お久しぶりです。雪宮春夏です。
今回は本当に続く見込みが分かりません。
おそらく、原作アニメ化、及び、四期決定に勢いづけられた感覚が本人からしても凄く強くなっております。
……つまり何が言いたいのか。
アニメが終わったら、いや、終わらなくてもおそらく止まりますのでよろしくお願いします。m(__)m
それを思い出したのは、奇しくもあの頃ならば人生最後の夜となるであろう十二歳の誕生日前夜。……正確には、その夢の中だった。
瞼に残る金の髪。
いや、それだけじゃ無い、あの頃己が己の大切な彼らを生かすために敢えて見捨てた、たくさんの家族たち。
そして、嘗て見知った大きな箱庭。広い草原、広がる森。そして佇む一件の
『……レイ』
穏やかに笑う少年が。
『レイ!』
満面の笑みを溢れさせる少女が。
何故か、俺の背後にいる二人が。
俺から……やけに離れているように感じられて。
『おめでとう。……レイ』
二人の姿を追って、いつの間にか振り返っていた俺の耳元に、落とされる大人の女性の……
『ーーーーーーーーーーー』
声は、聞こえない。なのにその言葉は、はっきりと頭に伝わった。
ーあの子達の出荷が決まったわ。
それは、俺にとっての絶望だった。
ぜぇぜぇと、吐き出す息は荒い。
顔面はおそらく、青を通り越して白いだろう。軽く咳き込みながらも、俺は乱暴気味に己の髪をかき上げた。
「……また、あの夢か」
はあっと吐き出す息に混じるのは、嘲りの色だ。
夢だと分かっているはずなのに魘されて飛び起きてしまう己の脆弱性に厭わしささえ覚える。
(……気づかれてんだろうな)
意識的に呼吸を整えながら、次いで後ろめたさを覚えるのは今生の両親だ。
十二歳の誕生日前夜から時折起きる、俺のこの不調には気づかれているだろう。
昔は大分隠すのが下手くそな……それこそ、
逆を言えば、そこまでの体たらくを曝せるほど、この世界は、この家は、この大人たちは安全なのだと、俺はどこかで分かっているのだ。
(しっかりしろ……俺は「黒尾鉄朗」だろう。……もう食用児の「レイ」じゃない……!)
未だに混線する記憶は夜になれば夢と現の境目さえ曖昧にしてしまうこともある。
記憶と知識と。厄介な事に「生まれたときからの記憶を全て忘れられない」と言う生来に備わった特技さえ、己は受け継いでしまっていたのだからもう笑うしかない。
ようやく整った呼吸に肩の力を抜くものの、こうなってしまってはもう眠ることが難しいことは今までの経験から分かっていた。
「……くそっ、今日から遠征だってのに」
小声で呟いたそれに、ここがどこか、己が誰かを改めて己にすり込ませる。
数年にも及ぶ悪夢は、未だ彼から離れてくれる気配は無い。
今気づきました。
この作品、間違いなく音駒中心ではないですか……!(゜ロ゜;)