少女☆歌劇レビュースタァライト 君とキラめくために 作:レリ
溜めに溜めたアニメ編最終話、お待たせしました!
どうも。スタリラのガチャでステップ4で人魚姫のまひるを無事ゲットしてテンションが高いレリです。
三月という空白の一ヶ月……すみませんでした!
星降りの塔を抜けた先にあったのはどこまでも続く砂漠だった。
「これが、ひかりちゃんの運命の舞台……」
華恋がいるところから遥か先に星降りの塔が見えるのでそこに向かう華恋。
「ここにひかりちゃんがいるのなら零君もここにいるはず……ひかりちゃんはこの先にいるのがなんとなくわかるけど零君がいるのかわからない……探しながら向かうしかないかな……」
砂の色はピンク色でサラサラすぎるので足元に注意しながら進んでいく華恋。途中、周りを見ながら。
そして、星降りの塔の近くまで来るとひかりの姿が見えた。
「ひかりちゃん……」
そこにいたひかりは砂に埋まっている星の形をした石を掘り出しながらなにかを呟いている。
「一年に一度の星祭り。私はフローラと」
「運命の出会いをした。……待たせてごめんね、ひかりちゃん」
ひかりの後ろに立ちセリフをいう華恋。その様子を遠くからキリンが見ている。
「また飛び入りですね。わかります」
キリンは二人のことを見ていたが、不意に別の場所の砂丘に目を向ける。キリンよりも離れた場所の砂丘に一瞬だが人の気配を感じたからだ。だが、そこには誰もいない。
「わかります」
キリンはそう呟き、視線を戻す。
「帰ろう、ひかりちゃん」
「……あなたは、誰?」
「……え?」
「わからない……。あなたの顔も、あなたのぬくもりも、あなたとの約束も。大切だった覚えがある。でも、わからない」
ひかりはそう呟きながら掘り出した星の石を持って華恋の横を歩いていく。
「取り戻せるかも!今日は一年で一度の星祭り、あの星を摘むことができればクレールの記憶も。一緒に行こう、ひかりちゃん。二人であの星を摘みに」
華恋の言葉にひかりは立ち止まるが、すぐに歩きだす。
「ひかりちゃん、待って!」
華恋も追いかけた先はひかりが積み重ねた星の石のてっぺん。追いついた先に華恋が見たのは空にある赤い星の石、いや、岩なのだろうか。それにひかりが手を伸ばし、セリフを言うとその星の岩がひかりと華恋がいる星の石の塔にぶつかる。衝撃で華恋とひかりが吹き飛び、空中で華恋がひかりの手をとろうとするが届かず地面に向かって落ちていく。
その時地面に落ちる瞬間、二人に優しく、暖かな感覚が包む。そのおかげでなのかは不明だが、落ちた衝撃と痛みはほぼなかった。
「(今のって……あの感覚……まさか……)」
華恋は剣のペンダントを握る。
ザッザッ……
「ひかり、ちゃん?」
「今日は、一年に一度の星祭り……」
「ひかりちゃんは一人でこんな舞台を……」
「私は、クレールと……」
「こんなの……ねぇ、ひかりちゃん。覚えてる?あの約束のこと。『三人』で約束した、あの約束を」
「……」
「帰ろう、ひかりちゃん。私たちの舞台はまだ、始まってない!」
「……ばか、ばかばかばか。バ華恋」
「……え?」
「……なんで会いに来るのよ。これじゃ……華恋に、『零』に会いたくなっちゃうじゃない」
「ひかり、ちゃん……!」
この光景にキリンの後ろにある星降りの塔が倒れる。
「セリフが止まり……舞台が、途切れた」
ザァ!!
「えっ!?」
ひかりを中心に砂が飛び散り、巨大な穴が姿を現す。この出来事に華恋は驚く。ひかりが立っている場所はとても細い塔だ。その塔に星のティアラがある。その塔をゆっくりと降下していく。
「この星のティアラにはなんの意味もない。クレールとフローラが目指したあの星と同じ。星降りの塔へと、新たな罪人を誘うための光。さよなら、華恋」
ひかりがいる塔が見えなくなり、華恋は走りだし、穴に向かって……否、ひかりに向かって飛ぶ。
「約束したんだから!!私は、ううん、『私たち』は!!絶対一緒に、スタァになるって!!」
『アタシ 再生産』
―地下劇場―
あの穴の先はここ、地下劇場へと繋がっていた。
地下劇場のステージには、何回も甲高い音が鳴り響く。その音は、華恋とひかりの剣がぶつかり合う音。
星罪のレヴュー
戯曲:スタァライト
今ここは、華恋とひかりの二人だけのステージ。そこで華恋はひかりを連れ戻すために戦い、ひかりは華恋を帰すために戦う。言い方を変えれば仲の良い者同士でよく起こるもの。所詮、喧嘩のようなもの。華恋はいつものレヴュー衣装に剣のペンダントを着けている。
「どうして、それを……華恋が着けているの!!」
カキンッ!
