貞操観念逆転で男女比率1:9とかどんな罰ゲームですかね 作:annwfn666
小さな筆者も忘れていたような伏線を回収、いや大したことじゃないんですけど。
後、主人公が人間性を無くしたり(大幅な性格改変含む)、死ぬことはありません。
妖精、調べれば調べるほど資材を食うシステムですね。絶対に手を出す必要はないのかな?それともいずれは必須に…怖いなぁ。
-IOPより帰還した当日夜、???-
LAN>>Log in
LAN>>おるか~
SUP1>>Log in
SUP2>>Log in
SUP3>>Log in
LAN>>ここやで?ってな。報告宜しく、まずはマッピング。
SUP1>>ナノマシン散布により、S09地区全域のマッピング完了。探索領域を広げますか?
LAN>>いや、今は良いや。で、どう?09地区の前任指揮官殿はなんか隠してた?
SUP1>>肯定。数カ所に分散し資材、嗜好品の備蓄を確認。グリフィンへの報告書への記載はありません。
LAN>>お~やっぱやってた?PMC指揮官にしては生活派手過ぎるからなんかしてるとは思ってたんだ。最悪、ナノマシン×崩壊液で資材創り出さんといかんかったしな、量的には?
SUP1>>リストは此方に。
LAN>>…は?(困惑)、いやいや流石に多すぎでしょ。これ、もしかしてコイツ『排斥派』の金庫番的な?
SUP1>>部分的肯定、その一人と思われます。集中は管理を安易にしますがリスクが増大します。
LAN>>それにしたって…こいつら人類の危機って自覚ある?ないんだろうなぁ…
SUP1>>お知りになりたい場合は調査を行いますが。
LAN>>いや、無駄無駄無駄。で、此れに対する前指揮官の動きは?
SUP1>>子飼いの人形に高級嗜好品の回収を命令、ヘリの使用許可を得ています。1時間後に出発予定。
LAN>>え、今は何処かの指揮官じゃないっしょ?よくヘリ使用許可が…ってああ、その担当も『排斥派』?どんだけ汚染されてんだよ
SUP1>>寧ろクルーガー氏は良くやっている方だと判断します。回収部隊はどうされますか?
LAN>>ああ~、資材じゃないなら…いや、この時代なら嗜好品は黄金並みの価値があるな、妨害しろ。
SUP1>>出発『前』、『後』、どちらに致しますか。
LAN>>ん?あ~…どっちでも良いがそうだな、『前』で。シナリオはヘリにテロリストが細工して使用不能に、とか適当に。
SUP1>>了解。声明文を偽造しておきます。工作はヘリの何%を。
LAN>>全部でいいぞ、いや待て。まともに働いている指揮官の下への物資が滞る可能性があるな、その辺りに最低限送れる分は残しておいて。
SUP1>>了解。例の担当者が『排斥派』の仕事を優先する場合があると思われますが。
LAN>>どうせ碌な事してないだろ、匿名で脅しかけとけ、証拠付きでな。それでも優先するようなら例のアレ、プロトタイプが完成したんだろ?使って洗脳しろ。
SUP1>>まだ試験段階で後遺症、下手すれば廃人になる可能性がありますが。
LAN>>あ、そうなんだ。で?それが何か問題?
SUP1>>了解。
LAN>>さて、後は…おっ!この人形がいるのか!!うおっ!コイツまで!!うわ、マジで?どんだけ前任馬鹿なんだよ…連絡取れそう?
SUP1>>ナノマシン通信を使用するなら容易ですが。
LAN>>手の内はまだ晒したくないな、直接は無理なら…あ、地区境界線ギリギリの所に少しいるな、ドローンは飛ばせる?
SUP1>>肯定。多少時間はかかると思いますが。
LAN>>それは仕方ないな、恐らく俺の09入りも後回しになるだろうし丁度いいと思おう。そっちの人形に繋ぎを付けて貰うって事で。連絡ついたら此方に回してね。
SUP1>>了解。
LAN>>此れが上手く行けば明日俺の下に配属になる人形が減ってても…あぁ、妨害はやっぱある?
