境界線上のIRON BLOODED(※リメイク作品あり) 作:メンツコアラ
まず始めに言い訳をさせてください。
別にこの作品、エタった訳ではありません。ただ一言……難しいんですよッ! 混沌と言っていい境界線上のホライゾンとキャラの濃い三日月を合わせるのがッ! 例えるならほんの僅かに分量を間違えれば大爆発するような劇薬を作っているような感じですッ!
今さら思う。なんでクロスさせようと思ったのか……でも、書き続けますけどね。
それではどうぞ。
臨時生徒総会決議相対一回戦。無事に勝利を納めた梅組は、勝利をもたらした三日月を胴上げし労うつもりでいた。
だがしかし……、
「いいですか。今回は仕方なく許可しましたが、本来なら薬を使わなくても三日月なら十分に勝てる相手でした。勿論、許可した私にも責任はあります。しかし「ねぇ、智」何ですか?」
「足崩して「だめです」……」
「しっかり反省するまで正座してください。第一、なんで三日月はあの薬をホイホイ使おうとするんですか? 前にも言いましたが、三日月は自分の命を軽く見すぎです。もっと自分を大事にですね───」
投薬によって流した血の分の献血を受け、皆が見ているなかで浅間の説教を聞かされる三日月。さすがに休ませてあげたら?、と皆が思っているのだが、下手に口を出せば浅間にズドンとされかねないので傍観するしかない。
一向に終わる気配を見せない智の説教を見かねたオリオトライは決議を進める。
「そろそろ次にいくわよ。第二回戦、誰が行く?」
「Jud. 私ですわ」
オリオトライの言葉に聖連側からネイトが前に出る。
「武蔵の騎士代表として、"
◇◆◇同時刻 尋問艦付近
全国の者達が武蔵の生徒総会を見守るなか、その総会の現状を見ていた金の短髪の青年、西国無双の称号を持つ男『立花・宗茂』に宗茂の妻である両腕義手の少女『立花・誾』が問いかけた。
「宗茂様。武蔵の臨時総会は、姫の自害までには終了しているのでしょうね?」
「そうですね……戦争になった場合、我々はこの場にいる戦力のみで戦う必要があります。学生の数は此方が上回っていますが、総長連合と生徒会は健在。さらに極東には神奏術なるものが存在しているそうです。そして、なにより───」
「葵・三日月ですか?」
「昨晩相対した本多・忠勝に言われました。武蔵には娘と子供の皮を被った悪魔がいると。おそらく、その悪魔こそ彼なのでしょう」
「大丈夫です。薬に頼るような輩に宗茂様は負けません」
「……本当に薬だけなのでしょうか?」
宗茂は画面に写る少年を見て、言葉では表しきれず、拭い切れない不安に襲われるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇
「さあ? 騎士を従えさせようとする相手はどなたですの?」
その強い眼差しからネイトがどれ程真剣で本気なのかが分かり、流石のトーリたちもオリオトライにタイムを要求し、三日月を囲むように円陣を組んで作戦会議を開く。
「おいおい。どうするよ? ネイトの奴、かなりノリノリなんですけど? ……んで、ネシンバラ、どうすりゃいいと思う?」
「……あ、うん。その事なんだけどさ。騎士であるネイトは僕たち民より身分が上なのに、なんで相対なんてするんだろう?」
「あ、それは自分も気になってました。それに武蔵の騎士は封建騎士じゃないですか?」
「アデーレとネシンバラの話を纏めるとだ。要するにネイトは俺たちよりも偉くて、俺たちを守るのが普通なんだな?」
「「Jud.」」
「じゃあ、この相対は何か理由があってのことで、その理由さえクリアしちまえば、ネイトは俺たち側につくってことか」
「して、誰が行くでござるか?」
「じゃあ、俺が「行かせると?」……智、痛い」
立ち上がろうとする三日月を浅間が押さえつけ、トーリは皆に視線を向けて考える。
「それじゃあ…「あ、あのッ!」ほえ?」
全く予想外の出来事に皆の視線が一人の少女に集まる。少女は視線に恥ずかしがりながらも髪に隠れた光を写さぬ瞳に強い意思を宿していた。
