…………どうも。筆者です。責めて7000……6000は欲しかったっ!
渚乃さん、主任大好きさん、熾火の明さん、不死蓬莱さん。誤字報告ありがとうございます!助かりました!
「……あ、あれ?比企谷君?」
「……あ、いや、大丈夫です。ちょっとぼーっとしてました。」
短い
「そうなんだ?大丈夫ならいいんだけど。体調悪いなら言ってね?」
「トゥイ、フ、パリャートキェ。大丈夫、ですか?30秒もぼぅっとしてて……体調、心配です。」
やっぱり少し長くトリップし過ぎてしまっていたのか、2人に結構心配させてしまっていたらしい。まぁ30秒程度でもそれなりに長いか。それに慌ててもう一度大丈夫です。と返事をすると、とりあえずはその答えに満足したのか、新田さんはニッコリと笑ってからじゃあ、と1つ提案した。
「丁度ひと段落ついたところだし、ここで自己紹介しちゃおっか!……まずはアーニャちゃん。自己紹介お願い!」
そう言うと、新田さんはぱちんと手を叩いてアナスタシアさんを促す。
「はい!美波。オーチン、プリヤートゥナ……はじめまして。私、アナスタシア、と言います。星を見るのが、好きです。アーニャと、呼んでください。」
新田さんの呼びかけににびしっと元気に返事をし、自己紹介をしたアナスタシアさん。所々なまりや恐らくだがロシア語の部分が見られるから、多分ロシア人なんだと思うが、どうやら外国人は感情表現がストレートというのは本当らしい。日本人でこういうリアクションをする人は見たことが無い。え?神谷?いやあれは表現する物のベクトルからもう違うだろ。確かにリアクションは大きいけど。あれはツンデレっていうんだ。ほら。どこぞの澤村・S・えりりんさんもそんな感じだろ?え?一ノ瀬さん?…………いや、まぁ感情表現がストレートと言うか、ストレート(物理)だけど、あの人はほら。あの人だから……。
「えっと、よろしゅくお願いします。」
とりあえずリアクションどうこうは置いといて、向こうが挨拶してるのにずっとだんまりで挨拶しないのは流石に失礼だし、アナスタシアさんによろしくと返事を返す。またかんじゃったけど気にしない。だってわかってたから。無理だって。ぼくはもうていこうしません。
「くぷぷっ」
そしてまた笑われると思って半ば諦めながら身構えていると、案の定、横から堪えた様な笑い声が聞こえてきた。じろりとそちらに視線をやると、腹に力を入れて笑いを堪える為だろうか。少し前屈みになった新田さんが口元に両手を当て、肩を震わせながら必死に吹き出すのを抑えていた。正直そうなることが分かりきっていたが、流石に少しむっとしたので少し責めるように新田さんを軽く睨む。
「な、なんで笑うんですか……。」
「くくく……ご、ごめんね?だって、アーニャちゃんはまだ16歳になったばっかりなのに、比企谷君が凄く緊張してたから、フフッ!つい。」
「えっ」
「えっ?」
……………………え?マジに16?大人だと思ってあんなに緊張して、あんなにカチカチになって、もう対面で噛むことすら諦めたりしたのに?年下だったの?うせやろ?
「あ、あはは!新田さんも冗談が上手いでs……」
「はい!アーニャは16歳、です!」
「えっ」
あまりの衝撃に思わずふたりの顔を交互に何度も見る。美波さんもアナスタシアさん……アナスタシア?もニッコリ笑顔だった。
正にアイエェェェェエエエ!? 状態である。16!?16ナンデ⁉︎
いや確かにさ?北欧系の人って結構背高い人多いし顔立ちも彫りの深い大人びた顔が多いけどさ!歳の割にはかなりおさなげな態度だなとは思ってたけどさ!大人びてるにも程があるだろ⁉︎魔境かよ北欧⁉︎でもなんか北欧ハーフが持て囃されてるのもなんかわかる気がする。おもっクソかわいい。
「あははっ!まぁ、驚いちゃう気持ちはわかるよ。凄く綺麗だし大人びてるから、結構かしこまっちゃうよね。」
「キ、レイ?……スパスィーバ!嬉しいです、美波!」
嬉しさを全面に出して新田さんに抱きつくアナスタシアにどういたしましてと言いながらなでなでする新田さん。するとアナスタシアは嬉しそうに目を細め、親に懐いた子猫の様に新田さんに体重を預ける。それを見るとなんだか心がほわほわしてきて……
…………あっ、天使だ。天使の園が見える。
ッッとォ危ねぇ!危うく百合沼にはまるところだった……。俺じゃなきゃもうはまってたぜ……。
とりあえず、アナスタシアは戸塚に次ぐ第二天使として崇めることにしとこう。じゃないとなんかバチが当たる気がする。主に北の方から。
