咲き誇る花達に幸福を   作:d.c.2隊長

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また長らく間が空いてしまい、本当に申し訳ありません。ようやく更新でございます(´ω`)

連日の猛暑、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は相変わらず直射日光の下、マスクによる息苦しさを感じながらの配達でグロッキーです。いやホント辛い←

ゆゆゆの第3期、大満開の章が放送されるとのことでテンション爆上がりしました。内容次第では、煌めきの章で終わる予定の本作が更に続くことになるかもしれません。望む声あらば、ですが。

fgoも5周年。普段爆死報告ばかりしてる私ですが、遂にこれまでの爆死を払拭出来ました。キャストリア……来てくれてありがとう。福袋はスカディ狙いでしたがメイドとふじのんが。メイドよりふじのん嬉しい。凶れ。

他にはロスワで人生初の天井(諏訪子)を経験。テイルズ……ダオス来てくれませんかね。

それでは本編、どうぞ。


花結いのきらめき ― 18 ―

 「やったやった! 倒したよ! お役目達成だー!!」

 

 高嶋さんが両手を上げて全身で喜びの感情を表す姿を見て思わず笑みが溢れる。あの厄介な相手を下し、土地を奪還した自分達は樹海から戻ると丸亀城の敷地内に居た。こうして丸亀城を見るのは何年ぶりかねぇ。普段は用事もないし行く予定も無いから、本当に久しぶりに見た。

 

 「丸亀城と周辺地域、奪還だな。皆、良くやってくれた! 特に杏と楓、最後の攻撃は見事だったな!」

 

 「大変だったけど、取り戻せたからオッケーだ。ナイスファイトだったぞ千景」

 

 「土居さん、あなたも。伊予島さんと楓君も」

 

 「自分は強化しただけですけどねぇ。まあ、そう言われて悪い気はしませんけどねぇ」

 

 「千景さん……楓さん、そんな事ないですよ。最後のあの攻撃は、私達2人の力ですから」

 

 「そうね、楓さんもそうだけど、今回は樹や杏が頑張ってくれたわ。2人とも完成型勇者に1歩近付いたわね」

 

 「あはは、2人で誉められたね」

 

 「うん、嬉しいね」

 

 自分が最後にしたのは杏ちゃんの強化だけなんだが、誉められて悪い気はしない。それに若葉さんが言った通り、最後の杏ちゃんの変化? いや、進化かな。進化したボウガンから放たれた光の矢の豪雨。強化したとは言え、凄まじいまでの攻撃範囲と量だった。今後の敵を掃討する時の強力な切り札になるねぇ。

 

 皆から誉められて嬉しそうに笑う2人を見る。今回、手数が必要だった戦いで大いに活躍したのは間違いなくこの子達だ。やはり自慢の妹とその妹によく似ている子だと思う……こう考える辺り、やはり自分も姉さん同様にシスコンなのだろうねぇ。

 

 「……ぐすっ」

 

 「そこで泣くな。おめでたいんだから」

 

 「最近弟達の活躍がめざましくてねぇ……凄く嬉しいけどちょっと寂しい」

 

 「樹の成長よりあんたの妹、弟離れの方が大変そうだわ……」

 

 「楓と樹からはしばらくは離れないわよ!!」

 

 「“しばらく”が“ずっと”じゃなきゃいいんだけど……ねぇ? 棗」

 

 「……樹は可愛いし、楓は頼もしいから、気持ちは分かる」

 

 そう考えていると何故だか姉さんの涙声が聞こえてきたのでそちらを向くと、何やら夏凜さんと会話をしている。距離も近いので全部聞こえたのだが、内容を聞いている思わず苦笑いをしてしまう。

 

 姉さんの妹、弟離れ……あまり想像がつかないねぇ。自分が養子として家を出たこともそうだし、両親の事もある。まだ散華があった時の事もある。姉さんが言うように、しばらくは姉さんからも、そして自分達からも離れることはないだろう。いつかは離れることになるのだろうが……それまでは姉弟3人で楽しく暮らすことになるだろうねぇ。

 

 「皆さん、お疲れ様でした! ……そのっち、さっき転びそうになってなかった?」

 

 「良いものを見たせいではりきり過ぎて~……アマっちに支えてもらったから良いものが倍プッシュなんよ~♪」

 

 「気をつけてねぇ、のこちゃん。近くに自分が居なかったら須美ちゃんが言うように転んでたんだから」

 

 「は~い。でも転んでもアマっちが手を差し出してくれるよね~?」

 

 「勿論だとも。でも転ばないに越したことはないからねぇ」

 

 「……なぁ新士。それって須美とか……あたしとかが転んでも?」

 

 「うん? 当然じゃないか。誰が転んでも、自分は手を差し出すよ。立てる? ってねぇ」

 

