ファイアーエムブレム 草原の狼   作:ミカりん

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皆さんお久しぶりです。
前回の話を投稿してすぐに仕事が決まり、2年程失踪してました……
仕事も慣れて落ち着いてきたので復活します。
復活早々説明回が続きますが、今後も草原の狼をよろしくお願いします。



ビラク参戦!決意の夜

「皆、今回の訓練はよく頑張った!また明日からも訓練は続く、心してかかるように!」

 

 俺たちはあれから何事もなく昼頃にはオレルアン城に帰還した。

 ターバンから労いの言葉がかけられ俺たちは本日の訓練はお休みで明日までゆっくり休むことになった。

 もちろん出兵した兵士全員なのでロシェ・ザガロ・ウルフも休みだ。

 

「ビラクはどうしてるかな……」

「ビラクももうすぐ見習い騎士になるはずだけど……」

「次の見習い騎士志願者募集は来月だ、ようやく俺たち4人でハーディン様にお仕え出来るんだ。」

「そうだな、俺たちは5人いてこそ仲間だ。ビラクとも早く共に草原を駆けたい」

 

 俺たち4人はビラクの話で盛り上がりながら部屋まで歩いていった。

 前回の戦いにしてももしソシアルナイトとしてビラクがいたならロシェのケガもなくもっと優位に立ち回れたかもしれない。

 個人的な感情もあるがやはりビラクには戦略的にも欲しかった。

 そうこうしてるうちに部屋に入った俺たちはビラクに挨拶をした。

 

「ロシェ!みんなも来たのか。」

「ビラク、今日はみんな休みになったからまた来たんだよ。」

 

 ビラクとロシェが挨拶してる

 やはりこいつらは仲が特にいいらしい、ウルフも比較的ザガロと一緒な時が多かったし無駄に原作に忠実なヤツらだよ。

 

「久しぶりに5人で演習でもするか?」

「いいのか?」

「ビラクだって、もうすぐ見習い騎士だし悪くないと思うよ」

「ロシェが言うなら……ウルフとサトシはどうなんだ?」

「俺は大丈夫だぞ、今日はハーディン様も休まれるから軍略談義をすることはない。」

「暇だしちょうどいいからビラクも鍛えてやる。」

 

 こうしてザガロが提案した『ビラクも交えた訓練』が満場一致で決定した。

 最近俺も軍師見習いとして城にいる時はターバンと軍略について頻りに語り合うことが増えていたのでたまにはいいだろう。

 それに、ビラクだけはあの戦いを経験してはいない。

 つまり、ゲームを基準に考えれば出撃できなかった分他3人とかなり実力が離れていることにもなる。

 

 というわけで俺たちは部屋を出て馬上訓練広場へやってきた。

 馬上訓練広場は外に近い場所にあり、そのまま裏口に繋がっている。

 早い話が原作5章(FCとDSでは6章)で盗賊が逃げていくあの階段降りた空間である。

 まさかここが馬上訓練に使われてる部屋だなんてな、SFCしかやってないヤツだったら馬に乗れないし考えもつかないだろう。

 最も、俺はDS版から入ったんだがな。

 

「ビラク、馬上訓練は初めてか?」

「あぁ、少し練習してはいるが本格的な物はまだやれていない。」

「なら、まずは馬で槍を振るう練習からしなきゃな。」

 

 ウルフがビラクの実力が気になったらしく少し質問をしていた。

 ビラクはどうやら自分なりに馬に乗る練習はしていたがまだ実際に武器を振るったことはないらしい。

 

 そこで俺はビラクの練度を確かめる目的もあり、まずは馬上で槍を振るう練習から始めることに決めた。

 まず、同じソシアルナイトのロシェをビラクと向かい合わせて訓練用の槍で実戦形式で試合をする。

 ウルフは指南役、ザガロはリフ……ではなくきずぐすりの準備だ。

 ウルフは俺たちより馬上での戦いの経験が2年分豊富だし戦うなら戦いかたの参考になるよう同じソシアルナイトのロシェしかいない。

 ザガロははっきり言って余りだが持ち物管理に関しては何故かしっかりしてるしリフでも準備してくれたら心強い。

 俺は見る係だが、ただ見るのではなくビラクの戦いなどを見て訓練メニューを考えたり新しい連携を考えたりと、ただのニートじゃ終わらないし…正直かなり頭を使うので大変だ。

 

「ビラク、遠慮なく来てくれよ。」

「あぁ、本気で行くからな。」

 

