幸いにもマーダーは逃走に成功する
それによりバルカン率いる突撃組は狙撃支援や爆撃支援を受けられなくなってしまう
そして事態は更に…
F05地区…廃工場団地
廃墟になった住宅マンションやビルが立ち並び、かつてこ繁栄の面影すら無かった。
そんな廃工場団地は鳴り止まない銃声と甲高い発射音が鳴り響いていた。
突撃組は余りのマンションやビルの屋上からストライカーとイェーガー、要塞砲ジュピターの制圧射撃に大型トレーラーの陰に隠れていたが余りに保ちそうになかった。
バルカン「クソ!どうした!ペイロード!オォォイ!なんかヤベェぞ!ペイロードから連絡が取れない!マーダーもだ!」
フレイム「ペイロードさんから連絡が取れない!?バルカン先輩どうしますか!?こんな弾幕の中撤退なんて出来ないですし…!」
デストロイヤー「私の銃の距離打にならないわよ!一応殺手榴弾はあるけど射程が足りない!」
ペイロードからの連絡が途絶え、更にマンションやビルの高所から制圧射撃と狙撃、砲撃により下手に撤退すると狙い撃ちにされるからだ。
そんな中バルカンは突破口を見つける。
バルカン「おい、下水道通っていけば川まで行けるんじぁねぇか?ここら辺昔かなり整備された所だ。下水道もかなり幅が広いと思うし通れる筈だ」
バルカンはマンホールを指差して行った。
フレイム「下水?確かに…、でもそこにも鉄血がいたら…」
バルカン「一方向から来るんなら得意分野だろ?私達の?」
デストロイヤー「そうだね!キャニスター弾で一掃、フレイムの火炎放射器で焼き尽くすって感じ?そうと決まれば速く逃げよ!」
フレイム「それもそうですね!行きましょう!」
バルカン「そんな感じだ。それが一方向なら私達でも対処出来る。さっさと行くぞ!」
バルカンはマンホールを外し入り始めた。
そしてフレイムとデストロイヤーは暗い下水道に入る。
バルカン「入ったな!よし!」
ガタンッ!
バルカンはマンホールを閉じた。
フレイム「バルカン先輩!バルカン先輩何してるんですか!一緒に逃げましょうよ!」
バルカン「すまねぇな、一瞬通信が繋がった時に一瞬だけあの芋砂の声が聞こえたんだ。もしペイロードが倒したのなら連絡が来てもおかしく無いのに未だ繋がらねぇ…私はそんな事思いたくねぇけど…
もし…そうなのなら…
私はここで引いたら後悔して自分を許せなくなる…!
お前達まで巻き込みたくねぇ…コレは私の戦いだ…」
フレイム「ふざけないで下さいよ!今からでも間に合います!一緒に逃げましょう!」
デストロイヤー「そうよ!逃げようよ!」
バルカン「大丈夫だ!ここら一帯更地にしてやるからジャックダニエルでも大量に準備して待ってろ!」
バルカンは瓦礫をマンホールの上に乗せマンホールを隠した。
バルカン「なぁ…見てんだろ?アルケミスト?」
アルケミスト「ほぉ…なんで分かった?」
バルカン「デストロイヤーからアルケミストがいるかもって話を聞いた。
ドリーマーはペイロードを相手に…アルケミストは私達って感じか?それとさっきから微かな視線と殺気も感じた。私の武器の都合上気配には敏感なんだよ」
アルケミスト「確かに面白い奴だな…、エリザ様が気になっているのも何となく分かった」
バルカン「エリザ様?なんだそりゃ?それと私は芋砂野郎に用事があるんだ。アルケミスト…お前に用はねぇ…
失せろ」
辺り一帯にバルカンの強烈な殺気が放たれる、アルケミストは嘲笑うかの用に喋る
アルケミスト「私もそうしたいんだが……鉄血として戦わないと面目が立たない。行くぞ」
バルカン「お前に構ってる暇はねぇって言ってんだろ!ここら事消し飛ばしてやらぁぁぁ!死にてえらしいなこのクソ野郎がぁぁァァ!」
バルカンは
嵐の様な弾幕、そして建物の当たるたび壁や柱が砕け破壊して行く。
バルカン「吹っ飛べ!邪魔だ!このクソ野郎!」
