リライターと乳部・タイラー   作:シバヤ

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6話

場所はわかってるから寮には迷わず着いた

建物は4つある

やっぱり全学生が暮らすってなると1つじゃ足りなのか

ちなみに俺と暁と七海は同じ寮。ラッキー

任務について話しやすいのはもちろん、気軽に遊びに行けるぜ!

 

「なんだかやっと着いたって感じだね」

「まだ荷物の準備もできてないがな」

「その準備をしたいんだけど、俺らの寮ってどれ?」

「あっ……」

「そういや聞いてないな」

 

また積んだぜ!

と思ったが、今回は人が近くにいたぞ

早速聞いてみっか

 

「すんませーん」

「ん?ワタシのことだろうか?」

 

黒髪が長く綺麗な女の子

この学院の子レベル高すぎではないですかね?

 

「はい。教えてほしいことがあるんすけど」

「なんだ?ワタシでわかることならいいんだが」

「俺たちは転入してきて、今日から寮でお世話になるらしいんすけど、管理人さんは中にいるんですか?」

「ああ、それならワタシだ」

「へ?」

「寮の管理を行ってるのはワタシだ」

「え?でも学生でしょ?」

「そうだ。ワタシもキミたちと同じ学生だ。言葉不足で済まない。ワタシは“二条院羽月”という」

 

凛とした雰囲気を持ってるな

それに意外と渋い喋り方をしているが態度が堂々としてるのか似合ってるな

なんか大和撫子って言葉が似合う気がする

 

「全体を統括してるのは教員だが、各寮を管理しているのは寮長である学生なんだ。勿論キミたち3人のことは訊いている。ワタシの管理する第三寮に、入寮することになっている」

「そっか。それなら話が早いや。俺は在原空」

「在原暁です」

「わたしは……妹の在原七海です。よろしくお願いします」

「わかった。こちらこそよろしく頼む、七海君」

「え!?あっはい……お願いします……」

「どうした、体調でも悪いか?顔が赤いぞ?」

「名前で呼ばれて照れてるだけなので、気にしないでください」

「ああ、すまない。いきなり過ぎたな。少々礼儀を欠いていた」

「い、いえ、そんな風には思ったわけではないです……平気です」

「というか名前で呼ばれるの今日で3回目だからそろそろ慣れたらどうだ?」

「今日1日で慣れるなんて無理だよ〜」

 

3回目だというのにまだこの様子だもんな

この先大変かも

でも七海は人見知りだから逆に踏み込んでくれた方が慣れるのかもな

任務とはいえ学生生活

あと2年は過ごすんだから雰囲気に慣れておいて損はない

 

「改めて。よろしく頼む、七海君」

「あっ、はい!こちらこそ……改めてよろしくお願いします、二条院先輩」

「在原君たちも無理に畏まらなくていい。その方がワタシとしても気を遣わなくて助かる。あっ、でも2人とも在原君になるな」

「俺たちも名前で呼んでくれ。その方がこっちとしてもわかりやすいしな」

「そうか。では暁君と空君だな。……男の子を名前で呼んだ経験がないから少々恥ずかしいものだな。だが、これもいい機会だ」

 

七海以外の女の子に名前を呼ばれるなんて……

しかも全員可愛い子と来た

何これ、一生分の運使い果たしたんじゃね?

 

「では早速、中を案内しよう」

 

これから任務がバレるなりして抜け出すことがなければ卒業までお世話になる寮にとうとう入る俺たち

そこで二条院さんから簡単な説明を貰った

 

まず施設から

ロビー、食堂、浴場、ランドリールーム。ランドリールームは男子用と女子用に別れてるから間違えないようにせんと

でも3階までが男子、4階から上が女子で男子用のランドリールームは3階にあるから覚えりゃ間違えることはなさそうだな

 

それから時間について

門限が19時半、夕食が19時〜20時の間で夕食を受けるときに点呼があり、それ以降は寮の外に出るのは禁止

21時半までに入浴を済まし、23時に消灯

起きる時間は自由だけど7時50分までに起きて食堂で点呼を受け朝食

その後に学院に向かう流れだ

 

