魔法少女リリカルなのは 〜オーロラ姫の凍りついた涙は誰のために〜   作:わんたんめん

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最近、執筆速度が止まるんじゃねぇぞ・・・・しててやばいって感じています。
あと今回の話みればわかる気がしますが、わんたんめんはクロスオーバーカプが大好物です。

だって、本来出会うはずのない違う作品同士が出会って様々な関係を織り成していく・・・・エモい(死語)


第32話 混沌極める聴取会

ヒイロとアインスははやてに掛け合い、機動六課の隊舎の一室を借りて、情報の整理を始めようとしていた。

その情報の整理会にはなのはやツヴァイ、シグナム達守護騎士四人のヒイロと面識がある人物達の他に、スバルとティアナ、そしてエリオとキャロのフォワード陣が勢ぞろいしていた。

 

こういう尋問会のような場でもヒイロは情報を漏らさないように訓練を受けてはいたのだが、いつも無表情な顔は僅かにしかめっ面になっていた。

 

「・・・・・こういう場は俺とアインスを取り囲むようにするものが普通だが。」

「ヒイロさんにそんなことする訳ないで!!」

「うん。はやての言う通りだよ。」

「お前達のことだからある程度の予想はできていたからそれはいい。だが、なぜはやてとフェイトは俺を挟むように座っている?」

 

挟むように聞こえてくるはやてとフェイトにヒイロは腕を組みながらそう尋ねる。ヒイロの両サイドをがっちりと固めている二人はお互いの顔を見合わせるとーー

 

「部隊長権限や♪」

「えっと………一緒にいたいからじゃ……ダメかな?」

「・・・・・好きにしろ。」

 

フェイトはともかく、はやての完全な職権濫用にヒイロは呆れたような表情を浮かべ、埒があかないと判断したヒイロはこの状況に流されるままを貫くことをした。ヒイロの事実上の降参宣言に二人は嬉しそうな笑みを揃って浮かべる。

 

「ほんなら、始めよっか。まずは一応知ってる人も知ってるだろうけど、今回のリニアレールの暴走事件において、成り行きながら協力してくれたヒイロ・ユイさんや。」

「・・・・・ヒイロ・ユイだ。」

 

はやての紹介にヒイロは無愛想に自分の名前だけを伝える。目を開かず誰とも視線を合わせようとしないヒイロのその姿勢に初対面のスバル達、新人グループの四人は少々困惑気味な表情を浮かべる。

 

「普通なら協力してくれたことにお礼をするのが定説なんやけど、いかんせん、ヒイロさんは少々特殊な事情を抱えてんのや。それは新人のみんな、特にティアナはなんとなく感じ取ったんやっけな?」

「えっと・・・はい。正直に言いますと、そうですね。そこのヒイロさんはなのはさんとフェイトさんの師匠であるとはリィン曹長から聞いてはいますけど・・・。」

「えっ!?フェイトさんとなのはさんの師匠なんですかっ!?」

「あの人が、フェイトさんのお師匠さん・・・!?」

 

ティアナの言葉にエリオとキャロは心底から驚いた表情をヒイロに向ける。その視線を感じ取ったヒイロは片目を薄く開き、エリオとキャロを軽く見やると再びその瞳を閉じた。

 

「でも、仮にヒイロさんがなのはさん達の師匠だとするといかんせんおかしい点もあるのも事実なの。あの、失礼ですけどヒイロさん、年齢をお聞きしてもいいですか?」

「数えたことはないが、15か16だ。」

「やっぱりそのくらいですよね・・・。それで、ヒイロさんが行方不明なったとされる闇の書事件がおよそ10年前。つまり、僅か5歳か6歳でなのはさん達に指導をしていたことになるんです。常識的に考えて、そんなことはありえない。私はそう思います。」

 

ティアナは最後に首を横に振りながら自身の見解を述べる。その見解はあまり小難しいことを考えるのが苦手なスバルでも納得の表情を浮かべるものであった。

 

