貞操観念逆転で男女比率1:9とかどんな罰ゲームですかね 作:annwfn666
ただ初めて付いた評価が★1で軽く凹みましたが私は元気です
後、結構曖昧だった主人公の性格が固定されました。割とクズいです。初期プロットだともう少し躊躇してたんだがなぁ、どうしてこうなった
あと、感想で「チートやん、無双やん」とありましたが、確かに出来ますがしません。
だってセクハラできなくなるやん(真顔)
追記)SCP云々は彼が前世で見た情報で、それ級の化物がドルフロ世界に跋扈しているらしい、ということです、念の為。この世界にSCPがいるという訳では…崩壊液、収容違反、Kクラスシナリオ…ウッ、頭が
この世界は文明が発達する以前から女性上位だった
理由は男性よりも強気であり、力が強かったという単純なもの。だが単純なことほど強い理由になり得る。
その後もごく少数ながら男性上位の文明が生まれたこともあったが結局は廃れ、現代に至るまでこの関係は崩れることはなかった。
今でも男性が社会進出し、働いている例は少ない。労働者の数%に過ぎず、二桁を超したことは此処1,2世紀の間では皆無。要職に就く男性など、いたら奇跡と言われるレベル。
そんな世界である時を境に男性の出生率が下がり始めた、緩やかではあるが確実に。ある者は「男性は不必要だから淘汰されつつあるのだ」と言い、ある者は「このままでは人類は滅びるのではないか?」と警鐘を鳴らした。
議論はされるが解決法は見いだせず、気がつけば世界は三度目の大戦に突入し、それをなんとか人類滅亡することなく収束するも、放射線と崩壊液に汚染された大地に立ち、ふと気づいた時。
男性の出生率はどうにもならないほどに減少していた、そしてそれに戦争で失われた命、汚染によって弱っていく命。産まれても男性である可能性が10%を切りかけているという事実を数字で突きつけられた時、やっと人類は気づいた
このままでは自分たちが滅亡するしか無いということに、此処に至ってやっと
そんなどうしょうもない、碌でも無い世界で彼は
「お、お、男!?しかも、子供!?ええっと、と、取り敢えず呑むか!?」
「落ち着いて姉さん!呑んでも解決しません!!と、言うか任務にお酒持ってきてなん…ちょっと姉さん、そのフラスコは何なんですか!?」
「そうよAR-15、落ち着いて、私なら対応できる、そう、私は完璧よ」
「それ、416が聞いたら怒るよAR-15。でもでも、へぇ~、男の子って初めて見た~凄~い♪」
「ええっと、疑われてるようなので証拠をお見せしましょうか?」
「「「「証拠?」」」」
「はい、見てもらえば分かるかと」(手術着ピラ~)
「ちょ、ダメ!!ダメです!!男の子がそんな簡単に服を捲ったりしちゃぁ!!って証拠を見せるってそういう事!?ダメですよ!下着見えちゃうしそれ以上は尚更ダメです!!ダメ!!」
「下着?」
「そ、そう下着…え?」
「履いてませんけど、見つからなかったので」
「ブハッ!!」
「お、オイ大丈夫かM4!!大分派手に鼻血が!!」
「うわぁ大変、AR-15、なんか拭く物…AR-15も大丈夫!?」
「何がかしらSOP,私は完璧よ」(ポタポタ)
「だからその台詞は…ってそれは良いから垂れてる鼻血拭きなよ。でも、私達も鼻血出るんだねぇ、疑似血液だけど」
「ペルシカめ、無駄な機能付けてくれて…こんなことで判明するとはなぁ」
(やっべ、からかうのめっちゃ愉しい。ビッチが童貞からかう気持ちが分かった気がするわ~♪)
どうしょうもなく、碌でも無い奴に、立派にジョブチェンジを果たしていた。
・・・
・・
・
その後、余りからかうと話が進まないと思った彼はAR小隊を弄るのを止め、落ち着くのを待つことにした。ただ、その際に純粋な親切心からリュックに入れていたタオルでM4の鼻血を拭いてあげたのだが、顔を真赤にして逆に悪化したりしたのはご愛嬌だろう。なお、それを羨ましそうにAR-15が見ていたのだが、気付かぬふりをした彼。
場所を移し、エレベーターホール脇に設置されていたテーブルとソファー、積もっていたホコリを払い、其処に身を落ち着けた。因みに小隊四人はテーブル挟んで彼の正面にミッチリ詰まって座る、どう見ても4人がけじゃないのだが。流石の彼も居心地が悪い、「圧迫面接受けてるみたいじゃん」と思ったので「誰か隣に来ませんか?」と誘ってみた。即座に笑顔のSOPMODが立ち上がり移動しようとしたが挟んで座っていたM16とAR-15が彼女の服を掴んで座らせた。不満げに口を膨らますSOPMODや、やけに過剰反応する他の面々に対し、彼はまたコテンと首を傾げながら(気に入ったらしい)何となく、薄っすらとだがこの世界の状況に気づき始めていた。
「つまり、君はその…特殊な状況下での戦闘指揮をする存在として、あ~…色々されていた、という事でいいのかな?」
