サガフロンティア アセルス編   作:おめかけ

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第十四幕 全ての乙女は邪悪でなくてはならない──炎の従騎士アルキオネの物語①──

 ──どうして私じゃないんだろうって、ずっと思ってた。

 

 

 別に納得がいかなかったわけじゃあない。何しろメローペお姉さまはとんでもなく美しいし、一睨みで山も消し炭にしてしまうほどの力を持っていらっしゃる。全てを燃やし焦がし尽くす炎妖姉妹の中でも群を抜いて残酷で、さっきまではころころと笑っていた筈なのに瞬きした後には突然冷たい眼をして殺戮を始める烈火の如き気性の方。だからふらりと現れたオルロワージュ様があたしたちを見てまずお姉さまの元に歩み寄って愛の言葉を囁いたのもそれはそれで仕方のないことなのかもしれない。

 あたしはメローペ姉さまより弱い。

 あたしはメローペ姉さまほど美しくない。

 悔しいけれど悲しいけれどそれはやっぱり事実だしぎりぎりと歯ぎしりしたくなったりもするけれどでもその時のあたしはやっぱり自分に自信が持てないでいた。だってあたしは元はといえばただの中学生だったからだ。

 

 

 そのころあたしは中学生だった。隣の席の小西君が千切った消しゴムのカスをちびちび投げつけてくるのがすんげえうざくて「燃えちまえ」って呟いたら次の瞬間この世の全てが燃え上がって灰になった。あたしの通っていた市立南青山純情派中学は崩壊して塵になり、授業も無くなったから仕方なく家に帰ったらお母さんも不登校の弟もみんな骨だけになって焼け死んでいた。

 あたしは一人になった。でも別に悲しいとも思わなかった。もとからそういう人間なんだろうと思った。自分で気がつかなかっただけであたしは頭のおかしい人間で、サイコパスとか殺人鬼とかそーゆー類のヤツだからきっと涙も出ないのだ。寝る前にベッドの上でそっと「もし家族が突然死んだらどんな気持ちになるかなぁ……」なんて想像してみてすっごい怖くなって慌てて眼をつぶったことだってあった筈なのにいざふたを開けてみたらこのザマなのだった。

「燃えちまえ」あたしは言った。「何もかも、燃えてしまえ!」

 そう言うとあたしの操る炎がその星全体を覆い尽くしてあっと言う間にリージョンは死の星になった。住む場所もなくなったから仕方なくあたしは星間船の発着場へ赴き、薄気味の悪い笑顔を浮かべた駅員になんでこんなことになったのか知りたいんだと告げる。駅員はにっこりとほほ笑んでファシナトゥールという星の存在を教えてくれた。駅員の勧めるままにあたしは「こども」の切符を買ってどんぶらこ、星間船でファシナトゥールへと向かい、そこでぶらぶらしている時にメローペ姉さまや炎妖姉妹たちと出会ったのだった。

 あなたこんなところで何をしているの。メローペ姉さまが不思議そうに小首を傾げて尋ねる。意味がわからなくてきょとんとしていると、お姉さまはだってあなたは炎妖でしょうと窘めるような口調で言う。

 

 ──あのね、あなたは炎妖という妖魔なの。だから、私たちと一緒にいなければならないのよ。私たちは姉妹なのだもの。

 ──いっしょにいてもいいの?

 ──当たり前じゃないの。

 

 その言葉を聞いてすっかり嬉しくなったあたしはわーいと両手を上げてお姉さまの胸に飛び込んでふがふがした。ああ、これでいいんだなぁ、もう独りじゃないんだなぁ、そう思うと涙が出るくらい嬉しかったけれどそれはそれとして涙は出なかった。

 あなたの名前は今日からアルキオネよとお姉さまは言った。あたしの本名ヤス子なんスけど、と思わないでもなかったけれどまぁ、生まれたときからアルキオネでした、みたいな顔をしておいた方が色んな意味で都合が良いような気がしたからあたしは満面の笑みを浮かべて「はい! あたしはアルキオネです!」とお姉さまに頬ずりをした。

