ファイアーエムブレム 草原の狼   作:ミカりん

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また1年くらい失踪しましたが再開します。
戦闘はほぼスキップなんだ……すまぬ。
あとまた他作品キャラがオリキャラ扱いで参戦、クロスオーバータグつけようかなそろそろ……キャラは基本的に原作キャラ以外はノリと独断によります。


前日譚2 オレルアンズの旅立ち

「サトシ、あなたは本当に素晴らしいですね。まさか満点を取るとは……約束通りカダインに共に参りましょうか。」

「ありがとうございますウェンデル先生!」

 

 単刀直入に言おう。

 テストは確かに難しかった。

 てかあれ高校入試レベル軽く超えてたぞ、カダイン魔術学院は早○田大学とか慶○義塾大学とかじゃないんだからさ……

 満点取れた理由?数学とか英語がないからさ!

 難易度は高かったが科目が地理、戦術、魔法基礎ではせっかくの高難易度も型なしである。

 何年ターバンと地理や戦術磨いたと思ってる、特に地理は原作知識豊富な俺にとってはサービス問題ばかりであった。

 魔法基礎に関しても今まで教わったことしか問われなかった上に数も少ないため問題はなかった。

 そして、そもそも俺はかつて学生時代においての得意科目は地理も含めた社会科と国語……英語も平均以上は取る、ガチの文系男子だったのだ。

 昔は勉強嫌いだったけど、改めて勉強することの意義を知った気がしたよ……

 さて、こうして俺のカダイン行きが確定したことでいくつか挨拶をしなきゃいけなくなった。

 当然直属の上司であるターバンと、オレルアン王にである。

 ザガロたちの支度もあるし、今夜は忙しくなりそうだ。

 

 というわけで、まずは訓練場にやって来た。

 話を聞いた限り、ターバンは最後にウルフたちを徹底的にしごいていたらしい。

 ウルフたちはターバンからも信頼され期待されていたらしい、今回はザガロとビラクもいるよな?

 訓練場に入ると、時間も遅いため既に訓練が終わったところらしく、皆で片づけをしていた。

 

「おぉ、サトシではないか。ウェンデル先生の試験はどうだったかね?」

「ハーディン様のおかげで無事、満点を獲得して合格をいただきました。」

「おぉ、それならば良い。カダインに行っても励むんだぞ?」

「はい!!」

 

 ターバンに話しかけられまるで修業を終えたク○リンのようにハキハキと返事をした。

 ……一応ターバンへは礼儀弁えてるからな?オレルアン王は知らん、王様が社長とするならターバンは所属部長みたいなもんだからな。

 礼儀は当然だが直接的には怖くもない。

 

「あ、サトシお疲れ様。試験はどうだった?」

「バッチリ!みんなでカダインへ行くぞ!」

 

 ロシェがいち早く気が付き俺に駆け寄る。

 ウルフたちも続き、話を聞けばやる気を滾らせている。

 

「カダインでも修業を重ねてハーディン様を守る剣となり盾になるぞみんな!」

「「「「おー!!!」」」」

 

 ターバンをダシにして4人を鼓舞する。

 人間何か目標がないと強くなれんからな、やる気は引き出させるに限る。

 俺は魔道士として前線にも行くが基本的にはマネージャーだ。

 某アイドル育成ゲームで言うならプロデューサーさんだ。

 というわけで、こいつらを育成という『プロデュース』を徹底的にしてアベルやカインを(笑)にしてやる勢いで行動している。

 ある意味、俺の中ではもう既に暗黒戦争は始まっているのだ。

 実際ガーネフは今頃闇堕ちしてメディウス復活に動いているだろうしな。

 

 話が長くなったがその後は訓練場を出てオレルアン王に改めて報告をした。

 オレルアン王との話は今更語るまでもないだろう。

 王様の御落胤を探す話になり、請け負った。

 そして翌朝、朝から5人で集まった俺たちはウェンデル先生を交え出発前の会議を行った。

 会議とは言ったが朝食を摂りながらの歓談みたいなものである。

 旅路について説明し、王様の頼みもあるためアドリア峠からグラ、アリティアを経由してカダインに行くことになった。

 話が終わり、夕方はオレルアン領内の村に泊まることもあるために俺たちは午前中に支度をし昼食を取った後出発と相成った。

 そんな昼食だが最後にターバンも交えて食事をしていたら王様もやって来て昼食に混ざりだした。

 

「サトシ、そしてウルフたちよ。お前たちが1年間成長してきた姿を見るのを楽しみにしているぞ。」

「わしの願いも吉報を待っている、気をつけてな。」

 