「(言葉選んでくれて有難う、ストレートに「作られた」と言ってくれても良いのよ?姐さん)はい、起きた後残ったデータを漁りましたがナノマシンによる思考強化、治癒力強化を受けてます。指揮官として、どのように運用するかまでは分かりませんでしたが。後は副次的なものと思われますが機械への思考アクセス?的なことも可能になってます」
まずは認識の摺り合せ、という事でAR小隊の自己紹介を聞いた後、彼の方から分かっている事を話す。ただしナノマシン利用による強制ハック、ドローン作成といったチートじみたことも出来ることは伏せておく。あくまで近距離、視界にある機械へのアクセス、簡易ハッキングくらいしか出来ない、と。余程、不味い事態にならない限りは封印しておくつもり、使っても隠しての運用となるだろう。別に俺TUEEEEしたいわけじゃない、むしろしたくない、この世界で力を持っていると分かったら持っている知識から考えて、正規軍に引き抜かれるだろう。ELIDゾンビ相手や噂では何処の神話生物かSCPだよとか掲示板で言われているような化物相手に日夜戦っているとか、申し訳ないがガチバトル物はNG。
他にも何点か質問を受け、コピーしたHDDを渡して後はそちらで解析してもらうということに落ち着き、自分への質問が途切れた所で彼は確認のため、余り当たっていて欲しくはないとは思いつつも口を開く。
「それで、ですね」
「ん?何かな?」
「先程からの皆さんの、ボクに対する反応なんですが」
「あ~、想定外過ぎて慌てたとは言え不快に思ったろうな、済まない」
頬を掻き頭を下げるM16、続くように残りの三人も頭を下げる。彼は「本当に気にしてないから頭を上げてほしい」と言い、教えて欲しいと続ける。
「何故、其処まで過剰に反応したんですか?もしかすると男性というのが…」
「うん、何となく想像はついているようだが現在の男女比率は世界全体で見て1:9とかなり不味い数字になっている。正直な、私達も成人男性は何度か見たことあるし、任務で一時的に所属しているPMC、民間軍事会社の社長も男だからな。ただ、子供、男の子なんて初めて見たよ。それで、あ~、さっきの本当に済まない対応になってしまったって訳だ」
その社長も君とは似つかない、熊みたいな男だがな。朗らかに笑うM16に彼は「成る程」と返すが心の内は荒れ狂っていた。
(冗談じゃねぇぞ!?それ、普通に平和な世界でもヤバいじゃん!!ドルフロでなら倍率ドン!なんてレベルじゃねーぞオイ!!俺、そんな前世で悪い事したの!?輪廻転生の魂ロンダリングにしても罰ゲームすぎんだろ此れ!!その比率ってことは昔からか、最近からかは分からんが絶対、男女間の価値観逆転してんだろ!!うっわ、ろくな未来が見えねぇ!最悪、施設かどっかに保護に監禁とルビ打って種馬で人生終了ENDじゃねえか!!)
「ま、まぁ悪いようにはならんさ。さっき言った会社の方へ連絡済みだ、増援を寄越してくるらしい。距離的には明日の午後には着くから合流次第、帰還する。なぁに、君には傷一つ付けず、送り届けてみせるさ」
彼が黙ってしまったのを今後への不安と取ったM16がフォローする、成る程、ムードメーカーというのは伊達ではないらしい、よく気付く。まぁ彼が思ってることとは微妙にずれているのだが。
「有難うございます、お世話になりますね」
「いやいや仕事の内さ、しかし何時までも君、と呼ぶのも味気ないな、その…名前とかは?」
おそるおそる聞くM16に彼は力なく首を横に振る
「被検体番号は振られていたようですが、名前の方は…記憶にもないので消されたんだと思います(実際、知らんしな。前世ネームすら記憶に無いと来たわ。ハハッ、ワロス)」
「そうか…」
揃って痛ましい表情を浮かべるAR小隊、どう声をかけていいか分からない様子だ。丁度いいので、彼は今後のためにとチマチマ考えていたバックストーリーの一つを披露することにする、主にセクハラのために。
「でも」
「うん?」
「ボクのメンタル面、普段の面倒を見てくれていたお姉さんがこっそり呼んでくれてた名前ならあります。『あまり深入りするのも良くないんだけどね』って言いながら」
無論、嘘っぱちである。イマジナリーフレンドならぬ、イマジナリー職員をでっち上げることにしたのだ。
「『ラン、いい名前でしょ?私の祖国でラピスラズリの深い青を藍色と呼ぶんだけど、藍にはランって読みもあるからそっちからね、アイだと女性の名前だから。理由?貴方のその目、深い青、其処からよ。気に入ってくれた?』最初に会った時、だったと思います。そう言って二人だけのときはそう呼んでくれました」
今更だが彼の外見はFGOのぐだ男をショタ化した感じに近いものになっている。黒いくせ毛が立ち、差異としては彼のネーミングの由来になった目の色が更に深い青であることくらいである。ある意味、綺麗な顔立ちとは言えるがかと言って細いわけでもない、AR小隊がひと目見て驚愕した通り、確実に男だと分かる外見をしているのだ、男の娘では決して無い。