「うんうん。ティアナの考えももっともや。なのはちゃん、なんか当時のヒイロさんの映っとる映像とかある?」

「一応、はやてちゃんからこの会議をやる前に連絡はあったから探しては見たけど・・・・。」

 

 

なのはは待機状態のレイジングハートを通して、スクリーンに映像を映す。

その映像には倒壊したビルの中、なのはに背を向けている少年の姿が映し出されていた。

その少年はなのはに何かを言おうとしているのか視線を座り込んでいる彼女に向ける。

 

「ああっ!!?」

「こ、これ・・・!!」

 

スバルとティアナが驚きの声をあげる。エリオとキャロも声は出なかったが驚愕の表情をしながらヒイロの方に視線を集中させる。

その映像には今、自分達の目の前にいる人間となんら変わらない容姿を持ったヒイロの姿があった。

映像の中でヒイロはウイングゼロの純白の翼を展開し、動作確認のようなものをすると割れた窓からその翼を羽ばたかせながら飛び去っていった。

 

「この映像はたまたまレイジングハートが残してくれていた、闇の書事件が始まったばかりのころのものだよ。」

「つまり、10年前からヒイロさんは全然成長してないんですか!?」

「な、中々奇抜な発言やな・・・・。」

 

スバルの見当違いの言葉に思わず苦笑いを浮かべるはやてだったが、すぐさま顔を引き締めたものに戻した。

 

「ここから先は私が説明するのです。」

 

突然響き渡った声に全員がその声の主に視線を集中させる。その小柄どころか小さい体のせいで机の上に腰掛けていたツヴァイが立ち上がると、険しい表情へとそのあどけない顔を変える。

 

「ヒイロさん含め、先代夜天の書の管制人格であるアインスさんは確かに10年前の人物であることはわかってくれたと思います。」

「アインス、出てこれるか?」

 

ツヴァイの言葉に合わせるようにヒイロはウイングゼロに向けて声をかけると中からツヴァイと同じくらいの身長に、さらに半透明に体が透けているアインスが姿をあらわす。

 

「一応、私がアインスだ。今はほとんどの管制人格としての機能を失っている上にウイングゼロに居候しなければこの体を維持させることさえ難が出てしまう体たらくだが。よろしく頼む。」

「・・・・それでも私はアインスが戻ってきてくれただけでも本当に嬉しいんやけどな。」

「主・・・・。」

「・・・・・・話が進まん。込み入った話は後にしろ。」

 

お互いに視線を合わせ、微笑み合う二人にヒイロが先を進ませるように声を上げる。流石に場違いであるとは思っていたのか二人揃って僅かに恥ずかしそうにしているうちにヒイロはツヴァイに視線を送った。

 

「闇の書事件において、その大元であった自動防衛プログラム、ナハトヴァール。ヒイロさんはそれの破壊を行った際、次元震に巻き込まれてしまったのです」

「次元震・・・確か、高い魔力同士がぶつかり合った際に発生する現象ですよね?」

 

ティアナの確認にツヴァイは無言で頷くことで肯定の意志を示す。

 

「その次元震により次元の穴が開いてしまいました。その結果、ヒイロさんは行方不明となってしまい、事実上の死亡扱いの判断を下すしかありませんでした。ですが、その今まで死亡していたと思われていた彼が行方不明だった当時の姿のまま、今ここにいるのです。マイスターはやてやなのはさん達が成長している中、ヒイロさんは決してそのような傾向は見られません。つまり、ヒイロさんは10年前から直接時間跳躍してきた、としか言いようがないのです。」

「時間・・・」「跳躍・・・・。」

 

エリオとキャロがツヴァイの言葉を繰り返し、反芻する。その反応だけでヒイロとアインスが体験した時間跳躍が管理局でもそうそう起こることではないということを察する。

 

