少女☆歌劇レビュースタァライト 君とキラめくために   作:レリ

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ライブ行きたいし映画早くやってくんないかな……。

どうも、レリです!

さあ、やっとスタリラ編の第一話が完成しました。

それでは、どうぞ!


スタリラ編第一話

第百回聖翔祭が無事終了して数週間が経とうとしていた。聖翔は第百回聖翔祭が終了したにも関わらず、相変わらず賑やかだ。そんな中、あのオーディションに参加した九人は次に行われる劇フェスに向けて練習していた。

 

 

「ねぇねぇ、次の劇フェスってうちとどの学校が出るんだっけ?」

 

「えっと、確か」

 

「凛明館女学校とフロンティア芸術学校とシークフェルト音楽学院の三つよ」

 

「どれも劇フェスにいつも参加している学校よ。特にシークフェルトは強敵よ」

 

「え、なんで?」

 

「シークフェルトには天才と呼ばれている生徒がいるからです」

 

「そんなすごい人がいるの!?すごいね、ひかりちゃん!」

 

「うん、会ってみたいね。ところで、零は?」

 

「零君ならその劇フェスに参加する学校に向かっているよ。劇フェスについての情報とかを聞きに行ってるんだ。零君はバイクを持ってるからそれで回るって」

 

「私たち、そんなこと聞いてない……」

 

「レイちゃん、なんで何も言わずに行ったんだろうね……」

 

「えっと、零君は二人に言わないのはこの劇フェスのレッスンに集中してほしいからって言ってたよ」

 

「「……」」

 

「か、華恋ちゃん?ひかりちゃん?」

 

「……なら、仕方ないか」

 

「……その理由なら仕方ない」

 

 

この時、華恋とひかりを見ていた周りのみんなは二人の背後に般若の顔が見えた者や黒いオーラだけ見えた者がいたらしい。

 

 

「そういえば、シークフェルトだっけ?そこの天才の人の名前ってなんて言うの?」

 

「う~んと、なんて言ったかな?真矢ちゃんなら知ってると思うけど」

 

「え?天堂さん知ってるの!?」

 

「えぇ。知っています。彼女とは何度か面識があるので。その名は……」

 

 

 

ガラッ

 

 

真矢の発言を遮って、みんながいるレッスン室のドアが開かれ、一斉に見る。

 

 

「あら」

 

「シークフェルト音楽学院舞台俳優学科二年、雪代晶だ」

 

「同じく、鳳ミチルだよ!」

 

『え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!???』

 

 

突然の登場にみんなの驚きの声が聖翔に響いたのだった。

 

 

 

その頃、零は凛明館とフロンティアを回り、最後にシークフェルトに向かい、ちょうど着いた頃だった。

 

 

「さすが、お嬢様学校だ。門がすごすぎる。まず入れるかわからんな」

 

 

すると、校舎の方から先生らしき人物が歩いてくるのが見えたので待っているとやはり先生だったようですんなり入ることができた。その先生に生徒会室に向かってと言われ、場所を教えてもらいそこに向かう零。無事に生徒会室に着き、ノックするのに少し戸惑う。

 

 

「ええい、ここで立っているだけですごく不審者に見えてしまうかもだからな。まず女子高に男がいるだけでまずいしな」

 

 

 

コンコン……

 

 

 

『は~い、開いてるよ~』

 

 

 

ガチャ……

 

 

 

「失礼する」

 

「はいは~い……って、え?」

 

「やちよ?どうしました……か?え?」

 

「皆さん?え?」

 

「雪代晶と鳳ミチルはいないのか?」

 

 

生徒会室に入ると三人の女子がいた。零が入ったことで三人が固まっている。

 

 

「あ、え、えっと、お名前は?」

 

「ん?あ、まだ言ってなかったな。聖翔音楽学園舞台育成科、岡峰零だ」

 

「岡峰零って……聖翔の唯一の男子生徒!?」

 

「さっそく連れて来たんですね~」

 

「ん?ちょっと待て。連れて来た?なんのことだ?」

 