「あ、またぼーっとしてる。大丈夫?」
「え、あ……ん”んっ!あの、新田さん……そういうのは先に言ってくださいよ。びっくりするでしょうが。」
「え⁉︎え、えーっと、えへへ。ちょっと面白くって……ごめんね?」
そう言って胸の前に手を合わせ、ごめんなさいとあざとくポーズをとる新田さん。ほんとだよ。マジで恥ずかしかったんだけど?俺傷ついた!めっちゃ傷ついた!ちゃんと反省してもらえるようにダメ押しでもう少し言っておこう。よし言うぞ!俺は言うぞ!この頃トラプリとか
「そんなこと言っても……」
「…………。」
「そんなこと、言って……」
「……!」
「そ………………はぁ。まぁ、いいですけど……。」
「ふふっ!ありがとう!優しいね!比企谷君!」
いやダメだった。持ってたのは美少女耐性であって美女耐性じゃ無かったわ。やっぱりこのエロ可愛さには勝てなかったよ。ごめんなさい。はちまんくやしい。
意見を曲げないことに関してはちょっとだけ自信があったのにと、俺が密かにショックを受けていると、新田さんが何かに気づいた様に声を上げた。
「あ、そうだ。忘れてた。今度こそ部屋に戻ろっか。ここじゃ通る人とかに邪魔になっちゃう。自己紹介の続きは中でまたしよう?」
どうやら部屋にここが部屋の外だった事を思い出したらしい。ん、これじゃ語弊があるな……もうちょっと厳密に言うと、成り行きで部屋の中に入らず、外で会話をしていた事を思い出したようだった。厳密に言い直す必要あった?
「あ、そうですね。じゃあお邪魔します。」
「ズィラ二!…いらっしゃいませ!歓迎、します!」
満面の笑みで快く部屋へと招き入れてくれるアナスタシアにほわほわしながら中に入る。しかし、あの時俺はすっかりは忘れてしまっていたのだ。己の生死に関わる様な、とても重く、大切な事を。
––––––この部屋には“
「みんなー!比企谷君がきてくれたよ!」
「ひ、ひゃいっ⁉︎」
「クックックッ……待ちくたびれたぞ!真実の濁りし『瞳』を持つ者……我が同胞よ‼︎」
そうして、前の発生から2週間ぶりの屍が出来上がった。久しぶりに生まれた今度の屍は、膝から崩れ落ち、まるで心に深い傷を負ったかの様に苦しそうに、心臓の辺りを掴んでいたと、後にその目撃者は語ったという。
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
「……えぇ–––––っと。じゃあ、もう自己紹介ってことでいいか?」
あの後、俺はなんだかんだでそんなに時間をかけず立ち上がり、みりあちゃんが飲み物を買って帰って来た所で、今日のCPのメンツが集まったということで、とりあえず改めて自己紹介ということになった。
「はいはーい!みりあが最初にやるー!」
まるで意気揚々と言った感じで手を挙げたのは先ほども会ったみりあちゃん。じゃあお願いね。と新田さんが言うと、勢いよく立ち上がって自己紹介を始めた。
「赤城みりあでーす!踊ったり、可愛い服を着たりぃ……他にもいぃ–––––っぱいみんなで楽しいことがしたいです!よろしくお願いしまーす‼︎」
両目をキラキラと輝かせよろしくと言われ、あまりの眩しさに少しみじろぎしながら挨拶をしてしまう。若いって凄い。
「ありがとうみりあちゃん!じゃあ次は……時計回りに蘭子ちゃん!よろしく!」
「うむ!とくと見るがよい!」
新田さんに促され、きっとあの魔王ロールの為に練習したであろう口上を言ってフッと笑いながら立ち上がる銀髪ドリルツインテールゴスロリ少女。自信満々といった風ににやりと笑うと大仰な仕草付きで自己紹介を始めた。
「ハーハッハッハッ‼︎」
「⁉︎」
「あー比企谷君。蘭子ちゃんはあれがデフォだから。多めに見てあげて。」
「あ、え、はい。」
驚いたが、やっぱりあれがデフォらしい。それにしてもいきなり大声で笑うんじゃないよ。ビクってなっちゃうでしょうが。
「我が名は神崎蘭子!火の国より舞い降りた、堕天使よッッ‼︎」
水を得た魚みたいに活き活きしてるなぁ。
「我と同じ『瞳』を持つ者よ!アナタもまた導かれし1人……さあ!この我と共にこの世界を染め上げましょう!!!」
まだ小柄な身体を精一杯突っ張って、自ら作り上げた口上を朗々と歌い上げる。端正で、しかし幼さの残るその顔を活き活きと輝かせるその姿は、痛々しさはあれど、成る程確かに。人を魅了させるには十分な可愛さ、凛々しさ、微笑ましさがあった。美少女が材木座と同じようなことをやるとこうなるのか。なるほどなるほど。