「ラン、か、いい名前だな。我々もそう呼んで良いかな?」
「勿論です、多分、ボクもそっちのほうが嬉しいと思います」
「多分、か…分かった、そう呼ばせてもらうよ(兵器として運用するなら感情は抑制したほうがやりやすい、ただでさえ子供は感受性が高いからな。理解は出来るが…胸糞悪い話だな、クソッ)」
「あっ、ちょっと良いかな。そうしたらその人からこの世界のこととか聞かなかったの?一般常識とかも」
黙り込んだM16の代わりに今度はM4が質問する、さっきからソワソワしていたので聞きたかった?いや、どっちかと言うと話をしたかったというのが正解かもしれない、いじらしい話である。
「聞いたことはあります、彼女以外の職員にも。でも『君は知る必要がないことだ』とだけ返されました、彼女も世界がどうなってるかは…聞いたら悲しそうにするので聞くのは止めたんです。常識については少しこっそりと教えてくれましたが」
「そっか…でも教えって貰ったのならさっきのようなことをしちゃダメって言われなかった?」
「さっき?なんでしょう(分かってるけどね、直接確かめろって服をめくろうとしたことでしょ?だが敢えて聞く、赤面する君が見たいからぁ!!)」
もはやセクハラオヤジである、見た目は美少年だけど。案の定、顔を真っ赤にするM4、横で黙っているAR-15もそっと顔を反らすが頬は薄っすらと赤い。その様に彼は満足を覚えた。
「ほ、ほら!性別を確かめろと言って、その…」
「ああ、下半身を露出しようとしたことですか?(前世でやったら犯罪だが今の俺ならセーフ、圧倒的セーフなんだよなぁ)」
「露!?間違ってないけど言い方!!言い方もう少し考えて!?」
「何か問題あるんですか?」
此処で更に布石を打つ、キョトンと何を言ってるのか分からない、そう装って言った彼の言葉に固まるAR小隊。彼は心底分からない風のまま続ける。
「検査をする際に裸になることもあったし、誰も特に何も言わなかったのでそのくらい普通なのかと、違うんですか?」
「え、えぇ~…」
裸になって何が悪い、葉っぱ一枚無いけれど。そんな勢いで言い切った彼に絶句する面々。畳み掛けるように更に一手。
「それに彼女も言ってたんです『自信持って良いのよ、貴方のそれは立派な武器なんだから堂々としてなさい。彼奴等だって気にしてませんって顔してるけど、影では、ね。主任だって貴方の検査後、トイレに走っていったんだから♪』って。何で走っていったかよく分からないんですが、検査で我慢していたんでしょうか?だとしたら申し訳ないんですが」
段々と小隊全員の顔が「ん?」となっていく、ひそひそ話も再開だ。きっと彼女たちの中でイマジナリー職員は「厳しい状況でも彼を人として扱ってくれた優しい人間」から「なんかおかしくね?どうも邪な気配がするんだがこの女」へ変わりつつあるのだろう、ではと彼は最後の一手を打つ。
「申し訳ないと彼女に言ったら笑って否定しました、気にしなくていいと。『自家発電だからね!!』とか。人間が何故発電するのかよく分からないんですが、もしかして皆さん、何かご存「ストオオオオップ!!それ以上はダメ!ね!!」アッ、ハイ」
此れにて完了、彼女たちの彼に対する認識は「感情も最低限で、一般常識にも疎く、性的にピュア」となった訳だ。此れで彼がやらかしても「そういう育ちだから、後、世話役のせいだから!」となってくれる訳だ。理由はなくともセクハラは可能だろうが、いずれやんわりと止められるようになったら勿体無い、ならば…とそんな最低な発想から産まれた案だがそれなりに上手く行ったようだ。
「何となく、貴方の状況を理解したわ。で、その、言いにくいんだけど」
「なんでしょう?(まぁ、訂正しようとするよねぇ)」
頭痛が痛いのか、電脳にもあるのか。こめかみの辺りを揉みながらAR-15が非常に言いにくそうに口を開く。
「貴方に良くしてくれた彼女だけど、いえその行動自体はきっと素晴らしいものよ。でも、彼女が貴方に言った常識というか、知識には恐らくだけど世間一般のそれとの間にかなりの隔…へぶぅ!!」
最後まで言い切ることはなかった、SOPMODがAR-15の口をその手で素早く、かなり強く塞いだのだ。此れには「心の支えであった女性を否定されて、強いショックを受けて茫然自失し、震えて泣き出す」準備をしていた彼も驚いた、止めるにしてもM16だと思っていたから。口を押さえてる手を剥ぎ取り、噛み付くようにSOPMODを見るAR-15の口周りは結構赤い、それはそうだあの金属製の手をかなりの勢いで叩きつけられたのだから。聞こえると不味いと思ったのか通信に切り替えたようだが、ウン、まぁ、無駄である。
(何するのよSOP!痛いじゃない!!)