 「そっか。うん、もやもやがどっか行った!」

 

 「銀ったら、急に何聞きだすのよ……」

 

 須美ちゃんの言葉に全員で返事をした後、小学生組は4人で会話し始める。聞こえてきた会話によれば、自分は気付かなかったが小のこちゃんが転けそうになったらしい。そこを小さい自分が助けたとか。自分にも覚えがある。以前ののこちゃんは抜けていることが多かったしねぇ……いや、今もちょっと怪しいかな。

 

 その後の銀ちゃんの言葉は……まあ、触れないでおこう。それは今の中学生の自分が触れるべき所じゃないしねぇ。あの子達の問題はあの子達の本来の時間の中で解決していく。そうして過ごした時間の先に、今の自分達が居るのだ。

 

 「いいなぁ、仲良し4人組。何かにつけて集まるし、青春してるし……微笑ましくてカワユイ」

 

 「お疲れせっちゃん!」

 

 「結城っち、歌野、おっつー」

 

 「勝ったのにリトル暗くない? なんかダメージ受けてたって事はないよね?」

 

 「ん、全然平気。痛がり屋なもので」

 

 観光用に置いてあるのだろうベンチに腰掛けつつ、皆の楽しげに会話をする姿を眺めていると今度は友奈達の姿が目についた。距離も遠くないのでその会話に耳を傾けていると、何やら友奈が嬉しそうな顔をして手を合わせながら雪花ちゃんに歌野ちゃんに続いて話し掛けていた。

 

 「でも優しいよね。さっきのぐんちゃんと高嶋ちゃんのやりとりで……ほら、高嶋ちゃんに」

 

 「別にそんな優しい訳じゃないって」

 

 「今日は帰ったらパーティーよ。楽しみね!」

 

 「うん! もっといっぱいお話しよう!」

 

 「……そうね」

 

 「よーし、凱旋じゃあ! ひなた達を喜ばせてあげましょ!」

 

 「ふぅ……そうだねぇ。皆、首を長くして待ってるだろうねぇ……ただ、ここから帰るとなるとそれなりに距離があるけどねぇ」

 

 「あ、確かにここ丸亀城だった! 大赦に頼めば車出してくれるかしら……」

 

 「自分の方から大赦の知り合いに連絡しとくよ」

 

 疲れから一息吐き、留守番している5人の事を思い浮かべる。今頃自分達が勝った事に気付いて喜んでいるだろうけど、自分達から直接伝えた方が喜びもひとしおだろう。若葉さん達にとってそれだけ思い入れがある場所らしいからねぇ。

 

 ただ、丸亀城から中学までは相応に距離がある。徒歩で帰るには少し遠いだろう。そう言うと今更気付いたかのように姉さんが驚き、他の子達もそういえば……と驚いた表情をしていた。そんな皆に苦笑いしつつ、姉さんに言ったように端末から大赦の知り合い……友華さんに連絡を入れ、車を手配して貰う。

 

 直ぐに車が来ることを伝え、端末をポケットにしまう。そうしているといつの間にか美森ちゃんと杏ちゃんが自分の側に来て心配そうにこちらを見ていた。

 

 「楓君、大丈夫? 随分と疲れているように見えるけれど……」

 

 「うん? まあ、確かに樹海に居た時より疲れてはいるねぇ。動けない程ではないけど……まあ、理由は想像がつくけど」

 

 「やはり、あの強化の反動でしょうか? あれだけの強化が出来るのですから、大元である楓さんが疲労感を感じるのは分からなくないのですが……」

 

 「原因はやっぱり、前とは違って今回は2回使ったからかねぇ」

 

 「同時に2人を強化するより、同じ戦闘中に別々に分けて強化する方が疲れてしまうのね……使いどころは考えないといけないわ。楓君が疲れて動けなくなっては困るし、心配だもの」

 

 3人で顔を見合せながら考える。前回の戦闘では、自分は友奈と高嶋さんを同時に強化した。今回は美森ちゃんと杏ちゃんの2人を別々に強化した。強化する回数が増えたことで前回以上に疲労感が増したという考えは恐らく正しいだろう。

 

 1回なら特に問題はない。2回でも、勇者に変身している最中は大丈夫だった。こんなに疲れているのは戦闘の疲労と強化の反動が重なり、加えて変身時程の身体能力も無くなったからだろう。強化は強力な力だが、相応に制約があって使いどころに困るねぇ。そう思って苦笑いしていると、杏ちゃんが難しい表情を浮かべて自分を見ていた。

 

 「……恐らく、楓さんの強化が使えるのは最大で3回が限度だと思います」

 

 「杏ちゃん? なんでそう思ったんだい?」

 

 「戦いが終わった後、楓さんの左手の水晶にある……ゲージ、だと思うんですが、それが5つの内4つ無くなっていたんです」

 

