リホーマー「アサルター、コイツら全員生かして返すな。コイツらは鉄血以下の畜生共や、生きてても価値が無い。全員骨すら残さず消す」
アサルター『…………』
プシュュュュュ…………
最優先……主人の命令
現状……普段と様子が異なる
任務……ウラン鉱石採掘場を乗っ取る
……可能、、、だが
加工設備……被害が出ない事が望ましい
作業員……
人間の場合、被曝の可能性大、人形の場合整備不良の可能性大
最優先攻撃目標……敵装甲車、戦車、トーチカ
主人への心配……速く終わり次第ホローに向かう
アサルターは豹変した主人であるリホーマーに戸惑っていた。いつも陽気で明るい主人が冷たく冷徹になっている事に。
仲間を思う事は確かに大切、だが核兵器まで使うべきなのか…
確かに主人の考えには一理ある。
しかし、そのせいで何万人もの人が犠牲になるのは義に反する事、しかし主人に忠を誓った身……
アサルターは不安に思いながらリホーマーの命令に従った。
両手に持っているGSH-23の引き金を引き戦車目掛けて放った。
23mmの弾丸は装甲車は豆腐の様にボロボロになった。
「なんd…!」
「化けm…!」
「ヒャ…!」
真っ二つにグロい光景、または四散爆散していく兵士、突然の事に混乱に陥る。監視室に連絡を取るが繋がらない。
20分後には装甲車や戦車が破壊され大方の敵の兵士も全滅していたが逃げた兵士もいた。
主人からの命令は『全員骨すら残さず消す』事…なのでアサルターはGSH-23を使い切ると削岩槍に持ち替え殲滅に移る。
一振りするだけでトーチカが壊れ、近くにいた兵士共々削岩槍に流れているプリズマで消し炭になる。
更に逃げ用と軍用車に乗り込んだ兵士にも削岩槍が振り下ろされ軍用車ごと破壊
アサルター「…………!!」
ギュィィィィィィィンッ!
ビットを前に展開、型を三角錐状に展開、自身の持っているジェネレーターを最大出力にし辺り一帯にプリズマが飛び散る。
スラスターを吹かし全速前進。
コンクリートの地面が赤くなり気化し一本の線が現れ直線上の物という物を蒸発させた。
敵の兵士を全滅させたアサルターは不快感があった。
彼らのした事は確かに死に値する事だ。しかしそれを個人的な理由で命を奪ってもいいのだろうか?これでは私達もあの者達と変わらないのではないか?
そんな事を考えている中、リホーマーから通信が来た。
リホーマー『アサルター 、掃除は済んだか?」
アサルター「…………!」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…!
リホーマー『分かっとる、、、その事は済まないと思ってる。こんな不快感な思いさせてすまんま」
アサルター「……………!」
ギュュゥゥゥゥ…!
リホーマー『ありがと…、励ましてくれて。ここの作業員なんやけど全員解放してくれへんか?まだブラックウォッチの食料の残っとる筈や。それ支給してやれ。』
アサルター「…………!」
ウィィィィィンッ!
リホーマー『何?それでは採掘出来ないんじゃないか?って?大丈夫や鉄血の機械装甲兵拝借してくるから大丈夫や。ウラン鉱石採掘は機械装甲兵にやらせる。被曝の心配はもうあらへんしちゃんと排水も処理する予定や。
アサルター、機械装甲兵を拝借してくる間ここの防衛頼むで!』
リホーマーは通信を切った。
なんだ…。なんやかんやで通りの主人ではないか。
しかし…
果たしてこのまま突き進んで良いのだろうか?
アサルターはそう考えながらウラン鉱石採掘場を守る事にした。