(それはこっちのセリフだよAR-15、何言おうとしてるのさ)
(何って、彼に吹き込まれてる色々ずれてる事実を訂正しておかないと。連れ帰ったあとに大変なことになるかもしれないじゃない)
(そうだけどさ、AR-15みたいにハッキリ否定しちゃうのはどうなのさ。彼が大事にしている思い出だよ?…ほら、見なよ)
(え?…あ゛)
視線の先ではうつむき加減で涙目になってる彼、きちんと通信傍受してスタンバってました。慌てて立ち上がり彼の横に座り、まではしたものの撫でて良いのかどうすべきか分からず、慌てるAR-15。それを尻目に反対側に座ったSOPMODがヨシヨシ、とばかりに彼の頭を撫でる。こうしてみると彼の身長はほぼ彼女たちと変わりなく、小柄なSOPMODより少し高いくらいと分かる。高身長なRFやMG辺りと並べば間違いなく見おろされるだろう。特に彼がSOPMODの手を嫌がる素振りを見せないのを見て、落ち着いたAR-15も反対側からそっと頭に手を添える。
「ごめんなさいね、別に貴方の大事な人、思い出を傷つける気はなかったの。今はそれでも良い、これからゆっくり話し合っていきましょう」
それに彼は黙ったまま、頷く。表情は泣き顔一歩手前で固定だが、心の中ではうまく行ったとガッツポーズだ。棚ぼたで美少女二人に囲まれて頭なでて貰えるとか最高じゃん?そんな三人を横目に今後の予定を話し合う残りの二人、たまにチラリと微笑ましいものを見る視線を送るM16と心底羨ましそうにしているM4が対称的。その話し合いも通信だが当然、傍受している。今日はこの病院内で一泊、明日に増援部隊とのランデブーポイントまで移動後合流とのこと。後は細々とした事で特に気になる点はなかった。ただ…
(そんなに羨ましいか?M4)
(う、その…はい…)
(分からなくはないな、だがあまり無理にくっつこうとするなよ、警告は出るだろうが作戦中に
(はい、でも撫でるくらいなら…)
(ハァ…嫌がられない程度にな?)
などと話し合っているのを聞き、彼は新しく出てきた単語に首を傾げる
(男のオレに無理にくっつくとそれに違反する、と。男性に危害を加えないようにプログラムで縛っていると考えるのが自然かな、数減っているようだし。後、M4のナデナデ?バッチコイよぉ!!)
この男女比率のご時世だ、力も何もかもが上の人形にそういうセーフティーがかかっていてもおかしくあるまい、「言われたことに従え」くらい入っていても。無論、出来たとしても、否、彼の力を使えば出来るだろうがすることはない。彼は陵辱、NTRの類は大嫌いなのだ。無理やり、ダメ、絶対。
(明日になれば増援と一緒に俺的には楽園へ着くわけだ。楽しみだね~スプリングフィールドさんとかに癒やされたい…WAちゃんとか、男のオレ見たらどんな反応するかね~ツンデレ炸裂か?錯乱か?やっべぇ、少しこの世界に来て良かったと思えるわ)
等と欲望丸出しな妄想をしながら、話し合いを終えて恐る恐る近づいてきたM4のナデナデを後ろから受け、それを堪能するのだった。
私の中でAR-15は正論を言うけどそれで誤解されるタイプ、不器用可愛い。
SOPMODは子供だけど、それだけに純粋な観察眼、特に感情とかを見抜くと思う、ワンコ可愛い。
初期案だと主人公ガン泣きまでやろうと思ったけど、流石にAR-15が悪者になりすぎるので寸止めで。
あ、そろそろ次回辺りから本格的なセクハラに入ります(なんて内容だ)
人形主観によるお話はあった方が良い?無くても良い?
-
あった方が良い
-
無くて良い
-
本文途中で挟む程度で