魔法少女リリカルなのは 〜オーロラ姫の凍りついた涙は誰のために〜 作:わんたんめん
しばらくエリオとキャロが初めての風呂を堪能している様子を見守るように見ているヒイロ。
「ヒイロさん、そろそろ体もだいぶあったまったので上がりますか?」
「俺は基本的にお前達に合わせる。風呂から出るのであればそれに俺からは何か異論をつけるつもりはない。」
エリオから聞かれたヒイロは好きにしろという意味合いの言葉で返した。エリオはそれを聞くとキャロを伴って湯船から脱衣所に戻ることにした。
湯船から出て、脱衣所に向かう二人の後ろをついていく形でヒイロも立ち上がり、脱衣所へと戻っていく。
体についた水滴をタオルで拭き取り、私服姿に戻ったヒイロ達はロビーでまだ女湯から戻ってこないなのは達を待つことにした。
「・・・・・長いな。」
「長いですね・・・・・。」
ヒイロは一向に出てこないなのは達に訝しげな表情をしながら座っているソファの背もたれにもたれかかった。エリオもヒイロの様子に苦笑いを浮かべながらソファに座って同じようになのは達が出てくるのを待つ。
「そうですか?だいたいこれくらいの長さだと思うんですけど・・・・。」
キャロの疑問気な言葉にヒイロは僅かにため息をついたような顔をする。
その時、ふと何気なく視線を向けた先に売店があることを確認したヒイロは徐にソファから立ち上がり、売店へと向かった。
ヒイロの行動に首を傾げるエリオとキャロだったが、しばらくすると手には二つのペットボトルが握られてあった。
ヒイロは二人の前まで来ると手にしていたペットボトルを目の前に差し出した。
「・・・・ああいった湿気にまみれた空間でも予想以上に体の水分が持っていかれる。これでも飲んで水分補給をしておけ。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
「え、でも、これ、ヒイロさんの・・・?」
「気にするな。お前達に払わせるようなことでもないからな。」
エリオとキャロはヒイロからペットボトルを受け取りながらも、使った分の金銭を渡した方がいいのではないかと思ったが、当のヒイロがいらないと言っている以上、下手に話を引き延ばすのはヒイロの気を悪くするため、二人はヒイロからの好意だと受け取り、そのペットボトルから水分を補給する。
「・・・・・なのは達の方はこちらの4倍近くの人数で風呂に入っている。必然的に話も長くなるのだろうな。」
再びソファに腰掛けたヒイロはそんなことを口にする。そのことにエリオは納得といった表情を浮かばせ、ヒイロからもらったペットボトルに口をつけていた。
しばらくソファに腰掛けているヒイロ達だったが、ふと女湯の方から集団で話しているような声がしたため、女湯の入り口に視線を移す。
ちょうどそのタイミングで風呂を上がったのであろうはやて達が女湯から出てきたのを目にした。
ヒイロから声をかけることはなかったが、はやてとフェイトがソファに座っているヒイロの姿を目にすると、彼に向かって歩を進める。
「ヒイロさん。」
ヒイロの名前を呼んだはやては首から下げていたペンダント、アインスが入っているウイングゼロを外し、ヒイロに手渡した。
「ありがとな、気を使ってくれて。」
「・・・・アインスを男湯に入れる訳にはいかなかったからな。」
はやてからウイングゼロを受け取ると、さも当然と言うような口ぶりをしながら、ウイングゼロのペンダントを首に下げる。
一方のフェイトは女湯で姿を見かけていなかったキャロに視線を送っていた。
「キャロ、あまり姿を見なかったけど、露天風呂の方にいたの?」
「いいえ、男湯の方も11歳以下であれば入れたので、入ってきました。」
キャロがあっけらかんと言った言葉にフェイトとはやての二人は表情を固まらせてしまう。
男湯に入ったということは十中八九、エリオと、何よりヒイロと一緒に風呂に入ったこととなんら言葉の意味的に変わりはない。つまり、キャロは見たことになる。ヒイロの裸を。
「・・・・///」
キャロの言葉を聞いたフェイトは頰を僅かに紅く染め上げ、どことなく羨ましげな目をしながらキャロから視線を外した。
はやても口元を隠すように覆いながら天に視線を向けて自分の顔が見られないようにしていた。
「・・・・?」
(・・・・何をやっているんだ?)
