咲き誇る花達に幸福を   作:d.c.2隊長

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お待たせしました(´ω`)

fgoで5章始まりましたね。オリオン欲しいですが、相変わらず爆死しています。でもプリコネでイリヤが来てくれたのでまぁ……ゆゆゆいは年末ギリギリまで恵み貯め。須美ちゃん色々てんこ盛りで笑いました。

さて、今回は本編完結後最初の番外編、リクエスト品です。私の活動報告のリクエスト箱を見れば分かるので言っておきますが、本作番外編1番の問題話の続編みたいなモノです。

リクエストと言えば、また色々頂きました。某先立者様の作品のような未来の妻&子供ifも来てましたね……見たいですか? オリキャラ沢山に生りますけど←

ここからは注意事項です。

・本作完結の後読感を著しく損なう恐れがあります

・慈悲と救いはありません

・読者様達の知るあの子は居ません

・下手したらあの話より重いです

・書いてる本人に何回かSANチェック入りました←

・リクエスト内容を少し変えています

・長いです(12000字越え)

それでは、どうぞ。


番外編 咲キ誇ッタ花ハ……? ー LEif ー

 「あなたは……だぁれ?」

 

 物心付いた時に初めて見た、私の全身を写す大きな鏡。その時に見た鏡の向こうの自分に対して、私はその姿が自分のモノだと気付かず……自分の姿だと()()()、そう口にしていた。

 

 手を伸ばすと、鏡の向こうの女の子も同じように手を伸ばす。だけどその手が触れあうことはなく、代わりに鏡の冷たく硬い感触があった。きょとんと不思議そうな顔をしている女の子。私もきっと、同じ顔をしているんだろう。だってこれは鏡なんだから。

 

 「あらあら、初めて見た鏡はそんなに不思議だったかしら?」

 

 「ははは、子供らしくて可愛いじゃないか。よし、お父さんがその可愛い女の子の名前を教えてあげよう」

 

 私の後ろからそんな声が聞こえて、鏡に2人の男女の姿が映る。微笑ましいモノ見るように笑っているその男女は、私の両親。そして、父親が私の直ぐ後ろにしゃがみこんで……私の両肩に手を置いて、耳元で囁いた。

 

 

 

 「お前が見ている女の子の名前は“乃木 園子”。お前とおんなじ名前なんだよ」

 

 

 

 父親から聞いた名前は、鏡の向こうの女の子の姿と同じように……自分のモノだとは思えなかった。

 

 

 

 

 

 

 あれから数年。私は相変わらず自分の姿や声、名前が自分のモノだと思えないまま暮らしていた。住んでいる家は大きな屋敷で、この家は大赦の中でも名家である乃木家だとか。やっぱり自分のモノだとは思えない。だけど何故か私は、その名前を聞く前から“乃木”という名字を知っている気がした。

 

 とある日、私は“お役目”というモノの説明を受けた。両親曰く、私は神樹様によって選ばれた“勇者”であり、来るべき戦いの日に向けて訓練を行わなければならないらしい。このお役目と勇者に選ばれたことはとても名誉なことであり、世界の為にもなる素晴らしいモノなんだとか。

 

 でも、私はそうだとは思えなかった。何故なのかは自分でもわからない。ただ……お役目とか、勇者とか聞いているだけで妙に腹立たしい気持ちになって……でも、それを言うことは出来なくて、言われるがままに訓練を受けていた。

 

 私の勇者としての武器は槍。大赦の人間の専門の人を呼び、教えを受ける。それなりの期間教えてもらっているだけあって、我ながら中々様になってきたように思う。でも、何故だろう……どうにもしっくりとこなかった。何と言うのか……“私の武器はこれじゃない”という確信にも似た考えが頭にあって……でも結局、長く教えてもらっていたこともあって言い出せずにいた。

 

 それに加えて、毎日のように何か夢を見ていた。詳しい内容は……起きたら時にはいつも忘れてしまっていて。でも……懐かしいとか、悲しいとか、辛いとか……そんな夢だったことは何となく理解してた。何かを忘れているような……でも、思い出してはいけないような、不思議な感覚を私はずっと抱えていた。

 

 少しずつ、でも確実に鬱屈とした感情を貯めつつ神樹館……自分が通う学校に向かう。教室に着き、自分の席に座ってすぐに顔を伏せて眠る。周りは乃木家というネームバリューに気後れしているのか話し掛けて来ない。同じ勇者として選ばれた人達も居るらしいが、その人達とも今はまだ関わりがなかった。必然、私は学校ではいつも1人だった。

 

 そんな日に終わりが訪れたのは、5年生の夏休み明けの登校初日。担任の安芸先生が転校生だと言ってその人を招き入れる。瞬間、私はその人に目を奪われた。

 

