H&R社…研究室
夏の猛暑の中、と…いっても坑道の中にあるH&R社は涼しく快適な気温を保っていた。
そんな中、ボロボロな状態のリホーマーは未だ止まらいでいた。
リホーマー「負けてたまるかぁ!ウチは…!ウチは絶対に逃げ切る…!逃げ切ったる!」
手間掛けて作ったファイアウォールが突破された事にショックを受け、ヤケクソで一晩中研究室に篭っていた。
G36「あの…そろそろ休んだ方が…」
リホーマー「黙っといてや!コレはウチの誇りと自由を掛けた戦いや!負けられんのや!」
G36「いや!でも……!」
ノートには膨大な量かつ精密な計算式細く大量に書かれて最早呪いの呪詛でも書いてるんじゃないかという程の域に達していた。
リホーマー「もう負けて失うのは怖いんや…!大事な物を取られるのがもう嫌や!だからもう負る事は出来ない!意地張ってでも奪われてたまるかってんだよ!」
G36「でも…流石に一晩中、こんな調子じゃ…」
リホーマー「お願いヤからナニ……?あれ?頭ガ回ラへん?…動ケ…動けってんタよ…ウチのカラダ…
…あっ…限界……来タノ…」
バタ…!
G36「やっぱり無理してたんじゃないですか…」
前のめりに前から膝を付きながら倒れてしまった。
G36は近くのベンチにリホーマーを寝かせた。
最初からフルスロットル状態でPCの自作(複数)、ネット環境の断絶、新しい兵器開発…と無理矢理一人でやっていた為、幾ら開発特化型の兵器吸収するハイエンドモデルのリホーマーの電脳と言えどオーバーフロー起こし強制スリープ状態になっていた。
アリシア「あの…トイレどこですか?ここ広くて分から…てっ!?リホさん!?大丈夫ですか!」
G36「大丈夫です、一人で意地張ってただけなので…、本当に社長には困ったものです。」
アリシア「?…」
G36「まだまだ人材不足で人が足りないんです。あの人ネットセキュリティ、人材確保、売り込み、会社の管理、兵器開発、アサルターの整備に会社周辺の罠設置とか全部一人でやってのけてるんですよ?私がやってるのは会計や予算だけで…」
アリシア「え?…全部一人で?流石に過労死しそうな量ですね…」
G36「流石に私も何か手伝おうとしました。でも『好きでやってんやから』って意地張ってるんです…」
アリシアはそんなリホーマーに少しドン引きしながらリホーマーのノートを覗いた。
アリシア「何この計算式…これもはや芸術作品の域に達してるじゃないですか…」
G36「分かるですか?私には何が何だかんだ分からないでずが…」
アリシア「母にシゴかれて色々とやっていたので…、この計算式、何かの衝撃や耐久度の計算ですかね…銃?なのでしょうか…でも…余りにも高度な計算過ぎてこれ以上の事は私には分からないです」
G36「バカと天才は紙一重って言うのが分かりやすい人ですよ…。技術は超一流なんですが…運やら周りの状況が酷くて発揮し切れてないんです。アサルターさんが毎回そのフォローに回ってくれていますが…フォローし切れてないんですよね」
アリシア「アサルターさん?私を助けてくれた装甲機械兵ですか?」
G36「そうですね。あのデカイ甲冑着込んだ様な装甲機械兵です。防衛面や戦力として、それと私も助けられたので顔が上がりませんよ、本人も社長の苦労は分かっているらしく頑張っているらしいですが…全力過ぎてね…」
G36はこの前の鉄血ハイエンドモデル三人に追われても尚、余裕で小規模な地形破壊かましたアサルターを思い出した。
アリシアとの話が終わりG36は辺り書類の整理をした。
G36「ん?なんですか?このガンケース?」
ガンケースがありG36はそのガンケースを開けて見見る事にした。
G36「銃?型はステアーAUGみたい?でも銃身が…」
ステアーAUGの様な見た目、だが銃身はレールに置き換わっていた。
G36はガンケースに同時に入っていたこの銃の紙よ資料を確認した。
仮名称…H&R-XARW-001
武器種…AR〜RF
全長…800mm
使用弾薬…H&R-7.56mmRG専用弾
装填数…30発〜箱型マガジン…50発
発射速度…1200〜2500発/分
銃口速度…1100m/s
重量…4000g
コンセプト
・激しい戦闘に余裕で耐えるうる耐久力
・反動を受けた射手の姿勢が変化するより短い時間内にフルオート射撃を行えば人体大の集弾が得られ、高い制圧火力を発揮できる
・取り回しのし易さ
・レール部分の露出軽減による消音か成功
性能…
命中度…単発・750m先の人型のマネキンの頭部の眉間に命中し成功。それ以上のデータは無い為不明。
フルオート・150m先のマネキンに25〜28発命中
威力データ
単発・750m先、300mmの鉄板の貫通を確認
それ以上のデータは無い為不明
フルオート・200m先、200mmの鉄板の貫通を確認。300mmの場合、弾はめり込む為ゴリ押しでの貫通可能。
※実践投入されていない為、欠陥が不明
G36「うわぁ…本当、天才なんだかバカなのか分からない人ですね…
…でも、お疲れ様です」
G36はガンケースに全部戻しベンチに寝かせたリホーマーに毛布を掛けた。
無理し過ぎは良くないよ
それで倒れたら元の子もないからね。
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