え?剣盾は愚かスイッチすら持ってないですが?なにか?どうも。筆者です。剣盾のストーリー実況を見て必死に楽しんでます。
それと、ここを借りてお詫びを。前回の投稿については大変申し訳ありませんでした。体調が悪いとはいえ、大した用事もない中約一か月も皆さんを待たせることになったのは筆者のミスです。自分の管理が甘かった。本当にごめんなさい。こんな失態の後にさらに重ねて申し訳ないのですが、来週テストの為、次回も投稿を延ばさせていただきます。ほんと、すみません……。気長に待っていて下さると嬉しいです。
「ちひろさーん。書類確認お願いしますー。」
「はい比企谷君。見せて見せて……ふむふむ。よしOK!問題は無いね!流石比企谷君!飲み込みが早い!事務処理はもうお手の物だね!じゃあ手も空いたみたいだしちょっとお願いしてもいい?」
「はい。なんでしょう?一応さっき買ってきたコーヒーならありますよ。はいこれ。確かちひろさんが好きなやつですよね。」
「わぁ嬉しい!ありがとう比企谷君!はいお金!これで足りるよね!お釣りの分は貰っちゃってね!」
「あ、ありがとうございます。」
「でもお願いしたいことはそれとは違くてね?ちょっと比企谷君にはお使いを頼まれてほしいのです!」
「お使いですか?」
「そう!この書類をあるところに届けて欲しいの!」
「わかりましたけど……どこに?」
「ふっふっふっ。それはですねぇ……武内プロデューサーの担当プロジェクト。
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シンデレラ・プロジェクト。シンプロ、デレプロに CPと数多くの略称があるが本社ではもっぱら CPが主流だ。理由は母音が少なくて呼びやすいかららしい。このプロジェクトはあの笑顔です。で有名な俺の恩人の1人である武内さんがプロデュースするもので、期待の新プロジェクトという別称に違わず、この春に活動してをスタートしてから、そのプロジェクトメンバー全員が着々と人気を集めており、この夏のサマーフェスにてしっかりと成功を収め、新進気鋭のプロジェクトとの1つとしてこの346プロジェクトアイドル部門の新しい看板の1つになりつつある、今最も勢いに乗っているだろうプロジェクトである。因みに、今ではたまにハナコの話をしては盛り上がっている渋谷も、この内の1人だ。いずれはハナコに会いに。
と、いうことであの渋谷が所属している、CPことシンデレラ・プロジェクト前です。もう目の前のドアからいろんなシールとか貼ってあってとぉっても賑やか。わぁ素敵!帰りたい!
さっきからこんなくだらないことをグダグダと考えてはかれこれ1分、俺はずっとこのドアの前で止まっている……いや、俺もとっとと入りたいよ?早く書類出して帰って休憩したいよ?でもさ、仕方ないじゃん?ドアの奥から多分アイドルであろう女の子達の声が聞こえてくんだよ。んで、その声の内1つがさ、その仰々しい口調から察するに多分アレなんだよ。
結局入る勇気が出ずいつまでもうだうだと渋っていると、奥からとたとたとこちらへと小走りする音が聞こえてきた。
『じゃあみりあお飲み物買ってくるねー!』
「あっ」
気づいた時には時既に遅し。どうしようとまごついた一瞬の間にドアがガチャリと音をたて、勢いよくドアが開いた。
「なっんのジュースを買おっかなー……あれ?」
目の前に現れたのはまだまだあどけない小学生くらいの少女。ドアから飛び出した意気揚々とした顔から一転。こてりと首を傾けて不思議そうな様子をしている。
「……あ、どぅ、どうも。事務のものです。武内しゃん……プロデューサーに書類をお渡しにきましたー……。」
「んー……?」
少女は何かを思い出す様な、考える仕草をした後、思い出したのかポンと手を叩き、その瞳を輝かせた。…………え?小学生相手にかみかみだったのはスルーなのかって?ははっ!やめろよ。死にたくなるだろ。
「あー!凛ちゃんの言ってた人だー!こんにちは!」
にぱぁっと擬音がつきそうな顔をして、こんにちわをしてくれる少女。このご時世成人でもちゃんとできない人がいる中ちゃんと挨拶ができるのは八幡的にポイント高いぞ。
……因みに凛ちゃんの言ってた人とは……どうしよう。俺なんて言われた?久しぶりにまた
「ん”っんん、こんにちは。多分赤城みりあ……ちゃんだよな?プロデューサーっているか?」
「‼︎うん!そうだよ!よろしくお願いしますっ!」
どうやら当たっていた様で、少女……みりあちゃんは屈託のない満面の笑みをこちらに向けて、俺の手を握り握手の勢いを更に強くした感じでぶんぶんと振り回す。
「えへへー!みりあも知ってる人が出るくらい有名になってきたのかなぁ!」
「ん。そうだな。」
…………暇がある時に事務所寄ってアイドル誌のぞいといて良かったわ。眼福眼福。まだあんまわかんないけど丁度その時に見つけたんだった。
「それでね!んーと、プロデューサーはねぇ……」