 男子にしては長めの首程の黄色い髪。顔立ちはまだ子供だからか女の子のようにも見えて、瞳の色は緑。その1つ1つが、私の中の何かを揺さぶって……心の奥底から懐かしさとか嬉しさとか悲しさとかが溢れてきて。

 

 その人を、私は知っている。初対面なハズなのに……違う、初対面なんかじゃない。知っている。知っているんだ。心から求めてるんだ。あと1つ、何か1つの切欠があれば思い出せる……そんな予感を感じて。

 

 「今日から皆さんと共に勉学に励む仲間となります、雨野 新士です」

 

 その声を聞いて、“私”は全てを思い出した。

 

 

 

 

 

 

 それは、私が高校生になってからのことだった。勇者部は皆が卒業する頃には自然と消滅してしまっていて、だけど部員同士の交流はそれなりに続いていた。お役目から解放されて、勇者として戦っていた日々なんて忘れて高校生活を送る人。夢の為に頑張る人。もう1度、離れ離れになった人に会うために努力をする人。そして……仮初めの幸福に身を置く人。私は……全部だった。

 

 勇者のことなんて忘れたかった。勇者部の中で出来た夢を目指して頑張っていた。夢が叶った後も努力を続けていた。そうすれば、もしかしたらその先でまた会えるかもしれないと思っていたから。

 

 (遅くなっちゃったな……心配、してないかな)

 

 とある日、私は家に帰るのがいつもよりもかなり遅くなってしまった。スケジュールの問題とか交通の問題とか理由はあったけど、そのせいで連絡も遅れてしまっていた。メールは送ったけれど、返信がないから結構怒ってるのかもしれない。そんな風に、呑気に考えていた。

 

 『ただいまー! ……?』

 

 自宅に着いて玄関の鍵を開けて中に入ってそう大きな声で言ったんだけど返事がない。いつもなら直ぐに返ってくるのに……そんなに連絡を忘れてたこと、怒ってるのかな。なんて思いながらリビングに入ると、そこには誰もいなくて。

 

 (……自分の部屋に居るのかな?)

 

 そう思って部屋に向かって扉をノックするけど、やっぱり返事がない。流石に不審に思って部屋の中に入ると……。

 

 

 

 『……お姉……ちゃん……?』

 

 

 

 そこには、勉強机の上にうつ伏しているお姉ちゃんが居て。その机から、赤い液体か床に向かって流れ落ちて、壁にもべったりその赤い液体がついてて……ダラリと力なく垂れ下がっている手の下に、赤く濡れた包丁があって。目の前の光景が理解出来なくて、まるで夢でも見ているみたいな感じで近付くと、深い切れ込みが入って赤く染まった首が同じように赤く染まった髪の隙間から見えて……眠っているみたいに目を閉じてるお姉ちゃんの顔の横に、ノートと1枚の写真があった。

 

 

 

 “全部夢だった。何もかもウソだった。ごめんね樹。お姉ちゃんはこんな世界たえられない”

 

 

 

 ノートに書かれた文字を見て足から力が抜けた。写真は、私達がまだ小学生の頃の……お父さんもお母さんもお兄ちゃんも皆居た、家族5人が写ったモノだった。

 

 なんでお姉ちゃんがこんなことをしたのか、原因はわからない。ただ、お姉ちゃんは今まで見ていたお兄ちゃんとの暮らしが全部幻覚(ユメ)だったってことに何かの拍子で気付いてしまった……ユメから覚めてしまったってことは分かった。

 

 元々、お姉ちゃんの心は限界だった。だからお兄ちゃんの幻覚まで作り出して、その仮初めの幸福な暮らしをしていたのに……残酷な現実は、今度こそお姉ちゃんを殺した。お姉ちゃんに死を選ばせた。

 

 『お姉……ちゃん……』

 

 私だけじゃ、ダメだった。家族3人じゃなきゃ、ダメだった。例え幻覚だったとしても、お姉ちゃんには家族3人での暮らしが必要だったのに。なのに、お姉ちゃんは私を置いていってしまった。勇者のお役目から解放されていたから、精霊がお姉ちゃんの命を守ることもなかった。

 

 バーテックスがお父さんとお母さんを奪った。お兄ちゃんは大赦が、神樹様が奪った。今度は残酷な現実がお姉ちゃんを奪っていった。

 

 

 

 その残酷な現実を作ったのは、誰?

