少女☆歌劇レビュースタァライト 君とキラめくために 作:レリ
お待たせしました!レリです!もっと早く投稿する予定だったのにいつの間にかこんなに経ってしまった……。さて、皆さんは2nd STAR LIVE "STARRY DESERT"は手にいれましたか?百色リメインも手にいれましたか?自分は2nd STAR LIVEは買ったのですが、百色リメインのCDは買ってないです……。
それでは第四話です。どうぞ!
昨日、謎のオーディションに(強制)参加した零。昨日のオーディションでは勝利はしていないが華恋が純那に勝ったことでオーディションが終了したため、零は勝利も負けてもいないという中途半端な終わり方をしたのだった。その次の日、零は遅めに学生寮を出て、安全運転でバイクで学校に向かった。
「おはようさん」
「お、おはよう」
「おはよう」
女子高に一人だけ男子がいるため、クラスメイトからは少し距離を感じるあいさつをされる。華恋、ひかり、まひるからは距離は全然ない。その三人以外で距離を置こうとしないクラスメイトは……。
「おはよう、零」
「おう、おはよう、純那。大場もおはようさん」
「あれ?私、自己紹介したっけ?」
「先生から名簿を見せてもらってどの子がこの名前だというのを教えてもらったからだいたいわかる」
「そうなんだ。遅れたけどおはよう。岡峰君。純那ちゃんとは名前呼びなんだね」
昨日のオーディションで仲良くなった純那と大場なながあいさつに来る。大場からは全く距離を感じない。むしろ、こちらが距離を作ってもどんどん来るタイプだと思う。
「おはようございます」
「おはよう、天堂」
「おはようございます。岡峰はん」
「おはよう、岡峰」
「花柳に石動もおはよう」
「ねぇねぇ、岡峰君。よかったら私も純那ちゃんと同じように名前で呼んでいいかな?」
「いいよ」
「ありがとう!零君!こっちもななかばななでいいよ」
「ばなな?」
「それはななのあだ名よ。華恋が思いついたの」
「あいつが考えたのか。純那にもあだ名つけてたよな」
「いきなりあだ名で呼ばれるとは思わなかったわ」
「わりと気に入ってそうじゃないか?」
「なっ///す、少しよ……」
「否定しないんだな。ところで華恋とまひるはどうした?ひかり」
窓際の席で自分は関係のないと言わんばかりに静かにしていたひかりにふる。
「え……知らない」
急に話かけられたので驚きながら返してくる。
「知らないことはないだろ。同じ部屋なんだから。さあ、答えてもらおうか」
「……知らない」
「そうかそうか。じゃあ、今度華恋とひかりにご飯を作る約束だったが華恋にだけ作ってやることにするよ」
「え……」
「答えたらさっきのは撤回するぞ。さあ、どうする?」
「うぅ……」
零とひかりのやりとりを見ていた純那たちは驚いていた。
「神楽さんを追い詰めてる……」
「すごいね」
「神楽はんもあそこまで焦ってるの見たことがないどす」
「だな。さすがは幼馴染だ」
「華恋は寝坊。まひるは華恋を起こしてた」
「お前は手伝わないで来たんだな」
「うん。答えたからさっきのは……」
「安心しろ。嘘だから」
「よかった……」
「神楽さんがあそこまでなるなんて零の料理ってどれだけ美味しいのかしら」
「よかったらお前たちにも作ろうか?」
「え、いいの?」
「この人数ならケーキとかの方がいいな。よし、帰ったらさっそく作るか」
「零君、私も手伝おうか?」
「いや、ここは俺一人で作るよ。ななは休んでていいから」
「なな、あなたが手伝ったら零の手料理にならないと思うのだけど」
「それもそうだね。じゃあ、お言葉に甘えて」
ガラッ!
「ハァハァ……」
「ギリギリだな。まひる」
教室のドアが勢いよく開いたと思ったらまひるが華恋の腕を肩にまわして連れてきていた。華恋は抜け殻のようにグデ~ンとなっている。
「す、すごかったの。今日の華恋ちゃん……」
「全然起きなかったのか?」
「布団を引っ張ったり、膝にチョップしてみたり」
「膝にチョップって朝からわりと痛いとこ攻めてるな」
「それでも全然起きなかったの……」
「ほう、それでもまだ起きないのか。そうかそうか。お~い華恋。今すぐ起きないと俺の作るおやつ抜きだぞ」
「それで起きたら苦労はしないって……」
「起きます!!」
『起きた!?』
「よし、まひる。今後、華恋が起きなかったらさっきのを使え。これは使えるぞ」
「あ、うん。わかった」
ひかりと同様に華恋も零の嘘にのせられ、元気よく起きる華恋である。
「にしても、なんで全然起きなかったんだ?華恋」
「いや~、昨日も大変だったから~」
「それでも俺は起きたぞ」
「レイちゃんは寝坊してもバイクあるからすぐに学校に行けるじゃ~ん」
「それでも余裕をもって寮を出てるぞ」
「いい加減、自分で起きられるようにしなさい。このままだと露崎さんにも迷惑でしょ」
「わ、私は、そんな、全然!」
「おはよう!じゅんじゅん!」
「え?」
「ん?」
華恋が純那をあだ名で呼ぶと、まひるの髪の左右で結んでいる触角のような髪の片方が上がる。それに気づいているのは零とななだけだ。
「さすが、学級委員だね!」
「二年生にもなって遅刻しているのはあなただけよ。華恋」
「え?」
(両方上がったな)
「華恋ちゃん?星見さんとはどういう……」
「内緒♪」
「純那ちゃんもいつの間に」
「内緒」
ガラッ!