まさに規則正しい生活ってやつだな

そこら辺も寮っぽく感じる

 

「一気に説明してしまったが、大丈夫だろうか?」

「大体は。わからないことがあったら、確認させてもらう」

「ああ、いつでも訊いてくれ。そうそう、あと、21時半以降に男子が女子のフロアに入ることは禁止だ。気をつけてくれ」

「あの、女子が男子のフロアに入るのはいいんですか?」

「一応問題はないことになってはいるが、あまり好ましくはない。妙な誤解を生まないよう、ロビーで話す方がいいだろう」

「はい、わかりました」

「それで3人の部屋なんだが、暁君は318号室、空君は319号室。七海君、キミは418号室だ。これが鍵だ」

 

渡されたのは小さくて平べったい、言わばカードキーだ

 

「これは部屋の他にも、教室の鍵も開けられる。もし最初に登校することがあったら、この鍵をかざすといい。落とさないように。だが、部屋の中に置き忘れもしないように。部屋に入れなくなってしまうからな」

「りょーかい」

「気をつけるよ」

 

便利なもんだけど無くすと不便ってことか

一応オーロラに触れさせて、ハウンドでも見つけれるように覚えさせておくか

オーロラに触れ、俺の認識次第で記憶させれば、作り上げた魔物を操らず本能に行動させるとき、襲うか護るか判断させられる

暁と七海、父さんは優先的に護るように記憶させてあるんだ

 

「さて、では部屋へ案内したいが……男子フロアのことは男子に任せた方がいいか。わからないことを訊く相手がワタシだけでは不便だろうし……」

「そうしてもらえると、俺も助かる」

「確かに男同士の方が気楽にってのもあるなー」

「2人の部屋の近くの男子は確か……ああ、いいところに周防、ちょっといいか!」

 

ちょうど男子が来たようだな

この学院で初めて友達、つまりアミーゴになれるのはどんな……やつだ……

あれ?小柄な女の子?今男子はって言ってなかったか?

 

「なんだい、二条院さん」

「周防は確か、317号室だったな」

「そうだけど?それが?」

「転入生だ。今日から318号室、319号室で暮らして、ワタシたちと同じクラスになると聞いている。寮や学院での細かい面倒は、同じ男である周防に頼みたい。勿論、ワタシも力にはなるが」

「なんだ、そんなことか。全然構わないよ」

「ありがとう、周防」

「お礼を言われることじゃないよ。二条院さんは相変わらずりちぎだなー。初めまして。僕は周防恭平。今日からお隣さんと、その隣ってことになるね。よろしく。同い年だし遠慮はいらないよね?キミも遠慮しなくていいから。僕のことは気軽に恭平って呼んでよ」

「あ、ああ。俺は在原暁だ」

「俺は在原空。俺たちも名前で呼んでくれ」

「わかった。サトルとソラって呼ばせてもらうね」

 

俺と暁は恭平と握手を交わす

しかし、その手は柔らかかった。女子並に

恭平ってヤッパリ女の子なんじゃね?それとも男の娘ってやつ?

 

「ところで、そっちの女の子も転入生?」

「あ、妹の在原七海です」

「僕は周防恭平。よろしく」

「よろしくお願いします」

「後は任せるぞ」

「はいはい」

「ではワタシたちは418号室に行こう」

「は、はい。暁君、空君、またあとでね」

 

ああ……愛しい妹が行ってまう……

と言っても同じ寮だから家にいた頃とあまり変わらないと思うがな

 

「さてと。案内って、どこからすればいいかな?」

「差し当たっての簡単な説明は、二条院さんから受けた」

「だから次は俺たちの部屋に案内してくれないか?」

「わかった。じゃあ、ついてきて」

 

2人と話しながら歩いたけど、やっぱり全学年いるということで部屋も結構あるな

俺と暁の部屋は男子フロアの1番上だけどその上にまだ女子フロアがあんだろ?

