テストの方はなんか上手くいっちゃいました。点取れてないと思ってた古典がなぜか学年8位の稀に見る高得点っていう。ごめんなさいちょっと自慢したかっただけです。多分20位は切ってるんじゃないかと思います。ごめんなさい(ドヤァ
…………あ、はい。ごめんなさい。
あれから5日。毎日毎日アホみたいに濃かった平日が終わり、休日がきた。
休日がきた‼︎←大事なこと
そう。休日である。人、木、日と書いて休日。人が木の下で休む日と読んで休日。この4日間、慣れない仕事をコツコツとこなし、これでもかと振り回され、耐え抜いた。
そして俺は勝ち取った!休日という、最高の2日間を!よく頑張ったッ俺ェ‼︎
今日は存分に休もう!惰眠を貪りテレビや本、ゲームを心ゆくまで楽しもう!今日は休日!迷惑かけなければダラダラしても何しても許される……………………の、筈でしたが!
というわけで、外出着に着替えた俺は、木枯らし吹く秋空の中、昨日マスターに前借りして出して貰った1週間分の給料をバックの中の財布に突っ込み、からりと乾燥した街中をとぼとぼと歩いていた。
これまでの疲れもあってか、1度起きたあとまた二度寝したら中々に遅い時間に起きてしまい、時刻はもう昼過ぎ。やはり秋も終盤に入ると昼になっても寒いなぁ、なんて思いつつ、冷たい空気に晒されて少し冷たくなった指先を握る。近い内に丁度いい服も欲しいもんだ。
「まずは飯かな……今日もワックで済ませるか。」
ぴゅうと吹いた木枯らしにぶるりと身体を震わせてから、先ずは腹ごしらえからと、俺は今日も変わらず第2の故郷。ワックへと足を向けるのだった。
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長かった買い物も漸く終わり、両手に大きなレジ袋をぶら下げた俺は、未だ完全に取れていなかったらしい疲れを、今日の多すぎる人混みに対するストレスも上乗せしてどんよりと歩いていた。きっと今の俺の目は間違いなくいつもより数倍濁っている事だろう。そらもう打ち上げられて干からびた魚くらいには。ところで時刻はもう夕方。もう日はだいぶ傾いていて、茜と紫紺のコントラストが未だうじゃうじゃと人が動く東京の地面を照らしていた。
「あ”ぁー。だっる。」
にしても東京は本当に人が多い。何回吐くと思ったか。ここ最近ずっと346の敷地内か美城カフェとマックにしかいなかったから本当に何度も帰りたくなった。いや、確かに家を出た直後は東京彷徨ってたしバイト初日に菜々さん送る為に駅まで行ったけどさ。そんな事気にする余裕がなかったし、元々安倍さんがシフトの時間から遅れてたまたま終わるのが遅い時間になったからってだけであって、あの時は帰宅ラッシュ過ぎてたから人が少なかったし。あれから送ったこと一度も無いし。とにかく初めてこの人混みをまともに体感して気持ち悪くなったんだよ。
「あれ、ハチじゃん。」
「あ、木村さん。」
そんなことを考えていると、見知った顔に声をかけられた。そこにいたのは身体中至る所からイケメンオーラを排出するイケメンロックアイドル。なつきちこと木村夏樹である。今日はオフなのか、黒縁の眼鏡をかけて、いつもはバックに固めてある前髪も、今日はそのまま下ろしている。なんか新鮮だ。これが世に言う“普段前髪上げてる子が前髪下ろすと超カワイくなる現象”なんだろうか。雰囲気も違って見えてとてもいいと思います。まぁ、間違ってもそれは言わないんだが。
「外で会うなんて珍しいな。すげぇ荷物だけど何買ったんだ?」
「日用品を一通り。やっぱ何も持ってこなかったんでいろいろ必要になっちゃって。おかげで前借りした1週間分のバイト代殆ど飛んでいきましたよ。」
「ハハッ!そりゃ災難だったな!」
「はい。ほんとに。」
せっかく前借りではあるがバイト代貰ったのに借金を返せないどころか、買うものが意外に多くて今週の飯も