 

 

 

 バーテックス? 神樹様? 世界? 勇者? 大赦? わからない。思考が纏まらない。分かるのは、私の幸福はもう何処にもなくなってしまったことと……私は、独りになってしまったということ。お兄ちゃんにもお姉ちゃんにも置いていかれてしまったってこと。

 

 『……嫌……だ……イヤ、だ、いやだ、嫌だイヤだいやだ嫌だイヤだいやだ嫌だイヤだいやだ!!』

 

 私にはお姉ちゃんしか居なかったのに。お兄ちゃんにも会えなくて、忘れられて、連れていかれて、だからお姉ちゃんしか居なかったのに。また居なくなった。また奪われた。勇者として戦って、解放されて、やっと仮初めでも幸福な日常を過ごせたのに。

 

 『嫌だよ……お姉ちゃんまで居なくなったら……私だって……』

 

 涙が溢れて止まらない。独りになってしまったら、私だってたえられない。こんな……こんな残酷な世界……生きている意味なんて、ない。夢なんてもうどうでもいい。そんなモノ、もうなんの価値も無い。

 

 泣いて、泣いて、泣いて。あんなに気をつけていた喉が枯れて、声が出なくなるまで泣いて。ふと、お姉ちゃんの手の下にある包丁が目について……吸い寄せられるように、這うようにして近寄って、それを手にして。

 

 『……んな……ご、んな……ぜ、がい……っ!!』

 

 そして……首に鋭い痛みが走った。

 

 

 

 

 

 

 「……あれ……ここは……?」

 

 気が付くと私は、知らない天井を見上げていた。体を起こして周りを確認してみると、そこは神樹館の保健室で……私の体は、すっかり見馴れた“乃木 園子”の体だった。

 

 (……違う、私は園子さんなんかじゃない。私は……()()() ()だ)

 

 全部思い出した。そして、理解した。自分が犬吠埼 樹だったこと。お兄ちゃんが散華のせいで全部忘れて、大赦に管理されてしまったこと。お姉ちゃんがそのショックで心を壊しかけ、お兄ちゃんの幻覚を見ることでなんとか保っていたこと……何かの拍子で正気に戻ってしまい、自らその命を絶ったこと。私も、その後を追ったこと。

 

 そして……どういう訳か、私は過去の園子さんとして生きていること。意味がわからない。私は確かに死んだハズで……そんな風に混乱していると、保健室の扉が開いて安芸先生が入ってきた。

 

 「失礼します……乃木さん、よかった。起きたのね」

 

 「安芸……先生」

 

 「大丈夫……みたいね。雨野君を見るなり急に泣いて叫んだ上に気絶しちゃったから、皆びっくりしたのよ?」

 

 「え? あ、その……すみません。先生、雨野君って……?」

 

 「ホームルームの時に紹介した転校生の男の子よ」

 

 安心した様子の先生の話を聞きながら首を傾げる。雨野君って誰だろう……と思って聞いてみたら、そう教えてくれた。転校生の男の子……そう言われて思い出す。記憶を思い出す直前に教室で見た転校生の男の子。

 

 雨野君……そんな名前じゃない。あれはお兄ちゃん、犬吠埼 楓だ。けれど、また思い出す。この時期、お兄ちゃんは養子として家を出ていたんだってことを……勇者になる為に、お役目の為に。

 

 沸々と怒りが混み上がってくる。勇者のお役目、そんなモノの為にお兄ちゃんと離れ離れにさせられた。その上その戦いのせいでお兄ちゃんは満開して、散華して、私達のことを忘れさせられたのだ。覚えてる。24体もの精霊を持っていた、真っ白なお兄ちゃんの姿を。

 

 安芸先生が出ていってから今の自分の手を見る。この手はお兄ちゃんと同じ先代勇者だった園子さんの手だ。教室には東郷先輩……今は鷲尾さんか。それと銀さんも居た。

 

 懺悔するように聞かされた、大橋での決戦の話。最後はお兄ちゃんだけで戦って、何度も満開して……その結果が、アレ。怒りを抑えるように目の前の手を強く握り締める。先輩達さえ一緒戦ってくれていれば……あんなことにならずに済んだかもしれないのに。お兄ちゃんもお姉ちゃんも居て、家族3人で居られる未来があったかもしれないのに。

 

 (……でも、今は)

 

 そうだ、未来がある。だって私はどういう訳か、今は過去の園子さんとして生きているんだから。だったら、私がお兄ちゃんと最後まで戦う。1人で戦わせたりなんかしない。いや、満開なんて使わせない。

 

 「お兄ちゃんは……私が守る」

 

 今度は、私とお姉ちゃんからお兄ちゃんを奪わせたりなんかしない。

 

 

 

 

 

 

 「昨日はごめんなさい……私はいつ……乃木 園子って言います。よろしくね、お……雨野、君」

 

 「こちらこそ、宜しくねぇ、乃木さん」

 

 翌日にそんな自己紹介をして、お役目仲間としてお兄ちゃんと一緒に行動する。他人行儀なのは悲しいけれど、今の私は妹の樹じゃなくて、園子さんだから仕方ない。

 

 雨野君と呼ぶことにもかなり違和感と抵抗がある。雨野は私達からお兄ちゃんを引き離した家だし、そもそもお兄ちゃんを君付けで呼ぶことなんてなかったし。でも、それも時間が過ぎれば少しずつでも慣れ始めた。あんまり……慣れたくはないなぁ。

 