その自身の保護者と部隊長の様子にキャロはあまりわかっていないように首を傾げるだけだった。ヒイロも訝しげな顔を向けていた。
風呂で体をさっぱりさせたヒイロ達は再度コテージへと戻ることにした。なお、エイミィは先に帰ったリンディに子供を任せていたためスーパー銭湯で別れることになった。アルフもエイミィの手伝いのために彼女についていくようだ。
「ヒイロ君、フェイトやみんなのこと、よろしくね。」
「任せるからな。」
「・・・・了解した。」
そんな軽いやりとりがあったあと、アルフとエイミィは自身を待つ子供達のところへ戻っていった。
帰路に着いた二人の後ろ姿をすこしの間見つめたあとにヒイロもコテージに戻るフェイト達のあとを追う。ふと視界を動かせば、別の方向にアリサやすずか、そして美由希の姿を見ることができる。彼女らも自身の帰る場所へ戻っていくのだろう。
ヒイロ達がコテージに戻った時刻は日が沈みきった頃合い。一般的に考えて、夜といってもいい時間帯だ。
留守番をしていたフリードリヒが嬉しそうにキャロに飛びつき、その主である彼女も優しく抱きとめる。
その一人と一匹の様子を見届けながら、シャマルが空間パネルを展開し、張り巡らせたセンサー系のチェックをする。
「センサーに異常なし。目的のロストロギアはまだ網に引っかかっていないようね。どうしますか?」
シャマルが一通りのチェックが終わったのか、空間パネルを閉じながらはやての方に振り返る。
報告を聞いたはやては顎に指を当て、考える仕草をする。
「ちょっと早いけど、体を休めようか。反応があれば、デバイスに送られるだろうし。だけど流石にみんな一斉に寝てしまうのは良くないから、交代でセンサーの見張りをすることにしようか。」
はやての言葉になのはとフェイトがそうだね、と頷きながら同意の意志を示す。はやては守護騎士達やFWの四人にも確認の視線を送るが、彼女らから異論があるような雰囲気はなかった。
「じゃあ、初めに誰が見張りをやるかだけど・・・・。」
「はやて、見張りは俺がやろう。」
はやてが誰に頼むか決めている最中にヒイロが声をあげる。はやてはヒイロが名乗りを上げたことに驚いた顔をしながら振り向いた。
「ヒイロさん・・・?わかった。なら、最初はヒイロさんでーーー」
「交代は必要ない。俺が一夜中見張りを続ける。お前たちはコテージで休息を取っていろ。」
「・・・・・・ちょっち待ってな。ヒイロさん、それは流石にどうかと思うんやけど・・・・。」
ヒイロが徹夜で見張りをするという発言にはやては耳がいたいような仕草をしながら疑うような視線をヒイロに送る。
「エリオとキャロはまだ夜中を起きていられるような年齢ではない。必然的に見張りの役目からは除外だ。ティアナやスバルは日々の訓練の疲れがあるだろう。そしてそれはーーー」
ヒイロはFW四人を見張りに参加させない理由を言いながらある人物に視線を送る。その人物とはなのはだ。
「なのは。お前にも言えることだ。普段はどれほどの時間まで起きているのか知らんが、仮にいつも遅くまで起きているのであれば、この日を機にまとまった休息をとった方がお前のためだ。」
「え・・・でも、ヒイロさんにずっとやらせる訳には・・・・。」
「お前は教導官として、フェイトは執務官、はやては機動六課の部隊長として何かしらの任務を常日頃にこなしている。それはシグナムやヴィータにも言えることだ。ならば、まだこちらに来て日が浅く、体力も有り余っている俺がやるべきだ。休める時に休むのが、兵士としての義務だ。違うか?」
なのはがヒイロの言葉に申し訳なさげに言おうとするが、彼女の言葉を遮るようにヒイロが矢継ぎ早に言葉を述べる。
ヒイロの言うことに合理的なものを見出してしまったのか、なのははそれっきり何も言えなくなってしまう。