「レイちゃんが、ううん、零君がひかりちゃんの探している時に零君の想いを籠められたこのペンダントを託されたの!!」
「零の……想い……?」
「零君は、ひかりちゃんがいなくなった後、私を含めたみんなの記憶からなくなったの……」
「え……」
「零君は、私たちから忘れさられてもめげずにひかりちゃんを探してた!それでここにたどり着いた零君は先に行った。私は零君が残したヒントを頼ってここにたどり着いた!だから、私はひかりちゃんを、連れて帰る!!」
カキンッ!
誰もいない観客席、そこには、キリンが二人を見ている。
「なぜ、私が見ているだけなのか、わからない?わかります。舞台とは、演じ派が立ち、観客が見る。舞台とは、観客が望む限り続くのです。私は一人の観客にして、運命の舞台の主催者!そう、貴方が彼女たちを見守りた続けたように私は途切れさせたくない。舞台少女による化学反応、予想もつかない舞台!私はそれが見たいのです!!そう、貴方と同じように。わかります」
キリンが呟きながらステージとは違う方向を向く。そこの観客席に足音のような音が響くが、そこには誰もいない。
「はあっ!」
場所は変わってステージ。ステージではひかりが短刀を華恋に向けて投げ、短刀に付いているワイヤーを使い巧みに操り、自由自在に動き、軌道が読めない短刀をなんとか避ける華恋。だが、避けた瞬間にひかりが短刀を手に戻してワイヤーを華恋の左腕に巻き付かせ、短刀を引くひかり。短刀を引かれたことで伸びていたワイヤーが一気にしまり、華恋を飛ばす。華恋は、自身が持つ剣をステージに突き刺し威力を殺し、なんとかステージ枠ギリギリで止めることに成功する。
「ここには共演者も裏方もいない!一人で舞台は作れないのに!」
「華恋、わかって。あなたたちには私と同じように失う気持ちを味わって欲しくなかったの……」
「もう味わったよ!……ひかりちゃん、帰ろう!そして、約束を果たそうよ!零君だってそれを待ってる!だから……!!」
すると、華恋の言葉を遮るように何かが華恋に向かって飛来してきた。
「っ!」
ガシャッ!
その音と共に華恋の上掛けを留めていた星の留め具がひかりが投げた短刀によって粉々にされた。
「え……」
何が起こったのか一瞬わからなくなり、呆然とする華恋。だが、華恋に向けて赤いライトが照らされ、ステージの真ん中が割れて華恋がステージがどんどん下に降りていく。
「……ひかり、ちゃん」
「この運命の舞台、それが私の贖罪。二人の……三人の夢は、叶わないのよ」
ドドォン……
華恋がいるステージが下にある砂にたどり着き、砂ぼこりをあげながら見えなくなった。
「……」
『……い』
「はい?」
『……まだ、終わっていない』
「……」
『だろ?華恋』
観客席でキリンが黙っていると、ある人物の声が響く。そして、その人物がステージで負けた華恋の名を呼ぶと、ステージが出てくるのは同時だった。
「……ノンノンだよ」
「っ!」
「……ずっと、囚われていたんだね。私たちの罪を背負って。待ってて、クレール。貴女を連れ戻しに、行くから!!」
ガシュッ!
華恋がいるステージがタワー状の様に上がっていく。
「スタァライトは、必ず別れる悲劇。でも、そうじゃなかった結末もあるはず!クレールに会うために、もう一度!塔に登ったフローラが!!」
「……なに、これ」
星罪のレヴュー アンコール
「……終わりのない運命の舞台。結末の続きが始まる?運命の舞台の再、生、産……!」
「そんなことをしたら私の運命の舞台に囚われて華恋のキラめきも奪われちゃう!」
「奪っていいよ!私の全部!」
「っ!」
劇場の全てのライトが消え、暗くなる劇場。そこに赤いライトが光りだす。それは、華恋が立っているステージの切断面に東京タワーを模したものだ。
「奪われたって終わりじゃない!!失くしたってキラめきは消えない!!舞台に立つたびに何度だって燃え上がって生まれ変わる!!」
「……東京、タワー……」
「アタシ、再生産!!」
華恋の言葉でひかりによって砕かれた星の留め具が元に戻り、それと同時に華恋が着けている零の剣のペンダントが赤く、否、紅く光りだす。
ドゴォォォォォンッ!!!!
