉ!!」
「ふっ…!!」
と、俺は思いっきり前に蹴りを、同時に小猫ちゃんが後ろから殴りかかる。
ドゴォ!!とダメージが入ったかの様な音が響き渡るも…
「っ…緩い!!」
だが、それでもまだ通じてないと言わんばかりに俺らに返すかの様に爪で斬り返す!
「っ…」
「くぁっ…!」
俺はオーズの鎧を身に纏ったお陰でどうにか耐えたが、小猫ちゃん…いや、ゼノヴィアや木場の切り傷が酷く、周りに鮮血が散らばっていた。
「っ…のぉ!!」
「っ!」
「イッセー!!アーシア!今のうちに!!」
と、俺はコカビエルにしがみつき、抑えるかのように殴りかかる!…俺の声が聞こえたか、その隙を見計らって、イッセーとアーシアがみんなの元へ駆けつけ…
「皆さん!今治します!」
「あいつっ…強すぎるだろ」
それぞれにアーシアの神器の力で傷を治し始める…そして俺は殴りながらもコカビエルに言い放つ。
「お前は…なんで人を簡単に傷つけれるんだよ!?俺らより長く生きたんだろ!?じゃあ平和の大事さがよくわかるはずだろ!?なんでっ!!」
「綺麗事を吐かすなクソガキがぁ!!」
その言葉に激怒したか、俺の頭を掴み思いっきり地面に叩きつける…!
「っ…こ、この…」
「貴様に何がわかる!!我だ堕天使が頂点へ立とうとした時に戦争を止めると言われたあの屈辱が!!たった数年ぬくぬくと生きた貴様と!!我ら堕天使が天使の落ちこぼれと言われ続けた数百!!否!!数千年のあの屈辱の日々が!!我ら堕天使の屈辱と、貴様の身勝手な価値観を一緒にするなぁ!?」
怒りの言葉と共に、何度も何度も俺の頭を地面に叩きつける。叩きつけられる度に意識が飛びそうになる程の痛みが走る、だが耐えてやる…こんなやつに負ける訳には…!
「マリヒコ君!!」
「離しなさい!!」
と、同時に木場と朱乃さんの声が聞こえた、お互い同時に攻撃を仕掛けようとするも…
「おぉっと、今攻撃をすればこいつに当たるぞ?」
俺を頭で持ち上げ、盾にする…
「っ!!」
「コカビエルてめぇ!!」
「とことん下衆だな…!!」
イッセーとゼノヴィアがそう言い放つも、コカビエルの愉快そうな笑い声が聞こえる。
「くく…しかしまぁ、仕えるべき主人を亡くしてでも戦うとは、お前達神の信者と悪魔はよくやる」
「っ…どう言うことだ…?」
「…何が言いたいの?」
その言葉に俺と部長はそう聞き返す。
「ふ…フハハハハハハ!!何も知らん者どもめ!!先の三つ巴の戦争の真相を知らんとはな!?…あの戦争で死んだのは四大魔王だけでは無い!!神も死んだのだ!!!」
_その言葉に俺とコカビエル以外の全員に動揺が走る。
「嘘を吐くな!…神が、神が死ぬなど!!」
「馬鹿正直に下々の奴らに神が死にましたなど言えるか??貴様ら人間は神の様なものに従わなくては心の均衡も保てん烏合の衆だ。天使、堕天使に神が死んだと伝えてみろ、失望して自殺しかねん。悪魔に伝えてみろ、好機と言わんばかりに人間を堕としにかかる。そうだ!!初めから信じられる者などいなかったんだよ!!」
「っ…嘘だ…神が…」
そのゼノヴィアとコカビエルの問答で、ゼノヴィアの方が圧倒されたか力なく項垂れてしまい…
「…主がいないのですか?主は死んでいる…??では、私達に与えられる愛は…」
…アーシアのその言葉にコカビエルは笑いながらも答える。
「愛などないのだよ神の守護。その代わりにミカエルはよくやっている、神が作った『システム』を上手く運用して人間と天使を纏めているのだからな?システムさえ作動していれば神への祈りと祝福も、悪霊祓いもある程度は動けるが、だが神がいた頃と比べて、世界のバランスも崩れているがな?聖魔剣がその証拠だ、聖と魔を司る魔王と神がいなくなれば至る所に異変が起こる」
「…まれ」
「アーシア!!しっかりしろ!」
その言葉にアーシアがショックを受けたかの様に気絶し、それをイッセーが受け止める。
「俺は再び戦争を起こす!お前達の首を手土産になぁ!!オーズ…俺に協力するなら生かしてやってもいいぞ?お前の肉体は少し興味がある。お前雛形にクローンを作れば…」
「だまれぇえええぇえぇええ!!!」
ドゴォ!!とコカビエルの手を振り払い、思いっきりぶん殴る!!
「ま、マリヒコ!!」
「黙れ黙れコカビエルぅ!!何が神が死んだだ!!戦争を起こすだ!!屈辱だ!!んなもん知るか!!それで人を傷つけて良いと思うか!?町を滅ぼして良いと思うか!!人の痛みを知ろうとしないお前に!!お前にぃ!!」
何度も何度もコカビエルに殴りかかる、殴る度に脳裏に浮かび上がる、もし止められなかったら滅ぶ町、そしてその町に住むみんな、クラスメイト達の顔、そして…
「っ…こいつ!さっきと比べ物にならん力が…!!」
「おじさんの!!あの美味いおにぎりがぁ!!その幸せを知らんお前にぃ!!」
_おじさんの顔が浮かび上がった、ドォン!!と渾身の一撃でコカビエルが思いっきり後退し…
「さっきから訳の分からん事を…良いだろう!!そんなにそいつらの事が好きなら!!この町の人間が好きなら!!纏めて殺してやろう!!」
そう言い放ち、コカビエルの爪が光り輝き…
「死ね…クズども…」
《 Brest Canon》
ドォオオオォン!!!と突如、その爪に赤いビームが放たれ!!
「がぁああぁあっ!?」
そしてそのビームで爪が焼かれ、コカビエルが怯み…。
「っ!?」
「何!?なんなの!」
と、部長がそのビームが撃たれた方向を見ると…
「……」
まるで、SF映画に出てくるようなメカメカしいアーマーを着た何者かが、胸部に巨大な大砲を構えていた。
皆様は復活のコアメダル見ましたか?自分もしっかり見ました。