リライターと乳部・タイラー   作:シバヤ

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13話

 

能力の研究……

俺の力、リライト能力は俺が望むものに書き換えれるし、アストラル能力は俺のイメージ、想像によってその形と性質を変えることができる

だから今より更なる力を求めれるが、それは俺自身が危険になるってこと

もし俺がそんな危険な存在になったら暁も七海も俺から離れて……いや、ないな

あの2人と父さんは俺を受け入れてくれる。俺を家族と思ってくれる限り、そんなことはないだろう

 

「空、ちょっと来い」

「どうしたよ?というか珍しいな、暁が他のクラスメイトと話してるなんて」

「お前も馴染みがないと話さないだろ?だからせっかくだから呼んだんだよ」

「俺は、相模大志だ。昨日は悪かったな。そんでこっちが」

「高階鉄心。今さらだけど、よろしくな」

「昨日?うーーん……ああ、水遊びのことか!あんなの気にすんなって!。で、俺は在原空!改めてよろしくな!」

 

空は新たなアミーゴができた!人脈が広がったぜ!

というより昨日のことは二条院さんの能力の竜巻がすげぇってことと三司さんのスカスカ大事件ですっかりだった

しばらく他愛ない話をし続けたが、恭平と暁以外の同い年の男子と話すのって随分久しぶりな気がする

んで、暁が二条院さんとなんか話始めたと思ったら

 

「アっ、アレは違うんだ!別に勝負する予定も、相手もいるわけではないんだっ!ただ、あの、一組ぐらいは大人っぽい下着を、念のために持っておいた方が安心と聞いたことがあって……だから……興味本位で、一組だけ」

 

……えっ?なんの話してるの?

というか下着って、暁と二条院さんってもうそんな仲になったの!?

 

「お二人さん、なんの話してんだ?なんかすっげぇワードが聞こえてきたんだが」

「な、なんでも!なんでもないからぁ!」

「ああ、アストラルのコントロールについての話なんだよ。今朝一緒にランニングしてるときに相談されてな」

「……仕方ない、そういうことにしといてやろう。で?具体的にどんな?」

「ワタシの能力なんだが──」

 

二条院さんの能力は水を操る力

水が無くても空気中の水分を液体として取り出すこともできると

で、問題があるのは取り出し、集めた水を操作しようとすると上手くいかず、無駄に水を飛び散らせてしまうらしい

 

「なるほどねー」

「空も能力は液体に関わるが、お前はどう力を使ってるんだ?」

「俺?俺の場合はただイメージするだけかなー。こう武器をイメージすればその武器、道具なら道具にって感じ。ただし俺の血液やらが混じってないと操作ができないから、自身から放出して使うわけではない二条院さんとは全く違うと思うぜ」

「そうか……だが確かにイメージというのは必要かもしれないな」

「一回能力見てみたいし、俺もその特訓に付き合うよ。なんだったら今日の放課後からでもオーケーだぜ」

「本当か!?ありがとう、空君!」

 

でも暁は自身の内側、俺は内側外側いけるけど自身に関係するものがなければならない条件付き

なら少しでも似た感じの能力持った人に応援を頼むべきか

 

「なあ、外側に干渉する能力を持った人で心当たりあるか?」

「そうだな……三司さんと茉優先輩あたりか?」

「なる。んじゃあ暁は研究室行って式部先輩誘って来い。俺より仲いいから誘う効率いいと思うし。俺は三司さんに都合聞いてくる。少しでも意見は多い方が結果は違うからな」

「そういうことか。じゃあ昼休みに尋ねてみるよ」

「二人とも、ありがとう。ワタシのためにいろいろしてくれて」

「なにいいってことよ!ダチのためなら手伝いぐらいやってやんぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで昼、学生会室に行き、扉をノック

 

「どうぞ、開いていますよ」

「失礼しまーす」

「空君?どうかした?ああ、鍵は閉めて下さい。その方が気を張らなくてすみますから」

「あーいよ」

 