 炎妖姉妹としての生活は楽しかった。辛いことは何もなかった。だってやりたいことをやっていればそれだけで時間は過ぎていくし、気に入らないことや面倒くさいことが起きたら何もかもを燃やし尽くしてしまえばよかったからだ。

 たくさんの国を襲った。人という人を大火の渦に沈めてみんなで指をさしてけらけら笑った。「人間って本当に馬鹿だよね」とみんなで笑った。心の底からその通りだと思った。たかだか百年かそこらの寿命しか持たないのに汗水流して働いて、あたしたちがちょっと手を払えば消し炭になってしまう。なんて儚い存在なんだろう。馬鹿みたいじゃないか。あたしは妖魔になれたことを感謝しながら殺戮に精を出した。あたしは人間を超越した存在だ。人を食うもの、人よりも上位の生き物なんだ。苦しんで働いたりしなくてもいい、我慢したり絶望したりする必要もない。あたしはすこぶる幸福だった。疑問に感じることなんて何一つなかった。

 でもその内にオルロワージュ様が表れてメローペ様の手を握った時、他の姉妹と一緒にきゃあきゃあと黄色い声を上げて祝福するふりをするあたしの胸がちくりと痛んだ。ああ、あたしじゃないんだな、そう思った。

 オルロワージュ様はなんでも「永遠の花嫁」とかいう良く分からないものを探し求めてあちこちを旅していたらしい。そこで我らがメローペ姉さまを見初めて「君が好きだ」「私もよ」ってな具合で眼と眼を合わせて見つめ合い愛の言葉を囁いて結ばれたのだ。針の城に寵姫として迎えられることになったお姉さまは去っていき、あたしたち姉妹は自然と疎遠になっていった。お姉さまという絶対的な頭がいなくなってしまえばそんなもの、所詮は家族ごっこだったのだろう。

 またあたしは独りになった。でもそこまで悲しいとは思わなかった。信じられるかな、あたしはお腹が減らないと悲しくもならない。食べるものに不自由するわけでもない。空も飛べる、行きたいところに行ける。腹が立つ奴や嫌いな奴はみんな殺してしまえばいいんだ、悩むことなんかない。

 たとえばあたしは町に居る。「そこの人間。あたしに美味しいお酒を捧げなさい」とあたしは言う。目の前を通りがかったおっさんが「はぁ?」と怪訝そうに歪めるその顔が気に食わなくてあたしは「いいから持ってこいっつってんだろ」と口から火を吐いておっさんを脅す。おっさんは「ひえぇ」とかなんとか言いながら青い顔でこけつまろびつ走り出し、あたしの前に酒を持ってくる。らっぱ飲みしてみるとこれが案外に美味しいんだけどおっさんの顔はやっぱりむかつくので「死ね」って言ってあたしはおっさんを焼き殺す。騒ぎが大きくなって警備兵がわらわらと湧いてきて「貴様の目的はなんだ」と警戒心も露わに銃を構えるのであたしは少し考えて要求を言う。「生ハムと金平糖と柏餅とおいしいお酒を持ってこい!」 だいたい警備兵はあたしのお願いを聞いてくれないのでたいがい戦いになってあたしは一方的に勝利する。勝利するということは燃やし尽くすということで、その町は一面焦土と化して草の根一本残らない。大地はどろどろに溶けてぐつぐつと煮立ちあたしが食べたかった甘味類は見る影もなく、ちょっとだけ「またやっちゃった……」と反省しながらあたしはまた別の場所を目指す。どこに行こうとしているのかはあたしもわからない。でも旅をしていればいつかその「どこか」が見えてくるに違いないと思ったのだ。