「雪代先輩とミチル先輩が今、岡峰さんがいる聖翔に行ってるんです」

 

「は?」

 

「二人は岡峰さんに用があって……」

 

「岡峰さんをここ、シークフェルトに編入させてほしいという話をしに行ってるんです。だから、お二人が連れて来たのかと思ったのですが……違いましたか?」

 

「そんな話聞いてないんだけど!?てか、聖翔に行ってる!?ちょ、ちょっと待っててくれ!華恋に電話してくる!!」

 

「あ、はい」

 

 

シークフェルトで零がその話を聞いてから少し巻き戻り、聖翔ではシークフェルトの二人が来たのだった。

 

 

「久しいな。天堂真矢」

 

「えぇ、お久しぶりです。雪代さん。ところで、今日はどうしたんですか?」

 

「ちょっとした話をしたくてな」

 

「話、ですか?」

 

「そうそう!こないだやった第百回聖翔祭で出演したこの学校の異例の編入生、岡峰零君のことでね!」

 

「零君の?」

 

「レイちゃんに何か用ですか?」

 

「お前が愛城華恋か」

 

「え、あ、うん。そうだけど」

 

「そして、神楽ひかり。第百回聖翔祭で主役を演じた二人は、岡峰零とどういう関係だ?」

 

「レイちゃんとは幼馴染だよ」

 

「ほう。ならあの目をしていたのは当然か……」

 

「雪代さん。零君に用事って……」

 

「あぁ、今日はあの岡峰零を我が校シークフェルト音楽学院に特別編入させてほしいという話をしに来た」

 

「え、レイちゃんを……」

 

「シークフェルトに、編入……?」

 

『えぇぇぇぇぇぇぇ!?』

 

「ちょっと待ってください雪代さん。なぜそのような事を?」

 

「お前でも慌てるんだな、天堂真矢」

 

「晶、説明不足!実はね、第百回聖翔祭を観て驚いたの。理由は第99回聖翔祭に比べて明らかにレベルアップした舞台だったからだよ。そこまでレベルアップしたのはきっと特別編入した異例の男子生徒、岡峰零君が関わっているって考えたんだ」

 

「確かに零君はいろいろ私たちをサポートしてくれましたが、私も感じましたがあなた方がそこまで言うぐらいに素晴らしかったのですか?」

 

「私が見ても素晴らしい舞台だった。だからこそ私たち『気高き君(エーデル)』に彼が入ることはできずとも支えてくれれば私たちも素晴らしい舞台を作れると思ったからだ。それで、肝心の彼はどこにいるんだ?」

 

「零君は今劇フェスに参加する三つの学校に行っています。おそらく今はシークフェルトにいるかと」

 

「なんだと」

 

「あちゃ~行き違いになっちゃったか」

 

「ミチル、すぐに戻るぞ」

 

「ちょ、晶、早すぎるよ。もうちょっと話していこうよ」

 

「彼がシークフェルトにいるのなら急いで戻らなければならない。早くしろ」

 

「戻ってもまた行き違いになると思うよ?だからここで待っていれば」

 

 

バンッ!!

 

 

『!?』ビクッ!

 

 

突然、レッスン室のドアが勢いよく開かれ全員がビックリしてそこを見る。そこには、息切れした零が立っていた。すると、零は華恋を見つけると華恋に向かって歩き出す。

 

 

「れ、レイちゃん!?」

 

「か~れ~ん~!!」

 

「えっ!?」

 

「何度も電話したのになぜ出ないんだ!!」

 

「ほ、ほへんなさい~(ご、ごめんない)」

 

 

華恋の頬をひっぱって怒る零。華恋は頬をつねられて謝っているがいまいちなにを言っているのかわからない。充分に華恋の頬をつねった零は手を話して改めて周りを見る。華恋は赤くなった頬をさすっている。

 

 

「ほらね、晶。すぐに戻らなくて良かったでしょ」

 

「なんの話だ?」

 

