破壊の嵐を巻き起こせ!   作:oldsnake

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今回はマーダーが起きるけど……


消された過去(記憶)の一部…

I.O.P社…

 

バルカンを元の身体に戻して終えたペルシカはマーダーを元の身体に戻す為パソコンを弄っていた。

 

ペルシカ「やっぱりメンタルが安定しない。余りにも不安定過ぎて厳しい…… 」

 

マーダーのメンタルは非常に不安定で繊細な作業を強いられる記憶の移し替えが難航していた。

鉄血にいた時、デストロイヤーに時間稼ぎとして無理矢理起動させた事が原因だと思われるがそれにしても異常な程だった。

その解決策は一応ペルシカは見つけていたが、入れ変わり事件やら百式セクロイド騒動など色々とトラブルがあり順調に事は進まずやっと今その解決策をしようとしていた。

 

ペルシカ「やっぱり記憶の消去中、無理矢理起動させた事が原因、記憶の修復は地道にやるしかないけど消去が中途半端だったから一部復元はできたけどまだまだ膨大な量の一部だし… 」

 

ほぼデストロイヤーのせいだが貴重な蠱毒の中で戦った猛者だ。その力の一端と蠱毒がどういう状況かが分かるかも知れない。その為、別にペルシカはあまり気にしていなかった。

 

ペルシカ「まぁ、()()()()()()()()ドミノ倒しの様に記憶が戻るんだけどね。復元された所を見てみようかしら… 」

 

今まで何とか復元できた記憶をマーダーの適応させつつペルシカは記憶を見始める。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

常に銃声が絶えず少し先を見れば大量の死体が散乱している絵に書いた様な地獄絵図が広がり蠱毒ではその光景が日常と化していた。

そんな中一人の白い髪の少女が大量の死体の上に血塗られになりながら壁に寄りかかり休んでいた。

 

「はぁ… はぁ… はぁ… 流石に連戦はキツイわね… 鉈振り過ぎて打て痛い…… 」

 

濃い血の匂いが充満し血のついた鉈を右手に持ち、光学式拳銃を左手に持っていた。その少女は疲れながらも死体から周囲を警戒しつつ武器やら医療品、食料を漁っていると足音が聞こえ光学拳銃を足音を向ける。

 

少女に緊張が走る。

 

一歩一歩足音が近づく、そして扉がゆっくりと開き黒髪の少女がショットガンを構えてながら入ってくる。

その瞬間光学拳銃を頭部目掛けて放つ、しかし避けられショットガンを放たれる。が、咄嗟に撃った為か横に照準がズレ白い髪の少女の顔を掠めた。

 

「ちっ… 大抵の奴なら死んでるのに…!」

 

「なんのコイツっ!?」

 

黒髪の少女はショットガンを撃とうと白い髪の少女撃とうとする。しかし鉈で銃身を斬りかり咄嗟にショットガンで防ぐ。ショットガンの銃身に鉈がめり込みショットガンを手放し距離を取る。

白い髪の少女は光学拳銃を黒髪の少女に向かって放つが黒髪の少女はその射撃に対応し避けた。

 

「すばしっこい… さっさと死ねッ!」

 

「死ぬのはアンタよ血塗れッ!」

 

その後、白い髪の少女は死体から光学突撃銃を剥ぎ取り黒髪の少女に放つがまたしても躱される。

 

「ホントすばしっこいったらありゃしない…

?…もしかして銃口を見て避けてる!?」

 

「正解、まぁアンタの攻撃なんて遅過ぎて欠伸がでちゃう。」

 

「なら当たるまで撃ってばいいだけの事ッ!」

 

その後、激しい攻防が繰り広げられた。両者辺りに散乱する死体から剥ぎ取った武器による攻防が展開されたが銃弾やレーザーが飛び交うが頬や脚に掠る程度しか当たらない。

 

そして遂には殴り合いになり力が強く的確な弱点を突く白い髪の少女と素早い動きで攻撃を避け細かく攻撃する黒髪の少女の激しい近接格闘が展開される。

 

そして30分に及ぶ格闘の末に両者共に息が絶え絶えになり満身創痍になり同時に倒れんでいた。

 

 

「はぁ… はぁ… 中々やるわね… 」

 

「アンタこそね… あーキッツ… 」

 

「もう… 一端休戦協定しない?もう満身創痍よ?私。」

 

「そう?じゃ、休戦ね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

そして映像は真っ黒な画面に移り変わりいきなり音声だけとなる。

 

 

「本当に失敗作を起動させる気ですか?夢想家(ドリーマー)

 

「何よ代理人(エージェント)、記憶を処理でもすれば良いでしょ?」

 

「私は反対です。貴方も映像で見ましたよね?アレは狂っています。アレは味方にすら手を掛ける危険がありますし何よりウロボロスに負けています。」

 

「蠱毒内で一番キルレート(殺害数)が多いのよ?記憶を処理すれば多少は役には立つでしょ?あっ…確か2番目がウロボロスだったわよね?一番キルレート(殺害数)が多いのに利用しない手はないでしょ?」

 

「私鉄血は確か人類の抹殺が命令されています。

しかし人間もしくは人形を殺す事に快楽を覚えた人形なんて起動させる価値もありません。それと確かにキルレート(殺害数)が一番高いですが殆どが無理で無謀、挙句の果てに自分の身すら犠牲にしてまで勝っています。それも血に濡れ敵を分解しながら……

…そんな狂人は鉄血には入りません。即刻破棄して下さい。」

 

「何よ、全く。でももう電脳を移し替えちゃったから無理よ。それと無理に起動すれば()()()()になっちゃうからね。」

 

「はぁ…、もし被害が出たら責任は取って下さい。あと幾らエルザ様の護衛だからと言って調子に乗らないで下さい。」

 

 

 

 

 

 

 

 


 

データを移し替えが終わりマーダーの意識は元に戻りベットから起き上がった。

 

ペルシカ「起きたかしら?目覚めはいい?」

 

マーダー「頭がガンガンして二日酔いみたいで最悪よ。」

 

ペルシカ「ならお茶あるけど飲むかしら?」

 

マーダー「ありがと、流石は天災博士、気がきくじゃない。」

 

ペルシカ「何か思い出せたかしら?その最悪な夢で。」

 

その瞬間、マーダーの表情は鋭くなり少し黙り込んだんだ後、ペルシカの質問に答え始める。

 

マーダー「思い出したわよ。鉄血が私を失敗作って言ってた事がね…!なら私が鉄血ハイエンド全員を鉄屑かスクラップにして見せつけてやろうかしら!アハハハハ♪

 

あっ…流石裏切らないわよ。

だってここに居れば()()()()()()()が出来るから食べ放題だしね♪」

 

マーダーは喋りながら寝癖のついた白い髪を近くにあったクシで溶かした。

ペルシカは記憶が一部戻って変わるかなと思っていたがそう簡単に変わらないマーダーだった。

 

 

 






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