 勇者としての訓練には、より力を入れた。記憶が戻ったせいか体の動きが自分の意識とずれることもあったけど、それも大分直ってきた。代わりに、お兄ちゃんと過ごす時間が減ってしまったけれど……お兄ちゃんも訓練しているのか傷だらけなのを学校で見たときには雨野家に怒りを越えて殺意が沸いた。

 

 

 

 「乃木さんも良く頑張ってるんだねぇ……えらい、えらい」

 

 

 

 ある日、同じように訓練のせいで傷だらけだった私を見たお兄ちゃんは神樹館の中庭へと連れ出して、そこにあるベンチの上に座って膝枕してくれて……そう言って朗らかに笑って、私の頭を撫でてくれた。

 

 自分だって傷だらけなのに、私のことを労ってくれた。そうして撫でられながら、私は最後に膝枕されたのはどれくらい前だろうと考えて。懐かしさとか、嬉しさとか、色んなモノが沸き上がってきて……涙が、堪えきれなくて。

 

 「頑張る……私……もっと頑張る、から……」

 

 「うん……自分も、もっと頑張らなくちゃねぇ」

 

 「だから……また、こうして膝枕と……頭、撫でてくれる……?」

 

 「こんなことで良ければ、いつでもいいよ」

 

 また1つ、頑張る理由が増えた。

 

 

 

 

 

 

 あれから更に時間が経った。お兄ちゃんとの繋がりで昔の銀さんと東郷先輩……鷲尾さんともそれなりに話したりするようになった。そしてとある日、遂にお役目が始まった。いっぱい訓練して、前の勇者としての記憶もある。お兄ちゃん達も居る。だから過去のバーテックスくらい何とでも出来る……そう思ってた。

 

 だけど、それは甘い考えだった。この時代には精霊バリアが無い。私の武器は訓練したとは言え使い慣れない槍。最初に現れたバーテックスも総力戦の時に少し見たくらいしか覚えてなくて、それすらもうろ覚え。それらの違いや認識不足はとても大きかった。

 

 攻撃が効いているのか分からない。相手の攻撃である水流は地面を砕くくらい威力があって、銀さんを守ろうとして幾つもある槍の穂先を並べて盾にしても体が小さくて踏ん張りが効かずに2人して流された上に体中が痛くて、まともに動けなくなって。

 

 「自分が守る! 自分が、頑張る!! 男として……勇者として!!」

 

 私と違って鷲尾さんを守り切りながらそう叫んだお兄ちゃんの背中を見て……口だけだった自分を情けなく思った。この初めてのお役目の後、鷲尾さんから祝勝会の提案があって……翌日の祝勝会で、お兄ちゃんに3人で慰められた後、お互いに名前で呼び合うようになった。2人からそれぞれ園子、園子ちゃんと呼ばれて、私も銀ちゃん、須美ちゃんと呼ぶようになった。

 

 ただ、お兄ちゃんに“園子ちゃん”と呼ばれるのは……悲しかった。

 

 

 

 

 

 

 お兄ちゃん達と合同で訓練するようになってから数日。訓練の終わりにはお兄ちゃんに膝枕して甘やかしてもらうのが定番になっていた。お兄ちゃんが養子に行く前はよくこうしてもらってて……この時間が、本当に好きだったから。

 

 「園子ちゃんはこうされるのが好きだねぇ」

 

 「うん……こうしてもらうと安心出来るんだ」

 

 「そっか……ふふ」

 

 「……? どうしたの?」

 

 「いや……こうやって園子ちゃんを甘やかしていると、元の家に居る妹のことを思い出してねぇ」

 

 銀ちゃんと須美ちゃんが先に帰ったら後もういつものように膝枕されながら頭を撫でられているとお兄ちゃんがそんな事を言ってきてドキッとした。同時に、体の奥底が冷えきったような錯覚も受ける。

 

 この世界には当然、本来の私が……犬吠埼 樹がまだ、お兄ちゃん以外の家族4人で暮らしている。そんな当たり前のことも忘れて……ううん、気付いていて目を逸らしてた。

 

 「……そう、なんだ」

 

 「うん……姉さんに任せたとは言え、やっぱり心配だねぇ。あの子は引っ込み思案で、よく自分の後ろに隠れていたから」

 

 「……」

 

 「だけど、再会するのが楽しみでもある。歌が上手で、たまに芯の強いところを見せてくれる……自慢の妹だからねぇ」

 

 そんな風に思ってくれていたんだと嬉しくなって……また、泣きそうになる。お父さん達が死んで、お兄ちゃんが行方不明だと聞かされたあの日から……私は、しばらく塞ぎこんでしまったから。

 

 お兄ちゃんが記憶を失わずに私達と再会出来ていたら、どうだったんだろう。きっと……喜んで、笑って、もしかしたら泣いちゃうかもしれない。けれど、きっとそれは嬉し涙で……きっと、仮初めじゃない幸福な暮らしをしていたハズで。