 何年何十年と時は立ち、焼きつくした国も数えるだけで日が暮れる。頭の悪いあたしにもその内に少しだけわかってきた。いつの間にかに妖魔になって、不死の存在、人間を超越した生き物になって、うっかり家族を殺してしまった、でもまた新しい家族ができて、そんでまた家族を失って、独りで旅をして、旅をして旅をして……、ああ、あたしはいつまでたっても独りなのかもしれない。だって誰もあたしを選んでくれない。あなたが必要なんだよって、ここにいてほしいんだよって言ってくれない。メローペ姉さまほどではないにしろあたしだって炎妖だ。自分の美しさには自信がある。燃え立つような赤の髪、風に磨かれた砂漠のような褐色の肌。妖魔はみな美しい。……だのに、あたしはいつまでも独りのままだ。

 誰に選ばれることもないのならどうやって生きていけばいい? 答えは簡単だ。誰も自分を選んでくれないのなら、自分が誰かを選ばなくちゃならない。

 

 

 

 

 その旅人は膝を落として茫然としていた。迷子みたいに顔をくしゃくしゃに歪めて、切なくなるような長く遠いため息をついてそっと眼を伏せる。彼が背負ったやけに大きなぼろ袋から画材やら丸めた羊皮紙やらがこぼれて散らばった。

「死んだ」彼は呻いた。「みんな、死んでる……」

 そうだよ、とあたしは頷いて彼の背中に手を添える。

「そうだよ。あたしが殺したんだ。この国の何もかもはこのあたしが燃やした」

 いつも通りの見慣れた光景を仰いであたしはふふふと微笑む。見渡す限りの焼け野原、崩れ落ちた土塀に黒く焦げ付いた人間の骨。

「いま生きているのはあたしとお前だけ。そしてお前はこれからあたしに焼かれるのだよ」

 耳元で甘く囁いて彼の首根っこをつかまえる。やせっぽちの体は驚くほど軽く紙きれのようにひらひらしていて「もっとなんか精のつくもの食べなよ」とあたしは呆れた。

 

──燃えた……何もかも燃えてしまった……。

──そうだね。すっかり綺麗になったね。お前もこれから綺麗になるんだよ。

──僕の、故郷……。僕の思い出……僕の……僕の……。

──そんなものは全部灰になってしまったよ。

──ああ、みんな、なくなってしまった……。

──悲しいかい? 苦しいかい? どちらにしても、お前はもうすぐ死ぬのだけど。

(旅人は弱々しくふるふると首を振る)

──違うよ。悲しいんでも、苦しいんでもない。……嬉しいんだよ、僕は。……そうして、嬉しいと思っている自分のことがよくわからなくて、なんだか、何もかもが……空っぽな気分なんだ……。

──ふうん?

 

 

 彼の答えに興味を惹かれてあたしは旅人の体を地べたに下ろす。

「よくお聞き人間。あたしはちょっと頭が悪い。だからこのあたしにもわかるように丁寧かつ具体的に説明してごらん」

 彼はしばらくぽかんとしていたけれど、やがて力なく笑い出した。

「そんなこと、僕にだってわからないよ。化け物のくせに変なことを聞くんだな」

 あたしは彼の頬をばちりと張り飛ばして「誰が化け物だって?」と睨みつける。彼が真顔で「すいませんでした」と謝る。

「わからないのならわからないでまぁ、仕方が無いのかもしれない。……なら、あんたがどういう人間で、この国をどう思っていたのかからゆっくり始めようじゃないか」

 そう言うと困ったように彼は空を眺め、それからおずおずと語りだした。

 

 ……別に大した物語じゃあないさ。故郷に馴染めない人間がひとり、飛び出して旅をしていたというだけなんだから。

 僕はね、絵描きなんだ。……いや、それは嘘かな。僕は絵描きじゃない。本当に描きたかった絵は一枚も売れたことがないから。僕は絵が描くのが好きな凡人だ。

 この国で青春時代を過ごしたよ。大して幸福というわけでもなかったけど、悪いことばかりでもなかった。僕はこれでも裕福な家の出なんだ。

 親からは後を継げと言われた。もちろん僕は首を振る。そんなのは嫌だ、親の敷いたレールの上なんか歩きたくはない。……まぁ、お決まりのセリフなのかな。そんな言葉を口にして、一人で街に出て……立派な絵描きになるんだと意気込むその他大勢の若者に紛れたよ。