「無論、時間跳躍してしまった代償がなかったわけではない。ウイングゼロはその装甲の九割を喪失した。推進システムや武装、そして手足の装甲が残っているだけ運が良かったと考えるべきか。」

「そういえば、さっき私にアインスを見せた時も青と白のツートンカラーのかっこええ装甲はほとんどなかったやね。」

 

ヒイロの言葉にはやてが思い出すような仕草をしながら付け加える。

 

「そんな状態でウイングゼロを動かしても大丈夫なの?」

「ウイングゼロの装甲は元々内部フレームと独立して設計されている。内部フレーム、というよりその場合だと俺の体がその代替えになるか。技術の漏洩を防ぐため、あまり多くは言えないが、結論から言えばスピードに限り人体に影響が出ないレベルまで落とさざるを得ないが稼働自体には何ら問題はない。」

 

フェイトの心配そうな言葉にヒイロは隠すことなく現状を伝える。

隠したところでいずれ露見するのは明白なため、隠してもメリットが微塵も感じられない。

そんな考えからのヒイロの判断であった。

 

「で、ここでさらに頭を悩ます案件がもう一つ・・・・実はヒイロさん、次元漂流者でもあるんや・・・・。」

「・・・・聞いたのか?」

 

はやてが少しばかり頭を抱えるように言った言葉にヒイロは少しばかり目を見開きながら尋ねた。ヒイロが次元漂流者であることははやてには話していない筈だ。だがしかし、はやては事実としてそのことを明らかに知ってる口ぶりだった。それはつまり、ヒイロがこのはやて達のいる次元世界とは全く異なる歴史を歩み、技術を育んだ世界からやってきたことを知っていると同意義であった。

 

「・・・・一連の事件が終わった後にリンディさんから、な。さすがにここで話すような真似はせえへんけど・・・。」

「・・・・そうか。ならいい。」

 

昔であれば即『お前を殺す』案件なことであったが今のヒイロにとっては自分の過去が知られることは些細なことであると片付けられるほどの認識までとなった。もっとも言いふらすようなことでもないと同時に認識しているが。

 

「話を戻すが、俺が次元漂流者であると、何か不都合があるのか?」

「・・・・次元漂流者は基本的にデバイスをもつことは禁止されているんや。」

「・・・犯罪者を取り扱う警察組織らしい対応だ。未知なものに関しては大抵束縛し、取り締まろうとする。」

「次元世界の住民を守るのが管理局の仕事だし・・・・。」

 

ヒイロの嫌味のような言葉にフェイトが苦笑いを浮かべながら話をつづける。

 

「・・・・そういえば、闇の書事件の時点で俺が次元漂流者であることはわかっていた筈だ。なぜあの時にはウイングゼロを差し押さえなかった?」

「あの時は非常性が極めて高かったり、地球が本局から結構距離があったから特に何か言われる要素がないからって母さんが言っていたよ。」

 

ヒイロの問いにフェイトが答えるが、ヒイロは少々懐疑的な表情を浮かべていた。なぜならヒイロの耳にあるフレーズが引っかかったからだ。

 

「母さん、だと?お前の母親(プレシア・テスタロッサ)が生きているのか?」

 

ヒイロの言葉はスバルや守護騎士達にはその真意が伝わらなかったが、フェイトとなのはにはその意味が伝わったようで、合点がいったような表情を浮かべながら軽く頰に指をあてていた。

 

「えっと、ヒイロさんは知らなかったよね。実はフェイトちゃん、闇の書事件が終わったあとリンディさんと養子縁組をして、ハラオウンの姓を名乗ることになったの。」

「だから、今の私はフェイト・テスタロッサ・ハラオウンって言うことになっているの。」

「・・・・つまり身分上はクロノの義妹ということか。」

「うん、そういうことになるね。」

「・・・・・何か俺がいない間に変わったこともあるのか?」

 

試しにそう聞いてみるとフェイトとなのはの口からこのようなことが飛び出してきた。

 