満足したのかパッと手を離し、これまたにこーっとして武内さんの話をし始めてくれた。
「あれ、どうしたのみりあちゃん?」
みりあちゃんが話そうと口を開き掛けると、向こうからいかにもお姉さんっぽい感じの綺麗な声がした。向こうを見ると、すぐそこに美人なお姉さんがみりあちゃんに呼びかけながらこちらにやってきていた。
「あ、美波ちゃん!前に凛ちゃんが話してた人だよ!事務の書類を渡しに来たんだって!」
「そうだったのね!こんにちは!比企谷君、で合ってるかな?」
なるほどと納得した様なリアクションをして、挨拶をしてくれる。多分また渋谷だろうが、俺の名前を知っていて、覚えていてくれたらしい。
「あ、は ひゃい。そうっす。」
慌てて返事を返すが、お姉さん相手でまた緊張してしまい、かみかみになってしまう。俺はもうかみ癖を直すのを諦めることにした。だって治らないんだもん。ちくせう。
「ふふ、そっか!よかった!凛ちゃんが言ってたとおりだ!私新田美波です!大学2年生でまだまだ駆け出しだけどアイドルやってます!これからよろしくね!」
そう言ってにかっと笑いかけてくる新田さん。大学生にも関わらずその笑顔は邪気が無く、純粋な好意だけで接してくれているのがわかる。溌剌な声とは裏腹に柔和に笑いかけるその姿は、まるで、優しいお姉さんの様だった。更にはその健康的な肢体に均整の取れたスタイルを持つ体を若干屈め、無自覚か、首も少し傾けている。先程までレッスンを受けていたのか、その姿はジャージ姿で、両頬は上気し朱に染まり、汗もかいていたのか前髪や横髪が肌にくっついて超エロい。めっちゃ不謹慎だけどエロ同人にいっぱい出てそう。おねショタ系とか。
「あ、はい。よろしくお願いします。」
しかしそこは俺。頭の中の考えていることを一切顔に出さず言葉を返す。因みに、この回答までに駆け巡った先程の思考はおよそコンマ2秒のものである。見たか!これが生まれてから17年間、ずっと鍛え続けてきたポーカーフェイス!友達がいなくて寂しかったのを他の奴らに悟らせないように会得した、俺だけのスキルだぁ‼︎
「あ、みりあちゃんはもう飲み物買ってきて大丈夫だよ!ありがとうね!」
「はぁーい!どういたしましてー!」
俺が虚しい思考を回している中、新田さんが許可を出すと、みりあちゃんは俺たちに手を振りながら廊下を駆け出していった。
「転ばない様にねー!」
「はーい!」
みりあちゃんが見えなくなって、俺たちの間に暫しの沈黙が挟まれる。
「あー。じゃあ、比企谷君。」
暫くしてから、話すことが思いつかないからなのか、新田さんは少し困った様に微笑んで、その口を開いた。
「今はプロデューサーさんここにいないから部屋に入ってちょっと待っててもらっていい?多分すぐ帰ってくると思うの。」
え、ホントにあの中入るの?どうしよう。嫌だ。自分が黒歴史えぐられて屍になる未来しか見えない。しかしストレートに言うのも失礼だし、大義名分を使っていい感じにお茶を濁しておこう。
「あ、いえ、自分は、えっとその……流石にアイドルのいる部屋に許可も無く押し入るのはちょっとなぁって……。」
「プロデューサーさんから仕事の関係者なら入れておく様に言われてるし大丈夫!それに比企谷君のことはCP内で結構有名人だから話してくれたらみんな喜ぶと思うんだけど、ダメかな?」
「有名人?なんかしました俺?」
あれ、ほんとになんかしたっけ俺?ギター弾きすぎて徹夜して寝坊したこと? Lippsの連中に振り回されすぎてみんなに可哀想な人を見る目で見られたこと?一ノ瀬に怪しいクスリ飲まされて気付いたら廊下でぶっ倒れてたこと?あれ。正直いろいろやらかした話は思い出せるけど渋谷に話されたにしても心当たりが多すぎてどれのことか逆にわからないんだけど。
「ううん、そうじゃ無くてね?凛ちゃんがここで比企谷君のことを話してくれて、凄い人だー!ってみんなに知れ渡っちゃったってだけだよ。」
…………なんか嫌な予感がする。
「……因みに、凄い人とは具体的にどういう……?」
「公衆の面前で、ドゲサした凄い人だと、凛は言ってました。」
「お”っどぉ”⁉︎」
真後ろからのいきなりの声に驚いて、思わず張り上げた声に濁音がついてしまう。心臓止まるかと思った。
急いで振り返ると、そこにはハーフ白髪美女がいた。外国人らしい整った彫りの深い顔に透き通る様に空色の瞳。まるでビスクドールの様な美しさに–––––ビスクドール見たことないんだが–––––俺は少しばかり、目を奪われた。
「だ、ダメだよアーニャちゃん!それは比企谷君には言っちゃダメ!」
なにか不味いと思ったのか、新田さんが慌てて白髪美女を止めに入る。しかし、そんな努力も叶わず、彼女は首をこてん、と傾けてから言った。
「?なぜだめ……なのですか?比企谷さんはドゲサができる凄い人だと、比企谷さんに会った時には、そう、褒めて欲しいと、凛は言ってました。」
しらがびじょ の むじゃきなばくろ!