 

 「なんて、園子ちゃんに言っても仕方ないんだけどねぇ。ごめんね、急にこんな話を」

 

 「もし」

 

 「……うん?」

 

 

 

 「もし……私がその妹だって言ったら……どうする?」

 

 

 

 気付けば、そんな事を口にしてた。ぎゅっとお兄ちゃんのズボンを掴んで、顔を見せないようにして。

 

 幸福な未来を想像して……怖くなった。だってそこには今の私は居ないから。今の私は乃木 園子、お兄ちゃんの家族じゃない。3人で暮らすかもしれないということは、今の私からお兄ちゃんは離れていってしまうということ。

 

 それは嫌だ。どんな形であれやっと会えたのに。こうして膝枕もしてもらって、頭も撫でてもらって……そうやって触れ合える位近くに居るのに。どう足掻いても今の私は他人でしかない。面と向かってお兄ちゃんと呼べない。私じゃない私の名前でしか呼ばれない。

 

 辛い。悲しい。苦しい。ずっとそんな感情がぐるぐると渦巻いてる。涙が出る。唇が震える。もうイヤなんだ。私を園子ちゃんって呼ばないで。私の前で私じゃない私の話をしないで。私を……また。

 

 「わた、し、が……未来の犬吠埼 樹で……過去の乃木 園子になってるって……言ったら、どうする?」

 

 「……」

 

 「信じてもらえない、かもだけど……でも、私は……っ……本当に……!」

 

 上手く言葉にならない。声が震えて途切れ途切れになる。そもそもちゃんと伝えられたとして、こんな訳の分からないことを信じてくれる保証もない。変な子だと思われて距離を置かれるかもしれない。だけど、言葉にしてしまった以上はもう、引っ込みがつかなくて。

 

 もう1度……樹って名前で呼んで欲しくて。

 

 「……妹は結構甘えん坊でねぇ。ほんの数年前までおねだりされて、一緒にお風呂に入ってたんだよ。その時、よく一緒に歌った歌があってねぇ……」

 

 「……?」

 

 「園子ちゃんが本当に自分の妹……未来の樹だと言うのなら。今、歌えるかい?」

 

 「……うん」

 

 「それじゃあ、せーの」

 

 「「ばばんばばんばんばん……♪」」

 

 忘れる訳がない。お風呂と言えばこれ、というお兄ちゃんの言葉から何度も聞いて、温かなお湯に揺られながら歌っていた……思い出の歌。そんな、楽しかった記憶が甦ってきて……また、涙が出て、声も震えて上手く歌えなくて。でも、歌い終わった後にはまたお兄ちゃんが頭を撫でてくれて……。

 

 「本当に……樹なんだねぇ。不思議なこともあるものだ……久しぶり、って言うのはおかしいかな?」

 

 「……信じて、くれるの?」

 

 「妹の名前だけなら調べれば分かることだけど、流石に歌っていた歌は分からないだろう? それこそ、本人くらいしかね。だから、信じるさ……樹。また会えて嬉しいよ」

 

 「……お兄ちゃん……ああ……ああああ~……っ!!」

 

 (それに、自分みたいなのも居るしねぇ。転生か、逆行か……それにこの様子……未来で何かがあったんだろうねぇ……自分にか、それとも家族にか……或いは、世界にか)

 

 体を起こして抱き着いて思いっきり泣いて……そんな私をお兄ちゃんは優しく抱き締めてくれた。信じてもらえると思わなかった。でも、お兄ちゃんは信じてくれた。また……私を樹と呼んでくれた。

 

 嬉しい。でも、お兄ちゃんと呼ぶのも樹と呼んでもらうのも2人きりの時だけと決められた。寂しいけれど……それは仕方ない。未来のことは……話さなかった。そもそも過去のお役目について私が知ることは少ない。最後の大橋での戦いで初めて満開と精霊バリアが追加されて……そこで、お兄ちゃんだけが何度も満開したということくらいしか。

 

 (お兄ちゃんに満開させない……例えそれが無理でも、1人で戦わせない。そうすればきっとお兄ちゃんはこの世界の私達の所に帰れる……お姉ちゃんも、仮初めじゃない幸福な暮らしが出来る)

 

 その為にも……もっともっと頑張らなくちゃ。

 

 

 

 

 

 

 それからも普通に過ごして、バーテックスに備えて合同訓練をして、自主訓練もした。その度に思うことがある。私は、園子さんには()()()()んだって。

 

 この体は紛れもなく園子さんのモノだけど、中身は犬吠埼 樹という人間でしかない。園子さんみたいに頭は良くないし、槍も扱えない。それはバーテックス戦にも影響があった。

 