 「満開ゲージのことね。杏ちゃんの言葉が正しいのなら、楓君の強化は1回につき満開ゲージを2つ消費していることになる……でも、それだと1つ余るから2回が限度になるんじゃ……」

 

 「いや、多分杏ちゃんの言った3回で合っているよ。無理をすれば、だけどねぇ」

 

 自分では気付かなかったが、杏ちゃんが見間違ったとも思えない。満開ゲージが4つ減っていたのも本当だろう。強化が美森ちゃんが言うように1回につき2ゲージ消費するのであれば2回しか使えないことになるが、残った1ゲージと自分の勇者の力を使いきるつもりでやればもう1回くらいは出来るだろうという確信がある。

 

 だが、3回目を使った瞬間に自分がどうなるのかわからない。最悪の可能性は使った瞬間に変身が解けてしまい、かつ動けなくなるパターン。疲労のあまり気絶してしまう可能性だってある……どこかで最悪に備え、試しておくのも良いかもしれない。

 

 「……まあ、この話は一旦置いておこう。今は純粋に丸亀城と周辺を奪還出来た事を喜んでおこうか」

 

 「……そうね、今は考えていても仕方ないのだから。私もお祝いのぼた餅を沢山用意しなきゃね」

 

 「ありがとうございます、楓さん、東郷さん。ぼた餅、楽しみにしていますね」

 

 そこで会話を終え、自分達は友華さんが寄越してくれた大きなワゴン車に乗って讃州中学に戻るのだった。その道中に3人で会話した内容を伝え、強化は2回で止めておくこと、そしてどこかで3回使うとどうなるかを試す事を決めた……渋る姉さんと樹を説得するのに少し時間はかかったけどねぇ。

 

 そして、帰った後のパーティーは寄宿舎の方で行われる事になり……皆で喜びを分かち合うのだった。

 

 

 

 

 

 

 「レクリエーションをしないか?」

 

 丸亀城奪還から数日後のこと。若葉のその言葉は部室に居る全員の耳に届いた。

 

 「レクリエーションって、また唐突ねぇ若葉。具体的には何すんの?」

 

 「ズバリ、模擬戦だ。ここ最近、我々は土地の奪還を続けて成功させている。それは喜ばしい事だが、成功に浮かれてばかりも居られない。そこでだ、1度気を引き締める為にも全員で模擬戦を行ってみないか?」

 

 「なーる。確かに、連続して成功させているけど、それで次も確実成功する、なんて保証もないしね。いやまあ、失敗出来ないんだけどさ」

 

 「いや、レクリエーションっつってんのにそれで“模擬戦”ってどうなのよ。まあ私としては大歓迎なんだけど」

 

 「若葉ちゃんらしいですよね」

 

 「確かに。ところでその模擬戦ってチーム戦? バトルロイヤル?」

 

 「バトルロイヤルの予定だ。これだけの人数だ、いつどこから攻撃が飛んで来るかもわからない。戦場に近い緊張感を得られると思うぞ」

 

 腕を組んで首を傾げながら問い掛ける風に、若葉は部室の黒板にでかでかと“模擬戦”と書きながら答える。彼女が言うとおり、現状勇者達はその戦いの全てに置いて勝利を飾っている。危機という危機に陥ることもなく、戦場で楽しく会話する余裕すらある。だが、今後もそうなるとは限らないし、いささか緊張感に欠けている場面があるのも確か。

 

 雪花がうんうんと頷き、夏凜は模擬戦そのものには乗り気だが“レクリエーション”と言いながらその内容が模擬戦というのはどうなんだとジト目で若葉を見やる。ひなたは若葉に微笑ましげに笑いながらそう言い、その言葉が聞こえた歌野も納得しながら問うと若葉はグッと右拳を握りながらそう告げた。

 

 戦うフィールドは先日奪還した丸亀城の敷地内。建物の中に入るのを禁止し、他は敷地の外にさえ出なければ林に隠れようが屋根に登ろうが自由。安全面を考慮し、勇者に変身した状態で戦い、武装も本物ではなくレプリカを使う。因みに思い付いたのは奪還したその日であり、留守番組には既に話してあったとのこと。

 

 「模擬戦は分かりましたが、そんな事に丸亀城を使うのは良いんですか?」

 

 「大赦に聞いたところ、問題ないとの事です。貸し切りにする事も大丈夫みたいですし、模擬戦の為の武器のレプリカも直ぐに作ってくれるとか」

 

 「というかもう作って貰ったんよ~♪ はいこれ、フーミン先輩の武器のレプリカ。大赦の人達が楽しそうに作ってくれました~♪ 半日で!」

 