「HR始めるぞ~」
「華恋、後でお前だけが遅刻をしているというのを詳しく聞かせてもらおうか」
「え!?」
後に華恋への説教が決まった瞬間だった。
~昼休み~
昼飯を食べ終え、教室に戻る零たち。途中まではひかりも一緒だったのだが、バナナマフィンを持ってどこかに行ってしまった。今はななが裏方をやるというのでその事を詳しく聞き、花柳と石動がななをアメで買収していた。
「なな、ちゃんとオーディションしてね。私、絶対主役をとってみせるから!」
「お~、じゅんじゅんアグレッシブ!それじゃあ私も!」
「あ、あの、華恋ちゃんが主役なら私は、相手役を……」
「ボンジュール」
「うひゃあ!?」
「あ、クロちゃん!」
(西條がクロちゃんと呼ばれているとは。また華恋が思いついたあだ名なのか?)
「いや~私としたことが寝坊しちゃって~」
まひるの発言の途中に朝いなかった西條がまひるの耳元であいさつをする。それが原因でまひるは驚いてしまう。
「あら?聖翔祭?もうやるのね」
「クロちゃん、聞いて!今度の聖翔祭ばななが裏方に回るんだって!」
「え、そうなの!?はは~ん、なるほどね。主役の座を取るのにばななを買収してたって訳ね」
「買収なんて不粋やわ~」
「それじゃあ私も、ベリガンのマカロン♪」
「ちょ、クロちゃんは去年、メインどころやったからダ~メ!」
「はいはい、わかったわよ」
「おはようございます」
「っ!……おはよう」
(俺は完全に空気だったな~。西條は天堂のこと嫌ってんのか?あいさつが変だったがな)
「零、完全に空気だったわね」
「そうですよ、俺は女子高にいる異例の空気ですよ」
「そうひねくれないの。ほら、元気出して」
「へいへい。元気出しますよ。あ、そうだ。なな、裏方での勉強とかでやれることが言ってくれ。手伝うから」
「ありがとう、零君」
そう言って、午後の授業が始まっていった。
~放課後~
「今日も一日お疲れさんでした~と。あいつも持って帰らないとな」
「零君」
「ん?どうした?まひる」
「華恋ちゃん、知らない?」
「いや、すまねぇが知らないな」
「そっか」
「俺も探しとくからまひるは先に帰ってろ。もしかしたらもう帰ってるかもしれないしな」
「わかった。じゃあ、寮でね」
「あいよ。さて、さっさと見つけますか」
布の包まれた夜天の剣を持ち、グラウンドに出る。なぜグラウンドからなのかというと、おそらくまひるが校舎内を調べたと思ったからだ。
~♪
「なんだ?この着信音は……なるほど、俺も参加したからこの通知が来るというわけか」
ケータイにはオーディション三日目とあり、下の方にスクロールすると本日休みとあったので零は休みだ。
「これが来たということはあそこに行けば会うだろうな。行くか」
地下劇場に行く為のエレベーターがある場所に走る零。その場所の近くまで来ると、壁を叩きつける音が聞こえたので、夜天の剣を出し腰に携え、慎重にそこに向かう。すると、その部屋から赤い明かりが出てきて、重い扉が開くような音が聞こえたのですぐに向かう。そこにはエレベーターの扉が開かれ、下に続く階段があり、扉の前にはバールが落ちている。
「なんでこんなところにバールが?嫌な予感がするな。急ぐか!」
夜天の剣を持ったまま階段を急いで降りていく。
地下劇場では華恋が戦っている。その相手は……99期生主席、天堂真矢。
第四話を読んでいただき、ありがとうございました!
平成も終わりですね。令和になっても頑張りますよ~!そして、平成最後の投稿じゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
突然ですが皆さんは誰推しですか?自分は二人挙げてくれと言われたら純那とひかりですね。一人だけと言われたら純那ですね。この作品ではひかりがヒロインですが。
それでは皆さん、令和でも君とキラめくためにをよろしくお願いいたします!別作品のマテリアルズの魂を持つ者もよろしくお願いいたします!
レリでした!