 2体目のバーテックス戦では竜巻みたいな攻撃に苦戦して、強引に上から攻めたことで銀ちゃんが傷だらけになった。3体目のバーテックス戦では樹海を守る為にお兄ちゃんと銀ちゃんが攻撃を防いだせいでまた傷だらけに……私がワイヤーを操る要領で槍の穂先を飛ばして串刺しにした後に須美ちゃんが弓で射抜いてくれて勝てたけど。

 

 園子さんなら、もっと上手く戦えたのに。あの人とは総力戦と延長戦でしか一緒に戦わなかったけど、それでもその強さは理解出来たから。銀さんも、東郷先輩も。その強さが理解出来るから、なんで最後までお兄ちゃんと一緒に……ってお姉ちゃんが怒ったんだけど。

 

 (でも……それは諦める理由にはならない。私には私の戦い方がある……お兄ちゃんを死なせないことが、きっと出来る)

 

 絶対にお兄ちゃんを死なせない。例え、それで私がどうなろうとも……園子さんには悪いけど、私はそれ以外に今の人生に生きる意味を見いだせない。壊れてる? 狂ってる? うん……きっと、私はもう……。

 

 お兄ちゃんさえ生きてくれればいい。お姉ちゃんがお兄ちゃんと幸福な暮らしをしてくれればいい。きっと私が過去の園子さんになったのは、その為だから。だから頑張って、頑張って、頑張って。

 

 そして……遠足の後に起きた4回目の戦い。

 

 

 

 「2人を頼んだよ……銀ちゃん。須美ちゃん……樹……またね」

 

 

 

 未来でも同時に出てきた蠍座と蟹座、そして射手座の3体。後から出てきた射手座の不意打ちに対処出来たのは私だけで……でも、私が槍の穂先を並べて盾にするだけじゃ面積が足りなくて。お兄ちゃんは大きな矢に吹き飛ばされていたし、他の2人も盾の下からは動けなくて。

 

 そうしている間に、防ぎようがない蠍座の尻尾に凪ぎ払われて体が動かなくなった私と須美ちゃんを銀ちゃんに任せて……お兄ちゃんは耳元でそう言って頭を撫でてから……1人で、立ち向かって行った。

 

 (ダメ、お兄ちゃん……っ! 1人にならないで! 1人で戦わないで! なんで動かないの!? なんで声も出せないの!? なんで……肝心な時に……っ)

 

 体を強く打ち付けられた為か身動きも声を出すことすらも出来ない私は……気を失いながら須美ちゃんと一緒に銀ちゃんに遠くまで逃がされた。

 

 しばらくしてある程度回復した私達は元居た場所に向かって……須美ちゃんに先に向かうように言われてた銀ちゃんと合流して。身動きしない銀ちゃんを不思議に思って近付いてみると……そこには、座り込んでいるお兄ちゃんの姿があって。

 

 

 

 「……お兄……ちゃん……」

 

 

 

 そして……地面に転がっているお兄ちゃんの首と目が合って。そこから私の記憶は途切れている。

 

 

 

 

 

 

 「夢を……見たの。大橋の中央で、1つの人影が座り込んでいて。それは、赤黒く染まった勇者服を着ていて。私の両隣を誰かが歩いていて……その人影に、首が無い夢……新士君には伝えていた……皆にも伝えていれば……こんなことには……」

 

 「……んで……なんで教えてくれなかったの!? 伝えてくれていたら何か変わったかもしれないのに、何か出来たかもしれないのに!!」

 

 「う、ぐ……っ」

 

 「園子! やめろって!」

 

 3人で病院で検査を受けて病室に戻った後、須美ちゃんにそう打ち明けられた。それを聞いた私の心に沸き上がったのは……今まで感じたこともないような怒り。ううん……もっと強くて、もっとどす黒いナニカ。その衝動に突き動かされるように、私は目の前の女の襟首を掴み上げながら詰め寄っていた。それは慌てて部屋に入ってきた看護師さんや安芸先生に止められたんだけど。

 

 そんなことがあったからか別室に連れていかれて1人になった後、私は窓の外から見える大橋を見ながらずっと泣いていた。未来の私よりももっと酷いことになったから。お兄ちゃんが……死んでしまったから。また、私はお兄ちゃんを奪われた。

 

 樹海化が解けるまで……解けた後も、私はずっとお兄ちゃんの首を抱き締めながら座り込んで泣き叫んでいたらしい。大赦の人が来て私を連れていこうとしても、その場から動かなかったんだとか。結局無理やり気絶させられて、今こうして病院に居るんだけど。

 

 (どうして……こうなっちゃったのかな……)

 

 私が園子さんになったからだろうか。私が園子さんみたいに戦えなかったからだろうか。お兄ちゃんを1人にしたから。あいつらがお兄ちゃんと戦っていてくれれば、夢の内容を伝えてくれていたら。大赦が精霊バリアを作ってくれていれば。神樹が満開出来るようにしてくれていれば。

 

 

 

 きっと……全部悪いんだ。

 

 

 