 「どっから出したその大剣!? さっきまで持ってなかったでしょ!? ていうかこれ半日で作ったの!?」

 

 「凄いねぇ、本当に姉さんの大剣そっくりだよ。あ、でも軽い……レプリカはレプリカということかねぇ」

 

 「私のボウガンなんかもありますね。流石に矢は普通の先端がゴムになってる物ですし、普通のボウガンみたいにしか射てないようですが……」

 

 「お、タマの旋刃盤もあるぞ。刃の部分はゴム製なんだな」

 

 「あたしの斧もある! 新士の爪付きの手甲と須美の弓矢、園子の槍も……あれ、でも流石に槍の先が飛んだりはしないよな」

 

 「ミノさんの斧も火が出たりしないよね~。アマっちの爪も飛ばしたりは出来ないのかな~?」

 

 当然と言うべきか、かつて初代勇者である若葉達が過ごした丸亀城の管理は大赦が行っている。その為、貸し切りにすることは充分に可能であった。園子(中)のコネもあり、模擬戦を行う為のアレコレは既に完了しているらしい。そのアレコレの1つとして、模擬戦に使う為の武器のレプリカの作成があった。

 

 どこからともなく園子(中)が出したのは風の武器である大剣。見た目も本物と変わらない出来映えは大赦の人達の熱意の塊である。風のツッコミを余所に楓が試しにと園子(中)から受け取って持ち上げてみると見た目に反して片手で持てる程に軽い。流石に重さまでは再現出来なかった……もしくは安全面を考え、あえて再現しなかったのだろう。

 

 楓が大剣を見ている間に他の勇者達の武器のレプリカもテーブルの上に並べられており、皆自分の武器の前に立ってそれぞれ触る。レプリカは本来の戦いの際に扱う武器とは違い、見た目は同じでも常識の範囲内の使い方しか出来ない。杏のボウガンのように連射は出来ないし、銀達のように炎が出たりはしないのだ。

 

 「更に、だ。レクリエーションと言ったからには楽しむことも重要だろう。そこで、模擬戦で最後まで生き残った者は他の者に何か命令を下せることにする。勿論、敗者はその命令をちゃんと聞かなければならない」

 

 「バトルロイヤルと王様ゲームを合わせたような感じなんですね」

 

 「命令って何でもいいの~? ご先祖様~」

 

 「勿論だと言いたいが、流石に常識の範囲内で頼むぞ」

 

 「この模擬戦に参加出来ない巫女の人やのこちゃん、銀はどうするんですか?」

 

 「ひなた達にも楽しんで貰いたいからな、5人は模擬戦前に誰が生き残るかの予想をしてもらい、的中すれば命令権を得られる事にしようと思う。但し、途中で対象を変更するのは無しだ」

 

 「バトルロイヤルと王様ゲームに競馬かボートレースみたいなのが追加されたわねぇ……」

 

 若葉の話を聞き、風のツッコミの後に各々がしたい“命令”の内容を考え始める。楽しげに笑う者、怪しげに笑う者、一部の存在に熱視線を送る者と十人十色の表情を見せる。それぞれの内心は分からないが、少なくとも若葉が言う“楽しむこと”は出来ると考えていいだろう。

 

 尚、園子(中)と銀(中)が参加出来ないのは未だに彼女達が勇者へと変身出来ないからだ。安全面から変身した状態でやると言っている以上、変身出来ない彼女達は模擬戦に出られない。よって巫女の3人と予想をする側に回ることになる。

 

 「長々と説明したが、レクリエーションの概要はこんな感じだ。それで、どうだろうか?」

 

 改めて若葉に問われた部室に居る者達の返事は、当然のように是であった。

 

 

 

 

 

 

 レクリエーション当日、私達は丸亀城に集合していた。戦わない私達はお城の中に入り、周囲を見渡せるように最上階の窓から模擬戦の観戦をする。窓の外を見て視線を下に向けると、そこには既に勇者へと変身した皆の姿があった。

 

 「さて、今から始める訳だが……その前に、改めてルールを説明するぞ」

 

 若葉ちゃんの凛々しい声はよく響き、最上階に居る私達の所にまではっきりと聞こえる。まず、戦う場所はこの丸亀城の敷地内全域。但しお城の中には入ってはいけないし、敷地の外にも出てはいけない。林の中やお城の上に乗るのは構わないけれど、なるべく傷付けないようにすること。中に入るか外に出るかした場合は即失格。

 

 攻撃が一撃でもクリーンヒットしたら撃破判定、リタイア。但し精霊バリアが発生してしまった場合は命を奪いかねなかった危険行為ということで攻撃側が反則としてリタイア。リタイアした場合はその証として変身を解除すること。勿論、リタイアになってないのに変身を解除していたらその時点で失格。死んだフリからの騙し討ちは出来ないって事だね。

