リライターと乳部・タイラー   作:シバヤ

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7話

アラームの音がする……起きるか……

 

「……ここはどこだ!」

 

見慣れない天井!部屋は違う!でも俺の荷物が……

寮に入ったの忘れてた

朝から何1人でボケてるんだか

さて、朝は7時15分

支度していつでも食堂行ける準備しとくか〜

 

 

「おっ、暁おはよう。走ってきたのか?」

「おはよう。ここじゃ夜は走れないからな」

 

こいつは夜に走ってる

けど今は夜は出れない環境だからこの時間から走ってきたらしい

俺?走るわけないじゃん。足速いし

 

「ああ、空。あとで話したいことがある」

「……室長からか?」

「そうだ」

 

何が判明したやら、今後どうなるか……

あまり面倒じゃなきゃいいんだけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犯人の能力は認識阻害

確かに催眠とかならこんな面倒なやり方はしないし、あの2人は偽札の正しい認識ができてなかった

紙切れを紙切れと思わなく、紙幣と判断させられる

これならほぼ一致するな

 

それからアストラルの認証を通るためメモリー繊維を暁が受け取ることに

使い方とどういう物かは受け取らないとわからないからあとは暁に任せるか

あとランニング中にカメラの位置も把握したらしいからそれも聞いておいた

これで行動しやすい

 

さて、そんな俺が今何をしてるかと言うと

 

「初めまして。担任の柿本香里です」

「お世話になります、在原暁です。よろしくお願いします」

「弟の在原空です。よろしくお願いします」

 

職員室に来て担任の先生に挨拶をしてる

 

「昨日は申し訳ありませんでした。本来なら私が案内をすべきだったのですがら研究の方で手を離せなくて」

 

父さんからの話だと、この人もアストラルの研究をしてるらしい

 

「大丈夫です。むしろ同じ学生に案内してもらえて、話す機会をもらえましたから」

「おかげでここで楽しい学生生活をエンジョイできるって思えましたよ」

「そう言ってもらえると。なにか困ったことなどはありますか?」

「いえ。まだクラスに自己紹介もしてませんから、困るほどのこともありません」

「暁と同じです」

「そうでしたね。すみません。何かあれば、何でも言ってください。ここはアストラルを研究することもあって、外では違うことも多いでしょう。言ってもらえれば、できる限りの配慮はします」

「ありがとうございます」

「ああ。ちょうどいい時間ですね。それでは、教室に行きましょうか」

 

新しいクラス、今回は暁も同じクラスだし楽しい学生生活間違いないな

まさに青春って感じを送れそうだ

 

「ちゃんと愛想よく挨拶しろよ?お前七海と違って無愛想だから」

「うるせぇ、お前もあまりヘラヘラしてんなよ」

「無愛想よりはマシだっつーの」

 

そう暁と2人でわちゃわちゃしながら歩き、教室にたどり着き、先生の後に続いてはいる

辺りを見ると三司さんに、二条院さん、それに恭平と昨日顔を合わせたメンツがいる

これなら何の心配もないぜよ!

 

「皆さん、おはようございます。もう知ってる人もいるでしょうが、今日からこのクラスに新しい仲間が加わります。それでは、自己紹介をお願いします」

「はい」

 

返事をしつつ、暁が1歩前に出る

こういう時兄が最初にやるってのが決まりだろ?

 

「今日からお世話になります、在原暁です。これからよろしくお願いします」

 

えっ?これだけ?確かに少しだけにこやかーな雰囲気があったけどなあ

それでみんなから拍手が返ってくる

よしっ、次は俺っちの番だな

 

「俺は在原空、これからよろしくな!暁とは兄弟で苗字が同じだから呼ぶ時は空って呼んでくれよな!」

 

挨拶を終えると、みんなから拍手が返ってくる

こういうのなんか気持ちいいんだよなー

それにラフにって感じだから怪しまれた可能性はナッシング!