とりあえず念のためにだけど構造ぐらい把握しとかないと

 

「ここが319号室。隣が318号室だよ。鍵は貰ってる?」

「おう」

 

センサーに鍵をかざしてみると、中からカチャリと音がする

うぅむ、便利すぎるぞ

さあ、いざ我が新部屋へ突入!

 

「荷物もちゃんと届いてるみたいだね」

「おおー!こりゃ広いぞー!」

「確かに、思ってたのよりも広いな」

「1人で過ごすには十分……というか、むしろ余らせてる人の方が多いんじゃないかな?寮生活だと安易に荷物を増やせないからさ。後々大変なことになるしね」

 

周りを見た感想として、もう1人暮らし用のマンションに近いんじゃないかって思う

俺は漫画とかゲームとか置くけど、暁なんて部屋がスカスカになりそうだな

 

「しっかりした造りで、下手なマンションよりも防音対策がされてるから、歩くときに階下を気にしなくてもいいよ。ドタバタ騒いでたら、流石に二条院さんに怒られるけどね」

「彼女、しっかりしてそうな雰囲気だったからな」

「確か……由緒正しい家柄で、父親も警察官とかじゃなかったかな?」

「ほう、父親が警察官とねぇ。そりゃあんなしっかりしてそうな訳だ」

「あー、そうそう。何の能力かは知らないけど、お風呂とか覗こうとしても無駄だよ?覗きとかは出来ないように、ちゃんと対策は取られてるから」

「まさか……能力の無効化?」

「いんや、あくまで覗きができる透視なんかの能力に対して対応策がとられてるってだけ。能力を無効化するような根本的なものじゃないはずだよ」

「そっかー。でも俺たちには関係ないからな。なー暁」

「そうだな」

 

流石にアストラル技術の最先端の街であっても無効化はできないのか

そんな技術が開発されてたら暁と七海は動けなくなる

ま、俺には関係ないんだけどな!

 

「さってとー、荷物片付けっかなー。暁も自分の部屋見てきたら?」

「そうだな。そうさせてもらうよ」

「僕も手伝おうか?」

「俺は大丈夫。そんな荷物ねーからさ」

「俺もいい。大した量じゃないからな」

「わかった。じゃあ、夕食の時間になったら呼びにくるよ。19時だから、この部屋にいて。他にわからないことがあったら、遠慮なく僕の部屋に来ていいから。僕の部屋は暁の隣、317号室ね。今からはちょっと外に出るけど、そうだな……20分もあれば、戻ってくるから」

「ちなみに、どこに行くんだ?」

「コンビニに行くだけさ。夜食を買いに行くんだ」

「おっ!なら俺も行く!せっかくだし案内してくれよ。暁は?」

「俺はいいや。今日はちょっと疲れた」

 

AIMSの登録にアストラル能力の検査、それに暁は式部先輩の個人的な実験にも付き合ってたからな

 

「仕方ない、俺がなにかついでに買ってきてやる。リクエストは?」

「じゃあカップラーメンを頼む」

「オケィ!それじゃあ恭平、行こうぜ」

「うん。じゃあ、いってくる!」

「いってらっしゃい。よろしく頼む」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いざコンビニに!……ってすぐ行きたかったがセキュリティが厳しいのか外出届けを出さないといけないらしい

うーん、めんどい!

 

「とりあえずやーい!お茶とあとは午前の紅茶……ミルクティー、おやつと夜食用のカップ麺類を数個でいいか」

 

後は頼まれた暁のも買って……よし、買うもんは買ったな

恭平は……おかしいなぁ、俺の倍は買ってるぞ

 

「えっ?なにそれ?そんな買うの?」

「うん!お腹が空いちゃうことがよくあるからね。たくさん買っておかないとすぐなくなっちゃうんだよ」

「そ、そうか」

 

俺夜腹減ることそこまでないけど……

俺よりも食べてるっぽいがなんで俺より細いんだ?

やっぱり女の子なんじゃね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寮に戻ったあとはすぐさまに片付け、そのあと夕食を食べ、そのまま入浴

これで大体の流れは掴んだ

 

「さーてソシャゲやらんと……おっ?着信履歴?七海から?」

 

もしかして寂しくてお兄ちゃんに電話かけちゃったのかな〜?