 

 勿論、端末のレーダーによる位置の特定も禁止。勇者同士で連絡を取り合うことも禁止。その他の戦闘面でのルールは特に無しの何でもあり。一時的に共闘したり、誰かが戦っている最中に乱入したり、乱入せずに隙を見て漁夫の利を狙ったりなんかも当然あり。この辺は皆の性格によるかな。

 

 私達留守番組は事前に勝ち残ると予想した人の名前を紙に書いて箱の中に入れてある。そして、私達はお互いに誰の名前を書いたか分からない。応援したい人を書いたかのか、それとも勝ち残りそうな人を書いたのか。私は勿論か、えで、くんにした……いい加減、詰まらずにちゃんと名前を呼べるようになりたいな。

 

 (それにしても……この世界に来ても()()()()()()()()()()()んだね)

 

 眼下でレクリエーションを行う皆が若葉ちゃんの説明を聞いているのを見ながら、私はそう思う。私がまだ“私”としての意識を持たず、“私達”でしかなかった時の話。若葉ちゃん達は知らないけれど、彼女達が呼び出された時間軸の更に進んだ日に、彼女達は今のようなレクリエーションという名の模擬戦をしたのだ。発案は同じように若葉ちゃんだった。

 

 “私達”は知っている。今程はっきりとした意識は持っていなくとも、人間の事を守り、見てきたのだから。“私”は知っている。彼女達が勇者として戦ってきた日々を、その思いを。今程の意識を持ち、もっと彼女達の事を知り、寄り添えていたならばと今になって思う。もう、意味のない考えだけど。

 

 (後悔先に立たず、だっけ。人間って上手いこと言うよね……でも)

 

 自嘲気味に笑った後に、私は戦いを始める準備の為に変身して散り散りにその場から去っていく皆の姿を見る当時の場合、そこには色々な思いがあった事を知っている。同じ人間に対する不満や先の戦いへの不安を感じ、だからこそ少しでも楽しもうとしていた当時。だけど今回は気を引き締める為であり、同時に皆楽しみで仕方ないとばかりに笑顔を浮かべていた。

 

 やろうとしている事は同じなのに、まるで違う心境。皆真剣に、だけど楽しんでいるんだろう。そんな姿を見られる事が、今の私は本当に嬉しく思うんだ。そうして楽しむ皆の輪の中に入ることが出来るのが……とても、嬉しいんだ。

 

 皆が散り散りになって姿を隠すなり石垣の上で待ち構えるなりをした頃、ひなたちゃんがメガホンを手に窓際に近寄る。彼女が始まりの宣言をした時点で、模擬戦は始まる。私自身が戦う訳じゃないのに、何故かドキドキとしている。そうして、彼女が宣言をする直前に私は思い出した。当時の勝者は確か……。

 

 「皆さん、準備はいいですね? それでは! 勇者王決定戦……」

 

 

 

 杏ちゃん、だったなぁって。

 

 

 

 「開催ですっ!!」

 

 

 

 そしてどこからか、何かがぶつかるような音が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 皆が散り散りに動く中、若葉は威風堂々と来る者を迎え撃つつもりで居た。鞘に入れたままのレプリカの刀を手に、戦意を漲らせる。目指すのは当然、自身の勝利。西暦の四国勇者のリーダーとして、レクリエーションの発案者として、何より己の性格としても勝利以外目指すつもりはない。そんな彼女の正面に堂々と立つ者が1人。

 

 「皆と同じように隠れないんだな、風さん」

 

 「アタシの武器の大きさだと隠れにくいのよねぇ。それに、そもそも隠れたり不意打ちしたりってのも性に合わないし」

 

 「成る程、私も同じだ。ならば、正々堂々戦いましょう」

 

 「……静かな、それでいて力強い闘志を感じる。ふる……勿論よ」

 

 若葉は刀の柄を握り、居合いの姿勢を取る。風はくるりと右手で大剣を一回転させた後に肩に乗せ、不敵な笑みを浮かべる。恐らくこの模擬戦のせいで妙なテンションになっているのだろう。弟が見ていたら嬉々として弄りに行ったのだろうが、幸か不幸かこの場には今は2人以外居なかった。そして、ひなたの宣言が響き渡り、レクリエーションと言う名の模擬戦が始まった。

 

 「正々堂々、全力でいかせてもらう!! 先手必勝よ!!」

 

 「来い! 風!」

 

 跳び上がってから大剣を振り下ろす風。その迎撃の為、大剣に向けて刀を振り抜いてぶつける若葉。開幕の一撃は、2人の武器のぶつかり合い……ではなく。

 

 「そのバトル、私も参加させて貰うわよ!!」

 

 「「っ、歌野!?」」

 