……まぁしかし、いくら可愛かろうが痛いものは痛い。俺の虎馬メンタルがまた音を立てて崩れていく。さっきまで、暖かく見守ることが出来たのに、なんかもう見ていられなくなって両手で目を覆ってしまう。というか言語が違うんだけど。何その俺の
「あ、あのぅ……どうかしましたか?」
声に反応して手を退けると、心配してくれたのか思わず素に戻ってしまっている神崎がいて、少し焦る。
「あ、いや、大丈夫だ。あー、まぁ、あれだ。こちらこそよろしく……頼む?」
「「「えっ⁉︎」」」
「えっ」
なんでだろう。みりあちゃん以外の全員がめっちゃ驚いた顔してる。いや、わかるんだよ。神崎のアレに受け答えができたことに驚いてるんだろ?俺がそっち系もちょっとかじってたからわかっただけであって、あんなの現役患者でもわかんねぇもん。仕方ない。驚くのもわかる。だが神崎。なんでお前が1番驚くんだ。そもそもお前があの話し方にしたんじゃないのか。
「はわわ……す、すごかすごか!ちゃんとわかってくれとる……!」
「いやわかってるならもう少しわかりやすくちゃんと喋ろうか?……というか、思いっきり素と方言が出てるがそれはいいの?」
「あっ……え、えーと、えーとっ……こ、これからアナタは我が友!我が盟友である!これからもよろしくお願いします!」
「お、おう。」
「えーと、じゃあ、智絵里ちゃん。次お願い。」
「はっ、はい!」
最初の白は何処へやら。真っ赤に湯だった顔で神崎が座り、頃合いを見計らった新田さんが次を促す。それにびくりと立ち上がったのは、赤紫がかった黒髪をこちらもツインテールにした、気弱そうな少女だった。緊張して行き場を失った目は右往左往し、どこかウサギの様な小動物らしさを感じられた。彼女は気を落ち着ける様に深めに息を吸い、緊張に固まった顔つきで話を始めた。
「え、えっと、緒方、智絵里です……。出身は三重県で、高校2年の、17歳……です。クローバーが好きでよく集めたりしてます。よ、よろしくお願い、します……。」
あ、かわいい。」
「あ、あぅ……。」
噛んだことを恥ずかしがったのか、唸り声を上げながら赤くなって俯く緒方。うわ、かわいい。まるで……かわいい(語彙力
「お、おぉ……。」
「ひ、比企谷君……。」
「わー!八幡さん大胆!」
なんだろうこの反応。大胆とは?
……………………ま、まさか、いや、え、まさか。
「俺、何か言って……?」
「いきなり智絵里ちゃんかわいいって言うなんて比企谷さんすごい!大胆!」
「ア”ッッ⁉︎」
「う、うむ。流石は瞳を持つものよ!豪胆であったぞ!」
「アぁぁハっ」
「あはは…………うん。やっぱり無自覚だよね。比企谷君。」
「ああぁぁ––––––––––……。」
やッッッッッッッッッッちゃぁぁ……。はかしぃぃ……。
「ちょ、ちょっと比企谷君。いくら恥ずかしいからって床で蹲ってゴロゴロするのはやめなよ……汚いよ?」
「ごめんなさいそうですよねもう存在が汚物ですよねわかってるわかったますちょっと死んできますねもう金輪際関わらないようにしますんで……ホントすいません。気持ち悪かったですね?気持ち悪いんでや、もう消えて無くなりますので……。」
「め、めんどくさい……!」
「あ、あわわ……」
「あはは!床でゴロゴロみりあもやーるー!」
「あっ!やめてみりあちゃん⁉︎比企谷君の真似しちゃダメ!」
「あ、あはは……。そうだぞみりあちゃん。こんなゴミとおんなじことなんてしちゃいけない。比企谷菌が移っちゃってヒキガエルになっちゃうから……フフ、フフヘ。へへ、ヘッ……。」
「あ、え、や、闇に飲まれよ!」
「み、みんなもうやめてよ–––––––––––––––––‼︎⁇」
もうすぐ年明け。この作品も、年を越してある程度すれば1年経ったことになりますね。なんというか、早いものです。
…………お前1年で20話ちょいしか書けてないじゃんとか思った人。全く持ってその通りですごめんなさい特に何かすることはないですごめんなさい。
この作品ももうすぐ1年。気づけばお気に入りは1000件を超え、UAは10万件を超えていました。ありがたいことです。来年もナメクジ更新の今作を暖かく見守って下さると嬉しいです。
ここまでなんとか無事に来れたのも読者の皆さんのお陰です。なので今、この場を借りて感謝を。とても、ありがとうございます。
どうか来年も皆さんに、たくさんの安心と幸福があります様に。それでは皆さん。良いお年を。来年もどうかよろしくお願いします。