 私も、あいつらも、大赦も、神樹も、バーテックスも。お兄ちゃんを戦わせたこの世界も、何もかもが悪いんだ。

 

 もうお兄ちゃんに頭を撫でられることもない。膝枕もしてもらえない。一緒に歌を歌うことも……朗らかに笑ってくれることも。私の本当の名前を呼んでもらうことも……何も。

 

 そんな風に絶望していた次の日、お兄ちゃんの告別式をすることになった。私もあいつらと一緒に参加することになって……でも、その会場は不快なことばかりで。

 

 お兄ちゃんのことをよく知りもしないクセにあんな子だったこんな子だったと語る大人。自分達は戦いもしないクセに名誉ある死だの英霊になっただの呟く大人。泣きながら花を添えていくクラスメート。

 

 「お……兄ちゃ……ああああっ……うええええん!!」

 

 「樹……うぅ……楓ぇ……っ!」

 

 ふと、そんな声が聞こえてきた。その声の方に視線を向けると、そこには見慣れた……この世界の私と、お姉ちゃんの姿があって。私達を抱き締めるお父さんとお母さんの姿もあって。

 

 (……そっか……そうだよね……私はもう、犬吠埼 樹じゃなくて……)

 

 改めて現実を突き付けられる。私はこの世界では乃木 園子でしかない。お姉ちゃんに会いに行っても、他人でしかない。私は……犬吠埼 樹は、もう居るんだから。

 

 お兄ちゃんだけだった。私を樹だと呼んでくれるのは、私が本当は犬吠埼 樹だと知っていて、信じてくれたのは。やっと会えたのに。満開させないように、死なせないように頑張ったのに。

 

 (どうして……私からお兄ちゃんを奪うの。どうして……私からお姉ちゃんとお兄ちゃんを奪ったの)

 

 もう何に向けてこの感情をぶつければいいのか分からない。あいつらと一緒にお兄ちゃんに花を添えながら、そんなことを考える。そうしていると時間が止まって、バーテックスの襲来を私達に告げてきた。

 

 そして……止まった時間の中で、叫ぶあいつらの声を聞きながら考えた。

 

 (分からない……分からないから……)

 

 

 

 だから……“全部”にぶつけよう。

 

 

 

 出てきたのは、未来の私達が最初に戦った乙女座のバーテックスだった。見覚えのある姿を見ながら、私は槍を強く握り締める。隣ではあいつらが俯きながら何か考えているようだった。

 

 私は1歩、2歩と下がって2人の背中を見る。私が知るよりも小さな、今は見慣れた背中。活発な赤い方と真面目な薄紫の方。どちらも一蓮托生の、一緒に居る時間も長かったかけがえの無い仲間……。

 

 「お前達さえ……っ!? ぐ、ぶ……?」

 

 「居なけ、れ……ば……? ぎ……ん……?」

 

 

 

 「そうだよね……居なければ良かったのに……」

 

 

 

 ()()()赤い奴の背中に向けて、手にした槍を突き出した。やっぱり私には槍は合わない。今だって心臓を突き刺そうとしたのに……ちょっとずれちゃった。

 

 刺した槍を引き抜く。すると赤い奴はそこから血を噴き出して力無く前のめりに倒れて……その隣に居た薄紫の方が恐る恐る振り返って、信じられないモノを見るような目で私を見ていた。そんな奴に向けて槍を振るうと、それは弓で防がれてしまった。

 

 「そ……園子、ちゃん!? なんで!? どうしちゃったの!?」

 

 「居なければ良かったんだ……バーテックスも……勇者も……神樹も……そうだったらきっと、私達はお兄ちゃんと、お父さんと、お母さんと一緒に……」

 

 「何を、言って……っ」

 

 「家族5人で一緒に暮らせたのに……普通の家族として、普通に、幸福(しあわせ)に暮らせたのに……お前達みたいなのが居たから!!」

 

 「ぐ、う、あ!! ぎ、ああああっ!!」

 

 力任せに弾き飛ばす。そうして倒れた薄紫の奴が起き上がる前に槍の穂先を操ってその四肢を地面に縫い付けるように串刺しにする。動けないようにしたりするのは……得意なんだよ。

 

 穂先が刺さった部分から血を流して痛がる薄紫に向かってゆっくりと歩く。途中で乙女座の方に視線を向けると、そっちは私達の方なんて見向きもしないで神樹の方に向かってた。いいよ、そのまま進んじゃって。私はもう……神樹なんて、世界なんて守る気はないんだから。

 

 「そ……の……ちゃ……な、んで……」

 

 「お兄ちゃんが死んだから。もう全部どうでもよくなっちゃったんだ。前はお兄ちゃんの記憶を奪われて、一緒に過ごす時間も奪われて……今度は、その命すら奪われて。未来ではお姉ちゃんだけだった。けど、今の私にはお兄ちゃんしか居なかったのに。お兄ちゃんだけだったのに。また世界は、神樹は奪っていった」

