反響ーエコーー   作:志摩 暁月

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第9話

 

「ストーンエッジ!」

 

カイリキーが体力ギリギリでカイリューを戦闘不能にする。それを見届けてお疲れ様と笑いボールに戻す。

 

飛行タイプを持つカイリューに格闘タイプが勝てたのはカイリキーの特性のおかげだった。この特性でカイリキーには幾度も助けてもらい勝利をもぎ取った。

 

ウィンディが戦闘不能以外、リクにはまだあと体力に温存があるロゼリアとギリギリのカイリキーが残っていた。

ソレに対しヒビキは3匹とも戦闘不能。この勝負はリクの勝利によって場を納めた。

 

リクはバクフーンが来なかったのはかなり意外だった。とヒビキと会話をしていた。

 

ヒビキは悔しいなぁ。完敗だよ、と目尻を下げ苦笑した。

 

「リク、回復がすんだら出発するんでしょ?」

 

「そのつもりだよ?これからワカバタウンに向かうの」

 

「……」

 

話題を振ったヒビキに向かって返事をすればソウルとヒビキが顔を見合わせる。………若干逃げ腰なソウルは見なかった事にしようか。

 

「ソウルはワカバにあまり良い思いでが無いみたいだね」

 

「や、そうじゃ…」

 

リクが気を使って苦笑しながらフォローするもヒビキがソウルを遮り「ボクの家がある町なんだよ」と笑った

 

「良かったらボクの家に寄ってく?」

 

「……え?」

 

いきなり澄ました顔をしてこの場を去ろうとするソウルを逃がすまいと掴んだ先は袖口でコレでは外れてしまうと冷や汗が伝う。

 

もう一度今度は握りなおせば青白い顔色のソウル。

 

ごめんね、今回だけ犠せ……味方になって。縋るような目付きで懇願すればため息をつき諦めてくれた。

 

「リクは飛行タイプもってたよね」

 

道案内してあげるよ。と可愛らしい笑みで振り返りボールを投げる。

 

出てきたのは先ほどバトルのメンバー、カイリューだ。慌ててリクもチルタリスのボールを開きソウルに乗るか尋ねた

 

「いい。」

「え、でも……」

 

困った様に眉を下げソウルを見ればまたしても溜め息をつかれた。

 

「自分で行ける」

「………」

 

ドンカラスを無言で取り出したソウル。逃げるような気がするんですけど、とは言えない。言っちゃいけない空気だった。

 

「じゃあ行こうか」

 

ヒビキの声に3匹は反応し大きくはばたいた。有り得ないくらいカイリューが速かったなんてそんな……うん、知らない。

なんでどうしてワカバタウンにつくのに1時間もかからずに着くの。ドンカラスヘロヘロじゃないか。

 

町の入り口に立ちヒビキの案内で町を見て回る。のどかな良い町だ。

 

「で、ここがボクの家」

 

さ、入って?と促され「お邪魔します…」と頭を下げる。

 

「母さーん!友達連れてきたよ」

 

いらっしゃい!

 

 

(あらあら、ようこそ)

(と、突然すみません…)

(良いのよ、疲れたでしょ?ゆっくりしていってね。)

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