言われた通りに鍵を閉める。うん、大丈夫

 

「ゴメン。食べながらでもいい?」

「構わないよ」

「空君も一つ食べる?」

「ちょうどお昼は食べてきちゃったからお気持ちだけで」

 

マフィンかぁ……

七海お疲れ様おやつシリーズで何回か作ったことはあったな

 

「急にどうしたの?まさか……襲撃のことでなにか?」

「いや、そっちの方は大丈夫。今日はちょっと1人のクラスメイトとしてお願いがあってね」

「……おかしなことじゃないでしょうね?」

「俺じゃなく二条院さんのことだから」

 

ここでサラッと簡潔に、悩みと放課後のことを説明する

 

「それで三司さんにも来てもらえないかなーって思ってさ」

「…………」

「なんか用事があったり?」

「そういうわけじゃないけど……」

「あー、もしかして嫌だった?」

 

さすがに嫌がるのに無理してまで連れてくって訳には行かないからな

というか三司さんの怖さ知ってるから俺が殺されそう

 

「面倒ではあるけど、別に嫌だと断るほどでもないかな」

「じゃあ何に引っかかってんの?」

「別に行くのはいいけど……水着にはならないわよ?あの時みたいなラッキースケベを期待してるなら無駄だから」

「わーってる。ただアドバイスとかが欲しいだけなんだって」

「……貸し1つ」

「OK、交渉成立ということで」

 

貸しぐらいなんともない

むしろそれを返される時があるからまた何かと近づく機会が増えるってわけだ

俺としては喜ばしいことだね!

 

「けど正直、役に立てる気はしないのよね」

「能力が感覚的なものだから?」

「それもある。でも、二条院さんと私の能力って、根本的に違うのよ。二条院さんは水そのものに干渉する能力でしょう?」

「三司さんのは、空間に力を発生させるんだっけ。でもそれじゃあ干渉してるんじゃなく特殊な力場を発生させてるとかそういうこと?」

「そういうこと。というか私よりも空君の方が近いんじゃないの?」

「俺の場合俺の体液にしか干渉できないから。また違ったことになるんだ」

 

オーロラ状態でも血液状態でも操ることは出来るし、体内外関係はない

それに水に体液を混ぜれば多少は操作できるんだが、感覚は同じもんだからなぁ

 

「理解はしたわ。とりあえずは放課後ね、わかった」

「サンキュー、助かるよ」

「どうせすることもないから」

「今は取材を受けてないんだっけ。それで急に暇になると手持ち無沙汰で困ったり?」

「別に困るってことはないわよ。むしろ気が楽なくらい。取材を受けてるときは、ゆっくり自分の時間を過ごすこともできなかったんだから。はぁ〜……ずっとダラダラして、ただただ無駄な時間を浪費したい……気付いたら翌日だったって言うぐらい眠りたい……」

 

なるほど、これが現学生会長の願いか

 

「結構だらしない性格なんだ」

「いいでしょ、べーつにー。1人の時はこれぐらい気を緩めても」

「今俺がおるよ?」

「そこはほら、信頼の証?ってやつ?」

「なははっ、光栄だね。そういや三司さんって、自分の時間は何してんの?」

「なに、突然?」

「さっき『ゆっくり自分の時間を過ごすこともできなかった』って言ってただろ。だから、何か趣味とか好きなことやってたりしてるんじゃないかって思って」

 

俺は基本ゲームや漫画見たり、最近は知らないけど七海だって家事以外にも自分のことを、コスプレだったり作ってたりしてた

暁は……何してたんだろ、まあこんなんでみんな何かしらやってると思うんだよ

 

「趣味は特にないわね」

「じゃあこう、今のような時間はどんな風に過ごすんだ?」

「それは…………」

 

質問したら目を逸らされた

あれ?俺変な質問した?