 

「ありがとう。暁君と空君はアストラル使いです。この研究都市での生活にも慣れていないでしょう。困っていることがあれば、力になってあげて下さい。暁君の席は二条院さんの隣に、空君の席は周防君の隣となります」

 

なぬっ!なぜ暁ばっかり可愛い子の隣なのだ!?

いや、恭平も女の子の顔だけど……いや、ここは男の友情ってやつを深めるか!

 

「恭平の隣で良かったぜ。よろしくな」

「僕の方こそ、改めてよろしく」

 

この学院での同性での初めてのダチ、アミーゴだからな

何か困ったことがあったら恭平に頼りそうだ

 

「では、授業を始めましょうか。転入生もいるので、基礎からおさらいを」

 

それはありがたい

いきなりついていけないなんて問題が起きたらやってられないって

 

そこから始まったのはアストラルについて

昔は不思議な力とされてた超常現象

アストラルは人の脳とリンクすることで、特殊なエネルギーを生み出す

俺もこれは簡単な想像で書き換えたんだ

リンクした人間によってエネルギーの性質が違うから能力は異なる

そのリンクできる人間を俺たち、アストラル使いって呼ぶ

 

「では、アストラルとリンク出来る人間とできない人間の大きな差はどこにあるか?そうですね……三司さん、答えてもらえますか?」

「はい。現在解明されてる中で、最も大きな理由は“脳“にあります。アストラル使いは一般の方と比べて、大脳の一部が肥大、活性化が見受けられました。その領域こそが、アストラルを感知、干渉する部分であると言われてます」

「ありがとう。三司さんの答え通りです」

 

可愛いだけじゃなくて成績も優秀ってか

それに昨日話した時も親切にしてくれたし、優しい雰囲気も感じられた

ああいう子が彼女になってくれたら人生最高なんだけどな〜

 

おっと、授業に戻るぜ

アストラルを感知する器官が育ってるかどうか、それが大きな違い

だからアストラル使いは先天的に生まれてくる人だけじゃなく、後天的に覚醒する人もいる

俺も覚醒してアストラル使いになれたかもしれんが、書き換えて無理矢理手に入れたから今となっては関係ないことだ

 

「現在判明しているアストラル使いには先天的なタイプと後天的なタイプ、どちらの人が多いか……暁君はわかりますか?

「先天的なタイプです」

「その理由は?」

「後天的に目覚める人も珍しくはありませんが、その場合は力を隠す人が多いためです。そのため、アストラル使いであることを明らかにしているのは、先天的なタイプが多いとされます。ですが、潜在的な人数を調べれば、それほどの差はないのではないかと考えられています」

 

さっすが暁。勉強してるみたいだな

ん?俺が指されたら答えられたかだって?

そりゃわかるに決まってらぁ!

まっ、そんなこったで授業は進んで行った

やはり前のところとは違いアストラルについて学ぶことが多いな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「空〜、ご飯食べに行こう……」

「そうだな。あと暁も呼んでやろうぜ」

「そうだね。お腹空いたぁ〜」

 

暁の席に近づく

何やら二条院さんと話してるし、一緒に誘うかな?

 

「暁。ご飯食べに行こうぜ」

「ああ。そういや学食ってどこにあるんだ?」

「校舎に学食はない。各寮の食堂で準備されてるんだ」

「お昼は好きなメニューを選ぶことが出来る上に、寮によってメニューや味はもちろん、量も違ったりするからね」

「なんだそれ!面白いシステムになってんだな!」

 

寮ごとに違うメニューってことは全制覇は時間かかりそうだけど、一つ一つ楽しめるしなんか楽しそうだ!

 

「恭平、大丈夫か?足元がフラフラだぞ?」

「それだけお腹が空いてるってことだよ」

「そんなに?朝食は食べたんだろう?」

「相変わらず燃費が悪いな」

 

二条院さんの言葉に、コンビニに行ったことを思い出す

俺よりも何倍も買ってて、しかも消費が早い

かなりの大食らいだったのか……

 

「それじゃあ行こうか」

「ああ」

「腹減ったぜー」

 

それにしても第三寮に行くって恭平が言ったら二条院さんは案内等を恭平に任せるって言ったんだが……どういうこった?