仕方ない!話し相手になってあげよう!

すぐに電話をかけるとすぐに通じる

 

「もしも〜し」

『そ、空、くーん……』

「電話なんてどうした?」

『助けて……空くーん……』

「なっ、どうした!何があった!」

『……助けて……ヤバい、落ちちゃう、このままじゃ落ちちゃうよぉ……お、お兄ちゃ〜ん』

「お兄ちゃんが助けに行くから!どこにいる!」

『外……窓、開けて……』

「外だな!?待ってろ!」

 

お兄ちゃんとして助けを求められたんだ!

直ぐに動かずして何が兄だ!

 

「窓開けたぞ!どこにいる!」

「おっ、落ちる……落ちちゃう……もうダメぇ、むりぃ……」

 

隣から七海の声がしたから見てみるとそこには、ロープに必死に縋りついてぶら下がってる七海がいた

場所で言うと暁の部屋の窓の前だな

 

「変な遊び覚えてお兄ちゃん悲しいよ……」

「あっ、遊んでるわけじゃなくて……ホントっ、もうむりなのぉ……ッッ……たすけっ……お願い、腕っ、痺れて……お兄ちゃんっ、お願い、おにいちゃぁん」

 

声に余裕がなさそうで、見てるだけで可哀想に思えてくる

だから俺は右手からオーロラをだし、複数のロープになるように形成し、七海を掴み俺の部屋に引き入れる

 

「はぁ……はぁ……ほ、ホントに死ぬかと思った……」

「転入してきてテンション上がるのはわかるけど心配しちゃうから危険な遊びはやめてほしいな。あっ、これ水」

「ありがと……ゴクゴク……ぷはぁ……あれは別に遊んでたわけじゃないよっ!この時間、女子のフロアは男子禁制で、女子もみだりに男子フロアに入らない方がいい雰囲気だったから」

「だからロープで外から入ろうとしたのか?」

「ちょうど、わたしの部屋の真下が暁君の部屋だったし……」

「なら暁かせめて俺に連絡を入れてくれよ。こんなことで七海に怪我なんてさせたくないんだぞ」

「……暁君がビックリするかな、って思って」

「お兄ちゃんはビックリどころかとても心配しました」

「下りてみたら鍵は閉まってるし……電話しても暁君も空君も出てくれないし」

「ああ、さっきまで風呂に行ってたんだ」

 

暁はまだ風呂に入ってたからな

そりゃどっちもいないし

 

「っていうか、ダメなら部屋に戻ればよかったんじゃないか?」

「それが……下りるのは簡単だったけど、上るのは難しくて」

「なるほどね……それでさっきみたいな状態になってたわけ」

「ホントに、死ぬかと思った……怖かったよ……ぅぅ」

「よしよし、もう大丈夫だから落ち着いて」

 

なだめるように頭を撫でる

普通にこういうことができるのは兄の特権だな

家族以外の男が七海の頭を撫でることがあればそりゃぶち殺す

 

「それであんな方法で部屋に来るなんてどうしたんだ?」

「あ、うん。なんか家事もしなくていいから手持ち無沙汰で落ち着かなくて。それにこれからのことを相談する必要もあると思って」

「ああ、確かにそうだな。それじゃ暁も呼ぼっか。もう風呂から出てると思うし」

 

スマホから暁の連絡先をだし、コールする

 

「ちゃろー、暁。もう部屋にいるか」

『ちゃろーってなんだよ空。というか隣なら尋ねてくればいいだろ』

「それは流行りの挨拶になるんじゃないかっておもって。それより俺の部屋に今すぐ来い。もう七海もいるから」

『七海が?なんで』

「これからのことを相談する必要があるって七海から言ってきてくれたんだ。だから来い」

『そういうことか。わかった』

 

電話が切れて、すぐにノック音が聞こえる

そりゃ隣だからすぐ来れるわ

 