「君がシークフェルトに行ってるって聞いてすぐに戻るって晶が言うからまた行き違いになるよって話。それで、君が岡峰零君?」

 

「あぁ、その通りだ。で、シークフェルトの生徒会長様と副会長様が直々にここに来るのとはな。だいたいの話はむこうで聞いてる。俺をシークフェルトに編入してほしいって事だよな?」

 

「話が早くて助かるな、岡峰零。その様子だと理由も知っているな?」

 

「あぁ、鶴姫から聞いた」

 

「ふっ、そうか。では、その話を検討してほしい。いい返事が来ることを期待している」

 

「あ、晶待ってよ~!あ、私のことはミチルでいいよ!よろしくね、岡峰君♪」

 

「俺のことも零でいい。よろしくな」

 

「ミチル、早く行くぞ!」

 

「はいはい!じゃあまたね!」

 

 

雪代晶と鳳ミチルが去っていき、静かになるレッスン室。零はレッスン室のドアを見たまま考え込んでいることが周りからは固まっているにしか見えない。

 

 

「レイちゃん……」

 

「さて、どうしたもんかな……」

 

 

 

ポーン……

 

 

 

「ん?」

 

『舞台育成科2年A組岡峰零君。理事長がお呼びです。至急、理事長室にお越しください』

 

「零が、呼ばれてる……零?」

 

 

校内放送があり、零が呼ばれていることで全員が零を見てさっきのことだとすぐに頭に浮かびながら心配そうにするが当の本人は真面目な顔でスピーカーを見ている。

 

 

「……校内放送……この学校こんなのあったのか」

 

『あるよ!!』

 

 

真面目な顔でのボケに全員がツッコんだのであった。

 

 

 

ー理事長室ー

 

 

コンコン……

 

 

『どうぞ』

 

「失礼します。舞台育成科岡峰零です」

 

「やっほ~零君。久しぶり!」

 

「えぇ、お久しぶりです。遥香さん」

 

 

今回初登場である聖翔音楽学園理事長『入谷遥香(いりやはるか)』さん。この方が零の母親の理亜と同じ聖翔の卒業生である。殺陣は理亜よりもはるかに上だと聞く。無論、零とも何度か面識がある。

 

遥香は赤い瞳で零を見つめ、先ほどまで笑顔だったがすぐに真剣な顔になる。

 

 

「零君。ここに呼んだのはさっきのことでお話があるの」

 

「俺をシークフェルトに編入させるかさせないかの話、ですよね」

 

「その通りよ。まさかあの二人が直接来るとは思っていなかったけど……」

 

「俺も直接来るとは思わなかったですよ。で、どうするんですか?」

 

「そうねぇ。私的にはシークフェルトに行っていろいろ勉強してきてほしいって思ってるけどあの子たちが何て言うか」

 

「まあ、間違いなく拒否るでしょうね。でも、俺にとっては舞台で有名なシークフェルトに編入って話は悪くないと思っています。何よりあの天才がいる学校だからいろいろ学べるものもあります」

 

「……行くの?」

 

「……行こうかなとは思っています」

 

「……そう。ならあたしは何も言わないわ。存分に学んできなさい。ただし条件があります」

 

「条件?」

 

「向こうの人にも話すけど、たまにはこっちに戻ってきなさい。あなたは聖翔の生徒なんだから」

 

「わかりました。でも……」

 

「なに?」

 

「本当に行ってもいいんですか?本来俺がここに編入した理由が……」

 

「手伝いだから。それなのにここから離れてもいいのかってことでしょ?」

 

「はい」

 

「ホント零君は真面目でいい子ね。気にしなくていいわよ、次に零君に手伝ってほしいのは劇フェスだからね。シークフェルトも劇フェスに参加するんだし集まってやる時に力を貸してくれれば」

 

「それでいいのならわかりました」

 

「存分に学んできなさい」

 

「行ってきます。それでは失礼します」

 

 

 

そして、零は理事長室を出て華恋たちがいるレッスン室に向かっていた。

 

 

「って言ったのはいいけどマジであいつらにどう説明しよう……」

 

