前回までのあらすじ
時は2019年。小学生であるユウ、ムーン、リンは外界の神、ウォッカによって外界に召喚され、外界の子供達と異世界へ出発したのだった。一方、2519年では、ゲルと宇宙防衛隊が戦っていたが、リーダーであるルナがゲルに殺されたのだった。──ジャンルを超えた冒険物語、怒涛の第三話、開幕。
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───外界から異世界に召喚されたリンと9人の子供達。召喚された異世界はと言うと…?
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「───ん…ここは…?…皆、起きて!」
「───…ぁ…?…なんだ…?」
「───…ん…?……何…?」
先に目覚めた小学5年生──リンは、他の子供達を起こし、辺りを見渡した。その場所は、爆発でもあったのか、天井の破片が山のように積み上げられていて、人の住んでいたのか、ボロボロな家具が置かれていた。
──どうやらここは、廃墟のようだ。
「廃墟?」
「あぁ、そうだろうな。居住された痕跡があるようだからな…。取り敢えず全員座れ。」
銀色の髪の男は全員をその場に座らせ、まずは自己紹介と言う事にした。トップバッターはリーダーである(決めさせられた)リンだ。
「じゃあ僕から。…僕の名前はリンで、右の二人はユウとムーンです。宜しくお願いします。」
「宜しく。じゃあ俺の番。…俺の名前は《白崎茂》。『シゲル』と呼んでくれ。」
と、順番に自己紹介をしていった10人。台詞で進めても長いので、それぞれの名前を簡単に紹介して行く。
まずはリン、ユウ、ムーン、銀髪の少年ジーク、小太りの少年サカモト、ツッパリの少女白山 優衣、未成年の酒酔い少女レイ、派手な服を着た少年瀬戸 祐司、特に何の特徴もない少年白崎 茂。そして、重装備のログ──以上10名だ。因みに全員勿論未成年だ。
「──あの、茂さんって魔法とかの能力ってありますか?」
リンは何も特徴は無くても何かの能力はありそうかと思い、茂にそう聞くが…
「無論、俺は能力など持ってはいない。普通の中学生だ。」
「あ、そうですか。」
リンは何かまともな回答をするかと思ったが、何の魔法も持っていないただの中学生だと──そう答えた。
──そんなこんなで話が進み、盛り上がると言う所で、彼等は出会う。
「───!…静かに!」
何かの気配を察したのか、ジークは全員を黙らせた。その気配は、すぐ後ろに──。
トントン
「───え?」
リンは後ろから肩に感触を感じ、すぐさま後ろを向いた。
《ヨォ、ガキドモ。》
「うわぁぁぁあ!!」
リンは肩を叩かれた方向に振り向くと、その正体に驚いたのか、思わず悲鳴を上げてしまった。正体は、緑色の液体を纏ったエイリアンだった。
「だ、誰だお前は!」
《(ココデナノルホドデモナイトイッタホウガナンカテキキャラノヨウナカンジガスルケド、ナノルカ。)──オレタチノナハ『ゲル』。チキュウヲシハイシニヤッテキタエイリアンノイッシュダ。》
『ゲル』と名乗ったエイリアンは、地球を支配しに来たとエイリアン独特のがらがら声で話した。─するとジークは何か違和感を感じたのか、ゲルにこう質問した。
「何故お前は地球支配を企んでいるんだ?」
《ナカマデモナイオマエニ、ナゼハナサナケレバナラナイノダ?》
「やっぱりこの質問は答えないか…。──じゃあ、質問の内容を変えよう。」
ゲルはジークの質問には勿論答えることはしなかったが、ジークは質問の内容を変え、もう一度質問した。
「何故わざわざ、ここ地球を征服しようとする?」
確かに、何故他の惑星には行かず、わざわざ地球を選んだのか。──その質問に、ゲルはこう答えてジークに攻撃を仕掛けた。
《オマエラガニクイカラダァ!》
「本性を現したか。」
ジークはゲルの引っ掻き攻撃を後ろずさって避ける。そしてジークはゲルに向けて手をかざし、呪文を唱えた。
「『フレイム・フラワー』」
ジークが呪文を唱えたと同時に、手から炎の玉が出現し、それぞれ小さくなり、バラバラな方向に分かれ、ゲルに一斉攻撃した。
《グワァァァア!!!》
ゲルは炎の攻撃により溶けたのか、跡形もなく消滅した。ゲルが消えた事に一同は歓喜の声を上げていた。
『おぉ…!』
「スゲェぞジーク!」
「やった、倒した!」
「喜ぶのはまだ早い。外にはまだコイツらがうようよ居るからな。」
「そうなのか?」
「──一回外に出たら分かる。」
ジークの指示で、一斉に外に出た子供達。その光景は、地獄のような物だった。
建物は爆破されたのか倒壊し、空は曇っているのか暗い。それならまだ良いのだが、驚いた事に周辺にゲルの量が半端では無いことだ。