「・・・ヒイロさん、大丈夫なんですか?」
「問題ない。むしろ俺にとって一日中行動することは決して珍しいことではない。」
「・・・・無理はしないでくださいね。」
フェイトが心配するような目線をヒイロに向けるが、いつもと変わらないヒイロの様子を見たフェイトは素直に引き下がることにした。
「うーん・・・確かにヒイロさんの言うことももっともやしな・・・。わかった。けど、フェイトちゃんの言う通り、無理はあかんからな。」
「了解した。」
はやてが納得したからなのかそこで見張りについての話は終わり、それぞれ自室へと就寝するために向かっていく。
「えっと、ヒイロさん。」
「・・・エリオか。お前にはすまないが、部屋で一人で寝ていろ。」
「大丈夫ですよ。ボクもそこまで子供ではありませんから。おやすみなさい、」
「・・・・・ああ。」
変わらずの味気ないヒイロの返事にエリオは僅かに苦笑いをしながら自室へと戻っていった。
エリオを見送ったヒイロはコテージの外へ出て、夜風に当たる。
「アインス、センサーに何かあればすぐに知らせろ。」
「ああ、任せておけ。魔力を持たないお前の代わりにそういったことをするのが今の私にできることだからな。」
「・・・・頼んだ。」
アインスとお互いに確認しあったヒイロは夜空を見つめながら周囲の見回りを始める。しばらく歩くが、ヒイロの足が地面をふみ鳴らす音と木々の葉が風に揺れ、触れ合う音だけが響く。
「・・・・静かだな。」
「ああ。そうだな。」
アインスの呟きにヒイロは一言だけ返し、見回りを続ける。コテージの周囲を見回るだけのことだが、ヒイロは一切手を抜くつもりはなく、アインスにセンサー等の確認を任せながら練り歩く。
小一時間ほど時間が過ぎ去り、一度コテージの方へ戻ろうとした時ーーー
「ヒイロ!!目標がセンサーに引っかかった!!ここから然程離れていない森の中だ!!」
「了解した。ただちに目標ポイントへ移動する。なのは達は?」
「それぞれのデバイスが既に伝えている。コテージから出て行ったのを確認した。」
アインスからの報告を耳にしたヒイロはウイングゼロを展開し、その純白の翼を広げる。
「ウイングバインダーを使えば、空気抵抗で支障が出る。主翼と副翼で飛ぶぞ。」
ヒイロがウイングゼロの翼を羽ばたかせると地面から砂ぼこりを巻き上げながらも一回の羽ばたきでその身を木々が生い茂る森の中から夜空へと上昇させる。
「こちらヒイロ・ユイ。これより作戦行動を開始する。」
『了解や!こっちもすぐに追いつくから、目標の足止めをお願い!』
「任務了解。」
はやてからの指示を受け取ったヒイロは再度空中でウイングゼロの主翼を羽ばたかせ、センサーに出た反応へと一直線に向かっていく。程なくしないうちにポイントへと到達し、ヒイロは眼下に見える森を見つめる。
「あれは・・・・?」
反応のあった地点をみていたヒイロはとある物体を視認する。今回の捕獲対象であるそのロストロギアは透明な体を持ちながらも不定形な形を有していた。
その自身を構成している物体をプルプルと揺らしている、ということはそれはゼリーのような反発性も持ち合わせているのだろうか。
ひとまず一言で言うのであれば、そのロストロギアの正体はスライムであった。
「・・・・スライムだな。あまり危険性があるようには見えないが・・・。」
上空から目標を確認したヒイロは地面に降り立ち、そのスライムを警戒しながら見つめる。
アインスの言葉通り、危険性があるようには見えないが、決してゼロにはならない。何か、ヒイロの常識外の攻撃を仕掛けてくる可能性も十二分にある。
そして、ヒイロが警戒していた通り、スライムはヒイロが近づいてきたことに気づくとその透き通った体を突然発光させる。
咄嗟に距離を取りながらも眩い光から目を背けるヒイロ。そして、光が収まったと思い、視線を再びスライムに向けると、先ほどまで一体だけだったスライムが爆発的に増えていた。