「よし、これで3人揃ったな!」

「それじゃ早速始めるぞ。まずはこれからの方針についてだ。まずはAIMSに侵入する必要がある」

「それなんだけど……とりあえず、これを見てくれる?」

 

七海は俺たちにタブレットを見せてくる

この画面に表示されてるのは……建物の見取り図かなんかだな

 

「早速、この学院のネットワークを調べてみたの。これがその状況。これが職員室だから、ココに並んでるのは先生たちが使ってるPCだろうね」

「大丈夫なのか?いきなりこんなことして」

「七海だから大丈夫だろ。今までヘマしたことないし。だよな、七海」

「もちろん平気だよ。ちゃんと念入りに対策してる」

「でもこれ、そこいらで売ってるタブレットだろ?」

「外見はね。中身はバリバリ弄ってる、特班お手製の特製品だから安心して。ここのセキュリティも一般的な物、侵入に気付かれた反応もないから、平気」

「ならいいんだが」

 

七海が大丈夫というなら大丈夫

暁はパソコン類関係はダメだし、俺も普通の人よりはできるけど七海にはとても勝てないからな

確か父さんが七海はその気になれば大規模なサイバーテロ起こせるとかなんとか言ってたっけ

アストラル能力は治癒で、身体能力が低い分、サポート能力はずば抜けて高いってことだ

ちなみに俺もリライト能力を使えば天才にでもこんなハッカーにでもなれるにはなれるんだが、命は削りたくはないからなぁ

 

「AIMSはどこにあるんだ?」

「この中にはないよ?」

「つまり隔離されてる?」

「うん。それらしいの見当たらないから、外部からは完全隔離されてるみたい。あと、敷地内にあるっていう研究施設関連も見つけられないから、そっちも隔離されてるんだろうね」

「AIMSとかの重要度を考えると当然か……」

「ならどうする?研究棟に忍び込むか?」

「最悪そうなるかも。でもその前に、ここ見て」

 

指差した場所は最上階の一室

俺たちが数時間前にいたあの部屋か……

そこだけなんの反応がない

 

「あの部屋にもPCはあったでしょう?なのに学院のネットワーク上では見つからない」

「つまり?」

「AIMSと同じように、外部から隔離されてるってこと。普通に考えて、AIMS用の独立したネットワークが構築されて、あの部屋のPCはそこに組み込まれてるんだと思う」

「あの部屋から登録できるって言ってたしな」

「まあ情報の入力だけして、後で端末から登録し直した可能性もなくはないんだけど……」

「でもその場合はあの部屋も隔離させてる必要はないだろ」

「そういうこと。研究施設を調べるよりも、学院の校舎の方が侵入は楽なんじゃないかな?」

 

一度も行ったことない研究棟よりも、今日も少し歩いたし、明日からも中に入ることになる後者ならいろいろルートも考えれるからな

それにセキュリティも研究施設の方が格段に上だろう

 

「よし、七海は引き続きネットワークの方から校舎、特にあの部屋について調べてみてくれ。空も虫型をだして可能な限りは頼む。俺は俺で調べてみる」

「わかった」

「りょーかい」

「じゃあ七海はもう部屋に戻った方がいい。室長への報告は俺がやっておくから」

「そうしたいのは山々なんだけど……隣に飛び移ってロープで上るのは、わたしにはちょっと無理そうで……でもこの時間、廊下は人の出入りもあると思うから」

「いいよ。俺が運ぶ」

「あの……ゴメンね。手間をかけさせちゃって」

「ロープで上って逆に怪我でもしたら困るから、ここは素直に暁に甘えな」

「こっちこそいつも世話されてるからな。ほら、おぶされ」

「……よろしく、お願いします」

「次からはちゃんと先に連絡を入れるんだよ?じゃあ2人共おやすみ」

「うん、おやすみ。空君」

「ああ、おやすみ」

 

さってとー。室長、父さんへの報告は暁がしてくれるって言ってたからな〜

特別な報告もないし、ここは寝ちゃいますか

明日から新しい学院生活か……

任務のことはあるが、彼女ができたり、友達と楽しく過ごせたり、そんな青春を過ごせたらいいな

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