 

「あっ、暁君。空君」

「三司さん」

「昨日は助かったよ。ありがとな」

「いえ、どういたしまして。昨日はアレからどうでしたか?」

「無事滞りなく。二条院さんと──こうして恭平とも知り合えたよ」

「まだ半日しか経ってないけど、今はかなり楽しく過ごせてるぜ」

「それはなによりです」

「三司さんもこれから昼食?僕らは第三寮に行くところなんだ」

「ああ、第三ですか……」

 

なんか二条院さんと似た反応してるな

えっ?なに?もしかして特定の人しか受け付けないゲテモノ専門系とか?

 

「あっ、すみません。美味しくないわけではないので、気にしないで下さい」

「三司さんも昼食?にしては、方向が逆だけど」

「学院に取材のアポイントがありまして、そのことで先生と相談を。今日も帰りが少し遅くなりそうです」

「いつもいつも大変そうだね、ご苦労さま」

「そんなに大したことでもありませんよ大変なことも多いですが、楽しいこともありますから」

 

取材……?

ああ、そういや学生会長だかだっけ

そういうことならなんか一言ってのもあると思うが取材ってそんな多いもんかな?

 

「すみません。そろそろ行かないと」

「いや、こっちこそ呼び止めてゴメン」

「それでは私はこれで」

「うん、頑張ってね」

「ありがとうございます。暁君と空君も。第三寮のランチも本当に美味しいので、ぜひ楽しんで下さい」

「ありがとう」

「頑張ってな〜」

 

簡単な挨拶をしたあと、俺たちの横を通り過ぎてく三司さん

 

「いやー本当に忙しそうだ」

「それは学生会長だからか?」

「学生会長が理由のような……でも微妙に違うような……?」

「どういうこった?」

 

それにしても三司さんはやっぱりとっても可愛い

ここまで可愛いと思えたのは七海以外には初めてだと思うほど……なんだけどなんかやっぱり違和感を感じる

俺はおっぱいが好きだ、おっきくても小さくても関係なく。というか男はみんな好きだ。だから謎のセンサー的なものが反応する

七海は天使のような果実を持っている

でも三司さんからはなぜかジャミングされたような気がするんだ……あまり詮索はしないけど

……そういや七海と言えば、昨日暁はおぶって部屋に戻してあげたよな

つまり密着してて背中にあの天使のような果実の感触を感じてたってことじゃないのか!?

 

「……暁、お前を恨んでやる」

「は!?急に何言ってるんだよ」

「うるせぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁふざけ合いながら寮に向かう俺たち

 

「各寮で特色があってね、向こうの第四寮とかは女子に人気なんだよ。美味しいパンとかデザートに力を入れてるんだ。そして、第三寮の特色は、何と言ってもこの量さ!」

 

こりゃすげぇって思った

俺はカレー、暁は生姜焼き定食の普通盛りを頼んだ

それでも普通の男子を満足させるには十分な量だ

二条院さんや三司さんが微妙そうな顔をした理由がわかった

俺はもうちょいいけるけど人によっては男子もキチィだろ

 

「いただきますっ」

 

だけどこの女の子みたいな顔をしたこの男子はなんととんかつ定食の特盛を注文しやがった

軽く普通盛りの倍はあり、皿から溢れそうなぐらいはあるけど、バクバク食っていく

 

「いただきます」

「いっただきまーす」

「でね、三司さんの仕事は普通の学生会長とはちょっと違うんだよ」

「さっきの続きか」

「というと?あと、その量本当に食いきれるのか?」

「橘花学院はアストラル能力を受け入れた、日本で唯一の教育機関だからね。テレビや雑誌の取材を受ける機会も多いんだよ。僕はこれぐらい余裕。いつも食べてるから、むしろ特盛じゃないと満足できない体になっちゃったよ、あはは!」