「クロノ君とエイミィさんが結婚したことくらい?」

「子供も確か二人いて、エイミィさんが今産休に入ってることくらいかな。」

「・・・・俺の予想を遥かに上回っているな。」

 

まさか、クロノとエイミィが結婚していた上、既に子供までできていることに流石のヒイロでも驚きの表情を隠せなかった。

 

「ヒイロさんヒイロさん、ちょっち今から割と重要な話するからええか?」

「ああ。俺がデバイスを持っていることは管理局の目線からは好ましくないのだろう?」

「おおう、流石の切り替えの早さ・・・。」

 

僅かに気が緩んだムードから瞬時に張り詰めたものへと雰囲気を変えるヒイロにはやては尻込みしながら話を進める。

 

「実はヒイロさんがデバイスを持っていられたのはもう一つ理由があんねん。ヒイロさんが民間協力者っていう立場をとってくれてたことなんや。」

「・・・・・お前が言いたいことは大体わかった。つまり民間協力者としてお前たち機動六課に協力をしろ、ということで間違ってはいないか。」

「話が早くて助かるわ〜。じゃあ一応聞くけど、ヒイロさんの返答は?」

 

「少し条件がある。」

 

ヒイロははやてに視線を向けながら自分が求める条件を並べ始める。

 

「俺はあくまでお前たち、機動六課に協力をするのであって、管理局自体に味方をするわけではない。部隊長であるはやてからの指示には従うが、管理局の上層部からの指示には従わない。」

 

「二つ目、俺のウイングゼロには決して触れるな。あまり触られたくはないからな。」

「え、それだとウイングゼロの修復とかはいらないってこと・・・?」

「ええんか?ウチには結構腕のたつデバイスマスターとかおるけど・・・。」

「はやて、ヒイロさんは私たちのことを思って、その条件を言ってくれてる。」

 

なのはとはやては疑問気に首をかしげるが、アインスを除き、この中で唯一ゼロシステムの存在、およびその危険性を知っているフェイトが二人に険しい表情をしながらそう言った。

 

「・・・・わかった。事情はよく知らんけど、フェイトちゃんがそういうならそうしとくわ。」

「・・・感謝する。一応、言っておくがウイングゼロの修復は事実上不可能だということも伝えておく。」

 

その言葉にはやては難しい顔をしながらだったが一応、首を縦に振り、承諾の意志を示した。

 

「それなら、後で私経由で本部に民間協力者の申請やっとくから、ヒイロさんのデバイスはそのままもっていてええで。」

「わかった。」

 

 

「まぁ・・・・お前ならデバイスなくてもある程度なんとかなっちまうんだろうけどよぉ・・・・。」

 

一通りヒイロへの聴取の終わりが見え始めた時、口角を少し吊り上げ、まさに苦笑しているというヴィータの表情にスバルたちは疑問を抱く。シグナムはなぜか誇らしげにシャマルはヴィータ同様苦笑いを浮かべていた。ザフィーラも床に座り込んでいたが、その表情からはどこか遠いものを見ているような感じがした。

 

「それって、どういうことなんですか?ヴィータ副隊長。」

「えっと・・・言っていいのか、コレ?まぁいいや。さっきなのはが見せてくれた映像あっただろ。」

 

ヴィータの確認にスバル達四人は頷いた。ヴィータが話していることを何となく察したのかフェイトとなのはも愛想笑いをしながらヴィータの話を見届けていた。

 

「あの前にヒイロはアタシと一回戦闘してるんだ。戦闘、つってもアタシが武器を持たねぇヒイロに一方的に攻撃するっていう、今思い返せば騎士にあるまじき戦闘だったけどな。」

「え・・・ヴィータ副隊長の攻撃を一方的に・・・?」

「その時はダメージを受けて、項垂れていたなのはを抱えていた。どちらかと言えば、反撃しようにもできなかったと言った方が正しい。」

「おい、少しはぼかすことぐらい考えてくれよ・・・・。」

「自業自得だ。」

「うげぇー・・・・。」

 

