事務所・机の下
森久保(……Pさんにアイドルを勧められて、何だかんだと早数ヶ月)
森久保(……森久保は、そろそろ限界が近付いています)
森久保(……いつもそう言ってるだろって?)
森久保(……そういう事ではないのです)
森久保(……森久保が、森久保がちょっとだけ夢見たアイドルは……アイドルは……)
唯「あーごめんネー、そんなとこに足あると思わなくてー」
奈緒「い……っ! お前わざとだろ!」
唯「はー? ごめんって先謝ったんですけどー。わざわざ人の足踏むほど暇じゃないっつーの」
奈緒「じゃあ許す」
唯「サンキュ」
奈緒「ただ新品の靴だった事実は変えられねんだけど」
唯「そなの。靴屋さんに磨いてもらえば?」
奈緒「お前が磨け」
唯「ユイ最近睡眠不足で眠いし、そういう冗談付き合ってるよゆーありませーん」
奈緒「喧嘩売られてる気がする」
唯「勝手に気にしてな」
奈緒「あ?」
唯「あ?」
みく「まーまー。喧嘩両成敗にゃ。いがみ合ってもいい事なんてないよ」
唯「猫がああ言ってるケド」
奈緒「猫が言うなら仕方ない」
みく「せめて名前を呼べよ」
森久保「ひぃぃぃぃ……っ」
森久保(こ、こういうんじゃないんですけど〜〜〜……!!)
森久保(もっともっと、こう、和気あいあいとしてて、キャッキャウフフとか……!)
奈緒「あれ、森久保じゃん」
森久保「ぴぃっ!!」
唯「乃々ちゃん? お、マジじゃん。やほー」
森久保「お、お、おはようございます……」
唯「相変わらず無駄にびくびくしてるね〜、ウケる☆」
森久保(笑い事ではないんですけど……)
みく「ののチャンも何か言ってあげてよー。もっとこう、言動を弁えろみたいな」
奈緒「人前に出てなきゃ問題ないだろ」
みく「盗撮とか盗聴とかされてたらどうすんの」
奈緒「犯罪だな。儲けられそうだ」
みく「じゃあ唐突取材とかの名目でパパラッチに捕まったらどうすんの」
唯「殺す」
みく「殺す……」
奈緒「大体さー、密着取材とかの対応は幸子たちがする決まりじゃん? あたしらが日常生活で気を付けるなんてオトコ関連だけだって」
唯「気にするべき相手すらいないのに?」
奈緒「うっせーぞ金髪」
森久保「……と、特に、森久保が言いたいことなんて、ないです……」
みく「むー。貴重な純心素材なのに」
森久保「ごめんなさい…………」
森久保(純心素材ってなんですか……)
響子「おはようございまーす」
茄子「おはようございます〜。あらあら珍しい、皆さんお揃いで〜」
唯「おーす」
みく「おはようにゃー」
奈緒「うげっ」
響子「今のは聞かなかったことにしておきますね♡」
茄子「ほらほら奈緒ちゃんも。一日の計は挨拶にあり、ですよっ」
奈緒「はぁ……おはよ。二人とも」
森久保(な、なんかゾロゾロ現れたんですけど……隠れてよ……)
みく「ねーねー響子チャーン」
響子「はいはい、響子ちゃんですよー」
みく「お昼ご飯作ってー」
響子「猫缶でも食べててください」
みく「ひでえ」
響子「どうやら猫缶って人でも食べられるらしいですよ」
みく「うーん。味薄いんだよねアレ」
奈緒「マジかよお前」
茄子「響子ちゃん今日のお昼ご飯はなんですかー?」
響子「茄子でも食べててください」
茄子「えー」
唯「さすがの茄子さんも嫌がってるー」
茄子「朝食べたので」
唯「なるほど。ユイも食べたーい」
響子「もーっ、お昼まだご飯食べてない人手挙げてください」
響子「いちにー…………」
響子「全員じゃないですか!! 奈緒ちゃんも!」
奈緒「食ってなくないとは言ってないし」
みく「乃々チャンも食べるでしょー?」
森久保(な、なんで森久保に話振るんですかーーーっ!!!)