 こうして2人の打ち合いが始まった。

 ウルフは馬の乗り方をレクチャーして邪魔にならないよう下がる。

 ザガロ?あいつは隣にある物資保管室からきずぐすりをいくつか取りに行っている。

 ぶっちゃけホースメンと連携して戦う訓練でもないとあいつはいても仕方ない。

 

「くっ、流石に訓練の質が違うな。」

「いや、ビラクこそ我流でここまでやれるのはすごいよ。」

 

 立ち会いをしながらも二人は熱く語り互いを褒め称えていた。

 

「ウルフ、サトシ。あいつらはどうだ?」

 

 そこにザガロがたくさんきずぐすりを抱えて戻ってきた。

 決してどこぞのハゲの僧侶を連れてきたわけじゃないぞ。

 ちゃんと売ってるきずぐすりだ。

 

「大分見れるようになってきた、これならビラクもなんとか見習い騎士の訓練にはついていけるだろう。」

 

 ウルフも真面目に評価していた。

 既に見習いを卒業し狼騎士団で腕を振るっているためかかなり厳しく見ていたためビラクの腕は確かなんだろう。

 まぁ、それでもあまり強くないはずなんだけどね……カインとアベルはそう考えたら無茶苦茶強いわ。

 そう考えながら見守っていたらなんか訓練室に入ってきた人がいた。

 

「ほう、こんな時まで訓練とは感心するな。」

 

 まさかのターバンがログインしました。

 

「は、ハーディン様!?」

「ハーディン様だって!?」

 

 ザガロがすっとんきょうな声をあげ、それを聞いたビラクとロシェも一度訓練の手を休めターバンの方を見た。

 

「なるほど、休みになったからビラクの訓練に付き合っていたのか。」

 

 ターバンの前には俺らの浅はかな考えはお見通しらしい。

 いや隠したりしてないけどさ。

 

「どれ、たまには私が付き合ってやろう……全員剣と槍を取れ!」

 

 なんか勝手に訓練に混ざりだしたぞこのターバン。

 しかもなんか本気なんだけど。

 

「何をしておるウルフとザガロ。サトシも逃げずにきちんと剣くらい使えるようにならんか。」

「げっ、マジっすか!?」

「当たり前だ、サトシも逃さんし今まで頭しか使わなかった分みっちりしごいてやろう。サトシは体力がないからな……他の4人の練度を見てお互いに指導し合えるようにするまでの間、訓練広場100週!」

「ひえぇぇ!?そりゃないッスよハーディン様ぁ〜」

 

 ……それから数時間、みっちりみんなでハーディン様にしごかれました。

 俺魔法職なんだけど……ルフレみたいに剣と魔法使ったりしないんだけど……てかランニングは絶対関係ない……どこのテニスが強い学校なんですかあれ……

 

「うむ、皆よく頑張ったな。もうすぐ見習い騎士の選抜があるが、ビラクは確実だろう。精進するんだぞ。」

 

 そう言ってターバンは訓練室をあとにした。

てかなんでこんだけやっててターバンは全然疲れてないのはちょっとおかしくね?と思ったのは内緒の話だ。

 

「ビラク、訓練はどうだった?」

「正直ハードだったが……手応えは感じるな」

 

 ビラクは今回のターバンとの訓練で何かを掴んだようだ。

 これをきっかけに成長率的なものが上がれば良いんだが。

 ウルフとザガロの最近の力の付け方を見るに杞憂に終わるとは思うが何があるかわからない状況である、戦略を練るにはまず味方を把握しなくてはならないしな。

 日記に一応まとめてはあるが、こればかりはゲームではないので把握し切るのも一苦労である。

 

 

 それから更に月日は流れた。

 あれから1年が経過し、ビラクも見習い騎士に無事合格。

 ウルフだけでなくロシェやザガロも正騎士になった。

 ロシェはちなみに最年少での叙勲であり、俺は叙勲は受けずに正式な軍師として認められた。

 一応これで叙勲は受けていないが正騎士と待遇は一緒になり行軍に当たって戦うことも許されている。

 ちなみに体力強化を理由にウェンデル先生がいる1週間を除き毎日必ず訓練広場を10週させられたので多少周りの騎士にはついていけるようになった。

 

 

 あれから、俺は真面目に未来について考え考察するようになっていた。

 今から2年後、メディウスが復活してドルーア帝国を復活させるからだ。

 ガーネフの野望は一人では止められないし、正直暗黒戦争を仮に止めてもそのままでは正史で英雄戦争の起きるはずである607年から608年に封印の盾の力が完全に失われてしまう。