 ぶつかり合う瞬間、その戦いに乱入してきた歌野が2人の間に打ち付けた鞭であった。

 

 

 

 

 

 

 (あれは乃木さんと風さん……あんな見晴らしのいい場所で戦うなんて大胆というか、彼女達らしいというか……あ、白鳥さんも来たのね)

 

 その3人の戦いを少し離れた場所の林の中に隠れながら見ていた千景。ゲーム好きの彼女からしてみれば、人数が多く遠距離武器を持つ者も居るバトルロイヤルで見晴らしのいい場所で大立回りするなど自殺行為にも等しいと考えていた。だが、堂々と戦う2人にそんな感想を持ち、つい苦笑いが浮かぶ。

 

 とは言え、勝負は勝負。大鎌を手に息を殺し、3人の戦いを注視する。勿論、戦いの隙をついてどちらかを、あわよくば3人に一撃を当ててリタイアさせる為だ。そんな彼女の背後から近付く影が1つ。その影は何かを手にし、千景に向けて投げ付けた。

 

 「……っ!?」

 

 「うーん、おしい。寸前で気付かれたか」

 

 「……本当にギリギリだったわ、秋原さん。でも、武器を投げたのは失敗だったわね」

 

 だが、寸前で気付いた千景は振り返り様に大鎌を振り、投げ付けられた物を弾き跳ばし、投げてきた犯人の姿を捉える。そこに居たのは、口調は残念そうだが楽しげに笑っている雪花であった。内心で危なかったと冷や汗を掻く千景だったが、不敵に笑ってそう言った後に直ぐに彼女に向かって突っ込む。

 

 本来の武器ならともかく、今回の武器は全員がレプリカを使用している。普段なら雪花の投げた槍は直ぐに手元に戻り、連続して投げ付ける事が可能だ。しかし、レプリカなら自動的に戻るということは無い。つまり、今の雪花は手ぶらであり、無防備。そう思っていた千景だったが、大鎌を振り上げた瞬間に雪花が勢いよく右手を引いた事で驚きから目を見開く。何故なら、雪花の手に槍が戻ってきたからだ。

 

 「せぇい!」

 

 「くっ!?」

 

 大鎌が振るわれる前に槍を横薙ぎに振るわれるが、これまたギリギリ大鎌を盾にすることで防ぎ、ぶつかりあった衝撃で後ろに下がる。問題なく着地をした後、睨むようにイタズラが成功したような笑みを浮かべる雪花を見る。

 

 「……そう、槍に紐を付けているのね」

 

 「その通り。ちょっと練習が必要だったけど、それなりに形になって良かったよ。いつもみたいにとはいかないけどさ、投げても手元には戻ってくる。本来のスタイルには近付いてるでしょ?」

 

 「器用ね。でも、初見殺しでは無くなったわ。ここからは……」

 

 「最初の2回で当てたかったんだけど、やっぱりそう上手くはいかないか。私ってこそこそしながら攻撃するのは得意だったんだけど……まあたまには……」

 

 槍が戻ってきたからくりは、雪花の持つ槍の石突きから伸びている紐。石突きの中から出ているそれは最大10メートル程まで伸び、引っ張ると巻き尺のように槍の中へと収納される。これにより、雪花は槍を投げても手元に槍を戻すことが出来る。代わりに、射程は本来と比べると著しく短くなってしまっているが……今回の模擬戦であればあまり支障はないだろう。

 

 2回の奇襲を凌ぎ、凌がれた2人は改めてそれぞれの武器を構えて対峙する。一撃でも食らえば終わりのレクリエーションという名の真剣勝負。その目に宿るのは、共通して負けるつもりはないという意思。そして2人は、再びその距離を詰めた。

 

 「私のステージよ!」

 

 「正面からやってみますか!」

 

 

 

 

 

 

 「ど、どこから来るのか分からない……」

 

 林の中でキョロキョロと辺りを不安そうに見回しながら呟いているのは樹。彼女の武器は形状はともかくその使い方がレプリカでの再現が非常に困難であった為、特別に普段と同じ物を使うことになっている。これは全員承諾済みである。

 

 本来の武器であるということはつまり、単純な性能と威力なら彼女がトップであるということ。代わりに、やり過ぎる可能性が1番高いということでもあり、精霊バリア発生による反則負けが発生する可能性も1番高いということでもある。相手がどこから来るか分からないという状況、姉や兄、勇者部の仲間達すらも今回は敵ということを踏まえると、最も精神的に疲れているのは樹かもしれない。

 

 丸亀城の敷地は広い。どこからかぶつかり合う音が聞こえてくるが、どこで行われているのかまでは分からない。取り敢えずこの場から移動して誰かの姿を確認したい……そんな風に思って樹が動こうとした瞬間だった。

 

 「樹さんみっけ!」

 