響子「あれ、乃々ちゃんもいるんですか?」
茄子「乃々ちゃんも、おはようございます〜」
森久保「お、おはよう、ございます……」
唯「中から言っても聞こえなくない?」
響子「それで、食べるんですか?」
森久保「い、いりませ……貰います……」
奈緒「どっちだよ」
森久保(お腹すいてはないですけど、断ったら何されるか分からないので……)
響子「失礼なこと考えられてる気がしますけど気にせず、五十嵐響子、がんばりますっ♡」
奈緒「相方の台詞だろそれ」
唯「相方は美穂ちゃんじゃない?」
みく「夕美チャンかも」
茄子「一ノ瀬志希さん!」
奈緒・唯・みく「それはない」
茄子「しゅん」
響子「あ、じゃあ乃々ちゃん!」
森久保「は、はいぃっ」
響子「乃々ちゃんは何が食べたいですか? 希望のメニューを作りますね!」
森久保「え、っと……その、森久保は、な」
響子「んでもいいって答えたらその度に奈緒さんの毛を2本ずつ抜いてくことにします」
奈緒「やめろ」
響子「しかも下」
奈緒「やめろ!!」
唯「生えてんだ」
奈緒「おい飛び火したぞ!」
茄子「なんと私よりいっぱい」
奈緒「見てもないのに適当言うな!」
森久保「ひぇぇえ……。あの、その……肉じゃが……で」
響子「わー。乃々ちゃんは結構少年趣味なんですね。分かりました、腕によりをかけちゃいます!」
茄子「肉じゃがならカコさんも作れますよー?」
響子「あなたも作れって言った内の1人ですよね。黙って座っててください」
茄子「はーい」
唯「せーのっ。ちょっとせのびしてー、のーぞきーたーいー」
響子「やめてください」
みく「わーたーしのーみーらいー」
響子「これ前やりましたよ」
奈緒「きっといつのひかー、あーえるっかーなー」
響子「やめてください」
茄子「せーかーいーでーいちーばーん、すーてーきーなー、えがおー」
響子「お料理、得意なんですっ!」
唯「(笑)」
響子「1人しか笑ってない気がします」
みく「久しぶりにお惣菜と寮のご飯以外を食べる気がするにゃ」
唯「寮のご飯って美味しいの?」
みく「フツー。でも割と高い頻度でお魚が出るからみく的にはマイナス点」
茄子「好き嫌いしてると育ちませんよ〜」
みく「ふふん。充分育ってるモン……って、ここにいる人はみんな結構あるからドヤ顔もできないね」
森久保(森久保はそうでもないですけど……)
茄子「だめです。みくちゃんの歳ならまだ充分成長の余地ありですし、今から頑張れば私超えの可能性もありますよ」
みく「そんなにはいらないかな」
奈緒「茄子さんが年上っぽい。珍しく」
唯「茄子ちゃんが先輩っぽい。珍しく」
みく「失礼なやつらにゃ」
茄子「お料理が出てくるまでどうせ暇なので、時間つぶしに私の隠し芸でも」
奈緒「ずっと隠してろ」
茄子「じゃあこの前覚えたての手品を」
唯「きっちり覚えてから出してね」
茄子「じゃあじゃあ、志希ちゃんから習った催眠術を」
みく「それはもう飽きた」
茄子「こんな雑な扱いされたらカコさん興奮しちゃうじゃないですか……///」
みく「嘘つき」
茄子「てへ☆」
森久保(相変わらずの強メンタル……。森久保も見習いたい……)
茄子「しりとりでもしましょうか」
唯「神谷奈緒」
奈緒「大槻唯」
みく「もう落ちてる気がするにゃ」
茄子「鷹富士茄子も出してください!」
みく「板」
茄子「鷹富士茄子! 嬉しい!」
奈緒「嬉しいって思うことはあっても中々嬉しいって素直に口には出せないもんだよな」
みく「妙な説得力があるにゃ」
奈緒「るせぇ」
茄子「七並べでもします?」