 それが、ターバンとオレルアン王から受けた出発前最後の言葉であった。

 ウルフたちも真面目に返事をした、俺も当然である。

 

 

 

「では、参りますよ皆さん。」

「よろしくおねがいします、ウェンデル先生!」

「我らも行くぞ、ハーディン様のために!」

 

 こうして皆に見送られ、俺たちは先生と一緒に初めての国外への旅に出るのであった。

 カダインへはアリティアを経由するため1ヶ月程度の旅である。

 まずはオレルアン南部にある村を目指して行軍していく。

 ウェンデル先生は城から借り受けた馬車に乗り込みそれに合わせてウルフたちが馬を走らせる。

 ……当たり前だが徒歩で従軍すると暗黒戦争や英雄戦争みたいに1年くらいあっさり経ってしまうからこればかりは必要経費だ。

 それに馬車の御者は今は引退して指導役に回った元狼騎士団の人なので費用もあまりかかっていない。

 というか、指導役なだけで騎士団自体には在籍している英雄戦争の時のジェイガンみたいな立場の人なので賃金の概念すらない。

 

「しかしウェンデル様、周りが私たちのような一国の騎士団ばかりで疲れやしませんか?」

「大丈夫ですよ、それにカダインへ戻るための護衛ですから仕方ありませんよ。」

「そりゃあ良かった、何せ私も身体がキツくてねぇ……ブレナスク様と戦ってた時が懐かしいよ。」

 

 御者はウルフと同じ紫の髪を撫で、風を感じながら馬を走らせていく。

 先頭にビラクとロシェが並び、真ん中に俺と先生が乗った馬車、後ろがウルフとザガロが控える隊列である。

 御者は気のいいオッサンであるが弓の腕はオレルアン王が太鼓判を押す腕前で、現在頭角を表している後の大陸一、ジョルジュにも負けはしないと自慢していた。

 

 さて、そんな俺達だったがアドリア峠に行くにもまずはレフカンディ領を少し通り過ぎる必要がある。

 烈火の剣でエリウッドたちがラウスに行くためにキアラン領を通り抜ける必要があるのと同じである。

 そんなレフカンディ方面へ向かうオレルアン街道を進む俺たちだったが、その先にある村を前にしてこの旅が如何に過酷なのかを思い知らされる異変が起きてしまった。

 

「さて、そろそろ泊まる予定であるオレルアン街道の村に着きま……ん?」

「サトシ、大変だよ!」

「どうしましたか?」

「ロシェ、何かあったのか?」

 

 オレルアン城を出てしばらく走った先にある村。

 そこから煙が上がっていたのである。

 それにロシェが気が付き馬を止めたのである。

 

「村の方から煙!多分山賊が暴れてる!」

「ふむ、困りましたね……サトシ、どうします?」

「スルーするわけには行きませんよ、みんな、戦うぞ!」

 

 そう言って俺は馬車からファイアーの書を片手に降りて村の方へ進もうとした。

 モタモタしてたら時間も夕方、夜になればこちらが不利になってしまう。

 先手を取る、そう考えていたら馬車から先生も降りてきた。

 

「私も出ましょう、その方が早い。」

「先生!?」

「戦いは好みません、ですが人々を守るのはあなた方騎士の使命のはず。それに私は魔法だけじゃありません。魔法故に近接戦闘は苦手ですが治療の杖が使えます。あなた方が怪我をしたら治療の杖で治療して差し上げましょう。」

「治療なら荷台に確かライブの杖が1本積んであったはずだ!元々は輸送隊用の馬車だからな、軍のものだから遠慮なく使ってくれ!」

 

 どうやら元々輸送隊用の馬車だったらしい。

 先生あんたジェイガンなのかよ、いや最初から上級職的な意味で。

 ちなみに話を聞く限り先生はスーファミ仕様で司祭みたいだ。

 まぁリメイクで何故賢者にされたか知らんけど本職から司祭だしまぁ聞かなくても予想はつく。

 御者のウィンドルさんからライブの杖を受け取った先生は俺と馬車から降りる。

 

「サトシ!」

「ザガロ!敵はどうなんだ?」

「既にビラクとロシェが交戦してる!山賊団の一部がこの辺りに略奪しに来ただけみたいだからとりあえずは何とかなりそうだ、だがこの後は元締めを倒さないと村が後々危ないかもな。」

「それについてはオレルアン城からまだそう離れてない、伝令を村人にお願いして騎士団を派遣すればいいだろう。」

「わかった、俺たちは今はあいつらを蹴散らすぞ!」

「おう!」

 