「皆様、何をしていますの? 早くしてくださいな」
「オッケーオッケーッ! そう慌てんなってッ! ネイトの為に最高の相手を用意したからよッ!」
おちゃらけるような態度のトーリに内心イラつきながらも、ネイトは自分が相対する相手に心構えをしておく。
(恐らく、出てくるのは点蔵や三日月のような戦闘系のはず。相手にとって不足はありません───)
しかし、前に出てきたのは三日月でも点蔵でも、ましてや戦闘系の生徒でもなく……
───
「ちょ、ちょっとッ!? どういうことですのッ?!」
「あ、あの……わ、私、じ自分で、来たんです。話、聞いた、ら、私かな、て……」
(まさか、気づかれましたのッ!? ……いいえ。むしろ、これは好機と言えますわ)
ネイトが動き、鈴の前で片膝を着き、言葉を並べる。それはトーリ達にとって良くない流れであり、それに気づいたネシンバラはすぐさま鈴に指示を出す。
「向井君、彼女を止めてッ! 武蔵の騎士は負けるつもりなんだッ!」
「どういう事さね? そうなれば、2先勝でこっちの勝ちじゃ───」
「勝ち負けの問題じゃない。騎士階級が民に傅くということは、その階級を返上するということなんだッ! そうなったら武蔵に戦う力が無くなってしまうッ!」
「ベルさんッ! ネイトを止めてッ! ハリーッ! ハリーッ!」
「え、えっと、分かった……ッ!?」
降伏の言葉を述べるネイトを止めようと鈴が慌てて駆け寄る。しかし、彼女の盲目もあってか、僅かにあった隙間に足を引っ掻けてしまう。それを見た梅組の皆は息を呑み、点蔵が助けようと足に力を入れるのだが、それを三日月が止めた。
「三日月殿、何を「大丈夫」大丈夫って───」
「鈴なら、大丈夫」
少しずつ地面に近づく鈴の体。彼女は痛みへの恐怖のあまり助けを求める。
「助っ、け───」
そんな彼女の言葉に答えたのは、
「───安心なさい」
か弱き少女を受け止めた銀狼の騎士。彼女は鈴を安心させるようにそっと頭を撫でる。
「私は武蔵の騎士。そして、騎士の魂は必ず民を救いますわ。その歩むべき道こそ───騎士道なのですから」
「ミトツ、ダイラ、さん……あ、ありがとう」
その後、鈴はすぐに降伏を宣言。それはネイトが騎士としてあり続ける証明となり、結果的に負けてしまうものの、トーリたちは騎士連合を引き込むことに繋がった。
ネイトはそのまま鈴と共にトーリたちの元へ歩み、それをトーリと三日月が代表して迎えた。
「よ、騎士様。随分と遅い到着だな」
「鈴、ネイト、お帰り」
「た、ただいま」
「……ミカ、一つだけ問います。あのとき、何故点蔵を止めましたの? 私が助ける保証なんて無かった筈……」
「根拠ならあった。だって、ネイトは良い人だから。それに昔約束したでしょ? 俺はトーリ達を全力で守る。だけど、俺が守り切れない時は───」
「二人で守る、そう約束しましたわね。……まったく、貴方という人はズルいですわ」
「? 俺、何か卑怯な事した?」
「そういう意味ではなく、貴方はもう少し人の心を───」
そこで彼女は周りから向けられた生暖かい視線に漸く気づく。
『『『じ~~~~~~……』』』
「な、なんですの?」
『『『あ、どうぞどうぞ。御構い無く』』』
「何がですのッ?!」
思わず叫ぶネイトだったが、漸く戻ってきたのだと実感するのだった。
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心から御待ちしております。
トーリとホライゾンの対話までキング・クリムゾンしていい?
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問題なしd(^-^)
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ダメです(ヾノ・∀・`)
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いいからバルバトスをよこせ