 

「えっ?まさか鍵かけたこの部屋で、人に言えないようなことを……?」

「ちっがうわよっ!どうして、そんなエッチな想像しかできないわけ!?」

「まだ何も言ってませーん。それでエッチなことかどうかわからないでしょー」

「若い男の子が想像することなんて、エロ以外にあるの?どうせオ……オナニー……とかいやらしい想像してたんでしょ。でもお生憎様!言っておくけど私はオナニーなんてしたことないからっ」

「ほー、そうなんだ」

「そうよ、まったく………………〜〜〜ッッ。女の子に何言わせてるの!?バッカじゃないのぉ!?」

 

三司さんの口からあんな言葉を発するなんて思わなかったから、しかも2回

そして誰にも言えないもの凄い情報が手に入ってしまったことは心の中に留めておこう

 

「ちなみにそんなこと考えてないぞ?」

「じゃ、じゃあ!何を考えてたわけ?違うのなら言えるでしょう?」

「言っていいの?怒らない?」

「怒らないわよ」

「バストアップの運動してるかと思った」

「こいつ……っ」

「怒ならない言ったじゃん!」

「うるさい!つべこべ言うなぁ!」

 

何と理不尽な!

ちゃんと確認までしたって言うのにさ!

 

「それにバストアップの運動なんてこんなところでしない!もっと適切な時と場所を選んで──いやそうじゃなくって!あーもぅっ!」

 

そう言って、俺にとある物を見せてきた

 

「これっ!」

「ゲーム機?なんかゲームやってんの?」

「ゲームもするけど、ここではもっぱら動画を見てるの!」

「ほうほう、ちなみに何の?」

「……ねこ……」

「ねこって……英語で言うとキャットの?」

 

他にねこ……ねこ……動物しか思いつかぬ

 

「そうよ。野良だったりペットで飼われてたりする、あの猫」

「三司さんは猫好きなの?」

「……。『猫を被ってる三司さんにはお似合いだ』」とか思ってんじゃないわよ」

「思ってませんよー。まったく、そんなこと考えてもねぇぜ」

「ならいいけど」

「それより、そんなに猫が好きなの?」

 

ちなみに俺は猫は好きだよ

何せ生き残る術を教えてくれた恩師でもあるからな

 

「そうよ。画面越しでも猫を見てると心が満たされるから。1人でよく見てるのよ」

「猫の動画見てることなら隠す必要はあるか?」

「隠してるわけじゃないけど……個人的な情報を公表するのも、なんか嫌なの」

「そっか」

 

俺のようにフルオープンじゃなく、この素の性格は隠してるんだからな

なら全部隠してしまったほうがバレないのかもしれない

 

「それに何より猫の動画を見るときはね、誰にも邪魔されず自由で救われてなきゃダメなのよ」

「すっごいこだわり。猫の動画ってそんな面白いの?」

「空君は犬派?それとも、そもそも猫が嫌い?」

「どっちも好きだよ。どちらも生きる術を教えてくれた師匠達だ」

「師匠ってどういうこと?」

「あーっと、まあこっちの話。それよりも実際に見たほうがいいんじゃないの?」

 

いくら良生活でペットがダメとは言え、この世には猫カフェとか猫に触れれる施設がたくさんできつつある

なら動画よりも休日に会いに行って癒された方がいいんじゃないか?

 

「そうしたいんだけど、私、猫に嫌われるタイプなの」

「嫌われる?」

「そう。全然なついてくれない……なんでだろう……?」

「まあ猫も生きてるし、警戒心強い子だっているもんだろ」

「…………。この学院に、野良猫が住みついてるんだけど……知ってる?」

「猫は見かけたけど、住みついてたんだ」

 

確か暁が危なかったとき、一匹の猫に助けられたんだっけ

あの子ここに住みついてるんだ

 

「たまに、あの子に触れさせてもらおうとするんだけど、絶対に逃げられるのよ……他の人には自ら寄って行って、その足に擦りつけたりもしてるくせにっ。ああっ……一度でいいから、もふもふさせて欲しい」

「何か嫌がる行動を取っているとか?」

「そんなことはしてないと思うけど……。柑橘系の香水を付けてるわけでもないし、驚かせるようなこともしてないし。近づくときはゆっくり動いてる。あ、勿論目と目を合わせすぎないように、気をつけてもいるのに」

「前に何か嫌なことしたとかは?」

「してないわよ。そもそも、何かできるほど近づいたこともないんだから」

 

むむっ、人にはなつきやすいのに、三司さんは嫌ってるのか

ただ一人を嫌うタイプの猫は見たことないぞ?