唯「七並べって性格悪いやつが勝つんだよねー」
奈緒「じゃあお前の圧勝だな」
唯「やだなー、奈緒ちゃん程じゃないよー」
奈緒「あー? よく聞こえなかった」
みく「どっちもどっちにゃ。最下位争いしようね茄子さん」
奈緒「うっせーぞ猫」
唯「猫静かに」
みく「せめて名前を呼べと」
奈緒「っていうかそもそもトランプは?」
茄子「私いつも持ち歩いてます!」
みく「(笑)」
奈緒「マジかよ」
唯「茄子さん子供みたーい☆」
茄子「いつまでも 子供心を忘れない 鷹富士茄子」
みく「季語がない」
茄子「名前が季語と言うことで」
みく「なんでやねん」
奈緒「おお本家本元大阪のツッコミ」
唯「ほんとに大阪の人って関西弁で話すんだよねー、ウケるー☆ って思ったことある」
みく「当たり前にゃ」
奈緒「あーでも分かるなー」
唯「ねー」
みく「君らは関西人をなんだと思ってるの」
奈緒「異界の人」
唯「別の世界の人」
茄子「芸人さん」
みく「その言葉そっくり返すにゃ。特にド関東組」
唯・奈緒「えー」
森久保(森久保も多分その区切りですけど……黙っておくとします……。口は災いの元です……)
響子「のーのちゃん♡」
森久保「は、はぃぃぃいっ!!」
響子「相変わらずびっくりしすぎ(笑)。肉じゃができましたよー」
森久保「あ、ありがとうございます……」
唯「ちょっとー。ユイたちに報告する前に乃々ちゃんなわけー?」
響子「あなたたちはほっといても食べるでしょう。さっさと皿でも並べててください卑しい駄犬共」
奈緒「言い方」
響子「まゆさんに習ったんですけどどうです? 興奮します?」
奈緒「んなことしなくても充分怖いって」
響子「何か?」
奈緒「いや」
響子「ついでに言うと乃々ちゃんは引っ張りださないとここから出てくれない気がしたので」
森久保「あの……で、出なかったら……?」
響子「奈緒ちゃんの毛を毟ります♡」
奈緒「やめろ」
響子「しかも下」
奈緒「やめろ!!」
茄子「やっぱり生えてるんですね」
奈緒「飛び火してるぞ!!」
森久保「で、出ます、でます……むぅりぃ〜〜〜……」
みく「無理なのかいけるのかどっちにゃ」
響子「今回は私、乃々ちゃんのために心を込めてお料理しました!」
森久保「ほ、本当ですか」
響子「本当です! なので、きちんと 食 べ て く だ さ い ね ♡」
森久保「い、い、いただきますぅぅぅうう!!!」
茄子「あら〜、乃々ちゃんってばいい食べっぷりですね〜」
響子「はい♪ でもお料理はみんなで食べるのが一番ですから、乃々ちゃんももう少し待って?」
森久保「は、は、は、げふ、ぐふ……!」
みく「落ち着くにゃ。ほらとんとん」
響子「もー、そんなに慌てるなんて、よっぽどお腹がすいてたんですね。それとも美味しすぎたのかな?」
奈緒「よく言う」
響子「何か?」
奈緒「いや」
唯「はーいお母さん、ご飯中にスマホ弄ってもいいですかー」
響子「弄っては駄目です」
唯「ちぇー」
みく「はーいお母さん、ちなみに残したらどうなりますかー」
響子「殺す」
みく「殺す……」
奈緒「お残しは許しまへんでー」
響子「はい」
奈緒「はいじゃねーよ」
茄子「はいはいそれじゃあここは年長者の私が。乃々ちゃんも治まってきたみたいですし!」
森久保「うう……面目次第も……森久保、ご飯を食べたら穴掘って埋まってます……」
唯「それ別の事務所。ほらほら、はーやくーっ」
茄子「はーい、それではお手を拝借。それぞれ言いたいことは沢山あるかもしれませんけどそれはそれ。皆さんご一緒に、せーの」
「「「いただきまーす」」」