 結果は散々だった。箸にも棒にもかからなかった。馬鹿にされてばかりだったよ。働いて稼いだなけなしのお金でパンのかわりに絵具を買って食うや食わず、そんな調子で十年過ごしてああ僕には才能が無いんだなぁって気付いた時にはいろいろなものが嫌いになっていた。

 夢が叶わないと色んなことが嫌いになっていくんだなぁ。僕を認めてくれない世間も、親も、何もかもが大嫌いだった。だから国を飛び出すことにしたんだ。もしかしたら世界のどこかには僕の絵をわかってくれる人がいるかもしれないから。

 ……それで色々な場所を旅して、やっぱりなんだか懐かしくなってきて帰郷してみたらこの有様だよ。笑うしかないじゃないか。

 僕は君にお礼を言うべきなんだろうか?

 絵描きになるだの国を捨てて旅に出るだのと言っておいて、結局は寂しくなって戻ってきてしまうような人間は本当に駄目な奴だ。だから故郷なんて無くなってしまってよかったのかもしれない。

 すっきりしたよ。見渡す限りの焼け野原だものな。僕はこの国が嫌いだった。無くなってしまえばいいとずっと思っていた。……けれども同時に、僕はこの国のことが好きだった。生まれ育ったこの場所のことを忘れてしまうべきなのに忘れられなかった。だからこうして滅んでしまって、恐ろしいとか悲しいとか思いながらも心のどこかでほっとしている自分がいて、いまは自分がよくわからない。

 

 

 

「……なんで、自分のことがわからないの?」

「なんで? そんなことわからないよ。人間なんてだいたいそんなものだと思うよ。だいいちこれから死ぬんだしそんなこと考えたって仕方がないだろう」

「じゃあ殺さないから考えなさいよ」

「……うん? いやそのあたりの理屈よくわからない」

「馬鹿。こういう時は“え? 死ななくていいの? ラッキー”って都合よく頷いとけばいいのよ。そんな風に要領が悪いから人としても画家としてもうだつが上がらないんでしょ?」

「そんなこと言われるとますます死にたくなってくるんだけど」

「そんなこと知らないわよ」

「あ、はい……」

「……」

「……」

「……で?」

「え?」

「これからどうするの?」

「どうするって言っても……故郷は滅びてしまったし……」

「絵を描けばいいじゃない。お前は絵を描くのが好きな人間なのでしょう。それなら、絵を描き続けていればいつか自分のことがわかるかもしれない」

「どうしてなんだ?」

「何が」

「だって君は故郷の人を皆殺しにした怖ろしい妖魔だろう。それなのになぜ、僕に絵を描けだなんて……」

「……」

 

 

 どうしてなのか、と彼は言った。なぜ助けるのか、なぜ絵を描けと言ったのか。あたしにもわからなかった。わからないならわからないで仕方が無いし、わかるまで傍にいて考えてみようと思ったのもごくごく自然なことのように思えた。

 彼の国はみな燃やしてしまったので彼はまた旅をしながら絵を描き始めた。放っておくといつの間にかに死んでいそうなので時々様子を見に行くことにした。彼はあまりにも痩せているし旅は旅で人間には過酷だろうからともすると餓死しているんじゃないか栄養が足りなくて病気になるんじゃないかと気になって、その内に食べ物を持って行くようになった。どんな時でも彼はお腹を空かせていてあたしが持ってきた食料を思いのほか喜んでくれた。

「もっとちゃんと食べないと。野菜とか。もやしとか」

「野菜はあまり好きではなくて……」

 あまり期間をあけ過ぎてうっかり死んでいたらそれはそれで馬鹿馬鹿しいし、いちいち彼の臭いを辿って居場所を探すのも面倒くさいのでやがてあたしは彼と一緒に旅をするようになった。彼が絵を描いているのを横から覗き込んで「気が散るから」と言われて不貞腐れてみたり、「どうこの絵」と聞かれて「よくわからない」と答えて喧嘩になったりもした。