こうか は ばつくん だ!
はちまん の こころ は きずついた!
はちまん の こらえる!
はちまん は ひっし に なみだ を こらえた!
しかし こらえきれなかった!
はちまん は たおれた!
「……うん。そうだよね。そうなるよね。わかってた。うん。わかってたよ……。」
めのまえがまっくらになった俺は思いっきり膝から崩れ落ちた。自分でもわかりやすいくらいうなだれているのがわかる。いや、お願いちょっと待って。今心のダメージが……新田さん。大丈夫⁉︎とか言って肩を揺さぶらないで激しい。白髪美女さんは心配な顔で覗き込まないで。あとそのロシア語俺わかんない。
…………渋谷め。今度会ったらただじゃおかねぇ。普通に対処に困って尚且つどうしようも無くいたたまれなくなる様なことしてやる。あとハナコに会う為にあいつん家押しかけてやる。まぁ花屋だし、花の1本ぐらいは買ってやるけどな。覚悟しとけよ!!
「あぁっ!比企谷君!ごめんね泣かないで!えーと、アーニャちゃん、確かに凛ちゃんはそう言ってたけど、それは面白がって言ったっていうか、ふざけてたっていうか……と、とにかくっ!それを比企谷君に言っちゃうと比企谷君は傷ついちゃうからもうやめてあげよ?ほら、比企谷君悲しそうだよ?……って比企谷君何その目つき怖っ!渋谷?……覚悟しとけ⁉︎落ち着いて!凛ちゃんに何する気⁉︎やめて!このままだと犯罪者になっちゃうよ!引き返して比企谷君!まだ戻れるから‼︎」
必死に美女……アーニャちゃん?をフォローしながらも俺を励まして?くれる新田さん。その優しさが二重に心に染みて、なんだかもっと泣きそうになってくる。
「アー……アーニャ、悪いこと、しました?比企谷さん、傷つけた……ごめんなさい、比企谷さん。」
若干涙目になっておろおろしながらも、こちらに合わせてしゃがんでくれて、なおかつしっかりとお辞儀をして謝ってくれるアーニャ……さん?可愛い。大人なのに。
「あ、いや、別にそんな傷ついて無いし、大丈夫だから。頭上げて下さいよ。」
「本当、ですか?」
その姿勢はそのままに、まるで恐る恐ると言った風に顔だけ上げてこちらを向くアーニャ……ちゃん?さん?……いや、さんでいいや。しゃがんでいるため前屈みになって近くなった顔は小さく、見るからにさらさらしてそうな綺麗な白髪がふわりとゆれる。俺を真っ直ぐ覗き込むその空色の両目は潤みを帯び、俺のお兄ちゃんセンサーがビンビンと反応してしまう。年上なのに。しかし俺は持ち前の理性でそれを退け、頭撫でたいのを超必死にこらえ、なんとか声を絞り出した。
「……本当。本当なんで、頭上げて下さい……。」
「!スパスィーバ!よかったです!ありがとう、ございます!比企谷さん!」
「」
「……あれ、比企谷君……比企谷君⁉︎」
………嗚呼……眩しい……ダメ。浄化するぅ……。
終わり方が中途半端っていうのはなんていうかごめんなさい。無理やり繋げるしかなかったんです。
12/8訂正