 そうなってしまえばいくらファルシオンがアリティアにあろうが大量に溢れ出てくる地竜を封印しきれずぶっちゃけ詰む。

 それに、ターバンに世話になりっぱなしだからこそ、正直いって英雄戦争の歴史だけは改変したい。

 

 

 その晩、俺はそのために改めて城に来てから作成した日記に見せかけた前世での記憶をまとめたノートを再び開いた。

 

 現在はアカネイア暦595年。

 今から2年後にドルーアの地にて地竜メディウスが復活。

 その後はグルニアやマケドニアがドルーアと同盟を組み、今から5年後には暗黒戦争が始まってしまう。

 正直暗黒戦争は起こってもらわないと破滅しかない。

 メディウスは元々人間に好意的だったがアカネイアの開祖となるアドラ1世に騙され封印の盾などを盗み出したがために失望し、そのためにドルーアを建国し大陸を支配しようとしたのだ。

 

「うーん、やはりメディウスは出来れば救いたいけど正直どうしようもないなぁ……これ」

 

 改めてノートを眺めてため息をふぅ、とついた。

 メディウスの改心をするには人間を信用して貰わなくてはならないし、アカネイア王国はゲームを見る限りどこぞの大陸一さん以外はどれもこれも貴族の連中が腐りきっている。

 あのターバンですら人格者なのに闇墜ちさせてしまうくらいに貴族階級が腐りきっているので正直メディウスが怒る理由も納得出来てしまう。

 なので、犠牲になる人たちには申し訳無いが暗黒戦争は起こさせてもらうし、メディウスはそのままあの世に行ってもらう。

 

「ん?サトシ、まだ起きてたのか?」

 

 ここまで考えていたところ、部屋に入ってくる声があった。

 振り向くと、既に普段着に着替えていたザガロがまだ起きていたのを見かねて入ってきたようだ。

 

「ザガロか、どうしたんだ?城内の見回りをしてたんだろ?」

「たまたまここを通りがかったらお前の独り言が聞こえたから来たんだよ。でも、お前こそどうしたんだよ。新しい軍略でも考えるには大きな戦争はないぞ?」

「あぁ悪い悪い、気にしないでくれ。最近ウェンデル先生から聞いた話を自分なりにまとめているだけだから。」

 

 ザガロには悪いが今原作知識を出したところで信じてもらえる話でもないのでウェンデル先生の話と誤魔化させて貰おう。

 ……うん?ウェンデル先生?

 

「そうか!その手があったか!」

「わわっ、なんだよいきなり大声なんか出して!」

「あっ、すまない……」

 

 というわけでこの閃きを明日ターバンたちに報告しよう。

 そしてザガロには「今日はもう寝るよ」と言ってベッドに入る。

 ちなみに部屋だが、ビラクも兵舎で暮らすようになったために俺しか使う人がおらず、実質的な俺の私室として扱われるようになった。

 そのため、俺が使いやすいようにビラクたちにも協力して貰って本などを運んだり不要になった机やベッドを入れ替えたりなどをしていたというわけだ。

 

「わかったよ、おやすみサトシ。ゆっくり休めよ?」

 

 ザガロもそう言って部屋を後にして見回りに戻っていく。

 俺も灯りにしていた火を消してベッドに横になり、辺りは真っ暗になった。

 翌朝一番にターバンに会いに行こう。

 そして先程思い付いたある行動を提案しに行く。

 そのために俺は、少し早めに眠りについた。




ウルフ
ホースメン Lv:1
最大HP:22
力:6
魔力:0
技:6
速さ:8
幸運:5
守備:6
魔防:1
武器レベル:剣D弓C

武器
てつの剣
てつの弓

備考
この世界ではサトシの存在によりハーディンとの関係がより深くなり、結果ハーディン直々に訓練をつけてもらう機会が出来たため現段階からレベル1の癖に原作の初期ステータス同等に。
基本的に原作と変わらないがサトシが度々ストッパーになったりするため原作2部のように熱くなりすぎたりはあまりしない。
ちなみに新暗黒竜におけるアホみたいな成長率はサトシが効率よく訓練を活かせるようマネージメントしてるからという裏設定なので『草原の狼』世界線ではビラクとロシェも原作より成長する予定。
余談だがザガロ、ロシェ、ビラクも現在初期ステータス及びレベル1の段階です。

他のFEシリーズのクラスを出してもいいですか?

  • 出してもいいよロシェ
  • だめだよロシェ
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