 

そう呟きながらレッスン室につき、ドアを開ける。が、そこには誰もいない。

 

 

「……どこ行った?」

 

 

誰もいない静かなレッスン室に零の声は妙に響いた。

 

 

 

 

ー地下劇場ー

 

 

 

「……なに、これ」

 

 

誰が発した言葉か……。目の前の状況に驚く言葉で全員が思った言葉である。

 

 

地下劇場に集った24人の舞台少女たち。彼女たちの前には謎の少女、『える』が現れ、舞台『スタァライト』が消えると言うことを聞かされた。その話が終わると今度は人間ではないナニカが彼女たちの前に現れる。そのナニカをえるは『コロス』と呼び、スタァライトを消すために現れたとされているというが、いかんせん数が多い。えるもここまで大量に出現したことはないという。コロスは各々の武器を構え、舞台少女たちに襲いかかり華恋たちも自分たちの武器でコロスと戦っていく。

 

 

どれくらい経ったのかわからないが少なくとも結構な数のコロスを彼女たちは倒した。だが、コロスが減っているというのは見受けられない。彼女たちも消耗が激しく、防戦一方だ。とうとうコロスが彼女たちを包囲し、追い詰める。やられる……。誰もが思ったが華恋とひかりだけは信じている。ここにはいない大切な幼馴染がきっと来る……と。

 

 

すると……。

 

 

 

ーーーー邪魔ーーーー

 

 

地下劇場に声が響く。誰の声なのかと彼女たちは辺りを見回すがコロスしか見えない。だが、コロスの胴体に一つの光が横に疾ったと思ったらたくさんいたコロスが全て消滅した。

 

 

突然のことで状況が飲み込めない彼女たちだが、聖翔のあの九人だけは自然と笑みが浮かんでいる。コロスが消滅した際に出る煙のほうから声が聞こえ、彼が姿を現す。

 

 

「たく、いくら一緒にいなかったとはいえ置いていくことないだろうが」

 

 

漆黒の剣と紅い剣を背中に背負っている鞘にしまいながら愚痴る彼、零である。

 

 

「レイちゃん!」

 

「零!」

 

 

コロスが消滅してすぐに現れた零に華恋とひかりが駆け寄り、それに続いて聖翔のみんなが零に近づく。それ以外のみんなは何が起きたのか把握できずに固まっている。

 

 

「遅かったわね、零」

 

「これでも学校内をめっちゃ探したんだぞ。最終的にまさかと思って来てみたらこれだからびっくりしたわ。で、アレはなんだったんだ?」

 

「あれはコロスっていうみたい」

 

「コロス?言い換えれば物騒な名前だな。で、そのコロスがなんで現れたんだ?あんな奴はじめて見たぞ」

 

「アレはスタァライトを消すために現れたって言ってたよ。だよね?えるさん……えるさん?」

 

 

華恋がえるを見ると、驚きの表情をしたまま呆然と零を見ている。そう、彼女は忘れていたのだ。あのオーディションで参加していた十人目のことを。キリンからは聞いていたがまさかここまでとは思っていなかった。あの数のコロスを一瞬で消滅させたのだ。実力はここにいる舞台少女たちに比べると圧倒的に高いのが先ほどのやつでわかる。

 

 

「君がえるっていうのか?」

 

「え、あ、はい。私はえるといいます。あなたがあのオーディションの十人目の岡峰零さんですね?」

 

「そうだよ。で、これは一体どういうことでしかもなぜ俺に通知がきてなかったんだ?」

 

「最初の質問はコロスにスタァライトを消させないためにあなた方の力が必要でお呼びしました。後者は……」

 

「後者は?」

 

「……すみません、忘れていました」

 

「は?」

 

『え?』

 

 

えるの言葉で零と聖翔のみんながすっとんきょうな声をあげる。

 

 

「華恋、ひかり。俺は帰るからあとはがんばれ」

 

「ちょ、ちょ、ちょっと待って!」

 

「待って」

 