アルケミスト「単純、読みやすい起動と思考、真っ直ぐ、そして圧倒的な行動力、何処までも真っ直ぐ追い詰め諦めない…実に厄介だ。
しかし…
それ故に策に嵌り自分が愚かな者だと気付かない」
アルケミストは突然、姿が消えた
バルカンは辺りを見回すが誰も居ない
バルカン「おい!何処行きやがった!まぁいい!辺り一帯更地にしてればいいだけだ!」
バルカンは形振り構わず辺り一帯に掃射し建物を削り崩していく
バルカン「お前を倒してさっさと芋砂野郎殺す!だからさっさと死ねぇぇぇ!」
辺り一帯は建物を破壊し粉塵で辺りが包まれるがバルカンはそれでも掃射をやめない
アルケミスト「人間や人形の本当の死角って何処か分かるか?」
バルカン「クソ!何処にいやがる!」
バルカンが辺りを見回すがアルケミストは居なかった
アルケミスト「真上だ」
バルカン「上!?ギャァッ!」
バルカンはアルケミストに蹴られ膝をつくアルケミストはバルカンの横に回り給弾用のベルトと弾薬庫を背負う為のベルトを斬り弾薬庫を落としてしまう
バルカン「やりやがったなぁ!このクソ野郎!上等だ!お前なんて拳で十分だコノヤロウ!」
バルカンはアルケミストの顔に殴り掛かる、アルケミストは避け、壁に拳が命中し軽いクレーターが出来上がる
アルケミスト「あまり近接戦闘はやって無いのか…それで力任せ格闘戦闘か。」
バルカン「動くなよ!動くと当たらないだろ!」
アルケミスト「一直線…私は好きだぞ?そういう気持ち」
バルカン「黙れ!邪魔だ!」
バルカンの後ろにブルートが二体現れバルカンの腕を抑え込む、しかしバルカンは止まらない
バルカン「離せ!舐めんなゴォラァ!」
「ハギャッ!」
「グフッ!」
力任せに振りほどきブルート二体を投げ飛ばす
アルケミスト「凄まじい力…ドリーマーの言った通り野獣だ…しかし技も何も無い力だけの存在だったのは残念だったが」
バルカン「ゴチャゴチャウルセェんだよ!さっさと失せやがれ!」
バァンッ!
バルカンはアルケミストに再度殴り掛かる。アルケミストはその拳を両手で受け止めた。
アルケミスト「お前?自分の身体の事何処まで知ってる?」
バルカン「何言ってやがる!」
アルケミスト「お前の身体は
バルカン「何が言いたい!」
アルケミスト「お前の身体の6割は鉄血の技術で作られてる。I.O.Pの技術でな…」
バルカン「そんなの関係ねぇ!お前をぶっ飛ばす!」
バルカンは話を聞かず殴り掛かるが瞬間移動?され避けられる。
アルケミスト「もういい…イェーガー部隊…やれ」
パァァンッ!
バルカン「ガァッ!?」
バルカンに大量の麻酔弾が放たれバルカンに突き刺さる
バルカン「負けるかぁ!負けちゃ行けないんたよ…まけるかよ…
いやだ…いやだ…いやだ…!負けたくねぇ…」
バルカンは意識が朦朧とする中アルケミストに殴り掛かる。しかし…
ぱす…
アルケミスト「お前の負けだ」
膝をつき力が抜けていく、そして抵抗出来なくなっていく。
バルカン「まけてねぇ…まけたくねぇ…
こんなやつにまけたく……」
前のめりに力無く倒れ、意識を失った。
アルケミスト「囮になり仲間を守るか…、分かるぞ、仲間の為なら何でもするその気持ち…
そして…
…鉄血へようこそ」
アルケミストはバルカンの首のコードにハードディスクを刺しF05地区鉄血司令部に運んだ
絡め手に弱いバルカンにとって最悪の相手だったアルケミスト…
マーダー(悪)が居たらどうなかなったかも知れないのに…
次回…最悪の予感
緊急依頼…
ペイロード・バルカン救出作戦
作戦領域…F05地区
…廃工場団地
任務達成条件…ペイロード・バルカンの救出
失敗…両名の死亡
敵戦力戦力状況
高所からのストライカー、イェーガー、要塞砲ジュピターを確認
鉄血ハイエンド・ドリーマー・アルケミストの姿を確認
救出作戦開始!参加よろしくお願いします!
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