「じゃあそろそろ。これを置くのもあるんで。」
「おう!引き止めて悪かったな。また今度話そうぜ!」
「うっす。」
挨拶まで終えた俺は、寮の方向に踵を返し歩き出す。帰りがけにワック寄ってワンコインセット買っていこう。あとでまた外出るの面倒だし。
「あ、そうだ。すまんちょっと待ってくれハチ。」
数歩歩いたところで、また木村さんに呼び止められる。
「何ですか?」
「2回も引き止めちゃって悪いんだけど、ちょっとこの後暇か?」
「え?まぁ、はい。暇ですけど。」
「じゃあさ。1つ頼みがあるんだけど、いいかな?」
「頼み?」
「今日の夕飯と交通費奢るから、ちょっとアタシに付き合ってくれない?」
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「学区、ですか?」
「ああ。まぁ用があるのは学校じゃないけどな。」
そう言って慣れた足取りで道を歩く木村さん。どうやら何度か行ったことがある場所のようで、聞いてみると『結構馴染みのあるというか、世話になった場所だよ。』とのこと。
夕方になり未だ賑わう商業区画を抜け、打って変わって人気が少なくなった細道を進む。
「なぁハチ。」
ある程度奥まで歩いていると、不意に木村さんから声がかかる。
「はい?」
「ただのちょっとした用事なんだけど、いちいちスーツ着てこなくてもよかったんじゃないか?」
そう。木村さんの指摘通り、俺は今仕事用のスーツに身を包んでいる。少しボーイッシュでラフな格好をした若い女性とパリッとしたシャツをきた男。側から見ればまるで男の会社帰りに飲みに行く仲睦まじい男女2人みたいな構図だ。いかんせんもう片方はスーツに着られている上に目がアレなのでその感じすら出ず逆に怪しさが増してしまっているが。
「だってほら。木村さんは今着実に人気が出てきてるアイドルじゃ無いですか。せっかく伸びてるこの時期に俺が私服で一緒に行ってスキャンダル。なんて取り上げられたら俺木村さんにどう償えばいいのかわかんないですから。この格好でいた方が346の職員だってその場でボディーガードでーとかアイドルの好きなものを見てこれからの方向性をーとか言い訳できるじゃないですか。」
「へー。お前なりにいろいろ考えてんだな。確かに、アタシアイドルだもんな。ちょっと自覚が足りなかったか。あんがと。ハチ。」
俺の言葉に感心した様な顔をする木村さん。少し嬉しそうににかりと笑いかけてから、ありがとうと言ってきた。
「……。」
「……?どうした?」
「い、いえ。ちょっとぼーっとしてました。すいません。」
…………………………どうしよう。ホントは他に部屋着しか無いから。なんて今更言えない……。
「お、そろそろだな。」
さっきまで歩いていた小さな川沿いの道を抜け、なんだかオシャレなカフェテラスを通り過ぎたところで、漸く木村さんが止まった。入り口前のタイルの床は大きくギターの形。プラスチックの黒看板に浮き出ているのはLIVE HOUSEの白文字。
「ライブハウス……ですか。」
「ああ。ここの辺りってガールズバンドが多くてさ。まだアタシがバンド組んでやってた時によくここにお世話になったもんだよ。」
「そうなんすか。」
「ああ。ここの人達にはホントに良くして貰ってさ。アイドルになった今でもたまーにちょっとだけ歌わせてくれることもあるんだよ。」
「え。それっていいんですか?木村さんアイドルですよね?」
「それがいいんだってさ。プロデューサーから許可は取れてるし、むしろ顔が売れるからどんどんやってくれってだと。」
「ああ。なるほど。」
木村さんはロックアイドルで通してるから、別に木村さんのアイドルとしてのイメージの齟齬は全くないし知名度を上げるにはもってこいってわけだ。そういうライブパフォーマンスの練習にもなるし、思いっきり歌うことで本人のストレス解消にもなるから一石三鳥ってとこか。そりゃプロデューサーが止める理由なんて無いな。