 「えっ? えっ!? わわっ!?」

 

 「外した!? 新士! 園子!」

 

 「呼んだら奇襲の意味がないよねぇ!」

 

 「ちょ、ちょっと待っ、て!?」

 

 「お~、全部かわされちゃった。樹先輩凄~い」

 

 樹の頭上から、銀(小)が双斧を振り上げながら落下してきたのだ。そのまま振り下ろしてくるが、声を出してしまったからか寸前で気付いた樹は後方へと跳んでこれを回避。避けられた事に驚きつつ彼女が2人を呼ぶと、同じように頭上から爪を振るう新士、背後から槍を構えて突き進む園子(小)が現れた。

 

 しかし、これも樹はワイヤーを張り巡らせることで防ぐ。爪はワイヤーに当たって弾かれ、槍はワイヤーを叩き付けるように当てられて逸らされる。慌てながらも3人の連続攻撃を捌ききった樹はバクバクと早鐘を打つ心臓を胸の上から押さえつつ、目の前に居る3人を見る。

 

 「い、いきなりは酷いと思うよ……というか何で3人がかりなの!? ルール違反なんじゃ……」

 

 「いや、別に手を組むこと自体は禁止されてないよ? 連絡を取り合うのはダメだけどねぇ」

 

 「それに樹先輩の武器は厄介ですからね~。出来るだけ確実に倒しておきたいですし~」

 

 「なので、あたしらは手を組んで樹さん含め、中学生の皆さんを数の暴力で倒すことにしました!」

 

 「ええー!?」

 

 悪びれることもなく言ってのける3人に樹は驚きの声を上げる。確かに言われてみれば、手を組むことは禁止されていない。一時的に複数人でチームを作り、他の勇者を倒してから最後にチームの者で勝者を決める……そんな戦略もアリだろう。だがまあ、理解はしても納得出来るかは話が別だが。

 

 しかしながら、樹にとって状況は悪い……とは言い切れない。元々彼女の武器は攻撃範囲と対多数に優れている。バーテックスと人間では勝手が違うとは言え、充分に彼女の戦い方は通じる。ましてや相手の武器はレプリカだ、ワイヤーを切られるという心配もない。

 

 未だ驚きの気持ちと1体多という状況、小さい兄が敵側に居る事に不安があるが、樹は覚悟を決めて対峙する。そんな彼女の背後にある木の上に弓を携えた須美が息を潜めて居ることを、彼女はまだ気付いていなかった。

 

 

 

 

 

 

 「あんたとは1度本気でやってみたかったのよ! 棗!!」

 

 「ん、私も夏凜とは1度こうして戦ってみたかった」

 

 別の場所では、夏凜と棗が2刀とヌンチャクを振るい、激しい攻防を繰り広げていた。夏凜が仕掛ければ棗は防ぐなり避けるなりし、棗が反撃すれば夏凜もまた同じように防ぐなり避けるなりし、また反撃する。始まってそう経っていないにも関わらず、2人の応酬は3桁に届きうる。

 

 今回、夏凜は投げる用の短刀のレプリカを持っておらず二刀のみで参加している。普段のようにどこからともなく取り出す、何てことが出来ず常に持ち歩く必要があるからだ。ならばいっそのこと初めから持たずにおき、動きやすさ重視で行くことに決めたのだ。

 

 「はぁっ!! ちっ、流石に早々当たらないわね」

 

 「当たれば終わりだからな。こんなに早い段階で終わるつもりはない」

 

 振るう。防ぐ。振るう。避ける。振るう。弾く。時には拳や蹴りも飛んでくるが、やはりそれも当たらない。ほぼゼロ距離で武器を振るい合うかと思えば距離をおいて動き回り、示し合わせたかのように同時に近付いて再びぶつかり合う。夏凜は分かりやすく、棗は分かりにくいが確実に、お互いに楽しげな表情は浮かべて。

 

 「勝つのは私よ。この戦いも、模擬戦全体でもね!」

 

 「私も……負けないぞ!」

 

 そう宣言し、戦いの激しさを増していく2人。高まる戦意は際限が無く、ただ目の前の相手に勝つために己の武器を振るい続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 「そう言えば、こうして組み手をしたりすることってなかったねぇ」

 

 「そうだね。だからちょっとわくわくしてるよ、私! でも大丈夫? 楓くん」

 

 「そうだよ楓くん。いつもの光じゃなくてその手甲だけなんでしょ?」

 

 また別の場所では、楓と友奈、高嶋が三つ巴の戦いを始めようとしていた。3人共に勇者となった後に、或いは勇者として戦う為の自主的な訓練こそしたことあれど、勇者同士で訓練することはなかった。故に今回の模擬戦は新鮮であり、お互いの力をぶつけ合うことに少し高揚感を覚えてもいた。