SUP1>>肯定。当初は10体配属予定でしたが3体まで減っています。
LAN>>ですよね~、もうだめだぁおしまいだぁ…とでも言うと思ったのかい!?想定の範囲内だよぉ!!寧ろ0じゃないだけ凄いわ。物資は?
SUP1>>其処はヘリアンが死守したようです、予定通りに。
LAN>>やるじゃん、ポンコツ呼ばわりしてゴメンね!後は…『傘』の解析は?
SUP1>>解析率5%、担当AIも手こずっているようです。
LAN>>ん~、第6戦役相当の時間軸までには何とか頼むぞ、せめて弱体化出来る位には。
SUP1>>了解。
LAN>>ああそうそう、ペルシカさんから貰ったケモミミ装備に内蔵されたアプリ、送っとくから参考にね。しかし味気ないよなぁ君らの応答、人形の感情モジュール入れない?
SUP1>>投票開始…反対
SUP2>>反対
SUP3>>反対
SUP1>>満場一致で否決。必要性がありません、リソースを無駄に割くことになり非推奨。
LAN>>へいへい、俺が悪うございましたよ。人形への装備開発、俺の護衛用人形、開発も宜しくね。ああ、人形工場もあるんだな、此処。
SUP1>>肯定。IOP、鉄血の第一世代製造工場で第二世代に移ってからすぐに閉鎖された模様。 『蝶事件』における汚染も受けていません。
LAN>>じゃあその辺りで研究して…第二世代の情報も頂いてきたから…ペルシカさんにゴメンナサイシつつ、パク、リスペクトさせてもらうとしよう。さて!最後に一番重要な議題だ!!
LAN>>ズバリ!俺自身の肉体の強化案について!!
SUP1>>Log out
SUP2>>Log out
SUP3>>Log out
LAN>>オイイィィ!?お前ら本当に感情ねぇんだろうなぁ!!!!!!!
LAN>>( `д´) ケッ!
LAN>>Log out
-翌日、グリフィン本部廊下-
さて、ペルシカと邂逅した翌日、彼はM16と共にある場所を目指していた。要件は顔合わせ、彼の専任になる後方幕僚と共に戦う人形らに会うことになっている。因みに昨晩はAR-15と同衾してお楽しみでしたね、と言いたい所だったがケモミミ装備で同じベッドにinしたは良いがAR-15はガチガチに緊張してるし、M4を笑えないや。しょうがない()ので倫理コードの解除作業に勤しみ49%の解除に成功、少しは大胆になるかな?と思ったがそっと壊れ物に触れるように頭を撫でてくるだけでそれ以上はなし、ヘタレかな?痺れを切らした彼が甘えるように抱きつき、胸に顔を擦り付け「ゴロゴロ」喉を鳴らしてみたら。
「ハフン」
なんて声を発したかと思うと強制スリープモードへ、いわゆる寝落ちである。ガ ッ ツ が 足 り な い 。まぁ、朝起きた時は清々しい笑顔になっていたから良しとしよう、具体的には答えを得て朝日の中に消えゆく某正義の味方のような…って駄目じゃん!その後は要件のある彼とM16以外の人形はSMGであるトンプソンを入れた演習をしてみるとのことで本部の演習場へ、彼とM16は顔合わせの前に完成したと連絡のあった彼のグリフィン制服を受け取りにまず赴いた。其処には被服部門の責任者が待っており、かなりの突貫で作業をしたらしく目の下にクマを蓄えつつも朗らかな笑顔で待っていた。
彼としてはギリギリに間に合えばよかったのだが彼女曰く「仮にも新しい部下に会いに行くのですから格好も大事!」とのことで昨日の今日で作ってくれたらしい、どうやら『排斥派』ではない様子。で、早速着替えてみようと素でその場で脱ぎ始めた彼をM16と責任者が慌てて止めたのはご愛嬌だ、どうやら変態度も低いらしい、紳士?淑女と言うべきか。それで着替えてみたわけだがデザインはヘリアンが着ているアレ、赤のコートっぽいやつだがそれが股下辺りまでに短く改造されており、その上、下は半ズボンである。此れには流石に彼もジッと責任者を見た。だって大体において寒冷地ぽかったし?舞台、そんな所に半ズボンとか罰ゲームですか?