 

「そうなると……三司さんを怖がってるんじゃないか?」

「やっぱり……そうなのかな?私……知らない間に威圧しちゃってるのかな?もしそうなら、一生触れられないのかも……。そんな人生、想像しただけでも辛い……ぐすっ」

「猫だって同じ存在はいない、中には三司さんのことが好きになるやつだっているさ。それに住みついてるやつも怖がってると決まったわけじゃないだろ?原因がわかれば解決するさ」

「そうだといいなぁ……はぁぁ……」

 

落ち込んでしまったな

どうにかして気を取り戻したいが……

 

「あっ、そうそう猫の動画見てるんだろ?何かオススメはないのか?せっかくだしそれを見て元気出そうぜ。YouPipeにあるんだろ?」

「私はどれもお気に入りなんだけどね。あっ、出てきた出てきた。サムネの時点でもう可愛い。これなんかも可愛いわよ」

「にゃぁ〜〜」

「ああ……かわいい……」

「……ふむ?」

「愛らしい瞳、フワフワの毛並み……ああ、触りたい……はぁ……はぁ……」

 

猫が大好きなのはとてもわかった

ただ──

 

「知ってる?こんな可愛いのに舌は、想像以上にザラザラなの。これは獲物の肉を上手に削ぎ取るためのもので意外と肉食動物らしい部分もあるんだけどそれだけじゃなくて毛づくろいにも役に立つの」

「確かにザラザラしてたけど、そういう意味があったんだ」

「はぁ、はぁぁぁああぁぁん……ねこ……ねこ、かわゆい……はぁっ、はぁ、はぁ……」

 

とんでもなくヤバイことになってる

これって本物の猫を前にしてもこんな風になってしまったから避けられたとかじゃないかな?

なんか原因がわかった気がする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はワタシのためにありがとう」

「いや。まだ役に立てるかどうか、きまったわけじゃないしな」

「結果はどうなるかわからないけど、出来ることはやらせてもらうぜ」

 

時はたち放課後

プールに来て二条院さんの特訓を開始する時刻になった

三司さんも来てくれたし、暁も式部先輩をちゃんと連れて来てくれたようだ

正直コントロールってなると俺も極めたいからこういう機会があるのは助かる

完璧にコントロールできてるって思っても大きさに対して消費量が多く貧血になるってことが多いから

それに下手したら力の制御ができなくなったら最悪なことも起きるかもしれない

そうなったらリライト能力を使って俺自身を書き換え、進化させれば済むが命が削られる

そうなる前にできることはしておきたい

 

「そんで、今からどういう風にやるんだ?」

「じゃあ早速だが、二条院さん」

「ああ」

 

二条院さんはプールサイドに立ち、目を閉じて意識を集中させる

水が二条院さんに集まっていく

 

「はぁっ!」

 

集めた水の一部は、無秩序に飛んでいった

これが朝暁に説明してもらったのか

 

「ぅぅ……やっぱりダメかぁ」

「でも、水流はちゃんと前にいってるわけですから。それに空気中からではなく、水をそのまま操作する場合は、そんな風には飛び散らないんですよね?」

「そうだな。水を集めるのと、その水の操作を連続して行わなければ、こんな風にはならない」

「……うーん……」

「空、お前は形を作る前にオーロラだけを放出するよな?その後に作るわけで連続で使用してるが、何か気をつけてることは」

「俺はそうだなぁ……まず基本なのがリボン状態、あのユラユラしてるのな。そっからただイメージするだけで何にでも作れるんだ。いわゆる万能便利ツールだな」

 