「・・・・分裂したか?」
「そのようだ。あれの一体一体からちゃんとした反応が確認できる。」
分裂したスライムに何か動じるわけでもなく、ヒイロはビームサーベルを引きぬいた。
「・・・・目標と思われるスライムを確認した。だが、こちらの接近に反応したのか目標は分裂。数が数十体に増加した。そちらの指示を求める。」
『わかった。ヒイロさん、アンタの目線からみて、そのスライムは結構強そうか?』
「・・・・所感だが、大した攻撃方法はないように思える。だが油断は禁物と考えるべきだろう。」
『ほんなら、ティアナ達FWの四人はヒイロさんと合流して、本体を探し出して確保。ほかのメンバーはシャマルが展開した結界から出ようとする個体を迎撃や。一応、依頼主からはなるべく無傷でって言われておるからそこら辺は気をつけてな。』
そのはやての司令が聞こえてから程なくしてティアナ達FWがヒイロの元に現れる。
「ヒイロさん!!」
「ティアナか。まずは本体を探し出す。だが、それはお前たちに任せる。俺の武装では加減が効かないからな。」
「わかりました!!本体はあたしが探します!!」
ティアナは自身のデバイスである『クロスミラージュ』の拳銃を構えるとその銃口に魔力スフィアを生成する。
「威力は極限まで抑えて・・・・行けぇ!!」
ティアナがクロスミラージュのトリガーを引くと銃口の魔力スフィアが分裂し、分裂したスライムに様々な軌道を描きながら飛んでいく。
スライムの緩慢な動きにティアナの魔力弾は余裕を持って追尾し、直撃させる。
直撃を受けたスライムは搔き消えるようにその身を消滅させる。
「・・・・あれは本体ごとやりかねることはないのか?」
「あの分裂したスライムはあたしの幻惑魔法と同じ性質を持っています。それは、衝撃を受けるとすぐさまさっき見たいに掻き消えてしまうことなんです。」
「・・・・それはつまりあの誘導弾に当たって、消えなかったやつが本体ということだな。」
「それで大丈夫だと思います。」
ヒイロはティアナの言葉を聞きながらどんどん消滅してしていくスライム達を注視する。
そして、ある一体がティアナの誘導弾の直撃を受けても消滅しなかったのを確認した。
そしてそれは今なお結界の外へ逃げようと逃走を図っていた。
「見つけた!!スバル!!集団から外れた奴を狙って!!」
「まっかせて!!」
ティアナの声に意気揚々と返しながら瞬時に本体のスライムにスバルはウイングロードを展開しながらそのスライムの前に立ちはだかる。
スバルが前に立ちはだかったことにより、本体のスライムは立ち止まり、行動を停止する。
「キャロ、封印に入るわよ。」
「はい。わかりました。」
ティアナとキャロが魔法陣を展開すると、それを見たスバルがスライムから距離をとった。
そのスライムに封印を施す様子をヒイロはその場で眺めることにした。
やがてティアナとキャロが展開した魔法陣から白い光が飛び出し、動きを止めたスライムに直撃する。
「・・・終わりか?」
「封印も滞りなく済んだので、あとはミッドチルダに運ぶだけですね。」
ヒイロの質問にティアナが答える。その直後、なのはから労いの通信が入り、一度コテージに戻ることになった。
「無事、ロストロギアも確保できたし、あとは帰還するだけーーって行きたいところなんやけど。」
コテージの中ではやての声が響くが、徐々にその言葉の声量が低くなり、最終的に消え入るようなものになる。
時刻は既に深夜だ。帰還するにも向こうで残っているヴァイスはおそらく就寝している可能性が大きい。
「転送の準備やコテージの掃除もしなくちゃあかんから、今日はもうおやすみして、朝になったらミッドチルダに戻ろうか。それじゃあ、みんなお疲れ様。ゆっくり休んでな。」