華恋がいるステージの後ろから轟音をたてて東京タワーが現れる。それは、華恋がいるステージを貫き、ひかりがいるステージをも貫く。
「飛び入りした舞台少女が結末の続きを始める?舞台少女による化学反応、予想もつかない舞台!」
舞台装着用『約束タワーブリッジ』
その名の通り、東京タワーが水平に華恋とひかりのステージを橋の様に繋げた。約束タワーブリッジにライトが灯り、いつかの夜に見た東京タワーと同じ輝きを放つ。そこを華恋がひかりに向かって歩いていく。
「あぁ~……!これこそ、私が観たかった舞台!!わかります!!」
「舞台少女は舞台に生かされてる。私にとって舞台はひかりちゃん。ひかりちゃんがいないと私の舞台は始まらないの。そして、レイちゃんも。二人がいるからこそ、私は舞台に立てる。ひかりちゃんとレイちゃんがいなくちゃダメなの。だから……」
立ち止まる華恋。ひかりは華恋を見ているが、それと一緒に先ほどから紅く光っている零のペンダントも見る。華恋の隣に零がいる。その紅い輝き、否、零のキラめきが零自身がそこにいると語ってみえる。
「ひかりちゃんを私に……全部ちょうだい!!」
「(これ……知ってる。初めて三人で舞台を観て分かち合った、キラめき……)……ばか、ばかばか。バ華恋。これじゃあ、二人と、スタァライト、したくなるじゃない」
「ひかりちゃん!」
新章
戯曲:スタァライト
星摘みのレヴュー
「星屑溢れるステージに、可憐に咲かせる愛の華。99期生、愛城華恋。あなたを、スタァライト、しちゃいます」
「生まれ変わったキラめき胸に、溢れる光りで舞台を照らす。99期生、神楽ひかり。私の全て、奪ってみせて」
場所は、地下劇場ではなく、最初にひかりがいた場所のステージ。違いがあるとするなら眩しいぐらいの朝日が二人を照らしているくらいだ。そこで二人が織り成そうとするレヴュー。それは、二人でだからこそできるレヴューだ。
「『君は~♪』」
「『傍に~♪』」
「「『『いたずっと 望んでいた~星は~♪』』」」
「「『『二人の スタァライト~♪』』」」
星の留め具が朝日に向かって飛んでいく。ステージでは、上掛けを落とされたひかりと勝者の華恋が手を繋ぎながら仰向けになっている。繋がれた手は、ステージの真ん中、ポジション・ゼロの上にある。
「私たちの運命の舞台は……」
「ずっと昔から始まってた」
「ひかりちゃんが私の掴もうとした星」
「華恋が私の求めていた、スタァ」
「覚えてる?あの約束のこと」
「覚えてるよ。あの約束のこと」
「「ポジション・ゼロ」」
星摘みのレヴュー、終演
キィィィィ……
「え?なに、この音?」
「えっ!?レイちゃんのペンダントの光りが、増してる!?」
カッ!!!!