それに対して責任者はよくお似合いですよ、と目を逸らしていたが彼は気付いていた、その視線が彼が後ろを向いた時にヒザ裏をガン見していたことに。それで気付いた、(コイツ、よく見たら俺が此処についた時に視線探ったらヒザ裏見てたマニアックなやつじゃねえか!!や、野郎!いやこのアマ!!自分の性癖優先しやがったぁ!!)どうしようもないな変態、だが彼もあまり人のことを言えないのでイーブンではなかろうか。既に正規登録もしたらしく変更も難しい、流石に悪いと思ったのかクルーガーが前で留めずに羽織っていたコートを彼サイズで作ってくれていたので、彼は被服部門の予算を半分くらい削ってやろうかいと考えて、否、ほぼ実行仕掛けていたのを許してやることにした。なお、それを羽織ってくるりと一回転してやったら「コート裾から動く時に見えるヒザ裏チラリズム…イイ!!」なんて口の中で呟いてらっしゃったが…今日もグリフィンは平和です。
尚、ほぼ無言で彼をチラチラと見ていたM16は彼の見えていない所で(バッチリバレていたが)責任者と握手をしていた、何処かが琴線に触れたらしい。(今度変な行動をしたら、★5ジャケットMAX改造したのを着せて0-2突っ込ませるぞ…)と少し黒い想像をしてしまったのは内緒だ。替えの制服は今の仮の拠点である宿舎へ先程まで着ていたのと共に運んでおくとのことなので、彼とM16は其処を後にし、早速と顔合わせの場所へ。廊下を行くと今度は欲の混じった視線の他に敵対的な視線が突き刺さるようになる、彼がグリフィンの制服を着たことにより「働く男」アピールが視覚的になり、それが憎悪を掻き立てるのだろう。M16も気付いているのかそっと彼に近づき、何時でも彼を抱え逃げる用意をする。
そんな視線の中にザマアミロという視線が交じることに気づき、ステルスで連れてきているドローンのカメラを向け顔の画像を保存する。この場でザマアミロということは彼へ配属される人形が減ることを知っているということ、つまりは『排斥派』ということだ。見たくもないが顔を覚えておいて損はない。ついでにそいつの足元のタイルに干渉し摩擦係数0にしておいてやった、ピカピカの廊下に感謝して五体投地するが良い。彼が進む後ろの方から悲鳴と複数人が倒れる音が聞こえたが気にしない。
そして目的地へ着き、彼にとっては既に判明している問題へ直面するためにノックし、入室する。彼より先に入ったM16は中のメンツに目を向け、眉をひそめるが、何も言わず彼に場を譲った。進み出た彼の前には4つの人影、人が1と人形が3。人は予想通り目がドルマークになる女、カリーナだ、因みに彼はゲーム開始時には彼女も人形と思っていた、悪魔も泣いちゃうゲームでカリーナアンってあったからそれに釣られて。そして人形は
「スオミKP-31,着任します。指揮官の部隊で使命を果たします!」
「ウェルロッドマークII着任します。以後、貴方の指揮下で存分に腕を振るいましょう」
「はじめまして指揮官、この私にできることがあれば、どうぞご命令を」
SMGスオミ、HGウェルロッド、RFスプリングフィールド、この三名だ。そして最後にカリーナが
「はじめまして指揮官様!!兵站などを担当します後方幕僚のカリーナです!!お買い物の際には是非、一言おかけくださいね!」