「離せ!!忘れ去られていたのなら俺はお呼びではないはずだ!!だから帰る!!だから離せ、華恋とひかりと純那となな!!」

 

「レイちゃん落ち着いて!!」

 

「離さない」

 

「またあの数のコロスが来たら私たちでは倒せないわよ!!だから!!」

 

「零君に手伝ってもらわないとスタァライトがなくなっちゃうよ!!」

 

 

帰ろうとしている零に華恋とひかりと純那とななが必死に零を帰すまいとしがみついている。さすがの零でも四人がかりに押さえつけられるとなかなか動けないようだ。だが、零は少しずつ出入り口の方に向かって進んでいる。この光景は聖翔のみんなはなんか見慣れた感が出ているが他のみんなは呆然と見ている。

 

 

「あ、あの、岡峰零さん」

 

「なんだ!」

 

「あなたも私たちに協力してくれませんか?忘れていた身でありながら何を言っているんだって話ですが正直に言いますとあなたがいてくれるだけですごく心強いです。だから、お願いします!」

 

「ほら、えるさんもそう言ってるんだし!」

 

「……」

 

 

零は頭を下げて必死に願っているえるを黙って見つめている。ちなみに零が動くのをやめたのでこの隙にとしがみついていた四人がまた帰ると言い出すと大変なのでひかりが零の背中に回り羽交い締めをしてフリーになった両腕を華恋と純那が掴み、ななは夜天の剣と紅華の剣の柄を掴んで拘束する。舞台少女四人に拘束されている男子に必死に頭を下げている少女を見るとなんともいえない光景である。

 

 

「零は私たちに協力してくれないの?」

 

「いや、流石にここまでされて突き放すほど愚かではないよ。わかったよ、手伝う。だから拘束を解け。帰らないから」

 

『わかった』

 

「ありがとうございます」

 

 

拘束を解いてもらい、拘束で若干固まった体をほぐそうと肩と首を回すとポキッと音が鳴る。地下劇場だからその音が妙に響いてしまう。

 

 

「レイちゃん、今骨鳴ったよね?」

 

 

華恋の問いかけでシンと静まりかえる地下劇場。零は何も言わずにまた首を回すとポキッとなる。

 

 

「二回鳴ったな」

 

「いや二回目思いっきりわざとだよね!?」

 

 

零の言葉に華恋がそう返すと、何人かが耐えきれなかったのか笑だしてしまう。その中にはえるもいる。

 

 

「笑いどころじゃねぇぞ~」

 

「笑わそうとしてきた人はだれよ、フフッ」

 

「和ませるにはいいだろ。それより、お出ましだぞ」

 

 

零が後ろに向かって親指を向けると何もない場所に突如コロスが出現する。それを見た舞台少女たちは笑っていた顔からこれから舞台が始まると顔になり、武器を構える。零も後ろに振り向きながら二本の剣を引き抜く。その様子にえるは驚いていた。自分でもわからないのに彼はコロスが出現するのをわかっていた。自分では感じないナニカを彼は感じているのだろうか。そう思わずにはいられないえるである。

 

 

「さっきのよりかは数は少ないけど……」

 

「これも大変かもね」

 

 

華恋の呟きに純那が続ける。純那も矢を三本構えていつでも放つことができるという表情で零を見つめる。零もそれに気づいて頷く。

 

 

「数が多けりゃいいってもんじゃないさ。お前らは少しずつコロスを倒していけ。俺はこいつらの中央に飛び込んでそこから攻める。純那、合図で頼む」

 

「わかったわ」

 

「え、中央ってどうやって行くの?零君」

 

 

零の指示に聖翔メンバーは武器を構えて戦闘態勢に入る。が、聖翔以外のメンバーが零の指示に困惑する。代表して聞いてきたのがミチルだ。

 

 

「ん?そのままの意味だが」

 

「そのままって……え?」

 

「コロスが動き出したよ!」

 

 

華恋の声で聖翔以外のメンバーがコロスに視線を向ける。戦闘、レヴューが始まる。

 

 

「さぁて、この短時間で鬱憤が貯まったんでな。人間ではないから思う存分剣を振るうことができるし……憂さ晴らしさせてもらうぞ!!」

 

『(あ、やっぱり怒ってたんだ)』

 

 

先ほどのやつでだいぶ零は怒っていたらしく、次々に出て来るコロスに向かって殺気が放たれる。その零の言動で舞台少女たちは思っていることが一致した瞬間だった。

 

 

「純那!!」

 

 

 

ビシュッ!!