 あたしは絵のことなんてわからないしわかるつもりもない。でももしも絵を通していつか彼が自分というものを選び取ることができたのならそれはそれで悪いことではないと思った。なるたけ彼がちゃんと絵を描けるように環境を整えた方がいいだろうと住む家を用意してあげ、日々の食事や家事のことで手を煩わせないようにあたしが世話をする。

 彼はいつもぼんやりとしていて、よくこんなことを言った。

「あー、なんだろうな。僕はきっと頭がおかしいのかもしれないな」

「何言ってるの」

「本当は違うような気がする。だって君は僕の国を滅ぼしたわけだし、僕もあわや殺されかかったわけだし。冷静に考えたら殺人犯につきまとわれて常に監視されてるような状況なわけだろう、これ。普通なら君を憎んでも憎み足りないよね」

「もし仮に憎んでも憎み足りないなら、あとは何を足すの?」

「それなんだなぁ。感情は引いたり足したりおもちゃにするようなものじゃない。あるのはただ一瞬一瞬の揺らめきみたいなもので、腹が立ったかと思えば次の瞬間には笑っていたりして、必ずしも感情は連続していない。だから……」

「自分の気持ちがわからない? 自分のことが、わからない?」

「そうなんだ。何一つわからないんだ。困ったな……」

「変な人間ね……まぁいいわ……ほら、もやしでも食べなさい……」

 口いっぱいにもやしを詰めてもぎゅもぎゅしている彼を見ているとななんだか気が抜けてきてあたしは一体何をしているんだろうかまぁいいかこれでいいという気分になってへらへらとあたしは笑う。

 次の年に彼は死んだ。流行り病であっけなく死んでしまった。死ぬ前に彼の両手を握って「それでどうなの? 自分のことはわかったの?」と尋ねると彼は息も絶え絶えに「わからねぇよ」と呟いて、そのままかっと血を吐いてぽっくり死んでしまった。

 何なのだろうか。人間の一生というものはこんなにあっけないものなのか。「もしかしたらいつの間にかに僕は君のことが好きになっていたのかもしれない」くらいのこと、今際の際に伝えてくれても良かったのではないだろうか。

「馬鹿馬鹿しいな」あたしは彼の墓を掘りながら静かに独りごとを言った。「本当に、馬鹿馬鹿しい……」

 

 

 またあたしは独りになった。こんな堂々巡りを幾年も続けているような気がした。また昔のように気ままな生活を始めた。たくさんの人間を殺した。人間を殺していると気分が晴れやかになる。一人殺すのも二人殺すのもたいして変わりはしない。……だったら、一人死ぬのも二人死ぬのも同じことじゃないか。

 人間の肉が焦げていく臭いを嗅いでいるとすっと心が軽くなる。人を殺せば殺すだけ死というものの意味が軽くなっていく。誰かが死んだことだって忘れてしまえる。だからあたしはこう思うのだ。全ての乙女は邪悪でなくてはならない。

 最初からそうだった筈だ。あたしは人を殺して涙さえ流さない悪魔なのだ。そうでなくてはならない。悪い女にならなくちゃいけないのだ。

 あたしは星間船の発着場に行き、立っている駅員を捕まえて尋ねる。「悪い女になれるようなところって、どこ?」 駅員は薄気味の悪い笑顔を浮かべ「それが、とてもいいところがあるんです」と言って鞄からチラシを取り出して手渡してくる。チラシにはこう書かれている。「戦闘員募集! 悪の秘密組織黒十字団 ※資格・能力に応じて昇進制度アリ。キミも目指せ四天王!」

 「なるほどね」と頷いてあたしは星間船に飛び乗った。

 

 

 こうしてあたしは悪の女幹部になった。

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