ウン、平常運転だった。そんな彼女等に彼とM16は軽く自己紹介をし、そして。
「さて、私の言いたいことは…分かるよな?」
軽くキレかけているM16にスオミは少しビクッと反応しウェルロッドは無反応、スプリングフィールドとカリーナは表情は違えど「そうなりますよね~」と困った笑みを浮かべていた。彼はと言えば
(ん、☆5に小竹槍要員のRF,ヘリアンよく頑張った、感動した!此処で貰える数は問題じゃないし、此れで良いんだよ此れで。で、スオミか、スキン優遇とか凄いよね!一個も当たらなかったけど、当たらなかったけど!!ああでも今俺の目の前には動く本物が、ならばあのどうしようもないヒザ裏フェチに衣装作ってもらえばエエねん、膝チラしたら作ってくれそうな気がする。ただロシアとソ連製な人形となぁ…編成気をつけます。で、ウェルロッドね、この間はオバカさんの始末ありがとうと後でお礼言っとかな。そして春田さん!ママ味が凄い!カフェなんかも開け…あ~あ~あ~あっちゃ~貴女かぁ)
何か色々と妄想している余裕っぷり、分かってたからね。そうしているうちにカリーナが持っているタブレットが通信を受信、ヘリアンの立ち姿が表示される。
『顔合わせは済んだようだなラン…いや、指揮官』
「はい、無事に。配属の手配有難うございました」
特に苦情も、もう少し増やせないかと交渉すらしない、此れにはこの場にいた全員が驚いた、画面越しのヘリアンも、流石に何か言われると思っていたのだ、彼は感情は表さないがこと、戦闘に関しては求めるラインは高い、と報告書にあったので。そしてM16が流石に口を挟む。
「指揮官、分かっているのか?当分は追加配属はないということだぞ?つまりは彼女等と私達AR小隊、そしていつ帰還するか分からない404,実質的に可動が可能なのは2小隊だ。此れで数日後に09地区へ向かうんだぞ?流石に此れは…ヘリアン、どういう理由で此処まで減った?」
『急遽、他の地区で戦力増強が必要だとねじ込まれてな、実際に激戦区でもあるので拒否も出来ない。データも添付されてきたが精査する時間もな…士気のこともある、残念ながら出すしかなかった。』
「それ!…」
それでも!と食い下がろうとしたM16の手を彼が掴む、視線が合い、彼は首を振った、大丈夫、と手を握る力を強めながら。それを見てM16はこの場で誰が喋るべきかを思い出し、熱くなってしまったことを恥じ、顔を少し赤らめながら彼の後ろに下がる。
「(分かってるけど確認)物資に関しては問題ないのですね?」
『ああ、それもそちらに回すべきと言い出す輩がいたが黙らせた。兵も与えず物資も与えず戦場へ送り出すのか、とな。何ならお前もやってみるかと聞いてみたら謹んで辞退されたよ』
暗い笑みを浮かべるヘリアン、どうやらかなりキているようだ。
「それが頂けるのなら問題ありません、出立は時間どおりに?」
『いや、それが輸送用のヘリがテロリストの妨害工作を受け使用不能になってな、必要最低限のヘリしか動かせない。それこそ真の最前線を優先しなければならないので貴君らの出立は先延ばしになる』
まるで偽の最前線があるとでも言いたい台詞だ、まぁ先ほど増援を求めた所とは何の関係もないのだろう、イイネ?