 

 

 こうして俺たち5人にウェンデル先生を交えた6人で山賊をしばくことになった。

 数はざっと10数人程度。

 何となく原作ゲームのイメージで例えるなら聖魔のイム村に現れたバズバ山賊団の一部くらいと見た。

 この程度なら今の俺たちでもまぁ何とかなるだろうか。

 頼れるターバンはいないが代わりにウェンデル先生という回復役がいる。

 それに先生はブリザーの書を持っているから自衛手段もバッチリだ。

 更に言うなら、見たところ以前孤児院跡で戦った山賊よりも練度が低いのも訓練の成果か山賊たちの斧の構え方などからわかるようになっていた。

 勝てる、しかし慢心はせず確実に殲滅する。

 軍師の俺は例えるならばチェスのプレイヤー、如何に駒を減らさず敵の駒をすべて取るか。

 俺の戦いは、既に始まっていたのであった。

 

「やろう、ぶっころしてやる。」

「まずおまえからちまつりにあげてやる!」

「ヒャッハー!おれがいちばんのりだぜ!」

「ええいひらがなばかりで頭悪そうな奴だな!お前ら如きファイアーで充分だ!」

「サトシ、加勢するぜ!」

 

 ちょっとメタいセリフを吐いてしまったな。

 そしてザガロが援護に割り込んできた。

 なんだかんだザガロは俺とよく組むことが多い。

 ウルフとのBLはどうしたんだ2Pカラー。

 しかし、敵の息の荒さと来たらたまったもんじゃない。

 くさい息で攻撃するのはどこぞの最終幻想の世界だけにしてくれよ……

 などと雑念まみれだったがそれでも敵は減っていた。

 というか、ドルーアのマムクート軍団やグルニア黒騎士団、マケドニア竜騎士団なんて強豪とドンパチやって勝利せなあかんのにこんないかにもレベル1です山賊数人に苦戦なんかしてられない。

 山賊の斧は軽く回避し、確実にファイアーを当てる。

 それだけを意識し全集中。

 やがて山賊はリーダー格だったやつだけになった。

 ちなみにウェンデル先生は先に村へ行っていただいた。

 村の怪我人などは先生しか治療出来ないし、ウルフの馬に同乗して村に入っている。

 ビラクとロシェがそれぞれ村を担当、俺とザガロが馬車と村の間を文字通り掃討している。

 

「ちくしょう、オレルアン騎士団だと?聞いてねぇよ、死にたくねぇ……が、敵は討たなきゃなァ!」

「大人しく逃げていれば死なずに済んだのに……ファイアー。」

「うわっ!魔道士とは厄介だな……まずテメェだ、喰らえ!」

「そうはいかん!」

「へっ……?うわらば」

 

 俺にヘイトが行ったところで山賊の斧が振り上がる前にザガロの矢が山賊の眉間に突き刺さった。

 そこに槍が飛んできて後頭部に更に矢が刺さり、最後にまたザガロの矢。

 なんか馴染みが深い断末魔の叫びと共に倒れて最後の山賊は死亡した。

 うん、オーバーキルって怖い。

 

「無事か?」

「こちらも終わった、完全勝利だな。」

「サトシ無茶しすぎだよ……大丈夫?」

「百発百中だ、ありがとなサトシ。」

 

 振り向けばみんなが笑っていた。

 みんな駆けつけてきてくれたらしい、山賊もここにいたのは残らず始末したらしい。

 

「ありがとう、村に行こう。」

「そうしますか、軍師殿ってな。はははは!」

「あっ、からかうなよザガロ!」

 

 俺たち5人は暫し幼少期のように笑いながら、先生が待つ馬車に戻っていった。

 

 

 

「お疲れ様でした、怪我はありませんか?」

「大丈夫です!これでも騎士の訓練に付き合わされたんです、まだまだ余裕ですよ。」

「それは頼もしい、これから期待していますからね?」

「はい!ウェンデル先生、よろしくお願い致します!」

 

 まずは先生に報告。

 ホウレンソウは大事だからね。

 ちなみにビラクとロシェが先手を打ったので被害は最小限に食い止められ村人の死者も少なかった。

 怪我人は多数いたがそれも先生がライブの杖で治療したため無事である。

 しかし村の一角は既に燃やされ、早々と逃げ出せた子供たちくらいしか助からなかったのが悔やまれる。

 

「なぁ騎士様、ちょっといいか?」

「ん?どうしたんだ?」

 