はやての解散の声で六課のメンバーは各々のあてがわれた部屋へと戻っていく。
ヒイロも特にやることがなかったが、あまり睡眠を必要としないため、長椅子に腰掛けて時間を潰していた。
「あれ、ヒイロさん?部屋に戻っていないんですね。」
声が聞こえた方に振り向いてみれば、そこにはフェイトが立っていた。彼女はヒイロの座っている長椅子の前までくると失礼しますね、と一言言いながら隣に腰掛けた。
「六課として初めての任務だったけど、どうでした?」
「・・・・俺がいなくともお前たちで余裕で戦略的に事足りる任務だった。お前にとっての今回の任務の本命は俺をリンディたちに会わせることだろう。」
「・・・・否定はしないよ。本当にリニアレールでの出来事の時に突然出てきたのはとても驚いたけど。」
「・・・・ツヴァイから10年後の世界だと言われた時は優先順位があったとはいえ、半信半疑だったがな。だが、こうして身体的に成長したお前やなのはを見るとおおよそ間違いではないのは頷ける。」
そういったヒイロの表情はどことなく柔らかなものであった。あまり見たことのない顔をしているヒイロにフェイトはその横顔にしばらく見惚れていた。
「・・・・話が過ぎたな。お前もさっさと寝たらどうだ?」
そうヒイロはフェイトに声をかけながら振り向くが、当のフェイトはわずかに顔を赤らめ、ボーッとした様子でヒイロを見つめるだけで、何も言葉を発しない。
「おい、聞いているのか。」
「あ、う、うん。聞いているよ?えっと、早く寝た方がいいんだよね?」
「・・・顔が赤いが、シャマルでも呼ぶか?」
「っ!?だ、大丈夫だから!!それじゃあ!!」
ヒイロがシャマルを呼ぼうとするより早くフェイトがそそくさと部屋に戻っていった。
「・・・・・よくわからん行動を取る奴だ。」
「・・・・・お前がそれを言うのか?」
ヒイロのつぶやきに突っ込みを入れるようにアインスが呆れた口調をしながらウイングゼロから顔を覗かせる。
アインスの物言いに疑問を覚えながらもヒイロも部屋へと戻った。
先に寝ているエリオを起こさないようにドアを全く音を立てずに開けたり、歩行するときの足音すらも消すなど細心の注意を払いながらベッドで横になり、そのまま睡眠を取ることにした。
そして、時間は流れ、朝になったところでコテージの掃除を一通り済ませ、転送用の魔法陣を設営する。
帰還の目処が立ったところでコテージに前もって連絡していたのか、士郎達なのはの家族やリンディ、エイミィと彼女の足元にいる小さな子供がいた。その二人の子供は十中八九、エイミィとクロノの子供だと判断してもいいだろう。
さらにはアリサやすずかといったなのはの親友まで駆けつけ、いつのまにかそれぞれの家族との和やかな話が始まっていた。
ヒイロはせっかくの機会を邪魔するわけにはいかなかったため、少し離れたところでコテージの壁にもたれかかっていた。
「・・・・隊舎に戻ったらどうする?またFWの新人達の様子でも見に行くか?」
「・・・・いや、それはなのは達に任せる。もっともなのはから頼まれるようであればやるが。」
「ほかにやることがあるような言い方だな。聞かせてもらってもいいか?」
アインスの言葉にヒイロは少し考え込むような様子を見せる。
程なくして、ヒイロはその口を開いた。
「・・・・はやてに掛け合って、管理局について調べたい。それと、ガジェットの製作者もだ。リニアレールで少しだけ内部基盤を見たが、あれはとてもではないが自然発生するものではない。何者かが作り上げた、兵器のようなものだ。その正体を明るみに出しておく必要がある。今後の敵を明確にすることができる。」
今回の話でドラマCD編は終わりです。次からは本編に戻ります。
そしてやってくるホテル・アグスタ・・・・。
わちき頑張る。魔王が降臨しても頑張る。