「そうですか、それは大変ですね(指示者、俺!!実行者、ナノマシン!実質!犯人!それも私だ!!ドヤァ…)」
何だこの悪党、そんな彼にヘリアンは少し眉を下げ、口を開く。
『…責めないのだな、私を、ひいては…彼を』
それが指すのが誰か、分からない程彼も鈍感ではない。そして彼はヘリアンやクルーガーを責める気もない、皆、良くしてくれているのはよく分かっている。そして実はこういった妨害をしてくる輩に対しても怒りは持っていない、寧ろ…
「何を責めるのですか?十分なサポートをして頂いています」
心底分からない、と首を傾げておく。それを見てもヘリアンは「だが…」と続ける。
『万全の体制で送り出すべきなのに…粘ってみてもこの有様だ、とても十分とは言えないと思うのだが』
恐らく、此処数日はろくに寝てなどいないのではないか?彼のために出来る限り勝ち取るため、そんなヘリアンに彼は「大丈夫です」と告げた。
「恐らく、父…クルーガー社長やヘリアン代行官は僕を万全の体制で送り出すために相当な戦力を僕の下に就けようとしたのでしょう?此方の三名を見るに」
そう言って人形3名の方へ視線を向ける、少ないと言えども★4,5の高性能人形、別にそれで判断する気は毛頭ないがそれでも、だ。
「もしかしたらかなり高性能な人形で固めていたのではないですか?」
返ってきた首肯は肯定、かなり頑張ったようだが今回はそれは悪手だ、クルーガーも人の子なんだろうか?なんて彼は思う。
「確かにそれほどの戦力を持ってすれば09地区が激戦区であろうと、戦果を上げることが出来るでしょう。そして言われるわけです、『アレだけの戦力を与えられれば当たり前、誰でも出来る』と。」
それにヘリアンはハッとし、反論しようとするが…思いつかない。彼は(あ~本気で気付かなかったっぽいな、パパンもヘリアンさんも切羽詰まってるのかなぁ…不味いなこりゃ)である、仮にもグリフィンを設立、その力を持って鉄血との境界線を維持し続けている男がこんな簡単なことも見落とすとは、相当に不味いのではないか?彼はそう思う、(こりゃ自重は当分封印だな)え?してたの?
「(多少は手札を切っても一気に09地区を人類生存圏に収める、そしてそれを成したのは反対を押し切って俺を採用したクルーガー、彼の手柄だ)だから、此れで良いんです。端から見れば不利な状況、だがそれを覆してこそこの勝利に意味を与えられるのです」
『それは分かるが、実際、戦力が必要なのは…「宛はありますよ?」なに?』
それでも、と不安要素をあげるが彼はそれを否定する。
「他に幾つか人形を増やす方法はあります、だから代行官にお願いしたいのは野良人形の迅速な指揮下への編入を行える権利です」
野良人形、いわゆるドロップ人形は原作ではそのまま使えるが此処では調べたところ、結構面倒なようだ。先ずは何らかの汚染を受けているのではないかの確認、次に他の指揮官、もしくは組織に所属していたのではないかの確認、それを行った後にやっと発見した指揮官の下へと配属になるのだ。だが、例外もある。
『・戦力が劣る基地であること。
・簡易的でも汚染を調査可能であること。
・人形自身の意志を確認し、許諾されること。』
他にも細々した条項はあるが、大きくは此処をクリアすれば後は何とでもなるのだ。此れを聞いたヘリアンは彼が何をしようとしているか、朧気ながら理解し、同時に驚きを覚える。彼が見つかり、ここに来てたった数日だ、なのに既に此処まで先を見据えた行動を取れるようになっている。
『何をやっているか…は聞かないほうが良さそうだな』
ニヤリと笑うヘリアンに彼は視線を逸らすことで答えた、まぁ万が一の際には知らぬ存ぜぬを通すためだ、当然である。
『分かった、クルーガーさんには事後承諾で構わないだろう。最大限気がけてやれと言われているからな、戦力が整うまでの期間限定だがそちらの望み通りにしよう、報告も一切必要ない。しかし…此れは逆に奴らは馬鹿をしたことになるな』
苦笑するヘリアンに彼も賛同をこめて首を振る
「ええ、正直な話…妨害されずに予定通りの戦力を渡されるほうが厄介でした(万が一にもなかったろうけどな、感情で動くとこうなるのさ。ま、妨害する気がなかったにしても、させたけどね?)、だからその人達には正直、感謝?してるんです、実感はないですけど。そうだ、ヘリアン代行官」
『何かな?』
「お礼状を贈りたいのでその人達のアドレ『止めてくれ、大変なことになる』そうですか、残念です」