 先生と事後処理について話をしていると逃げ出せたらしい子供が1人やって来た。

 

「アンタたちオレルアン騎士団なんだろ?オレはロニっていいます。騎士団の皆さんのおかげで俺はカイルや村のみんなと逃げ出せたけど、父さんたちは俺たちを人質に取られたせいで殺されちまった。オレはもっと強くなりたい、みんなを護りたい。頼む!オレも連れて行ってくれ!」

 

 少年はロニと名乗り、頭を下げた。

 白髪に短髪に日焼けした肌。

 おかしいな、FEじゃないゲームで見た気がするんだが……

 

「ふむ、どうしましょうかサトシ。」

「先生、俺が未来を占える話をしましたっけ?」

「いや、初耳ですね……なるほど、それがあなたの戦う理由ですか。」

「はい、予知夢ってヤツですね。とはいえ俺が予知出来るのはもっと未来の話……そこでこの大陸全土でまた戦争が起きます。かつての英雄アンリの時代のように……」

 

 俺はいい機会だから先生にだけはそっと予知夢の形で未来を伝えることにした。

 メタい理由だが仲間は増やしたい。

 ターバン闇堕ちルート回避のためにはまだ手数が足りないからだ。

 こんな場所でこんな少年と出会えたのも文字通り『運命』なのかもしれない。

 なので、味方にしたかったのだ。

 

「ロニ、騎士団には入れなくてもいいか?」

「強くなれるなら、カイルたちを守れるなら大丈夫です!」

「わかった、俺はサトシ。戦いはどうだ?」

「父さんの真似事だけど、斧が使えます!」

「戦士か、俺たちに足りない武器だ。俺個人の部下として一緒に強くなろう。」

「ありがとうございます!俺、スタンさんのためにも全力で頑張りますので!」

 

 テテテテーン♪

 外伝の仲間入りの効果音が聞こえた気がした。

 ロニは俺個人の部下として連れて行くことにした。

 カイルとかスタンとか、聞き慣れた名前しか聞こえなかったが村の名前、クレスタとかじゃないよな?

 

「おーいサトシ!村人たちが飯をご馳走してくれるって!」

「わかった、行こうぜロニ!旅立ちの前にカイルくんたちにも挨拶しなきゃだしな。」

「はい!よろしくお願いします、サトシさん!」

 

 こうして、新しい仲間を手に入れた俺は……ターバン闇堕ち回避ルートへの道を改めて歩みだしたのであった。

 そして……

 

 

 

「……というわけで、村に騎士団を派遣していただきたい。」

「わかった、ビラクよ。よく伝えてくれた、すぐに狼騎士団を派遣し警備に充てよう。明朝案内を頼めるか?」

「もちろんですハーディン様。我々も村まで案内した後合流して再出発致します。」

「気をつけるのだぞ。」

「はっ!」

 

 深夜のオレルアン城。

 ビラクは伝令役として先んじてオレルアン城に帰還してターバンと面会していた。

 村に泊まる間に伝令を俺がビラクに願い、単騎で走ってもらったのだ。

 その後翌日、村で騎士団を先導してきたビラクと合流してロニたち子供たちの親の墓を1日かけて作った更に翌日、カダイン目指して旅に出たのであった。

 

「スタンさん……ルーティさん……それにカイル。俺、強くなって帰ってくるからな。行ってきます、みんな。」

「ロニ!もういいか?」

「はい!よろしくお願いします、サトシさん!」

 

 ロニと俺の長い付き合いが、今始まった。

 未来はここにある、ターバンが英雄と呼ばれる新たな未来が、ここから、始まったのだった。




ロニ
戦士Lv:1
最大HP:22
力:6
魔力:0
技:2
速さ:2
幸運:4
守備:5
魔防:2
武器レベル:斧E

武器
てつの斧
手斧

村で仲間になった村人の少年。
年齢設定が元ネタよりかなり若く設定(12歳、ビラクの2つ下。)
ポジションは聖魔のロス、でも見習い戦士も村人もアカネイアには存在しないから戦士。
山賊に人質にされたせいで父親を始めとした大人たちが全員殺されてしまったことから強くなりたいと願い同行を申し出る。
サトシの部下は村人キャラにしたいと考えていたが作者がちょうどテイルズ熱が再燃しておりデスティニー2やってたのでコラボ参戦。
急遽書き換えてたのはナイショ。
またちまちま投稿はじめます

他のFEシリーズのクラスを出してもいいですか?

  • 出してもいいよロシェ
  • だめだよロシェ
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