切れ味が鋭い剣をイメージしたら剣が、七海を助けた時のようにロープみたいなのを意識すればリボンが硬くなりそれで引っ張りあげれる

動物をイメージすればその魔物もでき、意思をもってるくらいなんだし

 

「ゴメン、大したアドバイスはできてないな」

「いや、空くんが謝ることじゃないんだ」

 

こればっかりは人によって違うし、俺のなんかは特別性の特別だ

こればっかりは仕方ない

二条院さんのアストラルを使う時の感覚を聞いたが、片方はオンに、もう片方はオフにと切り替えてるらしい

そこでさすが式部先輩、何か気がついたらしい

変化させたアストラルをさらに変化させることはできない。それに変化させられるのはニュートラル状態のアストラだけ

俺は剣状からさらに変化させたり、獣からロープや道具にもできるからやっぱり特別なんだな

 

話を戻すぞ、二条院さんは周囲の空気から水分を取り出すようにアストラルを変化させ、さらに集めた水を操作するために別のアストラルを変化させることになる

ここで集めるのと操作する2種類のアストラルが存在するんだ

集めるアストラルが残っているから操作している水も引き寄せられてしまい、水が都に散るってわけ……らしい

というわけで今からそれを調整して再挑戦

最初水を集める時に俺も不思議な感覚に包まれたが、今はない

 

「どうやらさっきまでと違って来そうだな」

 

水が半分ほど集まったところで、正面に向き、水を飛ばしたら軽くだけど飛び散った

だがさっきまでと違い、一部が上へ引き寄せられた程度で済んだ

なるほど、こうやってアストラルの使い方を変えて研究していくんだな

 

「そういえばさっき暁君が空君に聞いてたけど、オーロラってなんだい?」

「そういや式部先輩と二条院さんには見せたことなかったっけ。俺の能力を放出させた場合の話です」

「確かに空君の能力は体液操作で放出もできるという結果だったけど、血液で作ったりするんじゃないのかい?」

「それであってますよ。でも色はオーロラになるんです。ほら」

 

右腕からオーロラを出す

何にも形状変化させてないからリボンのようにユラユラ揺れてるだけだ」

 

「綺麗なものだな」

「改めて見ると不思議な感じがしますね……」

「確かにオーロラだ……でも本当に血液でできてるのかい?」

「本当ですよ。使いすぎると貧血になりますし、それでフラつくところを暁は何度も見てます」

「確かに何度も見たことはある」

「でもなんでオーロラなのかい?」

「詳しくはわからないですけど、アストラル粒子が影響してるんじゃないでしょうか。転んで怪我した時は普通に血が出てましたし」

 

さすがに変化から変化させるなんて技は見せないよ

そしたら今のアストラルの定義を変えちまうし、俺が第1人者みたいになってまう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は、本当にありがとう」

「もういいって」

「そうそう。それに俺もアストラルについてまた詳しく学ぶことができた」

「二条院さんの気持ちは伝わってます。もう十分過ぎるくらいです」

「そうだよ。本当に気にしないでいいから」

「ワタシとしては感謝してもしきれないんだが…………いや、わかった。しつこくして、困らせても仕方ないしな。ただ、頼みがある」

「なんだ?」

「ちゃんとコントロールできるようになったら……その時にはまた、みんなに見て欲しいんだ」

 

そんなの確認しないでも大丈夫なのにな!

みんなの返答はわかりきってた答えだった

 

「そういうことなら。勿論、構いませんよ。お待ちしてます」

「いつでも付き合うよ」

「楽しみにしてる」

「俺もだぜ!」

「ああ!」

 

俺たちが寮に戻る最中、予想外の人に声をかけられた

警備員のおっちゃんだ

セキュリティが整い、強化されたらしい

それで二条院さんは外れるらしい

俺たちにとっては好都合だ

 

「(小型の魔物を放った。あとで知らせるから七海が調べ次第照らし合わせてくれ)」

「(わかった。行動が早くて助かる)」

 

近いうちにまた新しいミッションがありそうな予感がするなこれ


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