本気だったんだけどなぁ、と彼はボソリとこぼし、ヘリアンは顔を引き攣らせる。気を取り直し、ヘリアンは彼に命令を告げる、上官として。
『ではラン指揮官、正式な指令だ。現時刻を持って貴官をS09地区担当指揮官に命じる。全力を持って当たれ、良いな?』
「拝命しました、全力を持ってS09地区鎮圧に務めます」
では頼む、そう言ってヘリアンは通信を切った。彼はフゥと息を一つ吐き出し、緊張を解く、それなりには強張っていたようだ。そしてある意味置いてけぼりを食らっていた面々へ向き直る、 「うわぁ、大変な指揮官のところに来ちゃったぞ」とか、無表情とか、「あらあら」とか、そんな表情が彼を迎える。
「大変?そうでもないかな?そんなスタートですが大丈夫です、何とかします。だから僕を信じてその力を奮ってください、宜しくおねがいします」
頭は下げない、安くするとUMP45達に指摘されたから。そんな彼に人形達は大まかに、頑張りましょう!的な空気になってくれた。なら、と彼は告げる
「では取り敢えず僕たちが使わせてもらっている宿舎へ、他の皆とも顔合わせをしましょう」
それを聞き、ゾロゾロと出口の方へ…と向かっていた所でウェルロッドがそっと彼の方へ近寄る、M16が少し警戒するが彼が抑える。
「指揮官、少しお耳に…」
入れたいことがとスプリングフィールドの方を見つつ、そう言いかけたが口を噤んだウェルロッド、彼が人差し指を口の前に置き、「シーッ」の体勢をしていたから、そして頷く、「分かっている」と。そのまま彼とM16は扉へと向かい、その後ろにウェルロッドが続く。ウェルロッドは多少の驚きを覚えつつ、自身の指揮官となった彼が思った以上に優秀と知り、上方修正していた。
(さて、と…誰かは知らんが指揮官諸氏の憧れ、溢れる母性を持つ彼女になんてことしやがってんだファッキン!!ぜったいに許さんぞ、虫けらども!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!便所に隠れてようとも見つけ出して野郎オブクラッシャアアアアア!!!)
LAN>>やりやがったアマを見つけ出せ!!血祭りにあげてやる!!とに拷!とに拷!
SUP1>>了解。心拍数が上昇しています、鎮静プログラムを使用しますか?
LAN>>いや、大丈夫だ落ち着いた。頼んだぞ。
何やら激おこプンプン丸な彼を伴い、廊下を進む。何やら向こうの方…先ほど『排斥派』を見たほうで騒ぎになっているようだが…進入禁止のテープが張り巡らされて、警備員が人が入らないようにしている。彼と一同は何事か、と横目に見ながら通り過ぎる。
SUP1>>マスター、一つ報告が。
LAN>>なんですかな?
SUP1>>先程指示されました摩擦係数操作ですが、場所の指定はありましたが時間の指定がないため、無制限です。
LAN>>あ゛…戻しといてぇ↑
SUP1>>了解。
お前ねぇ…
やりたかったこと、ナノマシンとの会話で大体こんなんです。SUPは統括者(
Supervisor)から。
一応、名前もつけてるんですけどそれをHNにすると行調整が大変なので。本人(?)達も名前で呼ばれなくても気にしてません。
数々の妨害がありますが、主人公にとっては望むところ、後々にイチャモンつけられなくて楽ってなもんです。前世は縛りプレイ好きだった?
しかし同シーンにいるキャラが増えると書くの難しいですね、各自に喋らせすぎると収集つかなくなるし、黙ってると影薄くなるし…加減が難しい、精進します。
今回より以下に所属人形を明記することにします。随時追加予定。
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主人公基地、所属人形(着任順)
[HG]
ウェルロッド
[MSG]
UMP45
UMP9
トンプソン
スオミ
[AR]
M4
AR-15
SOPMOD
M16
HK416
G11
[RF]
スプリングフィールド
[MG]
未着任
[SG]
未着任
人形主観によるお話はあった方が良い?無くても良い?
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あった方が良い
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無くて良い
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