 

 

 

零の合図で三本の矢を構えていた純那がコロスにめがけて放ち、三体のコロスに矢が刺さり消滅する。

 

 

「突撃!!」

 

 

零が叫ぶと聖翔メンバーが走りだし、遅れて他のメンバーも駆け出す。すぐに零も走りだし、華恋とひかりができるだけ道を作りだし、そこを駆け抜けて一気に跳躍しコロスたちの中央に飛び込んでいった。

 

 

「本当に飛び込んでいった!?」

 

「あはは!面白いなぁ、零君は!」

 

 

零の行動を見ていた栞が驚き、ミチルは笑っていた。けど、すぐに真剣な表情に戻り栞に声をかけてコロスを一体ずつ倒していく。栞もコロスを倒していく。

 

 

 

 

 

ここに彼と彼女たちにとって大切なもの、スタァライトを守るためのレヴューが始まったのだった。

 

 





お読みいただきありがとうございました!

さて、今回リクエストにお答えして零がシークフェルトに編入です。次回はスタリラの日常編みたいなのを書くかこのままストーリーが追加される前のラスボスのコロスを倒してから日常編を書くか迷ってます。こっちがいいという方は感想まで。リクエストも待っています。できる限り答えていくつもりなので!

さて、ちょっとここで零に登場してもらいましょうか。

零「どうも。作者よ。なんで俺は呼ばれたんだ?」

ん?ちょっと聞きたいことがあってさ。

零「ふぅ~ん。で、聞きたいことってなんだよ」

感想を聞きたくてさ。どうだった?

零「は?いや、何が?」

とぼけなさんな。ひかりたちに羽交い締めされたでしょ?

零「それがなんだよ」

ひかりが背中に回って羽交い締め、つまり……む『ドスッ!!』ぐはっ!!

零「ひかり!?」

ひ「……それ以上言ったら、わかってるよね?」

あの……ひかりさん……あなたに刺されるの二回目なんですが……。

零「刺されて生きてるあんたは化け物か?」

ひ「……あれでどうこうなる作者じゃない。それに別のところではもっと酷いめにあってる」

零「作者は大変だな。で、ひかり」

ひ「……なに?」

零「あの羽交い締めってさ……」


チャキ……


零「……」

ひ「……なに?」

零「……なんでもない」

おいこらちょっと待て、私を差し置いてなに二人で進めてんだ。

ひ「……作者」

はい?

ひ「…………後で今回のようなやつをまたよろしく」

合点でい。

零「なんの話だ?」

てめぇのことについてだよこの野郎!!ひかりに羽交い締めされやがって!!今回のやつめっちゃ眠いときに書いてた部分もあって自分でなに書いてるんだろって思いながら書いたんだぞ!!しかもライブもねぇし映画もいつやるのか全くわかんねぇし!早く映画観たいんだよ!!

零「知るか!!いきなりの逆ギレだなおい!!つーか眠いのなら寝ろよ!!俺に怒鳴っても仕方ねぇだろが!!」

はい、てことで今回はこれで終わりにしましょうか。

零、ひ「急に戻った(な/ね)」

そこ、黙ってようか。さて、今月のガチャは花嫁ジューンを当てるのにめっちゃ必死でしたよ(笑)。当たったからすごい安心したけどね。一年経ってようやく花嫁ジューンのひかりに出会えた……。よし、次はアマテラスのひかりだな。スタァを貯めなくては……。


それでは長くなってしまいすみません!コロナに負けずに頑張っていきましょう!!レリでした!!

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