あの後、父上から魔術の基礎や間桐の魔術、そして自分の肉体を虫に変えて延命する事に苦痛を感じている事を聞き、私は真剣に魔術を学んでいた。
父上に、15歳になったらイギリスのロンドンにある時計塔に行くように言われている為、それまでに己の魔術をある程度完成させなければならない。
時計塔には、「個体基礎」「降霊」「鉱石」「動物」「伝承」「植物」「天体」「創造」「呪詛」「考古学」「現代魔術論」の12個の学問があるが、私は「個体基礎」 「降霊」 「伝承」 「創造」 「現代魔術論」の5つを取ろうと思う。欲張りすぎかと考えたが、私が今後生きていく為に必要そうな学問のみを選出してこの数なので、これ以上削れそうにない。
1番注目したのは個体基礎、主に脳について学ぼうと思う。
脳のスペックを上げておかねばこの後数百年生きていく過程で記憶が圧迫し、古いものから忘れてしまう可能性がある為だ。
そして、時計塔に行くにわたって、時計塔である程度の地位を築いていれば、いざと言う時役に立つだろうし、それに他の魔術師との交流も持ちたい。
そして聖杯戦争のこともある。
25年後には、アインツベルン、マキリ(間桐)、遠坂の御三家による聖杯の創造が行われるので、それまでにまともな戦闘力を得ねばならない。
戦闘力を得る過程で、【固有結界】の取得も目指してはいる。
固有結界とは、魔法に最も近い魔術とされ、魔術協会では禁呪のカテゴリーに入っており、魔術の到達点のひとつとも言われているらしい(前世の記憶参照)。
固有結界についてわかりやすく例えると、『タマゴの殻』を自分の『心像風景』と『現実』との境界線と考え、膨大な魔力を使い、タマゴの殻をそのままに『現実』と『心像風景』を入れ替えると言う仕組みである。
恐らく時計塔の禁書の中に、魔術理論【世界卵】についての記述がある資料がある筈なので、時計塔で地位を築き、時計塔の上位権力者と等価交換を称し禁書の閲覧許可を取る事が出来ればいいと考えた。
自分の固有結界はどんな能力か自分でも分からないのが不安だが、恐らく自分に害を成す能力の可能性は限りなく低いだろう。
そして、私が考えるに、固有結界が抑止力による排斥によって莫大な魔力を必要とされる事から、衛宮切嗣の使っている固有時制御の様に、「持って生まれた肉体と外界との遮断」は概念的に最も無理がないことを利用し、結界の範囲を自らの体内に限定するという手法を魔力を対価として行えば、固有結界の練習になるのでは無いかと考えた。
そうして、私は魔術鍛錬を行いつつ、固有結界発動のキーを探し始める事を決めた。
〜数日後〜
やはりこの身体の才能はずば抜けている。
虚数魔術は完全にアイテムボックスとして活用されており、父上から与えられた虫の制御も完璧にこなせるようになった。
父上からは、虫の創造を許可されたので!今日は自分の体の一部(髪)も魔力を使って新たな虫の創造をしようと思う。
作ろうと思う虫は【蟻】
勘のいい人ならば分かるだろう、そう、キメラアントだ。
某ハンターでは、女王が巨大過ぎるのが問題だったが、今回作るキメラアントの女王は20cm程にしようと思う。
そう、私の起源は干渉と収束。
他生物の遺伝子に【干渉】し産まれてくる子孫をより強くする為に餌を集める(収束)。
それを私が制御し、有り余るであろう子孫は個体差別にして虚数空間(アイテムボックス仕様)に放り込んでおけば、最強の虫の軍勢が誕生だ。
時間は無いが、私がわざわざ1匹1匹作っていくよりかは効率的だ。
だが、虫の制御にも少なからず魔力は使うだろう、虫にも寿命があるだろうが、個体差によって違うし、増える方が早そうだ。
これは、何らかの魔道具と魔力を収集する魔術も完成させなければ。
魔力を収束するのは魔蚊を使えば良さそうだが、集めた魔力を貯めておく器も必要だ。
ふむ、どうするか……ああ、そう言えば時計塔の地下には幻想種も彷徨う希少資源の溜まり場の様な迷宮があると前世の記憶にあるな、そこで資源を集めればいいか。
少なくとも10年は待たなければ行けないのか……まあ、やる事は色々ある、キメラアントの繁殖は少しづつ行うとするか。
…その後、キメラアントはしっかりと創造され、父上の驚いた顔が見れたのはラッキーだったな( ̄∀ ̄)
主人公に少しずつ感情が芽生えました、そして、次回から10年程時間を飛ばして主人公は時計塔に行きます。
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