Fate/Grand Order 偉大なる龍球の導き 作:ほったいもいづんな
オチはない。
解釈違いは仕方ない
こぼれ話その1
差異遊記
「ねぇ悟空、あなたって如意棒も
「そうだぞ。 如意棒はオラのじいちゃんからで
「うーん、やっぱり似ているけど私の知る『悟空』とは違う部分も多いのね。 ……にしても悟空に觔斗雲を上げたその仙人サマは凄いわね。 私だって觔斗雲に乗ることはできないのに」
「いや? じっちゃんも筋斗雲に乗ることはできねぇぞ」
「へ?」
「筋斗雲は「よいこ」じゃねぇと乗れねえからな。 じっちゃんはいっつもスケベな事考えてっから筋斗雲に乗れねぇんだ」
「えぇっ!? 仙人なのになんて不埒な!」
「じっちゃんは昔っからだかんなぁ。 あ、そうだ。 三蔵も筋斗雲乗ってみっか? オラが呼べばすぐ来てくれっぞ」
「觔斗雲に乗れるの!? ……いや、やめとこうかしら」
「大ぇ丈夫だって。 三蔵がマスターの事好きなのは筋斗雲気にしねぇって」
「ちょちょちょっと待って違うって! 悟空ぅ!!」
王子サマ
「ちっ、何故こんな場所に……」
「まぁ良いではないかサイヤの王子よ。 こうして異なる時代の王達と席を囲むのも一興だぞ?」
「分かっているではないか征服王。 しかし貴様は己の秘蔵の美酒が飲めれば口実はどうでもいいのではないか?」
「そいつは言ってくれるなら英雄王! なぁに、美味い酒には美味いツマミも必要だ。 だからこうしてサイヤの王子を呼んだんじゃないか」
「……そもそも俺は酒は好まん」
「だからこうして
「ちっ……それで? 俺の何の話が聞きたいんだ?」
「おぉう、もうメインに入っちまうのか? まぁそれもいいか。 そいつは英雄王が聞きたいことがあるそうだ」
「なに?」
「サイヤの王子よ。 己は貴様らの原典を網羅した上で一つ気になる点が貴様にあってな」
「……なんだ」
「何故貴様は『王子』を名乗る? 名実共に貴様がサイヤの王足り得る実績、名声を持っているではないか。 此度の未知なる『
「……」
「ふぅむ、確かにそいつは気になるな。 お前さんは自分ンとこの血統に誇りを持っている。 そいつを強く掲げるなら王と名乗ってもいいはずだ」
「……言っておくが、貴様らにとって面白い話ではないぞ」
「構わぬ。 話してみよ」
「俺は生まれた時から親……つまりはベジータ王の戦闘力を超えていた、 だからサイヤ人の王の座などたかが知れている」
「ふむ。 なら王という地位や名声には興味がない、と?」
「違う。 気に食わんのだ。 俺よりも弱い奴のいる『王の座』に座るなど、俺の『サイヤ人としての誇り』が許さん」
「……ほぅ!」
「だから俺はこれまでもこれからも『サイヤ人の王子』ベジータだ。 ただそれだけの話だ」
「なるほどなぁ! サイヤ人の誇りが故にお前は王子なのか! なんと実に己の血統に準じる男だ! ますます気に入った! 飲め飲め!」
「貴様の物ではないだろう征服王。 しかしサイヤの王子よ、貴様のその生き方。 まさに『サイヤ人』というわけか。 実に納得した!
「……ふん、やかましい連中だ」
おじいちゃん
「……うーん?」
「あわわわ……」
「ウフフ……」
「……なぁ、そこのお前ぇ達。 オラになんか用か?」
「あっ……その……そのぉ……」
「お?」
「ごめんなさいね悟空おじいちゃん。 イリヤったら有名人に遭遇してびっくりしちゃってるみたいなの」
「くくくクロ!?」
「ははーん、さては二人ともオラ達の『物語』を読んだことあんだな。 オッス、オラ悟空!」
「キャー!? 生だぁー!!?」
「もうイリヤったら……」
「にしてもオメェみてぇな女の子もオラ達の事知ってんだな。 マスターとかエミヤの奴とかなら分かんだけどよ」
「まぁ悟空おじいちゃんって『
「へぇ〜」
「ちょっとクロ! いきなりおじいちゃん呼びはフレンドリー過ぎない!?」
「何言ってんよ。 いくら向こうの方が『
「おう、好きに呼んでいいぞ」
「うう……なんだかすっごい緊張しちゃう……」
「……」
──おじいちゃん!
「……ハハッ!」
「ほら、イリヤもおじいちゃんって呼べば?」
「恐れ多すぎるよ!?」
最恐の敵
「「最強の敵?」」
「そ。 貴方達ずいぶん規格外な英霊だけど、その貴方達が一番戦って強かった奴の話を聞かせなさいよ。 次の同人誌のネタになりそうだから」
「……勝手に俺たちのデータでも見ればいいだろう」
「こういうのは実際の人間にインタビューした方がいいのよ。 データだけじゃない、所謂体感した話が聞きたいわけ」
「面倒だ」
「まぁいいじゃねぇかベジータ。 別に減るもんでもねぇしよ。 それに黒いジャンヌが後で美味えモン食わしてくれるって言ってたじゃねぇか」
「……ふん」
「ありがとね。 それじゃあ孫悟空から聞かせてもらえるかしら? 一応貴方のデータはあるから予め予習はしてるけど」
「おっ、そういうことなら分かりやすいな。 やっぱオラが最後に戦った『邪悪龍』の
「あら、やっぱりそうなのね」
「おう、邪悪龍達の力全部使えっし。 オラとベジータがフルパワーで戦ってもてんで通用しなかったんだ。 オラとベジータでフュージョンしてようやくあいつのパワーを上回ったんだけんど、それでも倒しきれないくらいだからなぁ」
「ふーん。 にしてはずいぶん軽い口で言うわね」
「オラもあれからずいぶん強くなったからなぁ。 あ、もちろん今はサーヴァントだからアレだけどよ。 今度は一対一で勝負してぇなぁ」
「流石サイヤ人……頭が最高に戦闘思考ね」
「そういやベジータ。 オメェ達の世界には『邪悪龍』はいたんか?」
「……貴様のいた世界のデータに記録されていたドラゴンボールの化身とかいうやつか。 そいつらは俺たちの世界……宇宙にはいなかった。 いるのかもしれんがな」
「それなら貴方の一番の強敵は誰なのかしら?」
「『ジレン』……と断言したいが、『ブロリー』も同じくらいの強さだった」
「ブロリー? ブロリーってあの
「それは異なる世界のブロリーだ。
「はぇー! そっちのブロリーはそんなにスゲェんか!」
「……意外ね。 プライドの高い貴方が素直にそこまで評価するだなんて」
「……仕方ないだろう。 この俺にカカロットとフュージョンさせたんだ」
「そうなんか!? マジに強ぇんだな!」
「言っておくがカカロット、ブロリーは貴様の超サイヤ人4でも敵わん相手だ。 恐らくジレンもな」
「すっげぇなぁ! ベジータの話聞いてオラワクワクしてきたぜ!」
「……バケモノ二人よりも強いとか貴方達の地球はよく無事ね……」
「そうでもねぇぞ? 地球は何回かぶっ壊れてっからな。 その度にドラゴンボールで直してんだけどよ」
「…………そういえばそうだったわね。 アレ? こいつらの話は同人誌のネタに使いにくくない?」