ヒイロの容赦ない言葉にヴィータは額を机につけて項垂れた。その様子にスバル達は思わず苦笑いをしていた。

あまり見ないヴィータの様子に戸惑ってもいるのだろう。

しばらく項垂れていたヴィータだったが、ムクリと上体を起こし、ムスっとした表情をしながら話をつづける。

 

「・・・・そういう訳で、アタシはヒイロに攻撃を仕掛けたんだが、コイツはそれを全部避けやがった。なのはを抱えてたにも関わらずな。」

「・・・・・・・はい?」

「だーかーら、コイツにマジで攻撃したのに全部避けられたつってんの!!何度も言わせんな!!」

「ええっと手加減とかは・・・?」

「してねぇよ!!それこそ誘導弾とか使った本気中の本気!!それにも関わらず全部澄ました顔で避けやがんだよ、コイツは!!」

 

スバルの言葉にヴィータは声を荒げ、今なお澄ました顔で目を閉じているヒイロにビシッと指を差しながら鋭く尖った犬歯をちらつかせる。

 

「ふっ・・・・初めてヒイロと戦った時は中々心踊るものだった・・・・。」

「嘘こけ。お前思い切り力負けしてて焦った顔してたじゃねぇーか。ばっちり覚えてるからな。」

「・・・・ヴィータ、久しぶりに模擬戦でもやらないか。」

「ああっ!?ほぉーん、そうかそうか。ま、アタシは別に構わねえぜ・・・?」

 

恍惚とした笑顔を浮かべるシグナムをヴィータが言葉のグラーフアイゼンで叩き潰した。

シグナムはその笑顔のまま、それでいて目元が笑っていない表情をしながら親指を突き立てた右手を外へと向け、ヴィータに模擬戦を申し込む。それを挑戦状と捉えたヴィータは獰猛な笑みを浮かべながらシグナムをその視界に捉える。

 

「ちょっと、こんなところでやめてよ!!私なんて腕の骨を粉砕されたんだからね!!」

「は?」

「腕の骨を、粉砕?」

「えっと、誰にですか?」

 

ティアナが素っ頓狂な声をあげ、エリオはシャマルの言葉を反芻し、キャロは恐る恐るその張本人を尋ねてしまった。

シャマルは三人の表情をみると申し訳なさげにヒイロに視線をむける。

 

「ちなみに、ヒイロさんの身体能力はリンディさんのお墨付き。その戦いのあと身体検査をお願いしたんだけど、リンディさんが軽く発狂しました。」

「そ、その結果、どんな感じだったんですか・・・?」

「・・・・聞いちゃう?」

 

なのはの僅かに光が消えている目を見て、スバルはわずかに気圧されるが、ゴクリと喉を鳴らす音を響かせると同時に頷いた。

 

「・・・・計測不能。」

「はい?」

「ほとんどの数値で計測不能を叩き出したの・・・。筋力とか反応速度とか色々。」

「ちなみに私はその反応速度をほぼ実体験済みだよ。」

 

目が微妙に死んでるなのはと微妙な笑顔を浮かべるフェイトにもう四人は笑うしかなかった。

 

「唯一救いだったのが、ヒイロさんにはリンカーコアがないことくらいだったかなぁ・・・・。リンカーコアまであったら本当に私達の存在意義がなくなっていたの。」

「ね、そうだよね・・・。」

 

ヒイロのあんまりな来歴にスバル達は揃ってこんなことを思っていた。

 

(ーーーそれくらいの実力をお持ちならこの二人の師匠ができるのは納得ーー)

 

ちなみにこの新人達四人はヒイロがシグナム達守護騎士が束で掛かっても倒せなかった人物であることをまだ知らない。

 