 

恭平の話によると、そういう取材は三司さんが対応することが多いらしい

学生会長の仕事よりもそういう広報活動が多いとか

元は彼女が有名になったから

それは2年ぐらい前に鷲逗研究都市で起きた事故がきっかけだ

内容は予想外の強風が吹いたせいでクレーンが倒れ、建設中の建物が倒壊した事故で、そこで三司さんがアストラル能力で怪我をした人を使い助けたかららしい

それでインタビューに映る女の子がとっても『可愛い』と大評判

それで三司さんはアストラル使いでも有名になったわけだ

それでそんな彼女が橘花学院に入学したら、彼女と学院の両方に取材が殺到した……とだいたいわかった

 

「ごっそさーん」

 

だいたいみんな同じタイミングで終わった……えっ!?あの特盛を俺らと同じタイミング!?

 

「教室に戻る前にカレーパン買いに行ってもいい?」

「は!?お前まだ食うの!?」

「おやつは別腹だよ」

「悪い、トイレに行きたいから先に戻るよ」

「俺はお腹いっぱいだから少し休憩してくわ」

「わかった」

 

恭平を見送り、周囲に目を向け、暁にアイコンタクトをすると暁が頷く

校舎のセキュリティを調べとかないとな

 

敷地内には複数の虫型の魔物を既に徘徊させている

そっから得た情報を暁に伝えつつ、セキュリティを調べ校舎に戻っていく俺たち

 

「大体、予想通りだな」

「これならなんとかなるか」

「ああ、この程度なら七海がなんとかするはず──親父からのメール」

「なんて?」

「どうやらアレの準備ができたらしい」

「そっか。思ったよりはやかったな。そっちは任せるぜ」

「わかってる。今は教室に戻らないとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後の授業も終わり、今は寮に戻ってる最中

アストラルの授業以外は前通ってた所とあまり変わらない

授業進度が違うくらいだから何とかなるだろう

なんか体育もアストラル使いは能力を実際に使うから違うとかなんとか

 

「空くーん」

「七海。初日はどうだった?」

「疲れたよぉ。予想通りみんなの前で自己紹介させられて……しかもその時、噛んじゃったよ」

「そう落ち込むなよ。そのミスが可愛く見えたり、話しかけられるようになったりするんだよ?」

「うん……まあ確かに、話しかけてもらえたよ。凄いよねぇ……初対面の人間に明るく話しかけるなんて、まさにコミュ力お化け」

「でも友達になれたんだろ?なら良かったじゃないか。その子との関係を大切にな」

「うん。もちろんわかってるよ」

 

人見知りの七海にコミュ力お化けって呼んでたその子

結構いい相性なんじゃないかな

 

「あれ、あそこにいるの暁じゃね?」

「本当だ。声かけてみようよ」

 

なんか突っ立って何やらしてるし

こんな所で何やってんだか

 

「暁君?こんなところで何してるの?」

「七海……空……」

「なんかいかにも不審者って感じだったぞ」

「さっきから1人で呻いて……どうしたの?なにか悩み事なら話ぐらいは聞くよ?」

「それが──……七海……そうか七海だ」

「……?」

「七海!」

「はっ、はいっ?」

「お前の力を貸して欲しい」

 

ん?七海だけで俺はいいってことか?

 

「ここは七海に任せていいかな?俺は部屋に戻って情報収集するから」

「うん。任せて」

 

七海は可愛らしくニッコリと笑って答えてくれる

俺はこの笑顔を見るために生きてるんだ……

っとさっさと部屋に戻って虫たちを消しておかないと

見つかったら学院にUMAが現れたとか珍しい昆虫がいたとか話が回りそうだからな

なんて思って戻ってたら

 

「えぇぇぇーーーーー!?」

 

と七海の声が聞こえた

暁は何を頼んだんだ?




潜入の所まで書きたかったのですが長くなったので2話に分けました
次で秘密暴きます
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