「にしてもここで手伝いですか?いきなり仕事は流石に慣れても無いし流石にすぐには無理そうなんですけど。」
「ん?あー。いや。そうじゃないよ。」
「え?」
「とりあえず中入ろうか。ほら。これチケット。」
「チケット?へ?え、ちょっと。これなんのチケットなんすか?てかなぜに俺に渡すんすか。」
チケットを渡された俺の反応を見て、木村さんがやれやれまったくと肩をすくめる。
「あんまり察しが悪いとダメだぜ?ていうか気づいてて気づいてないふりしてるだろ。」
と嘆息する木村さんをポカンと眺める。相変わらず様になり過ぎているイケメンっぷりである。
数瞬してからはっと我に返って手元のチケットを見てみると、そのチケットは今夜演奏するであろうバンド達の名前が入ったライブチケットであることがうかがえた。
「ライブ……ですか……?」
「ああ。ライブだよ。アタシのお願いはハチがアタシと一緒にここのライブを見に行くこと。ホントは友達と行くつもりだったんだけどさ。その友達が急に用事が入っちゃって。チケットもったいないからハチを誘ったってわけだ。」
「え……で、でもそれは流石に……」
「まぁ遠慮してもいいが、その場合は交通費と今日の夕食代の件は無しな。」
「……一緒に、行かせていただきます。」
申し訳なさすぎるし、こんな俺だけに益がある様なこと絶対に遠慮したいのだが、正直ここまでの往復の交通費を考えると生活費が大変なことになるので渋々と言った形で了承する。
「そんな気にすんなって。1人で行くのが寂しくて誘ったわけだし、アタシがいいって言ってんだからいつまでも気にされる方が嫌だしな。割り切った方がいいと思うよ?」
「……わかりました。今日はまんまと来ちゃったわけですし、大人しく今回のライブを楽しませてもらいます。けど、今度俺が給料貰ったらなんかお礼させて下さい。絶対。流石にここまでしてもらってなんも返さない程俺の肝は座っちゃいないんです。」
「ははっ!了解。じゃあ次の給料日を楽しみに待ってるよ。」
「うっす。」
俺たちはお互いに笑い合って、賑やかな中へ続くガラス張りのドアを押し開けた。
描写で察した方も居るかもしれませんがライブハウスはバンドリ!のものを参考にさせて貰っています。ただ、バンドリとの絡みは無いです。はい無いです。あくまで街並みの参考なので。
さて、ここで皆さんにお願いしたいことがございます。実は筆者この話の後から次の考えている話までの間のネタが尽きました。つまり次々回分が足りなくて誰を出そうか迷っています。ありがたいことにある方から話のアイデアは頂いているのですが、その話はもう少し後に出したいのです。ですのでキャラ募集をしたいと思います。皆さんがこの子を書いてほしい!というキャラがいればその名前をコメント欄に書いて下さい申し訳ありません。調べたところ感想欄でのアンケート回答は禁止。とのことだったので活動報告に投票のものを挙げておきました。そこの返信にて投票をお願いします。皆さんに多大なるご迷惑とお手数をお掛けして申し訳ありません。どうかよろしくお願いします。但し、キャラはデレステのキャラのみ。期間は 2019年10月27日〜11月2日とさせていただきます。5人ユニットまでならユニット名でも可です。集まったコメントの中で多いアイドル順に優先度をつけて話に出していこうと思います。次々回の話に出すことが出来なかったアイドルもコメント欄に書かれたアイドルは出せるときに筆者の気分で出して行こうと思っています。ただ、出来るだけ多くのアイドルを出していこうとは思っていますが、全てのキャラを必ず出す、ということでは無いのでそこはご了承下さい。