 

 「づ……ぅぅ……っ」

 

 「痛い? 苦しい? 大丈夫、直ぐに何も感じなくなるよ……神樹はバーテックスに殺される。世界はバーテックスに滅ぼされる。そうだよ、お兄ちゃんが居ない世界なんて……お兄ちゃんを奪う世界なんて……」

 

 「ぁ……」

 

 「ず……み……ぃっ!」

 

 薄紫の心臓目掛けて槍を突き刺す。そうするとビクッと1度跳ねた後に動かなくなった。声がした方を向くと、赤い奴がうつ伏せのままこっちを向いていて……泣きながら、私を見詰めていて。私はそれを見下しながら近付いて槍を振り上げる。

 

 「滅んじゃえばいいんだ」

 

 きっと……あの時のお姉ちゃんもこんな気持ちだったんだ。そう思いながら赤い奴に向かって槍を振り下ろすのと、世界が光に包まれていくのは同時だった。

 

 

 

 

 

 

 「樹ちゃん……なんで、樹ちゃんまで……」

 

 「楓君も居なくなって、風先輩まであんなことになったから……心が耐えられなかったのね……」

 

 「……これも、元を辿ればあたし達のせい……か。なぁ、これって目を覚ますのかな」

 

 「分からないよ……もしかしたら、イッつんにとってはこのまま眠っていた方が良いかもしれない」

 

 「園ちゃん!? なんでそんなこと……」

 

 「だって……もしかしたら、夢の中ではカエっちとフーミン先輩と一緒に居られるかもしれないから」

 

 光に染まる視界の向こうで……そんな声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

 「あなたは……だぁれ?」

 

 物心付いた時に初めて見た、私の全身を写す大きな鏡。その時に見た鏡の向こうの自分に対して、私はその姿が自分のモノだと気付かず……自分の姿だと()()()、そう口にしていた。

 

 手を伸ばすと、鏡の向こうの女の子も同じように手を伸ばす。だけどその手が触れあうことはなく、代わりに鏡の冷たく硬い感触があった。きょとんと不思議そうな顔をしている女の子。私もきっと、同じ顔をしているんだろう。だってこれは鏡なんだから。

 

 「あらあら、初めて見た鏡はそんなに不思議だったかしら?」

 

 「ははは、子供らしくて可愛いじゃないか。よし、お父さんがその女の子の名前を教えてあげよう」

 

 私の後ろからそんな声が聞こえて、鏡に2人の男女の姿が映る。微笑ましいモノ見るように笑っているその男女は、私の両親。そして、父親が私の直ぐ後ろにしゃがみこんで……私の両肩に手を置いて、耳元で囁いた。

 

 

 

 「お前が見ている可愛い女の子の名前は……」

 

 

 

 そして彼女は繰り返す。そうとは知らず、何度でも。それが神の意思によるモノか、奇跡等の類なのかは分からない。いつ終わるとも知れない、永劫に続くその世界を……ただただ、彼女は繰り返す。何度でも、何度でも……何度でも。

 

 ただ……ありふれた幸福を求めて。




今回のお話の補足

・風が正気に戻ってしまった理由は不明。如何様にも想像して下さい。

・それぞれ呼び方が変わっているのは中身が樹だから。あだ名呼びもねだってないので須美からはちゃん付け。

・戦いの過程は本編ではなく原作寄り。傘状に展開するのではなく、穂先を操作して並べて盾にしている。シールドビッ○。

・やはり察しがいいお爺ちゃん。彼本人も転生者だから理解はあるのです。

・様々な出来事のせいであの樹ちゃんも精神的にかなり歪んでいる。そして遠足後の戦いがトドメ。似たもの姉妹ですかね。



という訳で、リクエスト品のBEifの続編みたいな樹逆行憑依モノです。LEifはループエンドイフと読みます。つまり、彼女の逆行憑依はその度に記憶を失ってまだまだ続いていきます。さて、今回の彼女は何回目なんでしょうかね?(不穏

時系列的にはBEifから数年→LEif×∞、となります。彼女がありふれた幸福を手にする日は来るのか……あ、鳴子百合には“あなたは為れない”という花言葉もあるんだそうです。

やはり死ネタは心に来ますね……見直しやら気に入らない所の修復やらしてたら思ったより時間掛かりました。話自体は3日で8割くらい出来てたんですがね。構想は半日で出来ました←

やべぇ、この話で1年締めくくるとか絶対にしたくない。年末までに絶対親密ルート書いていちゃラブさせて甘々のまま終わらせるんだ(フラグ

ここまで見ていただいてありがとうございます。この後書きまで読んで下さった皆様、SANチェックです。成功で0、失敗で2d10+4減らして下さい←

それでは、あなたからの感想、評価、批評、pt、質問等をお待ちしておりますv(*^^*)
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