「・・・・・もはやただの座談会だな、これでは。まだアインスのことも残っているはずだが。」

「みんなヒイロさんが生きて戻ってきてくれたことが嬉しいんやよ、多少は目を瞑ってぇな。」

「・・・・・了解した。」

「改めて思うのだが、ヒイロは本当に人間か?明らかにやることなすこと全てが人外に片足を突っ込んでいるような気がしてならないのだが。」

 

呆れた口調でいうヒイロにはやてが苦笑いを浮かべながら声をかけた。どうやらまだまだ時間がかかりそうなのは明白だった。

アインスの言葉はヒイロに見事にスルーされ、周囲の喧騒の中に消えていった。

その賑やかな喧騒はしばらく続いていたが、ふとなのはが呟いた言葉で一時の歯止めを迎える。

 

「そういえば、ヒイロさんはどこで寝泊まりするのかな?」

「どこでも構わん。それこそ野宿でお前達から適当なものをくれれば問題ない。」

「ヒイロさんはこの部屋ね。」

 

ヒイロは別に野宿でも構わないと言ったがフェイトが即座にディスプレイを映し出すとある一点を指差す。

そこは機動六課の隊舎の間取り図が映し出されており、フェイトの白く、綺麗な指はそのうちの一室を指し示していた。

その間取り図を見る限り、部屋自体はそれなりの大きさがあった。ヒイロ一人で使うにはいささか広かった。

 

「・・・・広すぎるな。」

「んー・・・どれどれ。あー、なるほど、フェイトちゃんも中々強かなことをするんやねー。」

「私も見てもいい?」

 

顔を覗かせたなのはに僅かに顔をニヤつかせるはやてがそのディスプレイの映像を回す。少しの間そのディスプレイを見つめていたなのはだったがーー

 

「あっ・・・・。ここって・・・。」

 

ふと何か気づいたような表情をすると察したような視線をフェイトに送る。そのフェイトはなのはの視線から逃げるように顔をそっぽへと向ける。

その表情はどことなく赤みを帯びていたようにも見えた。

 

「まぁ・・・ベッドも広いから大丈夫だとは思うけど・・・・。」

「・・・・・・その、ごめんね。」

「ううん。そんなことないよ。ただ・・・・フェイトちゃん、割と独占欲って強い方?」

 

なのはがちょっと聞いてみるとフェイトは顔をうつむかせて、その表情が見えないようにしてしまう。

 

「・・・・あまり話が見えてこないのだが。」

「えっと・・・・この部屋はね、私とフェイトちゃんの部屋なの。」

「・・・・・なぜそこにした・・・・。空き部屋はほかにないのか?お前達の自室に俺がいてもなんらメリットなど存在しないだろう。」

 

ヒイロがそういうとなのはの手がヒイロの肩に乗せられる。その目はどこか親友を慈しんでいるような感じであった。

 

「ヒイロさんにはなくても、私やフェイトちゃんにはあるんだよ。少しくらい、一緒にいてあげてもいいんじゃないかな?」

「・・・・・了解した。」

 

 

なのはの説得に渋々といった様子だったが、ヒイロはその部屋割りの件を了承することで一応の決着はついた。

 

「あとはアインスか。」

「あ、それについてなんだが・・・・いかんせんこれといってみんなに知ってもらわなければならないこともないから主はやてに個人的に後で掛け合ってもらうことになった。」

「そうか。お前に関してはそれでもさしたる問題はないか。」

「すまない、一応、私の方も考えてはいてくれていたのだろう。」

「手間が省けることに越したことはない。気にするな。どのみちお前には聞きたいことがあったからちょうどいい。」

 

謝るアインスにヒイロは気にしていない様子で視線を机の上にいる彼女に返した。

 

こうして、ヒイロの機動六課への参入が決定した。

 

 

 

 




どうしよ、色々予定があるのについつい書いちゃう・・・。
だってアイデアが溢れてくる・・・。悔しい、でもつい書いちゃう・・・!!(なんだっけこのネタ)
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