作戦終了後のリホーマー。
色々な勢力と話しをすします…
修羅場は少しだけ… な筈…
S11後方支援基地基地外…
優しい朝日が昇りその輝きは全てを照らし、長かった戦いに勝った者達を優しく包み込む様に。
そんな中、リホーマーは色々な思考を張り巡らせていた。
お持ち帰りしようとした悪魔が全て殺され死骸すら残らず砂と化した事だ。
他の戦利品は無事だったから別に良かったが…
最悪、悪魔に関係する本やら道具を集め何とかできるのか。
…G&K社に報告され正体がバレでもしたらU05地区の奏太さんにお願いしてガチで人類生存圏外に行こうか。その方が手っ取り早いし…
やっぱりウチは臆病者や… 一方的な有利な環境とハッタリでしか威張れへん臆病者や。
義体寿命短いってのもあるけど、戦闘狂じゃないし。それどころか自分自身戦う術もないから当たり前か…
ウチは絶対に生きる事は諦められへんしな。
リホーマー「さて…、足掻いてもがいて生きるかの。
…あっ…」
M16A4「ん?」
少し感傷に浸った後、バッタリとあったのはM16A4、リホーマーを警戒してると思われる戦術人形だった。
リホーマー「あ、ウチはH&R社、社長 リホ・ワイルダーや。初めましてな…… 」
M16A4「……よろしくな……
で、お前鉄血ハイエンドだろ?」
リホーマー「…!?!」
よく見るとサイドアームの拳銃に手を掛けていた。
いきなり看破されドキッとし焦ったが動揺してる所を見せると負ける。と思いリホーマーは何とか動揺を必死に隠す。
リホーマー「んな訳無いやろ〜。ウチが鉄血ハイエンドなら既に襲い掛かってるわ。」
M16A4「あんな巨大な兵器を単独で操縦出来てるのにか?
操縦席らしい所を見たが直接接続して操縦するタイプ。並の人形の電脳じゃ片足すら動かせず電脳がオーバーフローする思うがな?後見た目が完全に鉄血だ。」
コイツ、移動要塞の操縦席見たな…、確かに詳しい奴が見たら並の人形の処理能力じゃ動かせへん事なんて丸分かりやしな。
リホーマー「はぁ… もし仮にウチが鉄血ハイエンドだったらどうする?」
M16A4「手足撃ち抜いて動けなくしてから本部に突き出す。」
ま、迷いが無いやんけ…
これヤバイ奴や。全力で隠さなアカン。
リホーマー「んな訳無いやろ…!
お洒落や!お洒落!モノクロってなんかクールやろ?カッコエエやろ?だからこういう身体にしてんやで!
あと、ウチが操れてるのは内蔵してある演算装置(ハッタリ)があるからや!やから多少処理能力高いウチは操縦できるんやで?
何勘違いしてんや!少し機械に齧った程度で機械に付いてかたるなやアホ!」
全部言い訳とハッタリ、そして最後は逆ギレだった。
M16A4「…正直、弾薬は残りがもう無いし損耗が激しいから戦う意思が無いだけだろ?まぁ、俺もだが。
だから……
…覚えおけ。」
リホーマー「敵?なんでや?(取り敢えずトボける)」
信用はして貰えなかったが何とかこの場を丸く収める?事が出来たリホーマー。
次はS09P基地の所へ移動している最中、ノアと遭遇しリホーマーは話しかける。
リホーマー「あっ、初めましてやな。ウチはH&R社 社長のリホ・ワイルダーや。
ノア「…!? なんでその名前知ってやがるッ!
…お、お前その見た目は…鉄血のハイエンドモデルだな…!」
リホーマーは鉄血にいた時のノアのコードネームしか知らない為、そのコードネームで言ってしまい速攻でバレてしまった。
その為、完全に警戒されてしまった。
ノア「アタシに鉄血のハイエンドモデルがなんの様だ。」
リホーマー「いやいやウチは鉄血を裏切った身やしウチ単体は雑魚やからな。
それとここだけの話しやけどな。
ノア「信じれると思うか?あとお前誰?アタシ鉄血に確かにいたけどお前なんで知らないぞ?」
リホーマー「ウチは
ノアはその時はユノへの恨みで殆どが後方、もしくは工場の修理していたリホーマーの事なんて知らなかった。
そしてリホーマーは本題に入りり地面に座り始める。
リホーマー「お願いや!多分ウチの事は絶対ユノちゃんにバレとる!やからG&K本部には知らせないでくれる様にユノちゃんに掛け合ってくれや!
お願いします!なんでもしますから!土下座でも土下寝でもしますからお願いや!頼むから!」
そこには社長の肩書きなどとっくに投げ捨て土下座してお願いしているリホーマーの姿があった。その姿を見てノアは少し困惑した。
ノア「…… 分かった。取り敢えず立て。」
リホーマー「聞いてくれるん?ウチの事……
…!?!ギャァッ…!」
リホーマーは立ち上がりホッとして安堵の表情をした瞬間、ノアに胸倉を両手で掴まれ中に浮かされる。
必死にもがこうとするがリホーマーの身体スペックは一般人並な事と浮かされている為どうする事も出来ない。
ノア「なんでもするって言ったよな?なら約束だ。
S09P基地の仲間に少しでも危害を加えるな。
もし破ったら全力でお前をアタシが殺す。いいな?」
リホーマー「ぐ、ぐるじい……わ、わがった!わがっだがら!ゲホッ!ヤバ…!限界…!死ぬッ!」
息が出来ない事と強烈な殺気を向けられた事により流石にリホーマーもびびってた。正直危害を加えようなんてこれっぽっちも考えていないが…
そのあと、ノアはリホーマーの胸倉から手を離しやっと解放され何とかこの危機から脱出する事が出来た。