「──ゲルがあんなに!?」
「うようよ居るな。」
「もう死ぬんじゃね?俺達」
「そんなこと言わないでくれよぉ!」
あまりにも酷い光景にジーク以外の全員は騒ぎ始めた。
───ただ一人だけを除いて。
「おい、リン!」
上の空のリンを、小太りの少年──サカモトがリンの魂を元の世界に戻そうとリンの体をさすった。さすったおかげで彼の魂は一瞬でこの世界に戻って来た。
「──!うわっ、何?」
「お前どうしたん?さっきまで上の空だったぞ?」
「ごめんごめん、何か思い出して。」
「何を?」
「──ここの、景色を。」
「?」
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───時は一年前に遡る。
ユウ達三人は、都会を見ようと、三人だけで都心部に来ていた。
「「うわぁ~!」」
新幹線のトンネルを抜けた先に、その景色はすぐに目に飛び込んできた。ユウとムーンは景色の凄さに思わず喜びの声を上げてしまった。
「ほら、リンも見てみなよ!凄いよ!」
「いや、僕は今それ所じゃないんだ。明後日塾のテストg「これは没収!」おいぃ!」
リンは都会の景色に目もくれず、勉強に集中していたのだが…ムーンに参考書を没収されてしまった。
「今僕は勉強中なんだよ!早く参考書を…」
「何?ガリ勉君♪」
「なんだと!」
「お?やる?」
「二人とも、ここで喧嘩はやめて!」
いつもの下りに、ユウはいつものように止めに入り、いつものように笑った事もあった。
三人はとある路地裏に来ていた。何故かと言うと、都会の路地裏には糞などがあると聞いた事があり、好奇心で検証して見ようと言うのだ。
「あ、本当にある!」
「この僕に人糞を見せるなど、この世の人間は腐ってr…オロロロロロ」
「あ、リンが吐いた!w」
リンが人糞を見て吐いたことにユウ達が笑いながら見ていた事もあった。
「ここでさ、写真撮ろうよ!」
「「良いね!」」
街並みで写真を撮った事も。
───今居る場所。そこはまさに、昔来ていた場所なのだ。
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───その場所はすべて、今ではゲル達に破壊されている。
彼は思った。ここは、現代の世界とは違う、別世界だ。そうだ。別世界だ。
彼は思った。ここは、別世界なんかじゃないんだろうか。
彼は思った。此処は、僕達のいた──
「…い……ン!」
あれ?誰か僕を呼んでいる?…気のせいだ──と思ったのに。
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「おい、リン!」
「──はっ!?」
また上の空の状態だったリンを、サカモトはもう一度起こした。彼の魂はまたリンの体に戻って来た。サカモト達は随分心配したようだ。
「もういい加減気を付けてくれよ、リーダー。」
「あぁ…ごめん。サカモト君。」
「あんなポンコツがリーダー?ウケるんですけどw」
「優衣は黙ってろ。…リン、どうしたんだ?いきなり「天才」とか言ってたし、なんか涙流してたぞ?」
優衣が馬鹿にしてきたのはおいといて、ジークはリンにそう質問した。
「僕の居た世界の記憶を思い出しまして。」
「記憶?…さっきもそう言ってたが、ここの世界に見覚えでも?」
「あ、いえ…大した事では無いので気にしなくても良いです。ジークさん。」
「そうか…なら良いがな。」
リンとジークがそんなこんな話していると…なんと人が二人ここ廃墟を通ったのだ。
「人だ!」
「防御服を来ていたが、ここの世界が何か分かるかもな。俺が聞いてくる。」
ジークは外に出て、二人を呼びに移動した。
「すいません、ここの世界って今何年か教えてもらっても宜しいですか?」
「…君、忘れたとかおかしs「ルイお前、子供にそんな態度取んなよ。…ごめんな、君は何処から来たんだい?」
「遠い場所から旅行してきました。」
「わざわざ遠い所から、まぁ、今の日本を知らないと思うから知らせておくけど、君。」
「はい。」
「今のうちに逃げておいた方がいいよ。」
「──えっ…それってどういう…」
彼は質問の内容にこう答える。ここの世界は…
「2519年、ここは今第三次宇宙大戦が勃発している最中さ。」
「な、なんだと!?」
───時は2519年、まさに今第三次宇宙大戦の真っ只中の世界に召喚──いや、タイムスリップしたのだ。
to be contenued...
ついに宇宙防衛隊の二人とリン達が出会う!
面白くなってきたぁ!
次回「第四話 子供達は宇宙防衛隊」
お楽しみに!
やっぱり毎日連続2話投稿は無理だって、はっきりわかんだね。(ごめんね)