この度他のゆゆゆ小説を見てドハマりしたので書き始めました。連載物は約2年ぶりとなりますが、気長にお付き合い頂ければ幸いです(´ω`)
結論から言うと、自分は神様転生というものをしたらしい。別に誰かを庇って死んだとか、トラックに轢かれてミンチになったとか、神様がミスって殺っちゃったなんてことはない。ブラック企業に勤めた末に過労……ということもない。妻も子供も孫も出来て、それなりに山有り谷有りの人生の末の老衰だと記憶している。歳を重ねても少年の心を忘れなかったのはちょっとした自慢である。やはりゲームやマンガは良いものだ。
そんな自分の何が気に入ったのか、名前も知らない……あるかもわからないが……光の珠の姿をした神様とやらは自分に転生を勧めてきた。年老いても忘れなかった少年ハートが反応したものの、どんな世界に転生するのか見当もつかない。という訳で聞いてみれば、転生先は“結城友奈は勇者である”の世界だという。はて、それはどんな作品だったか……と考えれば、神様曰く中学生程の少女達が四国以外滅んでしまった世界を守るために勇者となって戦うという。しかも男の勇者は存在しないとか。
これはもしや性転換しろと言うことなのでは? と思うもそこは男のままらしい。唯一の男の勇者となって少女達と共に戦うのか、それともサポート役に回るのか、はたまた全くの無関係な立ち位置になるのか……そこは転生してからのお楽しみとのこと。クスクスと楽しげな笑いを溢す辺り、存外人間味のある神様である。そしてまあ、お楽しみと言われれば気になるのが人の性。それも二次元の世界に転生とは誰しもが夢見た、或いは心が踊る展開だろう。それは自分とて変わらない。
かくして自分は神様のお勧めに従い、結城友奈は勇者であるの世界へと転生するのであった。
その日、人に寄り添う地の神の集合体である神樹は驚愕の後に歓喜した。自分達が存在する世界よりも高次元の魂が、自分達よりも遥かに力と神格のある神によって結界の中に赤子として送り込まれて来たからだ。
その日、人間の絶滅を望む天の神達は驚愕の後に危機感を覚えた。今や人を絶滅寸前まで追い込んだ自分達よりも強い力と神格を持つ神によって産まれた人間の魂を、地の神の結界内に知覚したからだ。
神樹はその魂が存在するだけで残り少なくなってきた己の寿命が伸び、力が増すのが理解出来た。これならば勇者達により力を渡すことが出来るし、結界も強化できる。もしかすると、天の神を打倒し、人間達を救うことすら出来るかもしれない。
天の神はその魂が存在するだけで、自分達の邪魔をする地の神と勇者の力が強まることを理解し、絶滅までの時間が長引く……いや、下手をすればその魂を持つ人間によって現状を打破されるかもしれないと考えた。たかだか1つの転生者の魂は、この世界において其ほどまでの存在だった。
しかし、双方の神は同時に正反対の感情を抱く。もしもこの人間が奪われれば、世界は本当に終わりを迎えるだろう。もしもその人間を奪うことが出来たならば、すぐにでも人間を滅ぼすことができるだろう。そして何よりも、ある種人間よりも純粋な存在であるからこそ、双方の神は同じことを思った。
ー この世界の誰よりも神に近い人間。その魂……永遠に、
自分達よりも高次元からやってきた魂にあっさりと魅了された神様達である。どうせなら自分達直属の巫女、もしくは
これは、勇者となって大切な人達の為、世界の為に戦う少女達と共に戦う、神様さえ魅了する魂を持った中身お爺さんな転生者がのんびりと2度目の青春を謳歌したり、少女達とほのぼのしたり、重いシリアスになったり、時に暗い勘違いを無意識に突っ込んだりする。
まあ、そんな感じの物語。
明確に神様転生の主人公で書いたのは初めてなので手探りです←
因みに巫覡とは巫女の男バージョンだそうです。神様達はチョロイン()
原作との相違点
・高次元の神によって転生させられた主人公の存在により、神樹様が強化される
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