 

 そんな3人だったが、友奈と高嶋の2人に少し心配そうな表情が浮かぶ。楓は樹とは違い、再現が困難な武器故に自身の武器を使うということはせず、2人と同じくレプリカの手甲を使っていた。その為、本来の手甲を取り外しているので両手に水晶はない。光を使うことが出来ない為、本来の彼の戦い方とはかけ離れている。戦力が大幅にダウンしているとも言える為、2人が心配するのも分かるだろう。因みに、本来の武器は留守番組と同じく城の最上階に置いてある。

 

 「ああ、特に問題ないよ。確かに光が使えないから普段みたいな戦い方は出来ないけど……」

 

 「けど?」

 

 「だからと言って、自分があっさり負けるくらい弱くなるのかと言えば……そんな事はないからねぇ」

 

 「それってどういう……わわっ!?」

 

 「高嶋ちゃん!? うわっ!?」

 

 高嶋が言い終わる前に、楓が彼女に突っ込んで右足による回し蹴りを放つ。奇襲染みたその蹴りを高嶋は左手で受け止めるが、突然の攻撃と思った以上に威力があったのだろう、踏ん張りが効かずに吹き飛んだ。

 

 驚く友奈に楓は今度は彼女に向かって飛び掛かり、左拳を振るう。友奈は両手を✕字に合わせて受け止めるが、高嶋と同じように吹き飛び、その拳の重さに驚く。そんな彼女に、楓は普段のような朗らかな笑みを浮かべて言った。

 

 「自分は元々、友奈達みたいな格闘戦をしていたからねぇ……格闘技なんかも習っていたんだよ? 実践形式でねぇ」

 

 「し、知らなかったなー……でも、そうと分かれば全力でやるだけだもんね!」

 

 「あいたたた……やったなー! お返しの勇者パーンチ!」

 

 「おっと」

 

 「うわわわっ!?」

 

 着地した後、彼の言葉を聞いて友奈を思い出す。普段の戦闘スタイルがまるで違うので忘れていたが、楓と新士は同一人物だ。ならば当然、新士と同じ戦闘スタイルだったことがあるのだから格闘戦が不得意な訳がない。ましてや今は五体満足の状態なのだから。

 

 だが、そうと分かれば最早遠慮も心配も無用。この模擬戦という名のレクリエーションを楽しむ為にも全力を出すだけ。そう意気込む友奈だったが、先程吹き飛ばされた高嶋が戻ってきて楓へと勇者パンチを繰り出し、あっさり避けた事でそのパンチが自分に当たると悟った彼女が慌ててその場から飛び退く。

 

 そうしてお互いに距離が離れたことで、3人は再び構える。先のような油断は無い。3人が3人とも笑みを浮かべ、拳を握り締め……同時に動き出した。

 

 

 

 

 

 

 そして、とある場所では。

 

 「それじゃああんず、東郷、作戦通りに頼んだぞ」

 

 「うん、任せてタマっち先輩」

 

 「ええ、此度の戦、我々に勝利を!」

 

 それぞれレプリカの旋刃盤、ボウガン、狙撃銃を手に話し合う3人の姿があった。その話し合いが終わったのか、球子は手を上げながら2人に背を向けてどこかへと走り去っていく。そして、その背中を見届けた2人は……。

 

 にんまりと、楽しげな笑みを浮かべた。




原作との相違点

・褒められる妹枠2人と一緒に楓も褒められる。姉はやはりブラシスコン。

・レクリエーション(模擬戦)をすることに。君達には◯し合いをしてもらいます。

・その他? 見れば分かるだろう! 原作に無い話ばかりだよ!←



という訳で、原作7話の最後と“のわゆ”からレクリエーションのお話でした。折角丸亀城の奪還が出来たので、思いきって煌めきの章に関係ないレクリエーションを投入。王様ゲーム的報酬の話も書くので、1話に纏める為にもさっくり終わらせる予定です。

レクリエーションの原点はのわゆですが、ちょっと所属の行進曲も混じってます。こういったことを出来るのが二次創作の良いところですね……のわゆのレクリエーション……次の戦い……球子と杏……うっ、頭が。

楓の強化についても少し設定追加。ゲージを使う点では原作勇者の章で風が残りのゲージ使って大剣強化して道を切り開きましたのでそこを意識しました。疲れるのは、ゲームだと強化魔法使えばMP消費しますよね? というノリです。まあ消費量が凄い訳ですが。

次回は模擬戦と報酬のお願いの話で纏める予定です。それが終われば原作8話に突入すると思います……模擬戦の結果とお願いは皆様「あっ(察し」となるかもしれませんが、お口にチャックで←

それでは、あなたからの感想、評価、批評、pt、質問等をお待ちしておりますv(*^^*)
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