「きゃっ!」
「眩しっ!」
急な出来事に飛び起きる二人。見ると、零のペンダントが急に輝きだし、強い光を放つ。あまりの眩しさに、二人は目を覆う。光が収まり、目を開けるよりも先に抱きしめられる感覚がくる。二人はすぐに目を開けると自分たちを抱きしめているのは、今、ものすごく会いたかった人物。
「お疲れ様。二人とも」
「え、レイ……ちゃん……?」
「れ、い……?」
「おう。二人の幼馴染の零だ」
「レイちゃん!!」
「零!!」
「おっと」
「今までどこに行ってたの!?」
「……ずっとそばにいたよ」
「え?」
会いたかった人物、零に会えたことで華恋はもちろん、ひかりも運命の舞台をやるには仕方ないと思っていても、心ではものすごく会いたかったのだ。だから、二人して零に抱きつく。そして、華恋は涙を流しながら今までのことを零に問いただすと、体を起こしながらポツリポツリと話し出す。
「手紙、見ただろ?」
「うん」
「あの後、俺は消えたんだ」
「「え……?き、消えた……?」」
「文字通り、な。気がついたら辺りは真っ黒。光もなにもないまさに闇の中にいたよ。それからどれくらい経ったかわからないけど急に光が射し込んでな。その光に向かったらある景色が見えてきた。その景色が俺の部屋だった。そして、三人の声が聞こえたんだ」
「三人って?」
「華恋、純那、ななだよ」
「あ、私たちがペンダントを見つけた時?」
「その通り。俺の意識はペンダントの中にあることがわかってそこからはずっと華恋が付けていただろ?だからペンダントからだったけど、そこでずっと見守っていたんだよ」
「そう……だったんだね……」
「でも、なんで急に消えたの……?」
「それは俺にもわからん。ペンダントを外した瞬間だからペンダントが関係してるのかもしれないな。まあ、過ぎた事だ。元に戻れたし、華恋のひかりを連れて帰るっていう条件達成されたんだし、さっさと帰ろうか」
「そうだね!行こ、ひかりちゃん!」
「……うん!」
それから地下劇場を出て戻ると、学校で残ったみんながご飯を作って待っていた。
「零!!あなた、心配させないでよ!!」
「悪い悪い、純那。俺がいない間、華恋のサポートありがとな。みんなも心配かけた」
「ううん。私たちも一時的にとはいえ、零君のことを忘れちゃってたんだし、おあいこだよ」
「そういってくれると助かる」
「華恋ちゃん、ひかりちゃん。おかえり!」
「ただいま!まひるちゃん!」
「……ただいま」
「それでは、三人とも来たので」
「三人もご飯にしましょうか!」
そこからは、後から来た三人が食事をして、食事をしながら先ほどの話をして楽しむのだった。最後に写真を撮ったりもした。
あれから、第百回聖翔祭のオーディションを再度行い、無事に華恋とひかりの二人が主役をとったのだった。
第百回聖翔祭
星のダイヤローグ
「『よくぞ真実に辿り着きましたね、フローラ。あなたたちが女神たちを解放したのです。私たちがずっとあなた方を見守っていたのです。そして、そなたも本当のお役目をしたのですね』」
「『貴方は、私たちを真実へと誘うための道標だったのですね』」
「『……』」ニコッ
「『せめて、貴方の名前を……』」
「『名乗るほどの者ではありません。強いて言うなら、旅人を誘う者、道標。ならばシルベ、と名乗りましょう』」
「『それが貴方の本当の名ではない……それはわかります。なぜそうするのかは深くは聞きません。なら私たちは、貴方が名乗った名で呼びます。ありがとう、シルベ』」
「『私は、真実に気づいてくださったことだけで満足です。お礼を言われる筋合いはありません。では、これからも貴女方に祝福の道が現れることを切に願っています』」
「『今こそ星がキラめくとき』」
『星摘みは、罪の赦し。星摘みは、夜の奇跡』
『お持ちなさい。あなたの望んだあの星を』
「『見つけたよ。私たちの星』」
「『見つけたね。私たちの運命』」
『これで、第百回聖翔祭を終演します。どなた様もお忘れもののございませんようお気をつけておかえりください』
あれから、数日が過ぎた。新たなストーリーをいれた第百回聖翔祭は大盛況で幕を閉じた。
「よぉ~し、次は劇フェスだ~!」
「おー」
「とりあえず落ち着けお前ら!」
青空の下、いつもの三人が元気に走っていくのだった。
お読みいただきありがとうございました。
アニメ編最終話、書きづらかった……。ネタが浮かばないから次回のやつを書いてたりしてたらいつの間にか三月が終わる。やっちまったなと思いました。セリフとかちょっとオリジナルになっちゃってます。ご了承ください。
さて、話は変わりますが皆さん、スタリラガチャってますか?私はゼウスの真矢様が当たってたからガチャ運が絶好調で当たる、当たる。過去の私を……いや、今の私は、過去の私を凌駕する存在だ!!…………はい、グラハムさんのネタですね。本来は阿修羅すら凌駕する存在、なんですがね。これをきに見てない人は見てみてください。ガンダム00……いいですよ~、戦闘シーンやBGMが。…………スタァライトなのにガンダムを勧める。なにやってんだろ……。
では、無事(?)にスタァライト、アニメ編終演です!そして!ついに!スタリラ編が開演します!再演って言った方がいいかな?
それでは、レリでした!