まず元に戻ったバルカンの場合…
I.O.P社… 研究室
ペルシカ「子供の体験はどうだった?」
バルカンは眼を覚まし一番最初に見たのはペルシカのニヤニヤ笑っている顔だった。寝起きだった為あたまが回らずしばらくボーっとしているとペルシカは冷たいコーヒーを頬にくっつけてきた。
ペルシカ「目が覚めたかしら?」
バルカン「冷たっ… あっ……」
そして思い出した。確か幼女になってペイロードやフレイム、デストロイヤーにマーダーと一緒に世話されたり。
DG小隊に預けられてらイベントに行き拉致られそうになってスミスに盛大に泣いておんぶされながら帰った事などを……
その事を思い出し(思い出すようにされてる)バルカンの顔は赤く染まりる目の涙腺がウルウルし始める。
バルカン「…………… 」
ペルシカ「アンタがこんな顔するなんて珍しいわね。」
ペルシカも意外だった。ケロッと開き直りそうだったが意外にも顔を赤くし涙目になっていたからだ。
バルカン「…ヒッグ… うわァァァァァン!!」
ガタッ!
ペルシカ「ちょっ!どこいくの!?」
そして人に泣いた顔を見せないようにし部屋に閉じこもった。
バルカンの部屋…
ベットにうずくまり毛布に丸まっていた。
そして今まで感じた事の無い感情と気持ちにどうすればいいか分からずに。
バルカン「(なんなんだよ… この気持ちは…!
スミス…なんでお前の事思い出すと胸が苦しくなるんだよ畜生!お姫様だっことおんぶされただけじゃねぇか…!
ただ… ただそれだけなのによ…… )
ンあぁぁぁぁぁぁッ!クソ!なんなんだよこの気持ち!」
大声で叫びながら布団から飛び上がり枕をベットに叩きつける。
初めてのその気持ちが何なのか分からず悪戦苦闘し次の日の朝まで引きこもっていた。
I.O.P社…… 研究室
ペルシカ「なんだったのかしら…… 」
飛び上って出て行ったバルカン。ペルシカはなんでこうなったか色々と考えていた。そしえある答えに辿り着く。
ペルシカ「あっ… やっぱ模擬戦やら戦闘ばかりで、
バルカンは作られてから今までずっと殆どが電子世界の模擬戦やら実戦、そして酒… などしか無く男や男性型の人形と会う事は機会が全くと言っていい程無かった事だ。
ペルシカは確信した。その弊害が今起こりバルカンは戸惑っていると。
ペルシカ「性教育(健全)と道徳(男女間)をしなかったツケが今になってくるなんてね。まぁ、放っといてあげましょう。心の成長のチャンスだから… 」
ふふっと微笑み、ペルシカはパソコンを弄りもうマーダーを起こす事にした。
どんなにガサツで大雑把で強気でもバルカンも少女なんですっ!
それも恋とか知識ゼロの状態な程の…
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=213660&uid=255188