H&R社本部…… 社長室
社長室と言っても床は渋い赤色の絨毯に鉄筋コンクリートの壁、そして少し見栄を張った椅子と木で出来た机があるだけの部屋だった。
リホーマーとG36はアサルター改修時の資金の事と自分が居ない間に溜まった書類をただでさえストレスによる腹痛と頭痛に悩まされながら書類仕事をしていた。
G36「書類仕事嫌だからってハロウィンの祭りで出店をしないで下さい。貴方バレたら死にますよ?馬鹿なの?死ぬの?」
リホーマー「ひぃ…!分かったから!もう堪忍してよ!アレ結構ええ稼ぎになったんやからええやろ!」
G36「ダメです。もう貴方のやる珍事に慣れすぎて驚けなくなって来ましたよ、全く…… 」
リホーマー「書類より兵器やら機械やら弄りたい〜 」
G36「だだこねないで下さい!あとあの作戦のあとちゃっかりAK-12を連れて来てるんですか!?」
リホーマー「行けるエリアは第1〜2階層だけとエリアを制限しとる。少し不安なのは第3階層はメイド人形達の居住区やけど… まぁ、単体で突破って事は… 多分ないやろ!正規軍にはあと二日で送る予定やし。」
G36「社長、さっさと書類を片付けて下さい。手先も器用で高性能な電脳なら余裕ですよね?やらないと兵器に掛ける経費を減らしますよ?」
リホーマー「よっしゃ!やる気出てきたで!さっさと終わらそか!」
リホーマーとG36は山の様に積み重なった書類を必死に片付ける。(脅し)
そして夕方頃にはその山が全部消えていてやり切った表情のリホーマーとG36が机で突っ伏して寝ていた。
スラム街… H&R社人員面接官室…
綺麗なプレハブ小屋で中にはエアコンと空気清浄機がガンガン効いた快適な部屋の中、サーチャーとAA-12が寛いでいた。
面接官として来た二人だが来るのは冷やかしや鉄血ハイエンド?とI.O.Pの高級人形である事を知っての襲撃…… だがサーチャーの能力の都合上上手く行く筈も無く二人でゴロツキの撃退や犯罪組織の部隊の撃退を撃退すると言った事をしていた。
サーチャー「はぁ… 確かに週2の休みはいいけど社長が休まないと休み辛いんですよね…」
AA-12「全くそうよ。あっちは楽しくてやってるの分かるけどさ… ホリックワーカーでしょ社長」
サーチャー「社長は社畜じゃないですよ。物凄い自由人でちょっと運が無いだけですから。」
愚痴を喋りつつも誰かまともな人が来る事を願っていた。
そんな時、扉が開きサーチャーは自身の能力を使い怪しい物が無いか咄嗟に調べた。
そこに立っていたのは筋肉隆々でスキンヘッドで上半身半裸という強烈なインパクトのある姿、そして片手には重機関銃の大男が息を切らし立っていた。
??「ガーハッハッハッ!治安悪すぎだろ!全く… 正規軍は都市部の金持ち連中からしか仕事を貰わないってよ…!」
サーチャー「あ、、、あの… 面接受けに来たんですか?」
??「お、そうだ!よくこんな治安が悪い場所で女二人って無事だったな。」
AA-12「戦術人形なので大丈夫よ!それよりさっさと面接するわよ!正直確かに襲撃の頻度が多過ぎて困ってるから。あっ、このイスに座って!」
上半身半裸の男は重機関銃を床に置きイスに座った。そして面接が始りサーチャーは能力を上半身半裸の男に使った。
サーチャー「まずお名前と年齢、前の職業をどうぞ。」
アレン「アレン・オニール、35、元正規軍軍曹だ。」
サーチャー・AA-12「「は?」」
今聞きづてならない事が聞こえた気がしもう一度聴くことにした。
サーチャー「さっき… 元正規軍軍曹って聞こえた気がしたんですが… 」
アレン「昔の正規軍はもう跡形もねぇよ。あるのは腐敗した上層部と陰謀に暗殺、もう嫌になって辞めた身だぜ。だから再就職で偶々通り掛かったここに来たんだ。週2の休暇、あと給料も実績を詰めば上がるって聞いたがあってんだよな?」
サーチャー「そうですが… 」
アレン「こりゃいい!このご時世週2の休みなんてありゃしねぇからな!早くしないと嫁さんにしばかれちまうからな!ガーハッハッハッ!」
スキンヘッドのおじさん事、アレンに聞こえないようAA-12はサーチャーにヒソヒソと喋った。
AA-12「このおじさん大丈夫?怖いんですけ… 」
サーチャー「話は全部真実ですよ。脈拍の乱れた音が聴こえません。雇って損はないんじゃないですかね…」
この日、H&R社にムキムキで上半身半裸のスキンヘッド、そして豪快な笑い声のおじさん。アレン・オニールが社員として加わった。
アレン・オニール
元正規軍軍曹
『メタルスラッグ』より参照、戦車以上の耐久力と俊敏性、攻撃力を持っており、当然?銃で撃たれてもなかなか死ない。
性格上、部活からも慕われていて「不死身のアレン」と言われてるとかないとか……
サーチャーの能力
簡単に言うとドラマの「ボ○ス」の様な能力の強化版、相手の血流の音や心臓の鼓動まで聞き分けられるが基本そこまでせず。そこまでする時は一対一の時しかできない。(負担が大きい為)
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